ことば汁
ことば汁を追加
ことば汁の感想・レビュー(77)
こういう、ちょっと不思議で毒っ気のあるお話は好きでよく読みます。なので普段は「ここから何か起こりそうだな」と構えながら読んでしまうのですが、この短編集では何故か途中でふと安心してしまう。そして気付かないうちに毒にやられているといった感じでした。女性特有の感情を上手に描く作家さんだなと思いました。
02/07:あいあい
12/16:カナ
11/27:f.luna
はじめての小池昌代。タイトルと表紙の印象から、もっと読者を置いてけぼりにするような短編集なのかと思ったら、そうでもなく、わりと安心して読める小説が揃っておりました。/ただ、どの短編からもいかにも「初老の女性」という雰囲気が強く漂っていて、ちょっと困惑することもありました。「ソウルワイフ」や「ねえちゃんばあちゃん」などの単語センスが……。うーむ。
だいたいがあらぬ方向に展開がゆき、小説の始まりには思いもよらない場所に終わりには着いている。しかしそれは必ずなのである。必ずであってよいのだろうか。つまり作者は設計図を拒んでおり、現代詩人らしさを小説から読み取るとすると、その設計図の断固たる拒絶という点がいちばん顕である気が、個人的にはした。しかし閃きは用いている。閃きはあるが設計図はない。このうえなく心地よい小説である。
タイトルの汁(じる)という濁った響きがまさにピッタリの、人の心の奥底に眠る黒い靄のようなものを丹念に描き出した本書。この短篇集はそうした人それぞれの(じる)が、何かしらをきっかけに滲みだしジワジワと拡がっていくさまを幻想世界と巧みに組み合わせ、類のない世界観を作り上げてありました。なかでも思いが姿形を変えていく疾走感ありありの「つの」と、<舌切り雀>をモチーフにしたホラー色の強い「すずめ」の2作は非常に引き込まれる作品でして、あと「花火」の高揚感と寂寥感の対比も好きでした。
01/23:JIOTTI
01/14:高澤きのこ
★★★★☆ 自分ではごくごく普通に質素な日常を送っていると思ってしまう、その日常がマヒした頃、じわじわと背後から怪物が笑う。その「常識」を喰ってやる、と。そんな恐ろしさ満載。
09/17:zadigo
08/05:甘露月
06/17:nakatadairake
05/08:いずいず
03/17:肉球でろでろ
01/19:makoukujira
12/12:susu
10/16:zebajp
09/11:medamagirl
08/29:かえる
08/26:うたまる
干上がる間際、その反動で女を溢れさせ、獣への変身を遂げる。肉感的なものはいつも怖い。そんな私の神経質さを、女鹿、すずめ、野うさぎがよくもまあと嘲笑う。いやでも君たち、首にりぼんを巻かれているだろう。そう言い返したい、些細な反抗心。
静かな狂気にいつの間にか侵食されていく。現実の輪郭がぼやけ、足元をすくわれるような不安感。だけど、先が知りたくてページをめくってしまう。幻想的なのに文章は簡潔。巧いです。
05/22:かまわない
好きだったり嫌いだったり、引っかかったり納得したり、退屈だったり感動したりした言葉を、鍋にどんどん放り込んで、読んだ本をぼうぼう燃して煮込むと、ことば汁の出来上がり。熟れた手つきで小池さんが、奇妙な形の貝杓子ですくい上げたのが『女房』他5篇のお話し。たった6杯でも大満足すること請け合い。
05/16:ruca
05/12:chikaho
04/26:トラキチ
04/25:にゃんまま
04/09:mugi
04/06:ナヲ
とても想像力がかき立てられる短編集。現実の世界からふっと自然に幻想的な世界と連れ去られてしまう。『女房』を読んでバルタンの事を思い出してしまった私・・・・。
ことば汁の
%
感想・レビュー:39件














ナイス!













