ミーナの行進 (中公文庫)

ミーナの行進 (中公文庫)
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ミーナの行進の感想・レビュー(361)

ああなんか、じわじわ来るなあ…。予想していた結末にはならなかったけど、結末やオチなんてこの作品には要らないんだ。時にちょっとした事件が起こりながらも穏やかにゆっくりと物語は進み、読後に残るのは、胸がやさしくキュウウとなる気持ち。もう二度と戻らないけれど記憶の中では完璧にそのままで存在し続けているあの時間。大好きな場所。大好きなひとたち。懐かしくて切ない、大切な心の宝物。誰にでもそういうのは存在するのかも。

所々にある挿し絵が素敵でした。それにしても、カバがペットw恐るべし。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 02/07

2~3年ぶりに再読。小川さんの語り口は優しくて丁寧。著作に共通して感じるのは「静かな情熱」。この世界観に魅せられます。贅を尽くした邸宅でのミーナの家族の生活は、日々を慈しみ楽しむ丁寧な暮らし。主人公がかけがえのない思い出をいつまでも宝物のように扱っている描写が美しい。素敵な思い出をだいじに抱える事って幸せだと思う。マッチ箱に収めたお話も、淡い初恋も、ぜんぶ大事にしまって。いいな。こんな子ども時代。すごくいいな。ミーナはカバのポチ子に乗っていてもいなくても、その行進は力強く、胸に残る。物語の力を感じる一冊。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 02/05

光線療法・・・

優しく包み込まれ物語。突然足を踏み入れたお屋敷の中で起こった全て、かつての主人公とそこにいた人々の思い出をゆっくり、大切にそして丁寧に紐解いてゆくような話でした。岡山から来た朋子は心細かった最初の日々から最後の1日まできっと眩く過ぎてしまったんだろうと思えます、そのくらい一ページ一ページが柔らかいです。自分にも遠い親戚はいましたが、たまに行く遠い家って何故か知らないけど胸がどきどきしますよね(共感されないかもしれませんが…)そんな感じです。

寿
さすが、小川洋子さん。読ませてくれました。タイトルも秀逸ですね。

まるっきり『博士の愛した数式』の少女小説版。あっちは阪神の優勝争いでこっちはミュンヘン五輪の男子バレーボールと、実際のスポーツの出来事が一種山場に置かれるところまで一緒。大変いい話なんだけど、世界がどこまでいっても優しすぎて読んでるとだんだん疲れてくるのが難。『博士』の博士と未亡人の秘密のように、優しい箱庭には小さな歪みが隠れている方が美しいのかもしれないと思うなど。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 01/13

もっとじっくり、味わいながら読めばよかったと後悔。決して近い体験ではないけれど、自分の子供時代を思い出せる。ストーリー自体は読み応えがないけれど、読み終わった後、もっとこの世界観に浸っていればよかったと思う。

クォーターのお人形のような女の子、部屋数のいっぱいある洋館、長身でハンサムなお父さん。設定は「リカちゃん」ですね。作者が子供の頃、リカちゃんハウスでお人形遊びをしながら作った物語がお話の骨格なんでしょう。お人形として贅沢な家具や食器に囲まれて夢のような生活をしているミーナと、現実のなかでマッチ箱に物語を書き詰めている朋子が、別人格として描かれたのでしょう。お人形遊びにつきあわされた当時の女の子の気持ちが今わかりました。それにしても女の子ってこんな年代から恋をして、結婚、出産のことを考えてるんですね。凄い。

妙にリアルなファンタジー。

なんとなく、外国の童話を読んでいるような雰囲気とぬくもりがしました。少女期を経験したものでしかわからない皮膚感覚など、描写が甘すぎず辛すぎず、とても良かった。少女の想いは、いつの時代もひたむきで甘く、ちょっとだけ苦いんですよね。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 12/03

私が思う、今年読んだ本の第一位に決定!良過ぎる。これからほかの本を読んでも、この本と比べて落胆するかと思うと、かなしい。というくらい好きになってしまいました。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 11/29

幼い頃に過ごした家の記憶はいつまでも残るもの。ましてやその家がドイツ人の祖母の家で、広い庭と池のある屋敷であればなおさらだ。家庭の事情で一年間祖母や伯父の屋敷で暮らすことになった中学生・朋子は、1歳下の従妹ミーナと輝く一年間を過ごす。朋子にとっては驚きの連続。吹き抜けの玄関ホールのある洋館。ベンツ。夥しい本と美術品。夜毎の話のつきない夕食。そしてコビトカバのポチ子。ミュンヘンオリンピックやジャコビニ彗星といった懐かしい出来事を織込んで、朋子の心の中に残る想い出の日々を優しく描いた宝物のような物語だ。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 11/29

特にお目当ての本もなく、適当に手にした一冊だったけど、夢中に読み進めた。

舞台は我が地元。40年前のお話だが、出て来る地名やお店は今も実際にある所ばかり。それがちょっと取って付けた感があって、ファンタジーめいた描写に気恥ずかしくもなった。でもラストで夢から覚めたように、現実の大人になった記述があったおかげで、そうか、それでいいんだ、と。きっと誰の心の中にもあるものね、子供の頃の宝物のような時間、奇跡のように美しかった一瞬の季節って。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 11/22

物語の最初に出てくる真鍮製総レース張りの乳母車。私にとって、小川洋子の小説はそんな存在だ。美しい文字の並びを眺め、味わい、想像を巡らせる楽しさを、彼女はいつも教えてくれる。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 11/22

朋子のやわらかい人柄と、芦屋のお金持ちの家の人々、そしてカバ。レトロな感じのイラストとともに、優しい世界に引き込まれました。 「何の本を読んだかは、どう生きたかの証明でもあるんや。」印象的でした。

優しい作品。でも、あまり面白いとは思わなかった。淡々と物語が進んでいくだけって感じ。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 10/14

「自分が努力してへんことは、自慢の種にならないんと違う?」
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 10/14

カバ!

こういう女性作家の優しい感じのする作品・・・いいですね

家族と家族とも言える二人のお手伝いさん以外には、ほとんど生活の中に人が介入してこない。穏やかで静かに朋子とミーナの毎日は輝いてる。誰にでも一番輝いてて、一番充実している時がある。それを確信して思い出を語る朋子はとても幸せだと思う。ミーナの為に朋子が興した行動と、嘘は優しい。自分の為の嘘もついていたけど。ローザおばあさんに朋子が自分の名前の漢字を教える。米田さんとローザおばあさん、朋子とミーナ。朋の字の友情で結ばれてる。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 09/20

舞台がよく知る土地だったから、より楽しめました★他作品より登場人物も多く、固有名詞が出たけど、かわいくていい作品でした。すこしさらっとしていた気は…

朋子が、親戚が暮らす芦屋の豪邸で過ごす1年間の話。朋子は、自分が生まれてきた環境と違う環境で、違いを自然に受け入れながら、また、出会うたくさんの人々(かば)の素敵さを受け入れながら、生活をする様子が描かれている。登場人物はみんな魅力的で、やはり一番いいのが、主人公の朋子。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 08/20

とても優しい気持ちになれる話でした。ミーナかわいい。

小川さんの作品は読者を優しくしてしまう魔法をもっている、ってコメントがちょっと乙女チックすぎるか(笑)。でも、まったく自分が経験したこととは異なることが書かれていても、『ミーナの行進』を読んでいる最中、僕は「十代だったころの僕」を思い出し続けていた。これは小川流の「マジック・リアリズム」だと思う。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 08/12

普段はほとんど意識にのぼることはないけれど、私達がどれだけあちら側の世界に救われてるかを気づかせてくれる本。聡明で真っ直ぐで、かわいいミーナも好きだが、私は朋子の、少しミーハーなところとかミーナのために頑張るところとかがすごく好きだなあと思った。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 08/07

小川洋子ワールドなんだろう。現実と空想の間に挟まった雰囲気の話。物語を読むというより世界観に浸ると言ったほうがしっくり来る。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 06/25

ミーナがおとぎ話のお姫さまのように感じられました。ここではない、向こう側にいるような感じ。そのミーナが、少しずつ、朋子に手を引かれてこちら側に来る。そういう印象を持ちました。ミーナも勿論だけど、朋子もとても聡明な少女で、ふたりが本当に可愛いて微笑ましい。やさしい文章です。初夏の季節にぴったり。読後に色々と考えられる、よい物語でした。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 06/18

とても優しいお話だった。 長さをまったく感じない、むしろもっと読んでいたいと思う文章だった。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 06/17

今までの小川さんの長編小説のパタンから、何となくか弱いミーナに不幸な事が起こるような気がして(貴婦人Aの蘇生の叔母とかブラフマンの埋葬のブラフマンとか…共に死を迎えていますね)彼女が登場してから気が気じゃなかったです(-.-;)でもそんな事はなく、良いラストでした。とっくりさんの話の辺りがほんのりしててお気に入りです☆奇妙にリアルな人物描写だと感じたのは水曜日の青年でしょうか。ミーナの家族が異国習慣強く書かれているせいか、この水曜日の青年が朋子以上に現代日本人くさく感じたのかもしれません。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 06/16

時は昭和、ミュンヘンオリンピックの年。中一の朋子が、岡山郊外の借家から預けられることになった伯母さんの家は芦屋のお屋敷。社長で紳士的な伯父さんにドイツ人のお祖母さん。住み込みの家政婦さんに通いの庭師さん。そして、喘息持ちで本好きな1つ下の美少女ミーナとコビトカバのポチ子。彼らと過ごした大切な、思い出の一年間。芦屋のお屋敷で暮らした覚えなど全くないのになぜか、自分の子供の頃の想い出などが呼び醒まされ懐かしい気分に浸れるこの不思議さよ。どこかに忘れ物をしてきたような気分の時にまた、再読してみたい素敵な1冊。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 05/01

水晶のように静かに煌めいた少女二人の一年間。 命や物事は否応なしに移り変わっていくけれど、本当に大切な想い出はいつまでも色褪せることはない、のだろう。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 04/24

驚くべき展開は全くないのに、一気に読めてしまった。心がふんわりと優しくなれて、子供時代がいかに大切なものなのか、改めて考えさせられた。周囲の大人の付かず離れずの関係もよかった。これからも時々開きたくなる1冊。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 04/23

日々の尊さ、過ごした日々の大切さを教えてもらった。ミーナは立派に行進しているんだね。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 04/05

ks
美しくて、かよわくて、本を愛したミーナ。芦屋の洋館で育まれた二人の少女と家族の物語です。タイトル「ミーナの行進」とは、身体が弱いミーナが、小学校へ行くのに、小さいカバ、コビトカバ(ポチ子)に乗って通学することから来ています。カバに乗って通学すると聞くと、とても違和感を感じると思いますが、本書の中ではとても自然に感じるから不思議。小川洋子の世界なのであります。

関西弁が関西弁になってないのが地味に気になる(・ω・)なんでわざわざ関西設定にしたんだろー

主人公が突然大きなお屋敷に住むことになり、そこで可愛い女の子と出会うお話。ミュンヘン・オリンピックや川端康成の死など、その当時の社会的な出来事を物語に描きつつも、どこかお伽話のような、心が温まる不思議な小説だった。思うに、この物語は主人公の朋子がミーナと一緒に過ごした 日々を振り返る、という出だしが作品を印象付けているようのではないだろうか。これにより、幼い頃の古き良き思い出を振り返る、というしみじみした感覚を読者も味わうことができる。心に染み渡るような一冊。

人生はすべからく喪失の物語である。300ページ以上の長編でありながら不思議と長く感じないのは、面白くてあっという間に読んでしまった!というのとは少し違って、ただありのままの時の流れに身を任せることのできるお話だったからなのだと思う。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 02/28

[B-]文章のひとつひとつは上手だし、きれいだけど、全体として物語を眺めた時に、ふわふわ漂っているような浮ついた小説のように見えてしまう。それはそれで良いと思うけど、個人的な趣味には合わなかった。しかもこれが谷崎賞!どうしたものか谷崎賞。物語の展開に、ある種の必然性を感じさせる小説を僕は美しい、力のある小説だと考えるのだけど、この小説はパラパラしていてまとまりが弱い気がした。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 02/28

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ミーナの行進の 評価:64 感想・レビュー:116
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