ダウン・ツ・ヘヴン (中公文庫)
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ダウン・ツ・ヘヴンの感想・レビュー(1056)
この巻は、他に比べて比較的読みやすい。これまで話を広げる「起」だったのに対し「承」の色合いがかなり濃いので、簡単に世界観に浸れることができる。
ティーチャの理由について。ただ空を飛んでいたいクサナギと、それを利用したい本部。地上の汚れた部分が空に侵食していく。いっそ天国へ落ちたい。そんな話。
クサナギにとって飛ぶことは、その為だったら他のどんな屈辱を受けても流すことができる、そのくらい価値のあること。子供のままで居続けることは簡単なことでもない…。
読み終わって???だったので、ネットで調べました。本作は、スカイ・クロラシリーズの1冊。主人公、草薙水素(クサナギ・スイト)は自分を僕と表現するが女性。エース・パイロットとして生死を賭けた空中戦に参加している、遺伝子工学によって永遠の生を与えられたキルドレの子供たちの1人。世界の秩序を守るために日々戦地に赴き空に散っていくが、彼らの戦闘はシステマティックに他者(国家・世界)から強制されたものであると同時に、自発的に選び取られたものでもある・・・。本作では、ストイックなまでに、生死を賭けた空中戦に生きがいを
クサナギ視点は変わらずながら、この世界の背景が何となくわかる作品。後半のドッグファイトはスピード感があり面白いがやはり航空機用語がわからないと、キツイ。ティーチャとの再会シーンのクサナギは好きだなぁ。
クサナギとティーチャの関係は読んでいてとても清々しい気持ちになる。つかず離れずという感じで、2人の奇妙ともとれる関係はやっぱり本当の空の素晴らしさを知っているからだと思う。
ティーチャはどこまでもクサナギのいい師匠といった感じ。人間の清濁合わさった考えも我慢できる大人。クサナギに対しても、冷静な態度を保っている。でも、どことなく愛はあるのかもしれない。それに同じ空に憧れる人間として、ある程度の敬意が含まれてる気もする。空は孤独で自由。ティーチャとの戦闘はクサナギにとって、最後の、最も純粋な飛行のような気がする。
こうしてクサナギが「スカイ・クロラ」の人物像に向かうことになる的な話。前作の続き。都会での一騎打ちは確かにそうなりますよね、という流れ。楽しみを大人の思惑に利用されていることを明確に認識させられる出来事。読後、「スカイ・クロラ」の登場時シーンとラストを読み直してしまった。さてさて、ここから「スカイ・クロラ」までにあとどんな経緯があるのか。楽しみである。
間違えてカテゴリーに感想を書いてました。クサナギの静かに燃える心に惹かれる一作。「クサナギスイト」という人物が如何なるものかと他の作品よりも一歩踏み出したものでした。最後のドックファイトは鳥肌もの。是非とも映像化してほしいものです。
再読。後半の戦闘シーンの切なさといったらもう!以前読んだときも感じたけれど、このシリーズはすごく純粋なラブストーリーを読んでるような気分になるし、実際そうなのかも。講習会でのクサナギの講義(?)がとても印象的で好き。しかし改めて読んでもふとした言葉が琴線にふれる。好きだなぁ。
「子供は常に持続を願う。しかし、それは認められない。」ここのくだりが大好きで、このあたりだけ何度も繰り返し読んだ。永遠に子供のまま年をとらない人間。その苦しさ、無限の連鎖の怖さがものすごくストレートに伝わってくる。出版順に読んできていますが、いまのところ本作が一番好きです。ところで『スカイ・クロラ』のカンナミと本作のカンナミが同一の人格(?)なのかが分からない。確か『スカイ・クロラ』以前にクリタだった時期があるはずでは?はて?次作も楽しみ。
再読。まだシリーズのうちここまでしか読んでいないけれど、カンナミよりクサナギの方が生きにくい性格のように感じる。性別の違いだろうか。クサナギはとても男性的なのにたまに強烈な女の匂いがする。自分も女だから、勘ぐっているだけだろうか。
やっぱり空中戦のシーンの表現が素晴らしい!クサナギは、広告塔として祭り上げられてゆく。そんな中、クサナギは国家プロジェクトに巻き込まれ、「実戦」を行う。一騎打ちの相手は、ティーチャだった。綺麗なダンスを踊るが、全ては狂言だと気づいたクサナギはヤケになる。クサナギをなだめに戻ったティーチャが優しくてカッコいい。ササクラも素敵だ。この話で、クサナギ=カンナミであることが明記されている。ここからスカイクロラにどうつながるのか?一つずつ伏線を確認しながら読んでいこう。
自由、自由と気安く言うが、何が自由?どこから自由?どこまで自由?個の自由、組織の中の自由、社会の中の自由、自由に翔ぶ、自由に生きる、孤独であること。孤独の自由。孤独は自由?自由は孤独?とか、そんな小僧みてぇなことを久々に考えてしまった俺だ。巻末のパイロットの解説が大変興味深い。
スカイ・クロラシリーズの2作目。いつ買ったかは忘れた。キルドレとして生きる、水素独特の感覚。彼女の視点からみた空の素晴らしさ、地上の醜さ、戦闘機に乗って空を飛ぶときの感覚なんかを直に体験できる。リアルすぎて酔っちゃうぐらいに。面白かった。
スカイ・クロラシリーズの時系列順の二作目。地上に閉じ込められ、窮屈に過ごしながら、少しずつ変わってくる草薙。空を生き生きと飛び回る姿は、やはり本来の彼女の姿なんだろう。自由に空を飛びたいと願うことは、自由に生きたいと叫んでいるようだ。ティーチャとの美しい戦闘シーンは圧巻。地上の人間たちの思惑に巻き込まれた憤りは苦しいまでだが、それでも戻ってきた彼女の姿には変化を感じる。少しずつ草薙を理解していきたい。続きが楽しみな作品。
ただひたすら空へ。憧れていた人との一騎打ち。ダンスのように踊る戦闘機。そこには愛憎なんてない、分かり合えたものだけが味わえる至福の一時。それを、地上にいる人たちに見事に汚された。嫌らしい。薄汚い。醜い。この時のクサナギの、空を汚した人々への怨嗟に満ちた言葉が、読んでいて、胸に突き刺さる。と、同時に生きるということは、汚辱に塗れながら、這って進むことだとも、思った。自分の願いどおりに生きるのって、難しいなぁ。クサナギは、自分の意思を貫き通せるのだろうか。
スカイ・クロラシリーズの3作目で、今回はプロローグで僕の正体が分かり安心しました(笑)。スカイ・クロラでも語られた戦闘がプロローグで行われ、僕は怪我をして入院した病院でカンナミと出会うのですが、この時点では過去の記憶が無いような描写をされていました。本巻での僕は我が社の都合に最後まで振り回されて怒りを抱えたままで物語りは終わってしまいますし、少しもやもやっとした読後感が残りましたが、この辺りも草薙が死を望んだ理由になってくるのでしょうか?あと、題名がもの凄く不思議でした。
大人の思惑やしがらみに振り回される。いつまでも子供でいることを、回りが許さない。だから、大人として生きるにはどうしたらいいか。迷ってもがいて、憤りに満ちたダウン・ツ・ヘヴン。今の自分と重ね合わせてしまいます。
ティーチャとのダンスのシーンが凄く気持ちよかった。飛んでるところでは短い文章なのがスピード感あってすき。怒ったクサナギに同調して自分も怒りが・・・wwでも実際街の上で実弾で戦闘されたら大変なことになりそうだ(;´∀`)
本編と直接関係がないが、文庫本では、エアショーパイロットの室屋義秀が解説をよせている。空気が翼を離れる瞬間を感じることが出来るという。鳥肌モノである。さて、本編でも、主人公とティーチャーとのダンスは涙ものであった。実際は言葉を紡いだ小説なのだが、言葉さえも置き去りにしていく感覚がここにはある。ナ・バ・テアで、一旦休憩していたが、ここまで読んできてよかった。過去ではなく、今、前を見るために最低限必要なものは何か。
最初はとても勘違いしてましたね スカイクロラの続編とばかり思ってたら クサナギの過去編でしたか・・・ 前作と比べると物語こっちの方が好みかな? 冷めた表現、無機質な人間性、それをとりまく社会 私の中ではとても新しいものでした 物語のラストではクサナギに感情移入してしまい とても腹立たしかったです 次の巻も楽しみ
映画版のあらすじにもあった「ショーとしての戦争」がはっきりと提示される。戦闘シーンが減った分最後の対決に集中できた。クサナギはだいぶ大人っぽくなった・・・と思ったけど最後の暴れっぷりをみてプチ撤回。地上では大人っぽくても空では子供。彼女ががこれからどう変わってスカイ・クロラのクサナギになるのか楽しみ。
後半の草薙がとても楽しそうなのが、伝わった。また、スピード感があって、ティーチャとの戦闘はあっという間に読み終えてしまった。戦闘後の、ティーチャの行動が心憎い。
草薙の、子供のような言動と大人のような振る舞いとの振れ幅が大きく、大人になることを拒み、憎みながらも、大人になりつつある、その成長過程が描かれていた。
飛ぶ悦びが伝わってくる。今回は空のシーンは、何時もより絞ってある気がしたが、その分ティーチャとのダンスが映えたように思う。ところで、生死や善悪や美醜はそんなに重要かい?っていう戯言。世界なんて観測されたように在るものだし、愛しておいて損はないよ
スカイ・クロラシリーズ時系列2話目。クサナギがだいぶ丸くなったと思う。独りを好むのは変わらないが、空気を読んで嘘を吐いたり、愛想良くしたり、仲間の大切さも理解し始めてきた印象を受ける。大人の考えを持たない"キルドレ"のクサナギを通して見る世界が印象的。純粋というか、本音と建前の矛盾に疑問を持つなど、子供とも違う"キルドレ"。−クサナギの成長(?)を見守りたい。
スカイ・クロラシリーズのすごいところはやっぱりこの世界観だよなあ、という本。ナ・バ・テア の続きである2巻にあたる章。“函南”と名乗る不思議な少年との出会い。草薙のティーチャーに対する感情、少しだけキルドレの秘密も明らかになる。文庫版は地味目だけれど、ハードは装丁も一際美しい。スカイ・クロラ劇場版を見ていると、映像が脳内再生されるのでそういった愉しみ方もできます。
草薙は、ずっと男だと思ってたが女の子だった。甲斐との食事や、笹倉に草薙が抱きついたときの解釈が全く違っていたことになる!それはともかく、スカイ・クロラに比べると、草薙のより人間らしい一面が見えた。彼女の葛藤が見事に描かれていた。
再読。ナバテアの空気感から一転。泥濘に足を取られて動けなくなっていく綺麗な生物を見ているよう。切ないなぁ。ラストダンスの空砲はクサナギが怒りで真っ白になる感覚をトレースできる。ほんと、もう怒りしかないよね、あれは。ただ、地上ぎりぎりのところをすれ違うためだけに向ってきてくれる機体が、人がいるというだけのことに救われた。コクピットで体感してみたら・・・。と考える。そうしたら、きっと空気で繋がっているということをもっと深く感じることができるのに。
精神が大人になった(なってしまった)草薙水素。 最後の対応の仕方なんてもう「社会」に組み込まれた「大人」になってしまった瞬間に見えた。 本来、それに嫌悪を抱いていただろうに。 大人になるってこういう事かと思わされた。 ストーリー的にはずっと面白さを維持してる。 次も楽しみです。
ダウン・ツ・ヘヴンの
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