音楽の聴き方―聴く型と趣味を語る言葉 (中公新書)

音楽の聴き方―聴く型と趣味を語る言葉 (中公新書)
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音楽の聴き方―聴く型と趣味を語る言葉の感想・レビュー(243)

本書が推奨する「音楽の聴き方」の目的は音楽体験を人と語り合うこと。聴いた音楽が生まれた歴史的・文化的背景を理解し、自分の好みを客観視し、音楽を語る為の言語を学ぶことが必要。「なんだこれ、この音楽よくわからない」という感覚が世界が広がっている証拠であり、好きなジャンル以外の音楽を体験することは重要。異文化交流の側面がある。自分の聴き方が癒される・感動することなどを目的とした即物主義的なものだと自覚した事が大きな収穫。音楽をより楽しむためにもこれを脱却したい、とりあえずライブに行って圧倒されて来よう。

音楽は文学に似ていると思った。要はコードの理解が大切、ということなんだろうか。

音楽だけでなく、芸術全般に通じそうなことが書いてある。もっと上手くこの本について語れるようになりたい、著者の表現を借りるなら「この本を語るための言葉」をもっと身につけたい。
hijouni_kou
図書館に返却する前にさらっと再読した。音楽は広い意味でのコミュニケーションに属し、その最大の楽しみは「語り合うこと」である。嗜好やニーズによって人々が細分化され、「好みは人それぞれだから」という方便のもとに、互いに没交渉になるとしたら寂しいことである。音楽を語り合う際には「曲が作られた文脈」「曲が自分の社会に根づいた文脈」「自分が属する文脈」等々を把握しておかないといけない。(つづく)
ナイス!ナイス! - 12/06 13:51

hijouni_kou
19世紀西洋のいわゆるクラシック音楽は、相対化はされてもまだまだ主要な文脈であり続けている。そもそも「音楽は言葉にできない」「音楽は国境を超える」という“今日的”な謳い文句は19世紀のロマン派が作ったものである。――私の解釈も入るけど大体こんな感じ。あ、「音楽をする/聴く/語る」の分業とか、アマチュアの復権について書き落としたな。私自身に音楽をやった経験がないせいで、切実な問題として受け止められなかったのかもしれない。
ナイス!ナイス! - 12/06 13:54


名著

快楽のために拝聴する音楽から、自覚的に聴いて語り参加する音楽へ。自分の好きなものを漫然と聞くだけでは勿体無い。聴く型を用意して能動的に音楽と触れ合おう。という主張。ピアノを習っていたが今は聴くだけの私にとって、非常に参考になった。図書館に返すのが惜しまれるくらい。

pyo
ブログで音楽の感想が書きたくて、参考になるかと思って。はっとすることがいくつか書いてあった。

ブルデューを読んだことのある人なら、肯いてしまう本。自分が全く縁のなかった古典邦楽楽器を演奏するようになって、「音楽」を「聴く」ということはどういうことか深く考えるようになった。そして、音楽を聴いた体験を言葉にしたくなった。この本はそんな私にまさにぴったりだった。  音楽は、絵画とも違い、深く身体の中に入り込んでくる。メロディーが一旦染みついてしまうと払拭することが難しい。身体性ともっとも密接に結びつくものだ。その不思議な芸術をもっと知りたいと思う。岡田さんの著作、少しずつ読むつもり。

構造主義以降っぽい音楽美学の話。クラシック音楽がメインの話ではあるが、こうした考え方はそれ以外の音楽はもちろんこと他の芸術にも役に立つだろう(そもそもの出発点からしてバイヤールの「内なる図書館」という読書論に関する音楽以外の話だ)。これを読んだところで即音楽を上手く聴く/語れるわけではないが、知っておくにこしたことはない
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 06/15

普段音楽自体をあまり聴かない≒自分にはわからない分野、と自らハードルを上げてたこともあって、「むしろ音楽を、『最初はそれが分からなくて当然』という前提から聴き始めてみる」(p172)、「もう少しその音楽について知りたいと考え始めたら、思い立ったが吉日で、すぐにレッスンに通い始めてみることだ」(p204)といったあたりに何かいきなり道が拓けた、ような気が。

読みやすくとても勉強になりました。また、そのジャンルの歴史的・文化的背景や作り手・先人たちの思想をしっかり勉強して、その世界のルールや言語を理解することで一般論を把握すること。一方で自分の好みを分析して一般論との差異を認識すること、という姿勢は音楽に限らずどのような趣味にも通じることと認識。 音楽は「すること」と「語ること」がセットになって育まれる。はやり、少しずつでも楽器には触れていよう!と思いました。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 05/17

mny
音楽や歴史上その音楽を聞いていた人に対し、謙虚に、敬意を払って聴くという姿勢を学びました。

シューマンのショパンに寄せた音楽評論の文章がタナソーのokコンピューターのライナーノーツに似てて笑った
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 02/17

もっと若い頃に知っておきたかった、と思うことが多々。読メのコメント欄を入力するときも、コンサートを聴きに行った後で感じることも同じ…私は語彙が少ない(T_T) とにかく聴いて・読んで・楽器の練習もして(^_^;) 言葉を磨いていこうと思った。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 02/10

自分がいるコンテクストに自覚的になること(好きな音楽の傾向とか)と、別の文脈で聞く可能性を意識すること(知らない音楽を知る楽しみ)
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 02/07

音楽にも文法があり、でも文法に収まらない音楽に人は感動したりする。真剣に音楽を聞いてみようと思えた。

これはすばらしい

評論なのに、疾走感が半端ない。筆者の情熱(主張)がありありと伝わってきて、前半は非常に楽しめました。さまざまな捉え方があると思いますが、「音楽をことばで語ること」を恥ずかしがらずに行おう、と素直に思える書でした。あらすじだけなら各章についているアブストラクトで十分、筆者の情熱をその筆致から感じてほしい一冊。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 01/15

予想していたより感覚的な本でした。音楽に限らず「芸術について語ること」について真正面から向き合った本。ほんとは期待していた音楽理論に関する話はでてこなかったけれどそれはいいや。語ることへの肯定はどんなジャンルにあっても参考になると思います。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 01/08

音楽にとどまらず他のアートジャンルに対する接し方にも通じるところがあるように思った。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 01/03

「音楽は視なければわからない」
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 12/13

感覚を言語化する事の重要性はよくわかったが。引用の羅列ばかりで著者の言葉が欲しかった。疲れたー
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 12/07

音楽を語ることの素晴らしさ、重要さは分かった。語る言葉がその人の聴く型なのだなとも思った。ただ、音楽が「コトバ」を介さずして言語として働いてきた歴史について本書の筆者がどう考えているのか知りたい。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 12/04

引用が多いのでコンテキストが流れていかなくてぶった切られる感じ。でも、着眼点とそこからの洞察は素晴らしい。日本の美術教育は「作る」ことに比重が置かれすぎている、「見る」教育を怠っている限り自分が描いたものを批判的に見ることができない。つまり独りよがりになってしまう。ドイツ語とフランス語では発音、アクセントの成り立ちが全く異なる。当然、音楽の立脚点も変わってくる、という指摘は作曲家の出身地によって異なる印象を抱くことの一説明になっていると感じた。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 12/02

心がけたいなと思った一節。音楽文化は「すること」と「語ること」とがセットになって育まれる。しかし、「音楽を語ること」は決して高級文化のステータス、つまり少数の選良の特権であってはならない。どんなに突拍子な表現でもいい。お気に入りの音楽に思い思いの言葉を貼りつけてみよう。音楽はただ粛々と聴き入るためだけではなく、自分だけの言葉を添えてみるためにこそ、そこにあるのかもしれない。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 11/25

自分の中の図書館で調べながら、言語化する作業。繰り返すことでたしかな言葉を操れるようになる。信じましょう。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 11/04

暗黙の反応モード、内なる図書館、想起説、環境からの刷り込み、トランスクリプション。絶対的な価値の啓示、呪術、お気楽、未知なるものとの遭遇、語る言葉、感受性の拡張、不意打ちの感覚。細切れへのためらい、音楽=生命、シグナル=モノ。ロマン派、音楽は言葉を超越すると反論、「語れない」と語る、自己撞着。聴衆信者、批判的態度×。音楽そのもの、掻き立てられた情緒、する/聴く/評する、新興ブルジョワ、音楽産業、分業、神格化、詐欺商売化。芸術に対する社会の要求、芸術による社会の再生産。
Masato Kurosawa
永遠、学校の制度化。③レコード、ストラヴィンスキー、脱身体化/脱文脈化、演奏家不信、ナチス迫害のため亡命、共同体崩壊、集団的記憶の喪失。 意味の救済、内面的な伝統の再構築(深い主観)、フルトヴェングラー、アドルノ。トスカーニ、完ぺき主義、単なる機械化・数値化・コンテストからの分断、無意味、非歴史的、レコード的、表層化の潜在的な緊張×、統一への苦しみ×、テクノラート的敵意、即物主義。 文化規範(歴史的コード)による解読、個人を超えた共同体との結びつき→実在、間主観的、客観の中で主観を保つ、音楽が育つ共同体、
ナイス!ナイス! - 10/27 23:50

Masato Kurosawa
自分の歴史性を自覚せよ、別の歴史も知る。【5】素材+周辺世界(人間)=形式→音楽、社会の反映としての芸術、再生産の装置(ベッカー)、音楽の使命=有機的共同体の再建、社会の創出、結局没落の装置、音楽産業、大衆。 国家社会主義の芸術政策、感動→悪夢。 反復不能、手間をかける、愛好家、する音楽、反ブルジョワ芸術家、搾取(ルバート)しない、交響曲の中で存在証明、弾く必要、自分のもの、実践至上主義、卵の良し悪し、ディレッタントの存続=芸術の存続=反パブロフ的社会。
ナイス!ナイス! - 10/27 23:51


Rシュトラウスのペレアスとメリザンド評は笑った

クラシックを聴かないのでわからない所はあったけど、文化がバックボーンにある というのは納得。芸術はコンテクストに左右されるよ。大きく

京大の音楽学者が書いた、「音楽の聴き方」を歴史的文脈を使って解説した本。基本的に出てくる内容はクラシック音楽に関してなので、興味がない人には大変かもしれない。音楽と「語り」や「場」との関係はゲーム音楽にもよく当てはまることだと思ったので納得できた。もちろん曲だけ聞いて素晴らしいものもあるが、実際にプレイしてみないとわからないよさや感動があると思った。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 10/13

お手ごろな西洋クラシック通史本かと思います。 ところどころ「あのー、それは岡田センセの主観では?」と思う箇所もありますが、「音楽は...http://bit.ly/beAj8Z

音楽を聴くという行為に対する、西洋音楽史を中心とした「聴く型」と「語る言葉」の考察。ドイツロマン派批評を経てアドルノ、ケージ美学、そして商業音楽の普及を考察すると、「音楽は語れない(ほど素晴らしい)」というフレーズの嘘と虚しさが鮮明になる様は圧巻。音楽のする/聴く/語るを分断しないことこそ豊かな体験になると主張しているが論理展開に曖昧なところあり。主張はともかく、音楽学の研究に基づく一つ一つの考察は魅力的。良書。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 10/03

mk
以前合唱団で歌っていたときに感じた、自分には見えない壁の謎が、分かったような気がした。個人的にはそれだけでも感謝です。◆いちばん肝心なのは、音楽の向こうには、自分とは異なる生身の人間がいるということかなと。お手軽な持ち歩きサウンドに慣れてしまった現代人ですが、原点は忘れないようにしたいものです。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 08/29

Ong
ハンナ・アレントが、人間は言葉でしか思考することは出来ない。というようなことを言っていたのを思い出しました。その意味でこの本は言語論としても読めるのではないかと思います。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 08/15

内容については大いに同意することばかり。身体性を持った言葉での表現が大事という話とか、音楽は言語であるという話とか、音楽を語るには歴史的文脈が必要になってくるとか、ある程度音楽をやったほうがよいという話とか。/この本の論は必然的に音楽に真剣に向き合うことを要請するのだが、筆者が認めている通り、現代人は「忙しい」。音楽を一番に考えたときの音楽との関わり方は筆者が述べたとおりでよいだろうが、現実問題として音楽にそこまでウェイトを置けない人が多いのだから、その意味でこの論が届く相手の範囲には限界がある。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 07/31

感じるだけではもったいない。型を知り文脈にあてはめ語る言葉をもつ。音楽にかぎらない話だと思う。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 07/16

評価A

再読。音楽について何かを語らんとするなら、ただ聴くだけでなく、自分でも演奏してみるのも大事か。しかし、自分はピアノもギターも弾けないし、定期的に音楽を聴く習慣もあまりない。参った/数ヶ月前に大学の生協でクラシック音楽のCDを買ったとき、「どう聴けばいいのだろう」と思ったので手にとってみた。途中まで読んで、しばらく放置していたのでかなり記憶が曖昧だが、ずいぶんとためになる本だった。音楽関係の本を読むのは初めてだったので、読むことすべてが新鮮だった。音楽にも「読み」が必要なことや、「感動」「癒し」という受容が
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 06/23

良。

少々物足りない。もっと学術的な記述を期待していたせいかも知れない。論点としては興味深い点も多々あるけれども全体的にさほど目新しくもなく。広く浅くというか、あるいは新書の想定する読者層というものが存在してそれに最適化されているのかもしれないけれども、初心者向けにしては多少の前提知識が必要な内容でしかし中級以上に向けるには内容が薄い、もっと掘り下げて欲しい、というとても中途半端な印象。良書ではあるだろうが名著とまでは言えないか。

聴き型を身に付けると、言語化しやすくなる。どんな型が存在するかを知るため、本を読んだり、ライブへ行って経験を積むとよい。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 05/29

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音楽の聴き方―聴く型と趣味を語る言葉の 評価:63 感想・レビュー:76
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