鋼鉄都市 (ハヤカワ文庫 SF 336)
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鋼鉄都市の感想・レビュー(330)
SFミステリ。翻訳がとても読みやすかった。ロボット工学の三原則が出てきたのは、うれしかった。未来の地球の描写が想像力を掻き立ててくれて、あまり良い未来とは言いにくかったけど、読んでいて面白かった。話の中に、高速自動走路というのが出てくるが、そこを歩いてみたい。地球人とロボットのコンビがだんだん上手くやっていく様子が良かった。
SFとミステリーが見事に融合された作品。50年以上前の作品ながら、とても完成度が高いです。舞台である未来都市の文化と情勢や、人間と宇宙人、そしてロボットとの微妙な関係性が丁寧に書かれており、フィクションながらとてもリアリティーを感じました。アイザック・アシモフの卓越した想像力にはただただ感服するばかりです。
未来都市という設定の中で、人間と宇宙人とロボットの関係性から人間がどこに向かえばいいのかという、この時期のSF作品におけるある種の至上命題を内包しつつも、非常に端正で読み手を離さないミステリーの文法で書かれた、SFミステリーの傑作。また、福島さんの訳は本当に読みやすかった。このリーダビリティは翻訳物でも最上級に位置すると言っても過言ではないだろう。本の最後に掲載されているアシモフの作品・作家解説も、必読と言って良いほど濃く、把握するのに便利で、また読む際の指針になることも間違いない。お勧めの作品です。
「ロボット工学の三原則」という前提があっての推理というのが、SFミステリとしてとても面白かったです。様々な場面に散りばめられた未来の地球や宇宙国家の様子が、これから始まる物語の序章のように感じられ、はやく続きを読まないと、という気持ちになりました。
翻訳本独特の読みにくさが無く、とても読みやすかったです。結構昔に刊行された本であるにもかかわらず、あり得るかもしれない一つの未来としてとてもリアリティを感じました。悪を破壊するのではなく、赦す。結末もとても好きです。
SF小説。 ロボット刑事もの……ではない。人間と宇宙人の代理人であるロボットのペアによる推理小説の形をもとっている。この作品ではロボットはロボット工学三原則に縛られているため、ロボットは人間に危害を加えることができない。涼宮ハルヒシリーズではキョンと長門有希による推理小説形式がしばしばあるが、涼宮ハルヒシリーズでは情報統合思念体によって造られた対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェースはロボット工学三原則に縛られない、つまり地球人に対して危害を加える意図や行為が存在する点が注目される。 長門
SFというよりはミステリーを読んでいる感覚。ロボットが人間の仕事を奪ってしまうという背景があるとはいえ、ロボットに対してここまで嫌悪感を持つというのには少々疑問を感じた。古い作品ゆえ、機械に仕事を任せるということへの考え方が今とは違うのかもしれない。物語の序盤に「地球の総人口が80億に達するや」との文章があったが、もう十数年もすれば、この人口も現実になることを考えると、シティのように飢餓を防ぐために摂取エネルギーを管理される時代もそう遠くないのだろうか。
SFミステリっていう触れ込みなんですが、主人公、ライジ・ペイリがすげぇ間違った推理をみんなの前で得意気に語る!それも一度ではないという。でもその部分がちょっと新鮮で良かったです。かわいそうなライジ…。SFミステリというか、ミステリ要素あり、SFガジェットあり(というか満載)、SF的な思想の相克あり、人類の次の段階への夜明けの兆しあり、そして人とロボットのかすかな友情あり、みたいな作品でした。ホーガンの『星を継ぐもの』のような理詰めSFを期待していたけど、そういうのとは少し性格の違う面白さでした。
SFミステリの金字塔として名高い本作だが、謎の解明というミステリ的な要素よりも、謎解きのプロセスの中で次第に深まっていく人とロボットの関係こそが、本作の主題ではないかと感じた。シーフィー社会へと移行せざるをえない地球と、そこに生きる地球人ベイリ、そして完璧なヒューマノイドロボットであるダニール。互いを理解しようと努め、やがては協力しあうようになった二人のような関係こそが、アシモフが未来に託したシーフィー社会のあるべき姿なのかもしれない。
SFというよりはSF色が強いミステリー小説。悪くは無かったけど人間達の傲慢さやヒステリックさが強調されすぎて気分が悪くなるシーンが多かったのは残念。でも名作には違いない。
ロボット三原則や地球に迫りくる問題の行方も気になるが、怒鳴られても嫌味を言われても、無表情で「パートナー・イライジャ」と呼びかけるR・ダニールが気になって仕方ない。もちろんダニールは罵倒されてもなんとも思わないのだろうけど。そしてイライジャは「あくまでロボットは機械道具と同じなのだから恐れることはない」と言って強がっていたのに、あのラストはなんなんだ!おい!と嬉しくなりました。SFミステリというか、からっとしたSFバディものとしても楽しめます。
映画化するとの噂を聞いて再読。二、三度読んだ事のある小説ですが読むたびに、SFとか事件の推理よりもなんだかキャラの性格が腹立つ印象。……ベイリの奥さんのジェシィの性格がイラッとくる。息子のベントリィも16歳とは思えない幼稚な感じがする。ベイリ、この奥さんとさっさと別れてダニールと一生一緒に居ろよ!!あと、事件の犯人やトリックはなんとなく想像はついてたんですが……。なんか、最後にもやもやしたものが残りました。自分がベイリなら、あいつの顔面殴ってメガネ割らなきゃ気が済まねえところだ!!
ファウンデーションから次こちらへ。楽しく読むことができた。ベイリがクロウサーにあるべきロボットと人間の共存を迫っていくところが読んでいて胸が熱くなった。
読破。再読ですが。アシモフといえばSFファンならご存知、「ロボット三原則」の創始者です。これはその代表作の一つといっていいでしょう、ニューヨーク市警の刑事イライジャ・ベイリと惑星オーロラのサートン博士らによって生み出されたヒューマノイドタイプのロボット、ダニール・オリバーの最初の事件です。そう、舞台は未来の地球であり、宇宙は地球人には門戸を開いていない、そんな時代なのに「ロボット三原則」をベースとした推理小説なんです。SFファンはもちろん推理小説ファンにも納得できる作品です。読んだことがない人はこの際是非
新装版を読了。アシモフは「アイ、ロボット」の映画が公開された時に「われはロボット」を読んで以来でしたがやっぱり面白い。最初のうちはダニールに対するライジの反応がいくらなんでも攻撃的すぎなんじゃないかとも思いましたが、読者を混乱させながら二転三転する展開に夢中になり、ラストもなるほどと唸ってしまうほど。未来のニューヨーク、宇宙市を始めとする風景もしっかり描かれていて、SFとミステリのおいしいところを見事に抽出、融合させた作品だと思います。ライジとダニール、いいコンビです。
小説を読み始めた頃に読んで素晴らしいと思った一冊で、読み返すにあたっては不安もあった。子供時代の自分が珠とみなし、心のなかの特別な場所にしまった作品が、打ち寄せる時間の波に洗われた結果、ありふれた石ころに変じているのを発見するとしたら、それは少し悲劇的だから。しかしいらぬ心配だった。十数年ぶりに読んでも十分面白い。地球人が外界から隔絶した都市にこもって生きるようになった世界を描いたSFであり、ロボットと人間のコンビによる殺人事件の調査を軸に展開するミステリでもある。どちらとしても水準が高い名作。
所々言い回しがわからないところがあったが難しい話ではなかったので読みやすかった。SFミステリと銘打ってあったがすっきりした謎解きが最後の最後までなかったので激しくやきもきさせられたwミステリの土台である主人公の謎解き行為に謎を持たせたのは面白かった。
たぶん旧版。SFだし翻訳物だけどカタカナが少なくてとっつきやすかった。エスカレータやコンピュータも日本語だし…。高速走路は想像しにくかった。動く歩道?まさしく本格ミステリでSFでした。
一見「幸福」を実現したかのように見えるスペーサーと、引きこもっている地球人との対比。長寿が本当に幸福なのか、個人的な空間を極限まで実現するとどうなるか、労働から開放されたらどうなるかなどなどアシモフ先生の思考実験がいきいきと表現されている一品。
さすがアシモフ、期待を裏切らない作品でした。 SFとミステリーの見事なまでの融合。 ミステリーファンならば最初から誰が犯人か分かるんでしょうが、それを見越したかのように読者を混乱させる巧妙な仕掛けを施し、飽きさせない。 続編が手に入りにくいのが残念。
ハードボイルドなSFミステリー。ハイブロウでエレガントな謎解きは快感すら覚える。ロボット三原則に関しては既に多くの方が書かれているので、私は社会描写に関して。ディストピア的とまでは言えないけれど、退廃的な未来都市の描写が非常に興味深い。食糧配給、住居、子供の数まで等級によって定められた社会主義的計画経済社会。そして、閉鎖的な都市に住む人々は、ロボットを人間の仕事を奪う悪の根源として憎み、懐古趣味に由来する嫌悪感から宇宙人とロボットを忌み嫌う。それが殺人事件のバックボーン。単なる娯楽小説ではないものがある。
実際に読んだのはこの文庫じゃなくてハードカバーだけど、見つからなかったのでこちらで。イライジャがだんだんダニールになじんでくるのもいいけど、イライジャに何言われても気にしないダニールの無表情さも素敵。
アイロボット放映記念再読。閉塞した世界、ロボットへの劣等感と嫌悪感を、主人公イライジャの知性が乗り越えていく。懐古主義者を粗野に描きすぎなのはご愛嬌。三原則を持ったロボットがいかに殺人事件に関わってくるか、ミステリー面も楽しめる。外を目指そう。行け、二度と罪を犯すな!
ブックオフの100円コーナーで『はだかの太陽』を発見し購入した翌日に本屋でトールサイズうを発見(笑)買えってことだよなって勝手に思って購入(笑)何回読んでも好きだな~(笑)
久しぶりにA.アシモフの本を読む。 ミステリ調の作品で読みやすくおもしろかった。 ただ、もう少し難しめにしてもらってもいい気がする。
ミステリ仕立てのSF小説。展開が二転三転するので飽きずに一気に読めた。訳も平易で読みやすい。/しかし、この小説に出てくる地球人が懐古主義(保守主義)者ばかりなのは違和感。リベラル(って言えばいいのか?)派の地球人っていないのかな。
SFでありながら、きちんとしたミステリーで面白かった。舞台は地球。宇宙人が地球の一部に築いている都市の内部で殺宇宙人事件が発生する。宇宙都市側は地球人が犯人だと指摘するが、地球人は宇宙都市には入れないという超大規模密室。捜査を命じられた地球人のベイリと宇宙製ロボットのダニールが事件解決に挑む
謎解きはかなり強引であるが、面白い。そしてポイントは有名なロボット工学三原則の縛りのある中で、いかにミステリとして成立させてゆくか、にある。
黄金期ばりの推理合戦の果ての「目的」のどんでん返しにシビれた。それでも事件にキッチリオチをつけるところにミステリ狂アシモフのこだわりがある。もちろん、本スジとの絡みも忘れない高度な構成。
いい作品はいい作品なんだけど気にかかることが何点かあった。特に<地球人>の性格が。すごく違和感を感じたのは、粗野で馬鹿で感情的な奴が多いこと未来なんだから免疫とかの知識もあるはずなのに、宇宙人のことを高慢ちきな野郎と思ったり、すぐ暴動を起こすようなヒステリックな頭の悪さに共感することができなかった。白人ってこういうもんなのかもしれないが、作中で言われてる宇宙人の嫌悪感より地球人側の方がよっぽど気持ち悪く感じた。まあそれを除いてもSF宇宙人バディ物としてはすごく面白い。
SF、ことに宇宙・ロボットSFがいかに時代のイズムに影響されるものなのかを確認した。有名なロボット三原則の帰結(個人と人類のどちらが重要か)も。あとダニールにはカイル・マクラクランをキャスティングして読んでみた。
鋼鉄都市の
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感想・レビュー:81件














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