さよならの扉
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さよならの扉の感想・レビュー(119)
二人の主人公に感情移入ができなかったのが残念でした。最初は仁恵の行動が理解できなく、変な人、うざい人と思っていたのが、最後には、仁恵をなぜ卓巳が妻に選んだか分る様になっていった志生子の心の変化が興味深かったです。
本妻も愛人も娘も、誰にも共感できない。特に妻のばかばかしい無邪気そうなふるまいときたら。実体験ということはないだろうけど、作者は愛人よりなのだろうな。妻への軽蔑、見下した感じがほんのり透けて見えた。
大切な人の死に直面したり喪ったとき、尋常では考えられないような行動をするだろうってことは、よく理解できます。どれが正解、現実的かどうか、そんなことは生き死にの局面では何の力ももたないでしょう。登場人物のどの人の言動も、「あぁそれもアリかもなぁ」と思いながら読みました。それでも遺された人たちは生きていかなければならない。思い出にしがみついたっていいじゃない?
妻の愛人に対する奇妙な接し方、何故死期を悟った夫は妻に愛人のことを話したのだろう。夫の死後愛人の存在が分かっても実際にこのような行動はとらなかったのではないか。そこには夫の見栄、エゴ、わがままが垣間見えるような気がする。
仁恵と志生子が知り合い友情を深めるきっかけを、卓己が仲介したという感じ。本妻と愛人との関係を、プロトタイプ的な対立だけでなく、別の在り方もあるという変化球を見せてくれたという点で、この作品は意義がある。死んだ人をずっと悼んで泣き続けるより、たくましく明るく生きていく方がずっといいし、知り合った人との関係をどう結ぶかは自分で決めていいのだろう。
社会経験がない本妻・仁恵と、デキる独身OLで夫の愛人・志生子。夫の死をきっかけにふたりは対面し、奇妙で一方的?な交流がはじまる・・・。仁恵は読んでいるこちらもウザイと思わせる人として描かれ、作者の思惑(?)通りイライラさせられました。後ろめたいことをしてた志生子だけど、これはちょっと気の毒と思ってしまいます。
夫があっという間にガンで亡くなった仁恵。夫の不在が寂しくない。なぜ?
ごくフツウの夫婦でそれなりの愛情もあったはずだけれど、夫の死に涙することもない仁恵が、夫の愛人と仲良くなりたいと、行動する。
すんなり理解し難い仁恵の言動や行動に、物語がどんな展開になるか予測できなかった。
つきまとわれる愛人志生子さんには、大いに同情!!
う~ん難しい…。自分にとって身近なテーマじゃないからかな。仁恵の行動に共感はできないけど同じ人を大切に思った者同士、嫉妬とかがなければ単純にわかりあいたい、思い出を共有したいと思うものなのかもしれない。(嫉妬がないなんてことがまずありえないので起こりえないが)特に、その大切な人が亡くなったあとであれば。
夫を亡くすってどういうことだろう?と改めて考えた。よくポッカリと穴が開いたよう・・・なんていうけどそれって本当だろうか?愛人も相手を失ったらどんな気持ちになるだろう。自分では実行できなかった別れをすることができて、新しく一歩踏み出そうと思うのだろうか。自分が愛した人を愛してくれたと嬉しくなる人種も珍しい気もする。たぶんなんの悪気も無くただ生きていた頃の野依を一緒に語ってほしいという思いのほうが強かったのかも。愛人からしたらいい迷惑。せっかくけじめがついたのに。うっとうしいけどこういう関係もありかも。
登場人物の年齢層が私よりもだいぶん高いせいか、あまり話に入り込めなかった。もうちょっと年を重ねればわかるようになるのかな?仁恵の行動が理解できずちょっとイライラしてしまったのは私だけ?
愛人なんだから私(妻)の方が立場が上、言う事聞いてよの内心が仁恵にある以上無邪気とは言えない。それでいてしおこに纏わりつく行為が鬱陶しい。亡くなった夫は仁恵の事、どれだけ知っていたのか。しおこに対してやはり失礼なのでは。
死の淵の夫から愛人の存在を知らされた主婦の仁恵が、なぜか愛人と仲良くなりたがり、まとわりつく。そして愛人の志生子は迷惑ながらも巻き込まれていく。平さんの手にかかると、なぜかうっとおしいキャラクターも、イライラせずに読める。相変わらず、微妙な女性の心理描写が絶妙で、さらっと楽しく読めました。
仁恵さんがこわい。無邪気だと言えればいいんだけれど。不倫もしてみている所からあくえないキャラクターです。娘が常識人でそうだろうなと思います。たとえは悪いですが、臓器移植された人にまとわりつく感じがしました。有り難いととても思っているけれど自分の人生を生きて行きたいと思っている人にまとわりつく感じです。言い過ぎかな?
もっとすっきりサバサバした作品なのかと思いましたが、期待はずれ。仁恵さんにも志生子さんにも感情移入できず。「仕事をバリバリして、1人で子供を育てている女の人が、一番女としてのステイタスが高い」 う~ん、そんな風潮あるかも。
「卓己が好きな人なら、わたしも好きになりたい。志生子さんが卓己を好きなら、わたしのことも好きになってほしい。卓己と同じように。そうしたら、卓己が喜ぶような気がして(中略)もし、けじめをつけるって何なのか聞かれたら、わたしには、それがけじめよ。志生子さんと二人で笑っているところを、卓己に見せたい。それって、へんかな」
夫を亡くした野依仁恵(のよりひとえ)の「お気楽ぶり」が、目立つ作品でした。ノー天気もここまで来ると笑えます。夫が、愛人志生子(しおこ)の存在を、仁恵に話したことから、広がる波紋。陰の主役は、仁恵の夫卓巳と、志生子の父。男の身勝手のため、女は振り回されるんです。
言葉にしにくい、何か変わった感じのするお話でした。夫の死を契機に妻と愛人が出会い友情を育む?お話・・・。決していやな感じはなく、ときどきニヤつきながら読んでいました。
死んでしまった夫に愛人がいた、そのことから始まった仁恵と志生子の関係。フィクションだからと思おうとしても、やっぱり設定が突飛だし、仁恵のキャラ設定にいらっとした。まだしも志生子の方が理解できる。実際にこんな人がいたらほんとにいらいらするだろうし、爆発するだろうなーと変なことを考えながら読了。どうもモヤモヤ。
夫が死の間際に伝えた愛人に対するこの妻の行動って、設定自体が微妙なのですが、それを否定するとこの話はなりたたないので(笑) 仁恵の無邪気さ=鈍さはかなりイラっときますが、キャラとしては秀逸かも。これを主人公にしちゃうのが平さんだよね~とヘンな所に感心。まぁ、これはこれでおもしろかったです。
自分が死んでも寂しくないように、夫は二人を引き合わせたのではないか?と、いいように解釈。結果的に二人とも救われたのだし、こういうのもありかな、と思う。死んだ人は恨めませんし。
愛人のいやがらせに怯える本妻(その逆も)、というパターンはよくありがちだけど、本妻に異常なまでになつかれてしまう愛人というシチュエーションは新鮮でした。でも、それはそれで結構コワイ。
夫の死と同時に夫に愛人がいたことが発覚・・・・!って、ちょっと「魂萌え!」っぽいなーと思ったんだけど・・・。あっちが妙にリアルだったのに対して、コレは「ありえん・・・」なエピソードがいっぱい。特に、主人公の仁恵の行動が不可解すぎる。どうしても、共感できなかったし、なんだかうざすぎて・・・最後までげんなりでした。
夫の告白で長年不倫をしていた事実を知った妻仁恵。そんな夫はがん告知を受け終末医療を選択していた。夫の最後の瞬間告白の時に渡されたメモを片手に不倫相手の志生子に電話をしてしまう仁恵。仁恵と志生子の奇妙な関係が始まる。無邪気に夫との思い出を共有しようと寄り添ってくる仁恵。嫌がらせではないし手の込んだ復讐でもない。この純粋さというか厚かましさは平さん独特の良く出てくるキャラクターだ。志生子は振り回される。関係を絶とうと思うもなかなかできない。仁恵にはそんな人のよさがある。平節炸裂だ。
平さんの新作ということで、楽しみにしてました。でも、夫が危篤状態の時に愛人に電話するか?まあ、小説だからね。と読み進めていくけど、どうも私には理解できない。同年代の主婦なんだけど。どちらかというと愛人の志生子のほうがわかる。最後もどうなのか?すっきりしないなあ。
読み終えて、一体この本は何を言いたいのか理解に苦しむ。つまらなくはないけど面白くもなし、夫の不倫相手と仲良くなりたがる妻にリアリティなし。心に染み入る台詞もなし。
章題が簡潔で良い。『魂萌え !』に似ているかなってチラッと思ったけれども、実際にあってもおかしくはない話に思え、途中から一気に。何時ものようにもっとクスッと笑える後味の良い話になっていたらもっと・・。
仁恵、そばにいたらあの無邪気さというか鈍さでむかつくんだろうなぁ・・・人の気持ちを考えてないのか考えられないのか、わざとそうしているのか。読んでいてイライラしました。☆☆
本妻がそんなに偉いのか ま,不倫相手が偉いとは言わないが,所詮不倫されるような本妻の程度だったわけだ 子どものような本妻と,素を出せない彼女(この関係は愛人ではないだろうし,といって不倫相手という表現は情緒がないと思ふ)のやり取りがなんとも馬鹿馬鹿しくて,でも馬鹿馬鹿しいとは言わせない真剣さがあっておもしろい 医療描写はもうちょっと勉強していただきたいと思います
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感想・レビュー:49件














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