味覚極楽 (中公文庫BIBLIO)

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味覚極楽の感想・レビュー(5)

子母澤寛が新聞記者だった時代に、華族、政治家、実業家などの美食家からそのこだわりの食について聞きそれをまとめたもの。食べ物がどれもおいしそうなのはもちろん、食事について話しているのにも関わらず彼らがそれまで過ごしてきた人生が透かし見えるのが面白い。そのような話を引き出した子母澤の力量も恐るべしである。それにしても子母澤といい池波正太郎といい小説の大家が「うまいもの」について書くとここまで美味しそうに書けるものなのか。いまでは食べられないものの話も多い。ずっと後世まで伝えたい名作である。

12/14:izumiumi
味はもちろんですが、料理人の心意気を味わっている部分が多い気がしました。ここら辺はお弟子さんの池波正太郎にも受けつながれているのでしょうか。「天皇の料理番」秋山さんのお話を子母澤氏が文章に起こすなど贅沢感が味わえます。

知っている人物が作者のほかはチャンドラ・ボースしか出てこなかったが、当時の通人の言葉は大変に楽しめた。しかしほとんどが同音異口に「昔のほうが良かった、今はダメだ」などといわれては、初出から80年以上たって読むと苦笑するしかない。あと、わさび醤油カステラはやっぱりゲテの類だと思う。

「冷や飯に水かけて、舌を焼くような熱い味噌汁と」は作者も絶賛してたものだから、試してみたら止められなくなりました。冬の朝の楽しみです。

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味覚極楽の 評価:100 感想・レビュー:4
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