戦後世界経済史―自由と平等の視点から (中公新書)
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戦後世界経済史―自由と平等の視点からの感想・レビュー(165)
人によって物足りなさや突っかかる部分があるかもしれませんが文字通り戦後の世界経済を鳥瞰している良書だと思いました。敗戦国であった日独が如何に経済復興を遂げたのか、国際収支の赤字を選んだ米国のジレンマ、社会主義国の経済が行き着いた先、小さな国家・福祉国家・新自由主義という政策転換がもたらしたもの、中南米の輸入代替工業化と膨れ上がった対外債務、東アジアの奇跡とIMFのコンディショナリティーの賛否、政治・経済の悪しき結びつきとアフリカの独立について。様々な視点が結びついて来るので読み応えありました。色々考える。
背伸びしすぎたと反省してる。 ある程度経済史の知識のある人が、復習のために使うにはいい本だと思う。 私のように経済史の知識がない人が、本書で経済史を学ぼうと言うのには向いてないと思う。 内容が濃すぎて、理解はできてもどんどん忘れていってしまった。 「紙面の都合で」と筆者も認めているが、統計資料がたくさん出てくるのにグラフが一度もでてこない。
世界経済は失意のたびに必ず再起するのか、それはたまたまなのか、どちらなのだろう。さて、この期間をとってみると、当然のことながら「東側」には厳しい評価となる。北朝鮮では国家指導者が思いつきで対策案を出し、変更を認めない「無計画指令経済」であったと解き明かしている。
良本! 経済の思想の流れを時事的事実と関連させて述べている。 わかりやすく、理解しやすい
201頁引用【戦後世界に起こった二つの大きな経済体制上の変化を挙げるとすれば、先に述べた中国と東ヨーロッパの社会主義国家群の誕生と、アジア・アフリカの国々に起こった脱植民地化であろう(中略)従来の通説は、西欧が安価な工業原料を輸入し、それら植民地を自国のさまざまな製品輸出の市場としていた点を重視した。植民地の工業化の遅れは、こうした宗主国側の植民地政策の結果であるという「帝国主義史観」が支配的であった。しかし、十九世紀について見ると、植民地「非」保有国の方が、経済成長率が高いという事実が指摘され始めた。】
よくまあここまで書いたもんだと脱帽。欧米、アジア、ラテンアメリカのメジャー国家だけにとどまらず、ポーランドやハンガリーなんかも押さえるとか尋常じゃねーw 個人的には農地を的確に解放していくことがその後の軽工業がテイクオフしていく起爆剤となるロジックが面白かった。ていうかこれが新書で読めることにびびった。
タイトル通り戦後の世界経済を俯瞰する。日本や欧米だけでなく、アジアや南米についても言及する。戦後経済を理解する上で必須のキーワードが詰まった本。素晴らしい出来。とくに、この値段でこのボリュームは素晴らしい!!
新書とはいえ400ページ近くあり読み応えあり。先進国だけでなく、南米・東南アジアの戦後経済、また東ヨーロッパなどの旧共産主義圏の戦後経済史も説明しており、戦後からの世界経済の推移を学ぶには大変良い一冊です。
戦後世界経済史についてはじめに読むべき1冊だ。新書としては異例の分量(400ページ)であるが、一気に読み進められる。それは著者がその基本要素を摘出し、過不足無い説明を加えることによって成立する。いわゆる「北側」だけの経済を扱うのではなく、社会主義国や中南米、アフリカなども扱われる。副題の「自由と平等の視点から」とあるように、どの水準の自由と平等が経済社会に影響を与えるのか、先進国や途上国、社会主義国の歴史を俯瞰することで考えさせるようにもなっている。新書レベルではまさに出色の出来である。
戦後世界の経済の流れを駆け足で解説。新書にしては内容が濃い。「自由と平等の観点から」とあるように、先進国一辺倒ではなく、発展途上国についてもしっかり解説している。自分には、発展途上国についての知識が随分足りないということを痛感した。経済における政治の役割、逆に政治における経済の役割について考えるところがあった。知らない経済用語もあったので、電子辞書が手放せなかったが、世界史が好きな人には、面白く読める思う。
マーシャルプランはソ連封じ込め派の戦略思想が背景にあったのだが、このマーシャルプランの援助をソ連と東欧圏が拒否したことは、ヨーロッパがここではっきりと二分されたことを再確認したことになった。という指摘にはなるほどと肯くものがあった。ブレトン・ウッズ体制の終焉についてもわかりやすい説明であった。
[Memo] 経済史でありながら経済そのものが抱える問題点を随所に提起しつつ、「自由と平等の観点」からあるべき姿を考察している点が特徴的。合わせて、自由と平等を無思索に追求することの難しさも説いており、あくまで現在の経済システムに立脚した論考を展開している。
世界をこれほど広く俯瞰したものを新書で作るのは、とても大変だっただろう。
「むすびにかえて」の部分だけでも多くの人に読んでもらいたいと感じた。
書評で評価が高かったので読んでみたが、私みたいな素人にはちょっと難しかった。読むのにえらく時間がかかった割に、あんまり頭に入った気がしない。ただ、大体の流れはつかんだ気もするので、今後は、もっとわかりやすい本にチャレンジしていこうと思う。その時の、参考書にはなると思うので。
この本に対してプロの評価が高いとすると何故なのだろうか。ソビエト型共産主義の明確な欠点、新自由主義の欠点も豊富な参考文献を読まなくても理解でき分かりやすい。経済は政治と離れては語れず、このところ離れられない貧困との関連を見え隠れする。/「平等化の進展は自由の侵蝕を生む」「知育・徳育を中心とした教育問題こそがこれからの世界経済の最大の課題である。」
日本経済についての歴史については学んだ機会はあったが、米国、欧州、東南アジアなど世界各国の経済の歴史について学ぶことが出来たことはとてもためになった。
良。市場と政府の役割については第5章までと第6章とは若干ニュアンスに差があるように感じられる。細かいことなのだろうがEU改革条約が「憲法の概念を放棄した」というのを真に受けるのは?と思う。新書にしては、読むのが苦痛だったがその理由はよくわからない。
戦後世界経済史―自由と平等の視点からの
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感想・レビュー:54件















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