夢は枯れ野をかけめぐる
夢は枯れ野をかけめぐるを追加
夢は枯れ野をかけめぐるの感想・レビュー(140)
介護疲れ、認知症、老老介護、孤独死。世の中の悲しい現実をさっくり描いていて、切なくて温かいお話。人って何のために生きていくんだろう、死ぬときってどんな気持ちなんだろうって考えさせられる。西澤氏の前回読んだ作品も、介護問題を取り上げている作品があった。介護って、一言で言うと当たり前の言葉に聞こえるけど、現実は本当にシビアで被介護者も介護者も本当に大変なんだと思った。人間って、儚い。
読み終えてジーンときます。「腕貫探偵」(って題名だったかな)と同じ方向性ですが、最終話には涙が出てきましたし、老若男女それぞれの思いで、ウンウンとうなずけるお話しではないでしょうか。
早期退職した五十路目前で独身・羽村祐太と、彼の周囲の人間が章ごとに主人公になる連作短編集。 読みやすいし面白いんですけど、結構重い内容でした。介護問題、認知症、食品添加物などなど。「その日、最後に見た顔は」の前半は、陶子がイチハラ翁を意識してしまったりと楽しかったんですけどね。全体的に自分や両親のこの先を嫌でも考えさせられて憂鬱な気分になってしまいました。
帯を見て事件かと思い読んでみたら日常のミステリーの名探偵だった。話を聞いただけで解決する安楽椅子探偵の部類ですかね。でも話の内容は後半へいくほど重く重くなる。日常のミステリーの中でも現実の高齢化社会が反映されたり、健康食品や孤独死の考えなくてはいけない問題提起にもなってるのではないかと思いました。
内容はミステリー風味だけどミステリーまで行かない連作短編。第一話の登場人物が他の話にもちょこちょこ出てきて、頼られたり謎を解いちゃったりしてみます。で終われば面白かったんですけどね。最後の一話で一気に重く暗い後味になっちゃいました。テーマは介護とか老人問題です。途中までは違和感ありつつも許容できたのですが、最後の話はホント遠慮なしでした。わたくし、小説には娯楽以上のものは求めていないのですことよ。読後感よろしくないので、楽しい気分にはなれないこと請け合いです。
最後の1、2頁でひっくり返すのって、印象に残るし、凄いなぁとか思うんですけど、面白かったなぁ、には個人的に繋がらない。この構図どっかで見たと思ったら西尾維新のメフィスト賞取ったやつ。いや、でも西澤さんって文章読みやすいですね!
「ユウさん」が何とも言えない独特な雰囲気を醸し出してる。この感じ、好きかも。最後の話が少しまどろっこしいけど、ラストの言葉が胸に残る。「認知症」って、ワタシの周りにもいるけど、本当にこんな感じでリアルだなぁと悲しくなった。でも目をそむけちゃいけないんだって再確認。自分の老後を思って遠い目に・・・
なんだか切なくなる話でした。介護や認知症、そして孤独死…。今はまだ現実感がなく遠いことのように思えますが、実は身近にあるもの。羽村の最後の言葉が響いています。
最初の事件は有川浩の『ストーリー・セラー』を思い出しすぐに謎が解けましたが、読みながら匂いが漂ってくるようでした。そして最後は老人は「処分すらできないんだから老人は生ゴミ以下だ…」に繋がるのですね。自分も歳を取り認知症も人事ではなくなってきただけに怖いですね。
ミステリ度は低いので、もともとのファンには物足りないかもしれません。が、私は久しぶりに純文学的(なにそれ・笑)に、感動(いや、違うな何だろ)した作品でした。一番イキイキしていた人が。。。のラストは思いのほか暗かったけど、なんともいえず心を動かされた。それほどストイックじゃないし、お金もありませんが、主人公には共感をおぼえた。もう文庫になってるんで少し前の作品ですが、こういうのが直木賞候補とかになっていいんじゃないかと思った。帯は、誤解を与えますね。
軽めの日常の謎かと思っていたのですが、なかなかどうして読後は重い。どの話も少しずつ胸が痛み、ちょっと不安になったり。でも西澤さんの文章は大好き。
軽い感じの話かと思ったが読み進めて行くうちに介護問題などを重点にした話だった。介護の大変さを改めて知った。そして、結末には驚かされました。
最初はこんなふうに枯れて歳をとる人生って素敵だなと思いながら読んでいたが、後半の重さと最終章がそれを見事にひっくり返す。本当に夢は枯野をかけめぐるのか、生きているって実感できなければ死んでいることと一緒なんだろうか、自分が自分でなくなったとき今まで通り我を押し隠して生きていけるのか、などなど考えさせられることは多い。
最初は「日常の謎」系の連作ミステリかと思ったんですが、どうもそういう訳でもなさそうで。老人問題、食生活の問題とか介護の問題とかにまつわる、けっこう重たいテーマが続きます。自分の老後のことを念頭に置きながら読むと、なんだか色々考えさせられますね。
連作短編の繋がり方は好きなんですが、老人と介護という解決しえない問題が続いていくのはつらいなぁ。最後は特に。もうちょっと幸せな現実を用意してあげても。みんな頑張って生きてきたんだし。
いつもの雰囲気と違うけど、主人公が同年代なので、いろいろと考えながら一気に読みました。女性のすっぴんの話だけ違和感なのは、私が化粧しないとゴミ捨ても行かないからでしょうね。
高齢化社会に於いての様々な問題と日常の謎を掛け合わせた作品ばかり。読んでいる間は謎より問題の方が気になって、読み終わった後は謎より問題の方が印象に残って、という感じでした。果たしてミステリにする意味はあるのかとは思いましたが、多少なりとも高齢化社会について考えるきっかけにはなったので、結果的には読んで良かったのかな。
ゴミの話。なんだか話がばらばらしてまとまりがなかった。主人公の羽村某の性格がなぜか気に入らない。ということで読んでいてもあまり身が入りませんでした。
高齢者問題に切り込んだ意欲作…なのか?個人的にはじゃあミステリ部分いらねーじゃんみたいな。
高齢者問題が中心のお話なので、親や自分の老後とか色々と考えさせられました。最後の祐太の台詞が良かったです。面白く読めましたが、心の中には重いものが残りました。
死の準備、老いてのことなど切実な問題ですね。必ずいつか死というものは訪れるんですが、自分で納得できる死に方ができるといいんだけどなあとか、周囲に迷惑をかけない生き方、死に方ができるかなあとか、色々考えさせられました。
読んでいて、生きること、結婚すること、老いること、死ぬこととは何なのかを考えてしまった。ミステリなのに、ミステリ外のことばかりが残ってしまう話だったけど、面白かった。ラスト、羽村の台詞がよかったな。
オモシロイ!結婚せずに独身でいる人、高齢者の一人暮らし、誰が親の介護をするかなど、少子・高齢化に関わるような問題や家族の問題がいいかんじにリアルで、ちょっと凹む部分もあるけど、共感できる部分もある。
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