窯変 源氏物語〈1〉

窯変 源氏物語〈1〉
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窯変 源氏物語〈1〉の感想・レビュー(49)

2012.02.12(つづき)橋本治著。 失われてしまった自由という日の光を求める私の見るものは、後宮の簾の向こうにある女達の姿であった。「どうしたらいいのか」私が五六日宮中にあれば、左大臣家にはニ三日滞在する。左大臣は咎めない、まだ幼いから、と。左大臣家では、私と妻と、選りすぐられた女たちを集めて、私の気に入った催し事ばかりを続けていた。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(3) - 02/12
i-miya@灯れ松明の火
13. 春宮となるべきは弘徽殿腹の一の宮。宮中へ出かける私、駆けるように。藤壺の宮はどうなさる。宮にあわねば。もちろん会えない。王命婦にすがる私。13歳の私、藤壺に会わせてくれ。恋であることを知らない13歳の私。まさか、恋とは、王命婦も私も知らない。足を入れた。お話があります、といってしまった。「否」と「応」。何を半足退化、反したいか、話したいか、わからない私。
ナイス!ナイス! - 02/12 18:49

i-miya@灯れ松明の火
我に返る私。一体、私は何者。荒々しく揺れる簾。子供ではないのだ。妻、あれば、迂闊に女の領域へ入れない。どこをどう逃げ帰ったか、わからない。母とも思え、姉とも思え。「光」と「日」を二つ並べて、輝けるものといわれた二人。男と女の間の簾。私は、帝の妃にかなわぬ思いをかける臣下。恋しいと思ってもよい人があれば、その人を、この二条の邸に置いて、暮らしてみたい。◎『ははき木』 (系図/ははき木) 
ナイス!ナイス! - 02/12 18:49


2012.01.25(つづき)橋本治著。 無品の親王では落ち着かない。臣下の身に降り、朝政に参ずるのが確かな方法。学問の道、「源」の姓。 10. 年月は去るが、帝は我が母を忘れられぬということであった。先の、その先の帝の四の宮で優れた器量と評判の高い女性、浮かび上がった。四の宮入内となった。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(5) - 01/25
i-miya@灯れ松明の火
16歳で、4つ上の娘。胸に残るようなもののなにもない人だった。元服のあとは、もう後宮の妃たちが私を御簾の中に招じいれることもなくなる。
ナイス!ナイス! - 01/25 07:30

i-miya@灯れ松明の火
(つづく)
ナイス!ナイス! - 01/25 07:30


光君の一人称で物語がすすむ…これが本書の最大のポイントだろう。橋本治の独擅場となるべき場所が整えられた…という感じ。帚木:頭中将が女に貰った文について語るシーンで光君は気付く。大人の男の処し方、思考パターンを。驚きつつ腑に落ちてゆく光君と共に、読者も舌を巻きつつ大きく頷いているだろう。それは無重力に放り出された様な寄る辺無さを感じている者に差し出された手がかり。安堵と英知を手に入れた気分になれる。これが私が橋本治を尊崇する理由。どこから入り込めばよいのか分からなかった源氏物語の扉を今回も開いてくれた。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 01/03

2012.01.02(つづき)橋本治著。 力とは、帝から一線を画したところにある、右大臣のように。祖母は2年後、私6歳のおり死んだ。二年間、私を実家において養育した祖母。祖母をなくした私は初めて、己の非力さがもたらす、齎す心細さ、というものを知った。「祖母(ばば)殿」と泣き叫ぶ私。この実家、更衣の家の主は私だけとなった。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(5) - 01/02
i-miya@灯れ松明の火
その男、首を傾(かし)げ、「国の親となれば、この国は大いに乱れるだろう、朝廷の柱石、補佐となれば、そっちの方が・・・、どうでしょう」私を連れてきた右大弁(なかなか博識)は観相士と大いに話し合い、詩などを作り、私もなぜか参加した。
ナイス!ナイス! - 01/02 15:51

i-miya@灯れ松明の火
「珍しい相の人と会ったのは嬉しい、喜ばしいことだったが別れるのはまた悲しいことだ」いろんなめずらしいものをくれ、またこちらからもあげた。私の相が見られたという噂だけは、あっというまに広がり、右大臣も、この話の裏には何かがあるのか、と探りをいれる。
ナイス!ナイス! - 01/02 15:51


2011.12.14(つづき) 橋本治著。 日に日に容態は悪化する母。ついに急変する母の事をきいた北の方(祖母)は、泣いて頼んで退出を許された。それが終の別れになろうとは。私一人、宮中に残される。その女を見送ることさえままならぬ帝。朦朧として倒れ伏す母。帝は恐怖さえ覚える。牛車までの徒歩さえままならぬ母。人の押す手車で押したらいい、と帝。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(7) - 12/14
i-miya@灯れ松明の火
いずれ若君が成人すれば陽の目を見ることもあろう、という帝の言葉も他人事のようである。物語に憑かれた帝。楊貴妃死後、玄宗帝の命で道士は仙術により楊貴妃の魂の所在を探り当てた、という。秋月で遊ぶ弘徽殿。騒がしく囃し立てられた月、で一句。雲の上も、涙に霞む、秋の月、いかで住むらん、浅茅が宿に。 滝口の陣に集まる侍たち。宿直申しの声々。白楽天、長恨歌。更衣との睦言(むつごと)により朝政を怠っていた日々。月日、流れる。
ナイス!ナイス! - 12/16 07:40

i-miya@灯れ松明の火
(つづく)
ナイス!ナイス! - 01/01 06:04


再読。 生まれた時から自画自賛。美は力。高貴なことは美しい。 この時代、女を語ることは権力を語ること。男たちは女を語ることで自らを取り囲む権力構造を語る。源氏は女に何を求め、何を語るのか....。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 12/04

2011.11.10 (刊行、1995.11、中央公論社)(カバー) 絢爛豪華をやりたい。一口に古典といって片付けられる。生き生きとした話し言葉の文学。壮麗典雅な大悲劇。千年前の人間ドラマ。日本語って、すごいんだぞぉ・・・。(橋本治) 1947.03、東京生まれ。1977、『桃尻娘』 
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(11) - 11/10
i-miya@灯れ松明の火
3. 桐壷-それは後宮の東北(うしとら)のはずれにある。淑景舎ともいった。清涼殿に帝は常にはいる。帝のお渡り。不浄のものを置き、仕掛けるしうち。送り迎えする者達の衣のすそに耐え難き事態が出来(しゅったい)することも。そんな男達、女達のいた時代は覚えていない。
ナイス!ナイス! - 11/11 07:43

i-miya@灯れ松明の火
4. 私、三歳、袴着(はかまぎ)の儀式。私の「こども」と呼ばれる不思議な時代、迎える。知ることなく儀式を終えた。その年の夏。「御息所」と呼ばれるようになっていた母、再び病、宿下がりしたいが帝は許さない。
ナイス!ナイス! - 11/11 07:44


10/22:いっくん
08/30:いお
08/07:whiltelinen
06/27:mn
05/08:Emily
05/08:ひなもち
03/24:overture
02/18:oonomi keiko
01/24:なぎなぎ
01/15:123456789wanko
10/21:mimi
09/09:pipi
08/01:サマンサ
05/11:
超訳源氏物語。そもそも源氏物語をきちんと読んだことがなかったので、読了後に原文をネットで探して読み比べ。「意図するところ」が明確になっているので、窯変の方が確かに面白さが伝わるかも。原文や他の有名な訳を読んでも「だから何?」という記述が多すぎて、註か何かないと意味が通じない。まあ、通じたところで感想が「平安貴族みたいな暇な金持ちには共感できねー」となるのだけれど。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 03/18

09/23:くらげ
08/17:しらたま
05/27:風来坊
同じ物語なのに、こんなに違うなんてー!「桐壺」「帚木」「空蝉」「夕顔」
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 09/18

03/03:キヨスケ
02/06:さらぽん
06/05:読書依存症
02/08:チビハヤ
中学生の夏休みに挑戦して途中で挫折。中学生が読むには、ちと早すぎたよねw再挑戦したい。

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--/--:もり
--/--:もず
--/--:よしの
--/--:ユズ
--/--:mahamu
--/--:のはら
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窯変 源氏物語〈1〉の 評価:45 感想・レビュー:11
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