ナ・バ・テア (中公文庫)
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ナ・バ・テアの感想・レビュー(1241)
解説は、よしもとばななさん、この人の文章も好きだ。「(森作品は)ただ手元にやってきたら心静かに読むのです。たったひとりで秘湯の冷泉につかったときのように、なぜかその孤独は私を骨のずいまで温めるのです。」と読了感をうまく書き表したなぁ…クサナギさん若いなぁ。スカイクロラの後に読んだからニヤニヤしっぱなし(笑)
飛ぶ。独りで飛ぶ。目的は最早手段と入れ替わった。墜とすのは目的ではなく手段。明日も飛び続けるための手段。飛び続けることこそが目的。飛ぶ。彼と共に飛ぶ。追い続けた背中は今はなく、横に並んだ顔を見詰める。飛ぶ。地上から逃れるために飛ぶ。愛も憎しみも抱かされた命すら置き去りにして、なおも飛ぶ。空でこそ笑い、空でこそ泣き、空でのみ逢える、あの猛き猫を墜とすために、飛ぶ。彼の者未だ命に倦むことはなく、未だ愛の形を知らぬ、鋼鉄の翼を駆るあどけなき死神。
思いやりや優しさというのは、他人から自分を切り離すためのもので、つまり、相手も自分も、お互いに自由にしてあげる、拘束しない、邪魔をしない、そういう状態にするためのものだ。
時系列では一番最初の物語。あの人の過去へ。やはり空の描写が凄く良いと思う。空とキルドレの心。二つの不安定さに読み手も影響を受ける印象。
劇場公開のアニメ映画は見ていたのだが、小説を読むのは初めて。清潔な文章は悪くない。世界観はやや説明不足とも思うが、その「秘密」がテーマの根幹に関わってくるだろう気配だけでここまで読ませれば上出来だろう。逆説的だが戦闘シーンなどなくてもよいくらいだ。続きも読んでみたい。
過去にスカイクロラは読みましたが内容はすっかり忘れ一人称が「僕」のため主人公が女だという事すら忘れてましたので、言ってしまえばスカイクロラシリーズ初読みと言えるかと。 しかしそれにしても物語のスピード感は素晴らしいと思える。 戦闘機に興味がない身としても場を想定しながら読めるというのは尊敬に値する。
「僕」は本当に空が好きなんだな。戦闘機のスピード感が凄い伝わる。飛行機は詳しくないけれど頭の中で回ったり急降下したりしてました。クサナギとティーチャの何とも言えない関係がいい。物語後半、僕にいろいろ起こるけど読み終えてなぜかすっとした気持ちになった。
クサナギとティーチャの交流の話。このシリーズの主人公はクサナギなのね。カンナミではなく。キルドレとして心の一部が欠落しているので、ティーチャへの感情を巧く消化できないクサナギ。1作目のクサナギよりこっちの方が好きです。空への強い思いも伝わってくる。
1発で×××!という話(解説より)。刊行順ではシリーズ2作目、時系列では一番目にくるお話で、続きがあるからか「僕」の違いか、『スカイ・クロラ』とはまた少し雰囲気が違う。息継ぎがたまに苦しくなる感じ…… 笹倉が好き、いい関係じゃないのかなあ
『スカイ・クロラ』の主人公、カンナミの上司であるクサナギの物語。時系列は前作よりも過去。前作にも登場した「ティーチャ」とクサナギの奇妙な関係を描く。
刊行順に読んでいるため「スカイ・クロラ」に続き、本作。少しだけどこのシリーズのイメージが浮かぶようになってきた。森さんの書きたいことが、新書を読んだ影響もあり、何となく想像できる。まだ6,7冊しか読んでいないけれど、「自由に生きること」。この自由という言葉の定義も森さん流なのだけど(と僕が個人的に受け取っているだけ)、共感できれば、理系とかSFとか飛行機とか苦手であっても、感情に染み入ってくるものがある。僕とティーチャが「スカイ・クロラ」では、あの人たちであることはすぐわかる。時系列順に読まなくても問題な
大きなエンジンの音、空気の出入りの音、そんな限られた音しか聞こえない空高く飛んでいる戦闘機の密室をイメージさせるような作品でした。スカイクロラシリーズでは時系列として最初のもの。個人的にはスカイクロラ以上の面白さでした。
再読。刊行順と迷ったけれど、またしても時系列順に読み進める予定。とにかくピュア。やっぱりこの世界観大好き。私は飛行機なんて詳しくないうえSFが苦手だし、クサナギに共感出来るわけでもないのに、何故だか色々染みては切なくて羨ましくて泣けてきてしまう。シリーズの中でも今作はすごく好きで印象的。
ダメだ、続きが気になる。S&Mシリーズより好きかもしれない。
刊行順では二番目、時系列順では一番初めにあたる物語。
草薙水素もたまらないけれど笹倉がたまらん!
ヒガサワも好き。
一周したら、次は時系列順に読みたい。
再読。昨日、「スカイ・クロラ」を読んだので、続けて読んでみた。私は“普通の大人”なので、酔った。理解しようとしないようにしてもどこか自分の尺度を持ち出そうとしてしまう。明日は違うジャンルのを読もう。
今回は時系列にそって読むことにした。クサナギが憧れのティーチャのいるチームに配属されてから、ティーチャが辞め、敵として再び姿を現すまで。戦闘シーンのスピード感・描写が凄い。凄い「ダンス」を目の当たりにしているように、情景がうかぶ。ササクラとクサナギの関係が微笑ましい。ティーチャとクサナギの関係は不思議だが、何となくわかる気がする。ティーチャがカッコいい!!全てはこれからの謎解きのための伏線。続きも気合い入れて読むぞ!
時系列で言えばシリーズ最古の作品。刊行順に読んでるので、スカイ・クロラの次、2冊目。クサナギの昔の話。圧倒的世界観と戦闘時のスピーディーな演出に引き込まれる
スカイ・クロラシリーズの時系列順で最初の作品。時系列順に読むつもり。空に選ばれた戦士たち。体の一部のような戦闘機を操り、なぜ彼らは闘い続けるのか?空が美しい程に胸に溢れる哀しさの正体は何だろう。私が生きる現実とは程遠い場所にある、この世界は妙にリアルで、何かが足りない。続くシリーズの中で、その足りないものを探したい。まだまだ未消化な作品。でも魅力的で印象的。
スカイ・クロラの続編。の、つもりで読み始めたので、ちょっとびっくり。何れにしても、読み手を選ぶ本。慣性モーメントとロールの話がサラリと受け入れられない人にはちょっとツラいか?工学屋で良かった。しかし、足の裏がムズムズする。あ〜、いかん!飛びたい!飛べないけど。
読んでいると、空に行きたくなる。自由で孤独で寂しくない場所。それにしても、この世界観にはあっという間に引き込まれた!シリーズでどういう展開になるのか気になります。
淡々と進むこの世界観が好きになりました。前作のクサナギの過去編でしょうか? 他のシリーズも是非読んでみたいと感じました。
透明っぽい感じがあって、いい本。作家がどういう人なのか気になる気分にさせる。よしもとばななが解説で書いたような暗いムードのある独特の拒絶感は最初から感じなかったけど、読み違えたかな?
ただただ飛び続け、空に在り続けることのみを望む「僕」と、そんな「僕」に整備士としてひっそりと寄り添う笹倉。笹倉の目には、「僕」はどのように映っていたんだろう。彼はどんな思いで「僕」を見守り続けていたんだろう。
僕が空の事を語るたびに、空への憧れが募る感じがしました。僕が誰なのか分かったのは全体の1/4位読んでからで、仕掛けに引っ掛かった事もあって草薙だとは思っていませんでした。本作を読んでも前作で謎だった事のいくつかは明らかになりましたが、分からない部分の方がまだ多いような気がします。この時点ですでに草薙が相当傷付いている事は分かりましたし、「そうでもないさ」…楽しかったじゃないか。のくだりは少し泣きそうになりました。森博嗣はスカイ・クロラに続いて2作目ですが独特の作風と世界観は大変気に入りました。
ずっと、空を飛んでいたい。もっと、高く。もっと、綺麗に。もっと、無駄を削ぎ落として、よりシャープに、自由に。空を飛んでいれば、澄んだままでいられる。どんな束縛も受けない。純粋なままでいられる。ああ、なのになぜ、地上に降りる(堕ちる)度に、不純物が身体に纏わりつくのか。クサナギの地上への嫌悪、ティーチャーへの尊崇、ヒガサワへの戸惑い。淡々とした文章ながら、クサナギの心情が丁寧に綴られており、読んでいて彼女に共感し、空への憧憬を感じることが出来た。面白かったです。
物語全体に漂う、どこか陰鬱な、靄がかかったような雰囲気が心地よかったです。操縦シーンをうまく想像することができなかったのですが、それでも「戦闘機のパイロットとして空を飛ぶこと」の興奮、臨場感、めまぐるしさ、を感じました。著者の心理描写・考え方の描写が好きです。知らない間に自分の頭に住みついている、「これは良い/悪い」というカテゴライズや常識と呼ばれるもの、がちっとも絶対的じゃないことに気付かせてもらえるから。クサナギと笹倉の、ウェットになりすぎない関係が良い。
クサナギの過去の謎解決編といった感じ。色々分かってすっきりしたような、はっきりしないままでいたかったような・・・ちょっと複雑な気分です。クサナギが幼い、というか、とても人間らしい。『スカイ・クロラ』でのクサナギとの印象の違いに驚きました。キルドレ同志どこか同じ空気を持つカンナミとクサナギですが、クサナギの方がずっと内面的な感情の起伏が大きいように思いました。少なくともこの作品の時点では。次作も期待。
シリーズの2作目として読みました。スカイクロラではわからなかったことが少しずつだがわかるようになっていく。けどまだまだ分からなことが多くて気になる。空のシーンは専門用語とかわからないけどテンポがよくて凄い読みやすい!理解できてたらもっと楽しめるんだろうな
草薙水素の過去話。「スカイ・クロラ」での彼女とは全然違う印象があって驚いたが、当然の事なのかとも思う。老化しなくて体が成長しないキルドレでも、心は成長する、と言うことが分かった。大人になって行く。キルドレ達は生きているのが本当につらいのか。この話を見る限りではそうは思えないが、やはり何かあるのだろう。笹倉もこの頃からいた。全然変わらないなあw草薙はまだ飛ぶことを止めてはいないので、「スカイ・クロラ」までの間に何があったのか、そこが気になるのでどこかでまた読みたいな。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 07/09
順番的には『ナ・バ・テア』から読む方がいいらしいので、スカイ・クロラシリーズはこの作品から。
淡々とした文章で、ストーリーに起伏もあり、戦闘シーンでのスピード感もあったが、終始静かな雰囲気を保っていて、それに吸い込まれるように読んだ。普段、感情を抑制している草薙がepisode 3:stallで見物人に対してとった言動が印象的。
スカイクロラシリーズのタイムライン的には1番古い話でしょうか。装丁がとても綺麗な本。飛行機が好きな作者のこだわりが満載で、細かな描写がまるで自分が操縦桿を握っているようです。やっぱり「ダンス」が読んでいて、手に汗を握ります。計画的商業的代理戦争、大人と永遠に近い子供が空で交わる。立場も人間関係も気にする必要の無い空は、地上に比べてなんて自由で、、綺麗なんでしょう。そして、いつかは燃料が尽きて帰投しなければいけない現実。何処と無く現実逃避と、生活のための社会生活とに似ていませんか。
スカイ・クロラでは風景の描写が綺麗なのが印象深かったのだけど、今回は飛行機の「ダンス」が細かく書かれている。飛行機、それも戦闘機の挙動をダンスにたとえる・・・戦闘機モノの小説なんて今まで読んだことが無い私にとっては衝撃だった。前作ではわからなかったことも少しだけ明らかに。ヒガサワは使い捨てにするにはもったいないよ・・・解説の「一発で××!」に笑ってしまったw確かにそうだけどw
ナ・バ・テアの
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