国境事変
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国境事変の感想・レビュー(179)
仕方ないことですが、登場人物の呼び名がわかりづらくて、状況把握のために何度か行きつ戻りつ。かの国の話って不条理なことばかりで読んでいて腹立つ感じなのかなぁと思ったけれども、サスペンスとしてぐいぐい読み切りました。話のスケールが大きかった分、ちょっと詰めが性急な気がしましたが・・・。それと内部事情の生々しさがすごかったです。
姫川玲子シリーズほどのスピード感はないが、面白い。対馬まで繋げたのがすごい。主人公が何人もいる。主人公になりえる人物が沢山いる。それほど、登場人物が皆、深く描かれている。
公安という特殊な警察組織と北朝鮮に捜査一課の個性派が絡み スピード感のある話の展開がとても面白かった。 北独特の国家事情は、少し難しい箇所もあったが、わかりやすく記述されていた気がする。 ★★何者かが密かに上陸し、不穏な空気漂う長崎県対馬。東京・新宿の片隅で発生した在日朝鮮人殺人事件。捜査を巡り、対立する警視庁捜査一課と公安外事二課。己れの「信じるもの」を追い求め、男たちは国境の島へ向かった…。
同じ警察でも敵対視する刑事部と公安部。北朝鮮、在日朝鮮人という難しいことが絡んだ事件を両部が追う。読んでていろんなことの複雑さにげんなり。改めて警察組織のややこしさや北朝鮮という国の実情のありえなさにため息が出てしまう。そんなリアルさをこういった小説にしてしまうのはすごいと思った。あのジウで登場した東警部補が出てる!!
警視庁公安部がマークしていた在日朝鮮人の貿易会社社長が殺された。犯人逮捕を巡って刑事部と公安、二つの組織が衝突する・・。ジウシリーズと歌舞伎町セブンにも登場した東警部補が再登場。国防と人命、どちらを優先するのか。公安が抱える矛盾に葛藤する川尻。犯人逮捕に全力をつくす東警部補。この二人がカッコ良かった。そして在日朝鮮人の人が抱える北朝鮮への思い。同胞ゆえの苦しみ、そして憎しみ。そういった部分を垣間見ることができて非常に読み応えがありました。二人が登場する話をまた読んでみたいです。★★★★
ありそうでなさそう、でも今このときに起きていて、報道されないだけかもしれないと思ってしまうような話。この作者にしては登場人物に癖のある人がいなくて、その癖がいつも嫌いな私には読みやすかった。こういう問題で実際に辛い思いをしている人達もいるんだろうと考えるいいきっかけ。
東さん、やっぱりいいな。現実的には、普段関わるのは交番のお巡りさんくらいなものなので、警察の中の縦割り組織もややこしいもんだなぁ。
九州よりも韓国に近い「対馬」に勤務する警官の語る序章を経て、舞台は東京となり「在日朝鮮人殺害事件」「公安外事二課」など、「国境事変」のタイトルにふさわしいワードが並び、かなり期待できるスタート。中盤から話がでっかくなってきて、一般市民には着いて行くのがやっとなくらいになるが、ギリ許容範囲かな。登場する国を守る人達がカッコイイのは流石誉田さんって感じ。尖閣とか竹島とかの問題もあって、まだまだタイムリーな本かも。
★★国境の町対馬と新宿を舞台に 公安と捜査一課の動きを軸に 北朝鮮問題など外交のメインテーマを描いた作品 最初はだれが軸かよくわからなかったが スリリングな展開で面白かった
捜査一課の刑事対ハムという構図はよくある話だが、人物描写が丁寧でおもしろく読み進むことができました。事件の進展もテンポよく進みましたが、ものが非常に物騒なものとわかってからは、ちょっとありえないかなとも思いましたが、場所の移動などもあり一気読みできました。最後のネタ晴らしの人物にちょっと納得できない部分があるのと色気がないのが玉にキズってところですかね。
相変わらず重いテーマを扱っているけれど文章が読みやすいのでサクサク読める。しかし重い……公安視点っていうのもなかなか新鮮。結構警察からみた公安、っていうのはあるけど公安側の視点というのはあまりないので面白かった。ただ物語のボリュームに対してページが少ないのか、やや物足りなさもあったり…あと物語の要になるとある物がちょっと現実味がなくて(私には)、それまで現実味があったのが急に冷めてしまったかな…主要人物の一人がジウに出てくるあの人だとかなり終盤まで気付かなかった……
公安モノ、スパイ?モノ。刑事モノだと公安って悪者扱いされそうなのでちょっと新鮮かも。現代の問題を絡めながらサクサクと読みやすい。「ジウ」の東刑事再登場で、時系列的にはジウの後のようで、こんな風に他の作品にもでてくるのってなかなか楽しい。
世にも珍しい(?)公安警察を舞台にした小説。骨太で良かった…若干事変というほどのことかと思ったりもしたが、対馬のような限りなく国境線に近い離島が国防の最前線であると言う危機感は本州に住んでる人間には馴染がないと同時に問題だなと思った。公安が在日外国人も対象として捜査をしているのは、過剰反応故が全てでないのも理屈として呑みこむべき。そういやジウの東が出ていた。刑事モノもやっぱいいわ…と思った。(ぇ)
今回は公安を取上げた作品。しかも、からめているのは在日朝鮮人。・・・ヘビーなテーマにあえて挑戦してますね。日本にある組織なのに実際をあまり知らないことに危機感を感じました。
スパイ小説っぽい雰囲気のいつもの誉田さんな警察小説。在日というものに関しては考えさせられるとこはある。今の語り手が誰かわからんくなるときもあった。
在日朝鮮人を巡る刑事警察と公安警察の暗闘といった物語ですが、国境事変といいながら対馬の場面は最初と最後だけで、事変と呼べる程の広がりもなく、中途半端であっけない幕切れでした
この人は、青春ものからミステリーまで色々書きますねぇ。今回の話は日本の外交における立場や人種問題等結構重いテーマが柱となっています。核を持たない日本の外交における立場やアメリカ・北朝鮮との関係、さらには在日と言う人種問題。普段あまり身に感じることの無い事かもしれないが確実に今の日本に存在する大きな問題を実感できた。登場人物も「ジウ」の東が登場。公安との葛藤も結構面白かったです。
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