思想地図vol.4 特集・想像力 (NHKブックス別巻)
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思想地図vol.4 特集・想像力を追加
思想地図vol.4 特集・想像力の感想・レビュー(180)
想像力をテーマに現代の知性たちが論を繰り広げる一冊。無知蒙昧な私には難しすぎ。インタビュー記事や座談会系記事は特に(もともとそういうのを読むのは苦手)一般の評論・批評は知的好奇心を刺激するとともに、極めて啓蒙的だと感じた。個人的には阿部和重・鹿島田真希両氏のN次創作に笑ってしまった。
村上隆インタビューと東氏、宇野氏、速水氏、宮崎氏の座談会が面白かった。物語を作ることが難しい時代である、という話を読むとフ○クタルのことを思わずにはいられない。
思想地図一期の中でも個人的にはかなり充実の内容だと思う。想像力という言葉を中心に、アート、身体、アーキテクチャ、生命と多彩な論点が扱われている。中沢新一と宮崎哲弥はかなりの貫禄。特にTVという大衆文化の最前線で思想を試みてきた宮崎哲弥の煽りは、これからの思想の道筋も照らしている。論文も平均的に充実していて創作もいい。ただ、阿部和重作品はハルヒの極道化+ディケイドという爆笑の代物だが、鹿島田作品はBASARAのよくあるBLの域をを超えていない気もするが、雑誌のコンテクストで眺めると興味深いテーマが読み取れる
だいぶ視野が開けてきたと自負していたが、この本を読んでまだまだだなと実感した。物事をまだまだ一面でしか捉えておらず、ステレオタイプに縛られていた。頭の中がかなり更新されましたW。
思想地図を勧められてvol.1から読もうかと思ったけれど、「想像力」に惹かれ4から読んだ。僕みたいな論文を読ま/書かずに卒業する様な駄学生に、対談・座談会形式は助かる。立場の違いが明確だし(自分の立ち位置も把握できる)より説明的になるから。創造力も欲しいよー。
前作に引き続き表題に引かれて読んだ。オタクのオタクによるオタクのための閉じた雑談集で、普遍性に繋がる議論には縁遠い。唯一宮崎氏との座談は興味深いが終始宮崎氏におされ気味!
なんというか、こうも上から目線で語れるのかすげえなあと色んな意味で感心。政治の話はコメンテーター()がカフェで雑談してるような印象。けれど全体としては非常に面白かった。
現代における私たちの想像力の源泉(回路)には「時間」、「空間」、「社会」の3つがあって、それらを媒介・参照するメディアの現状を総点検しようという試みであるように思える。これら3つの要素は、互いに影響し合い、また、隔絶されてもいる。静的な環境を維持・存続させるためだけの機能ではなく、これらのバランスを攪乱し、再構築する動的な「創造力」が見えてくるようで、ワクワクした。前号の『アーキテクチャ』と対になっているどころか、相補的・相互陥入的なアクチュアルな概念として提示されており思想地図の関心の一貫性が窺える。
『ヱヴァ破』を暫定的ではあるが位置づけようとしているのが面白い。ただヱヴァ破はとりあえず「よくできてるけど、別に議論すべきものは何もないよね」というアニメとして位置づけられたのでまた『ヱヴァ破』が歴史化されていく過程でどういう風に位置づけされなおしていくのか自分としては興味をもっていようと思う。『サマーウォーズ』の欠点も納得するところがあった。だけどなんか全体的に「もう議論すべきものなど何もないよね」感が蔓延しているよなあと感じた。だからこそのタイトル『想像力』でもあると思うんだけど。
★★★★★ ゼロ年代に窮地に追い込まれた現代美術/アニメ/現代思想等の各業界の問題が本書に於いて語られてから約一年が経った。思想地図は東浩紀のネームバリュー向上と共に順調に規模を拡大している。日本のアート業界をひっくり返すかと思われたカオスラウンジはそのコンセプトを見いだせないまま村上隆/東浩紀両氏に見捨てられた。アニメでは山本寛/東浩紀が再びアニメで物語を語るために最後の賭けとして共作「フラクタル」を手がけている。今一度本書を読んで日本の文化の水面下で起こっていることを再認識するのもいいかもしれない。
「父として考える」、阿部和重「イッツ・オンリー・ア・ビッチ」、中沢新一インタビューのみっつだけ読んだ。ほかのものは、またいずれ折を見て読もう。阿部和重の、独特の感じがやはり好きだ。
「ゲーム的リアリズムの誕生」で論じられた事とほぼ同じテーマをサブカルチャー、現代美術、政治の面から語っている。前巻が環境の話なら、今回はその環境の中で生まれるモノの内容、あるいはモノ自体が孕む環境・構造の話だと感じた。
「想像力」というのをキーにまとめようとしているのはすごく伝わってきて一気に面白く読めたけど、一部正直よくわかわない(どうも納得できない?)論考も。宮崎対談で、東浩紀が、アーレントのいうビオス(=公的領域)/ゾーエー(=私的領域)という領域区分について、「ゾーエー、すなわち生物的身体の管理の領域こそが、公共性の関わる領域」だと言っていたのが印象的だった。この状況下で新たに公共的言論の場を立ち上げるとしたらそれしかない、なるほど、それでアーキテクチャか、という感じ。
彼らが目指す所への一過程であるこの本は全般に渡って実りのあるものになっていると実感した。ただし、「想像力」というテーマでどこを目指したかったのかわからない部分もあり。村上春樹の話題とか。
全ての座談会に参加している東浩紀がかなり鋭く切り込んでいて面白い話を引き出している感あり。グローバリゼーションが進むなか必要なのは「近くの他者への寛容」(p.363)。これにはナショナリズムに陥るという批判があるが「無限の他者への寛容」のほうがテロリズムも許容してしまう点で危い。『1Q84』は母なる存在により全人格的承認を獲得する点でゼロ年代からは非難の対象となった。今は,共同体内での力学的位置に過ぎない「断片的人格」の混在を前提にしないとうまく事態を説明できない(宇野論文参照)。
座談会から論文まで、別々の分野から問題が浮かび上がり、ひとつの問題意識へ収束する形を垣間見れるのは好奇心を掻き立てられる。座談会も発展性や思考が整理されているという点で建設的だったのでは。M-2コンビのうまさと共に見るところがあった。父親対談もアリかと。
実はあまり期待していなかったが、意外に面白く読めてしまった。宮崎が東の言説を引き出しているようで、実は宮崎の面白さのほうが引き出されている感じも。中川の本来環境とかの話も興味深い。1Q84はこの人達が読めばそう捉えるよねという感じ。小説はちょっと厳しい。民主主義2.0をもっと詰めてほしいなー
やっと完読。東・宮台の子育て談義が意外と面白い。が、やはり都市(特に東京)生活を2世代・3世代と次いできた知識人・文化人の感覚と、同じく都市圏であるファスト風土的な郊外ヤンキーの心情にはある種の共通性があるのだなあと思った一方、農村共同体的な空気の色濃く残る田舎育ちの自分では、やはりかなり距離があるな、と。
久しぶりにアズマ系の本を読んだが、おもしろかった。特に村上隆の章は、社会学に初めて触れた時のよく分からないものに説明が与えられていることへの気持ちよさのようなものを味わうことができて大満足。ただ、中心人物であるはずの宇野が断片化、断片化言っており、宮崎との対談では若干宙に浮いてしまっている感がある。
アニメの対談にしても、村上春樹の対談にしても、批評家たちが時代の変化についていけていないだけなのではないだろうか。現代を斬るって、過去は良かったねって話をすることだっけ? クリエイターや業界の未来よりも、批評家たちの未来の方が気になる。この本自体は非常に面白かったんだけどね。村上隆は偉大だとも再確認。
某作家たちのダークサイド落ちが気になるけれど、これが文学ノ未来というならちょっと終わりすぎでしょう。僕にはとても面白かったけれど、編集者たちが思っているほどには人に影響を与える本ではないと思う。新しさも衝撃も、実はそんなにない。ハイブリッドなんてモチーフ、ちょっと心が弱りすぎじゃないかな?
最後までざーっと目を通した。仲正論文、宇野論文が啓発的だった。これに影響受けて今アニメをみはじめている。「最終兵器彼女」とか「コードギアス」とか。今までバカにしてたけど、すごく面白い。
仲正、宮台対談、宮崎対談除いて面白くない。理由は明白。他が文学的で分量の割に内容が薄いから。ひたすら表現力勝負になっている。単に自分の性向の問題なのだろうか。いや、もっと訴えかけるようにして論理を構築できるはずだ。だってvol.2の出来は良かったわけだし。思想ってこんなだったっけという印象。まさかこれが「想像力」?
うん、ウェルメイド。断片の宇野か全体の中川か。相当電波入ってる感高いけど、中川説を超越として数年間信じて生きていこうと思う。とりあえず大橋力でも読んでみようかな。
思想地図vol.4 特集・想像力の
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