スローターハウス5 (ハヤカワ文庫 SF 302)

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スローターハウス5の感想・レビュー(470)

「トラウトの話では、自分の本が宣伝されたり、批評されたり、本屋に並んだりしていたのを見たことはいままで一度もないということだった。『長い年月のあいだ、わしはずっと部屋の窓を開けはなち、世界に求愛していたんだ』」
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 02/03

『殺戮が終わったとき、あたりは静まりかえっていなければならない』そういうものだ。ピース。ヴァレンシアの最期が格好良すぎる。自動車修理工の性夢の如く大破しながら最後の祈りをとなえるキャデラック。狂った無気力な人間しか出て来ないのに痛烈な何かが読後に残る。何度でも読んで気に入ったフレーズを列挙したくなる素晴らしい小説でした。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 01/26

小林泰三の「酔歩する男」を思い出す設定である(もちろん本書のほうが先に発表されているが)。不条理な時間論、不条理なユーモアは物語の悲惨さを感じさせない。そして時空間を縦横無尽にめぐるゴチャゴチャな筋立てが、非常に印象深かった。

★★★★★
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 01/21

どうせ全てが決まってしまってるのなら 繰り返しても良いと思える人生を送りたい。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 01/19

usk
再読。途中トラルファマドール人は現実か、それとも主人公の単なる妄想かという部分がどうでもよくなる。それほどにハードで現実的な問題を読者に突きつけながら、ユーモアたっぷりに描ききっている。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 01/17

きっとどこかで誰かに救いを求めている。そういうものでもないと。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 01/11

繰り返し言われる「そいうことだ。」に、著者が体験した全てが込められている。それが何なのかはもはや察するしかない。『タイタンの妖女』『猫のゆりかご』と読んできて、ヴォネガットが如何に自身の戦争体験を語るのか、本書を読む前は興味津々だった。ヴォネガットらしさを損なわず、本書も期待を裏切らなかった。ビリーが逆向きの戦争映画を見ている件と、キリストとコネの件が非常に良かった。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 01/03

SF小説であり、一人の人間の人生を描いた作品、しかも、それが順々に語られるわけでなく、あちらこちらにバラバラに配置されています。今でこそ、第二次世界大戦末期に行われたドレスデン爆撃は広く知られていますが、この小説が書かれた当時は、作者の実体験でもあるその無差別爆撃については、あまり知られていなかったそうです(作中でもあまり情報のないその爆撃について、調べている人もいた)。トラルファマドール星に連行された、というSF的話もありますが、全体を通して、人の死に際し(また、人ではない物質でもその終わりに)、『そう
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 12/28

SF小説。作中にトラルファマドール星人という宇宙人が登場する。トラルファマドール星人は地球人とは時間の感じ方が違っていて、未来も過去も同時に体験することができるという。過去も未来も同時に存在しているので、人は死んだからといってその存在が消えるわけではない。 ニーチェの永劫回帰の思想を思い出す。ヴォネガットは戦争の残酷さの中にあっても、人生の肯定をしたかったのかもしれない。よくわからないけど。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 12/17

どこか滑稽でちぐはぐな感じがする物語だが、それが逆に深刻さを掻き立てるというか。死者も永遠に生きているというのは救いのようだけど、それはつまり殺戮も永遠に続いているということではあるまいか…。だから美しい瞬間にだけ目を向けているしかないのか
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 12/12

人生の場面場面を順番もめちゃくちゃに好き勝手に切り取り貼付け書かれているように見える作品で、結末もテーマも冒頭で予告される。けれど面白く、すらすらと読める、不思議なユーモアに溢れた作品。戦争は滑稽に淡々と描かれ、富豪としての幸せな家庭生活もあり、異星人に拉致されるエピソードもある。夢や人生を振り返る時ってこんな感じな気がするし、走馬灯もこんな感じなのかもしれない。トラルファマドール星人のように時間の捉え方が異なる生物の知覚もこんな風なのかもとも思う。そういえば、イーガンの位相夢のアリスの説明にも似てる気が
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 12/04

歴史の時系列を破壊して、時間も空間も転置されるようにこの小説は書かれている。まさにマクタガードのC系列。戦争の原因も意味もその渦中に生きた人間も様々だけど、まさに「次の瞬間」我々がその中にいるかもしれない。これがヴォネガットの警句じゃないかなと思う。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 12/02

諦めにも似た肯定の境地、「そういうものだ」という心情、それはニーチェにおける<運命愛>(アモール・ファティ)にも似た実に美しい大いなる愛だ
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 12/01

執筆の動機は著者の戦争体験だったとしても、霊感の多くの部分は、L・F・セリーヌの亡命三部作によるのではあるまいか。信頼を置くに足りない語り手が語るデフォルメされた現実しかり、空爆下ドレスデンの描写しかり。

各国それぞれの歴史があり、島国・原爆・敗戦国の日本が知らなかった世界がある。SF的展開を用いることでドレスデン(戦争)を客観的・俯瞰的に捉え、理性的に受けとめようと追及したこの小説がたどり着いた方法が、So it goesという一言で簡潔に、そして絶望的なまでに秀逸に表現されている。それでも「神よ願わくばわたしに変えることのできない物事を受け入れる落ち着きと、変えることのできる物事を変える勇気と、その違いを常に見分ける知恵とをさずけたまえ」に、人類への希望が込められている。戦争映画を逆再生する場面に号泣
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(1) - 11/15
みよ
人間が生きることというのはどうしてこうも汚れて行く(汚していく)ことと同義なのか。中東に降り注いだクラスター爆弾も、ヴェトナムに撒かれたDDTも、原発事故で飛散した放射性物質も、ビデオテープのように逆再生できればいいのに…人間の生って宇宙に対する罪なのかもしれないなぁ
ナイス!ナイス! - 11/15 23:46


度重なる悲劇的な出来事はじっと無視をして、一瞬訪れる幸せな瞬間をしっかりとかみ締める、時間旅行者ビリーのたんたんとした様子にじんじんと心を打たれました。そして、時々めぐり合う鋭い警句の数々に度々はっとさせられました。特に、<神よ願わくば、わたしたちに変えることのできない物事を受け入れる落ち着きと、変えることのできる物事を変える勇気と、その違いを常に見分ける知恵とをさずけたまえ>というフレーズはビリーの人生を、ドレスデンを、広島を、歴史が物語るたくさんの悲劇を思い返し、ずっしり突き刺さります。傑作SFです。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 11/06

そういうものだ。So it goes.
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 11/05

★★★★★(再読)

1960年代のアメリカ文学が抱える、戦争由来の病的なペシミズム。ヴォネガット自身のドレスデン爆撃の体験が加わって書かれた半自伝的小説が本書である。トラルファマドール星人が語るところによると「自由意志」なる概念は地球人の幻想に過ぎず、読者は人の死に直面するたび「そういうものだ」という悲壮なメッセージを受け止める。重々しいテーマでありながら、諧謔的な文章が読み進めるのを苦にさせない。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 10/28

ヴォネガット自身が体験した、連合国軍によるドレスデン無差別爆撃をテーマに据えることで戦争、ひいては人間の愚かな行為を風刺した作品。時間から解放され現在と過去を往還し、その時々の主人公ビリーの体験を語る手法は一見混乱しそうだが、印象的なストーリーであることもあってわりと頭にすんなり入ってくる。戦争風刺というと、声高にその反人間性を批判していると思われるかも知れないが、本書に頻繁に出てくる「そういうものだ」とのフレーズに見られるように、むしろ抑えた筆致で描かれるのでより一層作者の思いが伝わってくる。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 10/23

堅苦しい文学だと思っていたのだが全然違った。むしろユーモア溢れるエピソードが満載で楽に読める。確信的に戦争を扱いながら、こんなにキャッチーでポップで、わざとらしく人間を描いたりしない。素晴らしい文学。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 10/06

面白かった!今まで読んだヴォネガットで一番かもしれない。『タイタンの妖女』や『ローズウォーター〜』と繋がってたり、ヴォネガット作品のエッセンスをたっぷり詰め込んでいる感じで、これ一冊でヴォネガットがわかる!今なら『タイムクエイク』を楽しく読める気がする。2011/426
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 10/04

SF小説みたいでSF小説らしからない。ポップなようで重たい。人生とはそういうものか?そういうものだ。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 10/03

感想が「そういうものだ。」ばっかりたけど。そういうものだ。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 09/18

ポップなフィリップ・K・ディックなような気もする感慨深い作品。そういうものだと言わざるを得ない苦悩。広島については、日本人には少ししっくりこない感じが。逆にドレスデンについて、日本人がどれだけ知っているのかということだが。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 08/26

1_k
そういうものだ。この一言に尽きる。傑作すぎて、上手い形容を思いつけない。そんな自分が情けない。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 08/08

So it goes.

摩訶不思議な時間旅行。堪能しました。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​ - コメント(3) - 07/24

やっぱりヴォガネットのSFって面白いですか。私は『ローズウォーターさん…』しか読んだ事無いのですが、あれはSFじゃないからなあ。
ナイス!ナイス! - 07/26 12:11

ちー読
散歩いぬさん、寺さん(^O^)/ 異星に連れ去られたり、自分の人生の色々な時点に飛んだりします。その底に、捕虜となっていた時に遭遇したドレスデン爆撃があります。 言わば、SF私小説。 摩訶不思議に面白かったです。
ナイス!ナイス! - 07/26 23:48


僕が考えるようなコメントはもう書かれつくされているようなので特に改めて言うこともない
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 07/03

タイコクラブ11>七尾旅人>プーティーウィッ?>スローターハウス5
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 06/20

始まりも終わりもなく、ずっと続く時間軸の中で、今ここにいる自分ってなんなんだろう。鮮烈な体験をした時の現実感の喪失?うぅむ。受け入れるとか、受け入れないとかじゃなく、そういうものかというあきらめ?うぅむ。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 06/17

カート・ヴォネガット・ジュニア初体験。時間の流れから切り離されてしまえば、生まれることも死ぬことも変わらない。ドレスデンの爆撃、戦後の生活、妻の死。時間軸が歪んでいるから最初はとにかく読みにくいが、慣れてくると話にはいりこんでしまう。そういうものだ。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 06/03

理不尽なほど無意味に人は死に、語り手は「そういうものだ」とつぶやいて受け入れるしかない。それでも諦めきれないから、照れ隠しの皮肉をちりばめて語る。救いはないけど優しさのある小説。時間があちこちに飛ぶ語りが、小説技巧やSF的なアイデアという以上の効果をあげている。ヴォネガットを何冊も読みたいと思う一方これ一冊で十分という気もしてくる。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 05/19

Mar
ここで描かれている人間の姿はすごく生々しい。そしてみんな悲しい。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 05/12

カート・ヴォネガットの、もっとも重要で、書かれなければならなかった作品がこの『スローターハウス5』であると思う。時間SFのスタイルを取りながら語られる戦争体験は、生々しく、残酷で、シニカルな笑いに満ちている。「そういうものだ」と押し寄せてくる多くのものに、圧倒されずにはいられなかった。現在、過去、未来が複雑に入り乱れる物語を完璧なプロットと素晴らしい言葉で読ませるのは、さすがカート・ヴォネガットである。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 04/26

戦争捕虜となる話なので、本書に出てくる人々は悲惨で滑稽極まりない人生を送り、哀しい事に笑いすら誘う。更には異星人の(七本脚的)時間感覚によって、それはどこまでも無感情に語られてしまう。大量殺戮をムードいっぱいに語りえないからこそ「そういうものだ」と眺めるしかないが、塩の柱と化されたロトの妻を愚か者と見做せない我々は、苦笑いの端で強烈にこの物語を感覚している。恐ろしく笑える素晴らしい話だった。知ってる人も多数出てきたし。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 04/25

そういうものだ。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 04/05

しゃっくりをするように時間旅行をしてしまう男についてのSFのような戦争小説。ていうか時間移動するのは精神だけなので、やっぱり戦争で頭をやられた主人公の妄想小説かと思った。それでも何ら問題はないんだけど。

この本では、誰かが死ぬたびに「そういうものだ」という句が挿入されます。別に絶対的な悪人がいたわけではない。それでも登場人物たちは不条理な死に方を遂げていきます。「ユーモラスでおかしな死に方」と言ってもいい。「そういうものだ」とはそんな世の中に対するあきらめであり、同時に「現実」を受け入れるための合言葉のようなものだと感じました。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 03/24

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スローターハウス5の 評価:53 感想・レビュー:124
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