科学哲学の冒険―サイエンスの目的と方法をさぐる (NHKブックス)
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科学哲学の冒険―サイエンスの目的と方法をさぐるの感想・レビュー(147)
科学哲学の門を叩くための最初の一冊として手に取ってみた.科学哲学における基本的な用語,各種主義主張の説明など,無機質になりそうなところを,対話形式を用いることによって読者の興味関心を惹くような構成は見事.僕自身は一般的に言う「科学」とは区別されがちな「社会科学」という分野に身を置いているが,社会科学を学ぶ者にとっても科学とは何か,理論とは何か,ということについて考えることは非常に重要,いやむしろ,その理論的対象のほとんどが不可視であるような社会科学にこそ必要な態度なのではないか,と思った.
読了後、爆発しろと言いたくなります。ですが、入門書としては質が高く、またブックガイドもあるので、より独学していく指標も準備されています。科学哲学、は<社会科学の哲学>にも応用出来そうだと読みながら思いました。「科学」という営みを哲学してみませんか?
科学哲学の入門書として読んだ。対話形式で読みやすい。本当に分かったかはびみょーなところだが、論証の方法に関するヒントがないかなとか思いつつ読んでいた。
対話調でラノベのようにすらすら読める、科学哲学の最上級の入門書。科学は何をして、法則や理論とはなんなのか、についてバランスよく扱いながら、科学で扱う電子などの対象は実在している、という実在論のバージョンアップを目指している。強い実在論と反実在論を退けた、実在システムにかなり近い最優モデル作りとしての科学、という立場を打ち出している。一般に科学哲学は反実在論が強いのでこういう考え方は新鮮。科学的探求の中に科学哲学を自然に総合しよう、という立場も穏健で良心的。伊勢田や内井の本を読む前に読むのがいい
平易な文体の科学哲学入門。科学には、現実に起こる現象(=実在システム)について、大きく分けて、現在わかっていないものも含め科学的理論ですべて説明可能であるとする「実在論」と、観察不可能なものはすべて不可知であるとする「反実在論」の立場がある。著者の立場は、どちらも言い分はあるものの極端であるとし、操作可能性を根拠とする「対象実在論」に近い「意味論的捉え方」の立場をとる。意味論的捉え方とは、科学を「実在システムと重要な点でよく似たモデルを作り出すこと」と定義することであり、両立場の折衷的な説である。
「科学とは何か」「なぜ科学は成立するのか」を問う「科学哲学」の入門書。大学1年くらいの時に1度読んでそのまま放置していたのを再読。「実在論の立場から」という、ある意味「中立的でない」ことを言いきってしまった入門書なのだが、議論形式になっていることでその難点は克服できていると言える。むしろ軸がわかりやすくて論点を追いやすい。わたし自身は「社会科学(経済学)」を専攻する存在であるが、特に方法論的なところは科学だけでなく学問全体に普遍なものがあると感じた。
友人が科学哲学のゼミにいるというので読んでみた。ぼくは、科学は最終的な真理にはたどり着けない不毛かつロマンチックな試みだと思ってるけど、実在論的かも知らん。どうなんだろう、他の人に判定してもらわんとわからないな。あとリア充爆は(ry
良かった。数ある対話形式の入門書の中でも面白いし分かり易い部類だと思う。実在論と反実在論の論争は自分も問題意識を持っていたので興味深く読めた。著者の立場が明確な所にも好感が持てる。
おそろしく読みやすい対話編の科学哲学の入門書.科学哲学者の試行錯誤の過程を丹念にたどっていて,科学哲学の言葉をある程度使えるレベルまで連れていってくれる.科学的実在論という立場を明確にしているが,対立する反実在論についても穏健に説明していて好感のもてる本だ.科学をするうえで,科学の方法論についての若干の知識が頭に入っていて,それをちゃんと意識しておくということは,一段上からの見晴らしを得ることにあたり,わりあいに大事なことのような気がする.リカとテツオの結末は想像をちょっと超えた壁殴的な終わりかただった.
実在論を擁護しきれていないような気がするが、それは厳密な議論をしようとして「今は説明していないが〜についても説明しなければいけない」というのを明らかにしているというのもあって、ごまかしているよりはよっぽど潔くてよいのかも。全体としての論理的流れとゴールは玉にキズだとしても、その過程での用語説明や議論はとても丁寧で分かりやすい。その意味で入門者向けだし、ぐるっと巡って見れるという意味でまさに「冒険」であろう。また、自然主義というのもなかなかに新しかった。/結論は一種の人間原理みたいなものなのかなあ……?
対話形式の本で読みやすい。科学哲学とはどういうものか?というところから入っていって、科学の方法論や目的などを、科学実在論を擁護する立場で語っていく。科学と言うものがどういうものなのかを、科学の外側から見れるのは、科学を学んだ身としては新鮮な内容だった。あと、すごくどうでもいいことかもしれないけど、表紙がとても胡散臭いと思った。
科学哲学、七面倒臭そうな名前であるが、科学という活動を理解するという、科学自身への反省と思索のための道でもある。データから仮説を導き検証する、帰納と演繹が絶妙にブレンドされた理論的活動は、そもそも何を解明するのか。世界の事象の実在か、人間の心の幻想か。なんて話を、先生と生徒の雑談形式で展開されているのが本書。科学哲学論者達の立ち位置もこれで理解できるはずだ。「帰納」がポイントとなるが、人間=帰納を使う人、とは、循環におちる不毛な議論を断ち切り、計算不可能な軌跡を切り開こうとする人間の意志が見えてきそうだ。
『科学哲学の第一目標は科学をまるごと理解することである(pp.32)』、『科学哲学はまじめにとりくむに値する難問にあふれた魅力的な分野だ(pp.291)』、こういう、ややこしい問題を平易な文章で説明してくれる本である。
本質的に難しい話は、平易な言葉で語ってもやはり難しい。が、読みやすさはさすが。筆者の立場<科学的実在論>が非常に説得的。自称 科哲(の端)を齧った輩にありがちな「おせっかい第一哲学」系勘違い(自分もそんなんだった)の蒙が開かれたのがよかった。文パラダイムから意味論的捉え方へ、という視点は非常にいろいろつながった。
対話式での解説だが、これってわかりやすいんだろうか...?いや内容はわかりやすいんだが、対話式にしてよりわかりやすくなったかというとちょっと...
科学は、世界を知るためにほんとうに正しい方法なのか?それを問う科学哲学の入門書。「センセイ」と「テツオ」くん、「リカ」さんの二人の学生が会話形式で分かりやすく......、読者を混沌と混乱の渦に陥れる。でも、ゆっくり、じっくり考えながら読めば、なんとなく、言いたいことが分かってきたかも。使っていない脳みそを使っている気持ちで読んだ。
戸田山さんの認識論の自然化プロジェクトがわかりやすく前面に出ている。平易な入門書。ただ、入門書だし仕方ないけど、全体的に物足りない。一応参照 > http://www.bun.kyoto-u.ac.jp/~tiseda/works/adventure.html
科学哲学の冒険―サイエンスの目的と方法をさぐるの
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