プレーンソング (中公文庫)

プレーンソング (中公文庫)
245ページ
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プレーンソングはどんな本ですか?

小説
保坂和志
日本文学

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プレーンソングの感想・レビュー(220)

小説とはストーリーありきだと思っていたのですが、どうやらそうでもないようで。劇的な展開なんて何もないんだけど、それでもスルスルと読み進むことができる空気感……この感じ、なんと表現すれば良いんでしょうね。もちろん、好きな感じなんですけどね。心地よい空気感と裏腹に、「小説って何だ?」という根本的な質問を、突きつけられたようにも感じました。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 01/31

構えて読まなくていいのがいい。どこから読んでもいいのがいい。

日常のなかで、ふいにぶわあっと「きもちよさ」が萌芽する瞬間というのは紛れも無く存在していて、保坂和志はそれを「至福感」と表現しているのだけど、これはそういうものを閉じ込めた小説だ。ああ、いいなあ、としか形容のしようがないあの瞬間を疑似体験できるのだから、これはもう麻薬的な小説だと言ってもいい。日常は、麻薬なんかよりもよっぽどきもちいいのだ。

5読めだろうか・・・トイレに常備し、朝、1ページやもっと早い日はひと段落だけでも読む。もちろん物語の大筋は覚えているが、物語とかストーリーは関係なくて、小説のリズムが、生活のリズムと合っていてずーっと読んでいられる。なかなか小説を出さない作家との最高の付き合いだと思う。

素晴らしい。何年ぶりだろう、こんなに素晴らしい作品に出会えたのは。音楽のようにいつまでも浸っていたい、そんな世界でした。いつまでも終わってほしくなかった物語。物語というか、そこで感じられる手触りのような何か。1986年の出来事だったらしいからなおさら、自分の「19歳の、初めての海のなんとも言えないあの感動」に重ね合わせてしまったのかもしれません。

何のてらいもない文章がただ流れている。おそらくこれを書いた作者は良い文章を書こうとか、良い作品にしようなんて思ってなかったんじゃないかなと勝手に想像してしまうくらいに、ひどくそのまま、だ。それはこの話に出てくる人物たちにしてもそうなのかもしれない。プレーンソング、というタイトルはちょっと狙いすぎてる気もするけどそれだけ。まさに「良い文章」だった。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 09/26

いいなあ、羨ましいなあ、なんて思っているのではダメ。この小説は「場」なんですから、この中にひょいと参加しちゃってたりするのが、きっといいんです。でもいいなあ、羨ましいなあ。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 09/21

気楽

読み終わって気付いたけど、これってゴンタが映画を撮る手法そのものじゃないか…と思ったら解説にもそう書いてあった笑 筋らしい筋はなく、何事もなさすぎるほどにリアル。文体とか空気感とかを楽しむ小説なんだろうけどあまり心に残るものはなかったかも。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 08/23

◎最初読み辛い文体もすぐにスルスル頭と心に入ってきて、ただの平穏な日常を綴ったこの物語に夢中になった。村上春樹に似てる雰囲気・・一冊しか読んだことないけど・・保坂、村上氏どちらも初に近い人が読むと似てると感じるんじゃないかなぁ。でも村上春樹は一冊でいいやと思ったが、この作者の本はもっと読んでいこうと思う。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 08/17

頭の中を空にして読みたい一冊。

物語に寄りかからなくても小説って書けるんだよ、という小説。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 07/25

決してベストセラーになったり海外で翻訳されたりはしないかもしれないが、保坂はそれまでの小説が落ちこぼしていったものをしかと掬いあげ、朗らかで可笑しみに満ちた旋律を奏でることに成功している。脳髄からずるずると引きずり出される思考の流れや、まるで声が聞こえてくるような愉快な会話が、ただひたすらに流れゆく時間の中にある天然の多幸感を照らし出す。それは私の心のもとまで降り注ぎ、大切な何かをよびかける。読み終わったいま、街を行き交う人々の顔がいつも以上に目につく。実はそこには、いたるところに歓びが、さざめいている。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(1) - 07/20
スミス市松
……と思ったが、どうやら近々英訳版が発売されるようで、この独特の文体がどんなふうになるのかなかなか興味深いところですね。http://www.amazon.co.jp/Plainsong-Japanese-Literature-Kazushi-Hosaka/dp/1564786382/
ナイス!ナイス! - 07/21 20:59


日常をそのまま切り取ったような文体に、まず魅かれる。何かを訴えるわけでもなく、かといって何も伝わってこないわけでもなく。まさに、装丁にあるような雲を掴むような作品だと思ったけれど、これが人の営みであるというような、腹の据わった印象も残る。猫の描き方がいいな。きっと保坂さんは猫好きなのだろうと思う。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 07/06

小説そのものより、小説論の方が面白いかも。

保坂さんの小説の中では設定があまり好きじゃないけど、思考だったりスタイルをちゃんとゴンタに代弁させていて、これが原点なのかもしれないと思った。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 04/26

保坂さんの考えていることの半分くらいはもう『プレーンソング』に現われていたのだ、って言ってもいいかもしれない。読書メーターを見る限り、保坂さんにはいい読者がたくさんついてる。

そこらへんの猫よりも猫らしい気まぐれな人たちの気まぐれなつながり。だらだらと、海に流されていくブイのような思考の流れ=文体にも惹かれる。

実は物語を作ろうとしてできた物語はもしかしたら全く何も物語ってない茶番だったりするかもしれなくて、そういう意味で物語にはいつも内側から反省するというか、ワクチンを始めに打つっていうのが解決なのかもしれない。そういうのは例えば自分には個性があって、それを大切にしようとして例えばアウトサイダーアートの真似事したりマリファナ吸ったりみたいなことをして変人ぶったりするみたいな人がいるとすれば、その個性はものすごく凡庸なところに回収されているんだけど、その身振りで個性神話に救われてる。本書はそこからものすごく遠い。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 04/02

読んでいて気持ちよかったし、なにより伝わってくるものが素晴らしかった。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 02/25

トレビアン
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 02/17

新芽時代の保坂さん。

おもしろかった。言いたいことを書いても、そのあと流れに委ねるみたいなところが好くて、でも決して終わらせずに、めぐらせた考えや周辺の人などのエネルギーの気配を頭上に漂わせながら続いていく感じがとても好きです。持続とか継続とかとは違う、終わるものは終わりながら曖昧な部分だけが薄い影になって続いていく感じが。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 02/10

そこには時間が流れていたから、ゴムボートで漂うようにして、それでいつのまにか読み終わっていた。その中でなんとなく何か、思う。気づけばゆるやかに何か変わっている。こういうの、好き。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 11/26

村上春樹風。だけど、違う。共感できる点はある。

eb
一つの行動を長いセンテンスによって叙述する文章は読みにくいが、なぜかまとまった流れとして現れ理解してしまう。きっとそこに現実感がしっかりと付随しているからだろう。何も起こらないとは言うが、いやむしろ起こっているではないか、ちゃんとした登場人物たちの時間が、あるいは姿が現実として立ち現れているではないか、それで何かおかしいのか、と思えてくるくらいだ。保坂氏の小説論を読んでからの読書となったが、それを抜きにしても面白く読めた。「草枕」をさらに先鋭化させていったら行き着くところはここなのではないか、とふと思う。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 10/21

保坂和志を調べてみると、猫・群像・早稲田出身という共通点がありました。そういったことから彼に興味をもち、彼の本を手にとりました。最初は読みなれない文体で、いつも読む感じのリズムが崩されましたがすぐに慣れました。ストーリーとしては、何も起こらない淡々とした日常。途中で飽きて本を放り投げてしまうかな、と思いましたが最後まで読んでしまいました。村上春樹の物語であれば、何かが起こって主人公の「ぼく」を、非日常に連れて行ってしまう。だが、このプレーンソングの主人公「ぼく」はどこにもいかない。でも悪くなかったです
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 10/09

再読。

スンゴク面白い。この人は一貫してるなあと言う印象であり、それが分かりやすい。ちょっとした起伏を捉えているんだけど、それがほんとどうでも良いことで、でもどうでもよくなくて、茫漠とした世界をふよふよと漂っていくわけさ。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 09/05

ストーリーとしては特に何も起きないという書評を読んで手に取ってみた。80年代にブログがあったとしたらこういう日常系ブログがあったかもしれない。そして僕はそういうのが好きだから購読していたと思う。ただ、文章のリズムというか一文の長さは慣れないと違和感があって読みづらい。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 08/29

とくに何も起こらない小説だけど、一気読み。なんでだ?
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 06/20

「特に何か目立った出来事が起こらない日常」が淡々と描かれているところが特別に好きだ。それとちょこちょこと出てくる競馬についても。競馬好きは大きなレースで季節を知る。体内時計のようなもので、それを主人公がちょくちょく目安にしているところなど。まるで流れている川のような、いつから始まっていつ終わっているかも川にとってはどちらでもいいように、穏やかに陽にきらめく水面を見て一日をすごすような物語だと思う。日々は、日々でありそれ以上のものではないのだな。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 06/02

主人公は何の仕事をしているのか、昼過ぎに起きてもそれから慌てず会社に行くあたり、私には持てない自立を感じる。自由出退勤の仕事だとかそう云う時代だとかではなく、「時間通り出勤する」事が業務の一部であるかのように、定められた時間の20分前には職場に居る自分が、出勤一つで職場におもねるような気がして、生活するってそう云う事じゃないよと云っているような物語。何にもおもねらず苦しくもなく孤独でもない。明瞭でないけれど不快でもない。入社3年目、26才の5月の連休にぴったりな一冊だった。明日はいつもよりゆっくり出勤しよ
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 05/05

再読した。

何とも言えないしっとり感。かなり淡々としている気はするけれども、そこが魅力なんだろう。解説は読む価値あり。

ストーリー恐怖症(大げさ)になりかけている僕にとっては試金石となる作品かと思いかけたが、そこまでのインパクトは得られなかった。

まるで友達の話を聞いているかのように感じた。魅力的なキャラが数多く登場し対話の中で物語は流れていく。不思議と心の中に溶け込んでくるそんなお話

★★★★☆ やっぱり保坂和志はいい。物語って、語り手がいて語られる話が語られる意味を持って存在しているのだと思うけれど、そういったものがなくても「小説」は成り立つ。むしろそういう匂いが薄い方が、日常におけるリアリティを強く感じさせてくれるのかも。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 01/01

★★★☆☆ [1990] 2009.12.12.

猫まっしぐら。

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プレーンソングの 評価:57 感想・レビュー:63
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