日本辺境論 (新潮新書)

日本辺境論 (新潮新書)
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日本辺境論 新潮新書巻の感想・レビュー(1408)

著者いわく、昔から劣等感のなかで生きてきた日本。その中で、優れた価値観や基準が常に外部・外国に存在していると考えるようになった。だから、日本人は、キャッチ・アップする能力に長けていても、それ以降は機能不全状態に陥り、舵取りができなくなってしまう。それこそが、ナショナル・アイデンティティだということらしい。しかし、途中ぐらいまでは展開はよかったのだが、最後の方はグダグタ感が残ったなぁ。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 02/12

日本人論。日本人は基盤がない、タマネギのようなものだという言説については、佐伯啓思で学んだが、「常にフォロワーでしかいられない」国民性の原因が、常に「辺境」に位置するためで、かつ、そのポジションが意外に利益があるので土着したというのはなかなか興味深かった。中盤、中だるみしてしまったが、終盤の日本語論は面白かった。個人的に、今あまり日本人としてのアイデンティティみたいな問題意識が低かったので一歩引いた目で読み通していたが、日本人の教養として読まれるべき良書ではあると思う。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(1) - 02/12
ちゃうすやま
一歩引いて読んだ、というのも、(今回の日本人論に限らず)このような一般論を、ハンマーを持った子供の用に何にでも適用するのは危険であると思うからで、日本人の挙動を分析する際の一つのモデルとして相対化すべきであると考える。あと、個人的に日本人論については、(我々の世代にとっては?)何故か隔世の感が感じられる気もする。理由は分からないし、勘違いかもしれないが。
ナイス!ナイス! - 02/12 06:17


なかなか面白かった。我々日本人がそもそも「きょろきょろ」しながら、周辺国家との力関係、友好関係を考慮しつつ相対的に自分たちのアイデンティティを確立してきた、という内田さんの指摘はもっともだと思う。現代においても日本人の「合理性よりも場の空気を重要視する」という性格はあらゆるところに見いだせる。また、日本語という言語の特殊性についての考察も興味深かった。確かに我々は難解な文章に触れたとき、その内容をわかりやすくするためコロキアルな言葉に置き換えている。日本語も意外と幅広い可能性を持つ言語だと再認識した。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 02/08

比較的難しかったが、知らないこと、なるほどと思えることが多く、面白かった。「日本人とは何ものか」という問いが出てきた時また読み直したい。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 02/05

すぐに全部を消化できないが、この国が意志を持って建国されたことではないことは改めてショック。対象があっての自分、自分達の位置など、身に覚えのあることばかり。政局が内向きなのも納得してしまった。。。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 02/04

とある外交官元次官の本の中で複数回この「日本辺境論」の本文が引用され、また以前に話題になっていたこともあり大学のブックセンターで購入した。いやー良かった!!「日本人論」の傑作であると思います。この手の内容は一瞬よくわからない感覚になりますが、自分の頭で再考すると「ああ〜確かに!」と深く考えさせられます。完全に内田氏の世界にはまりました。それからは時間があれば氏のBlogを読んでいます。内容は難しいですが、氏は本書の中で”日本人は辺境人である”と断言しているその爽快さがまたイヤらしくなく、むしろ納得です。

本書の主題とはズレるが感じたこと。日本の中には「正しさや有用性を保証する「外部」や「上位審級」」を求める気風がより強い地方がある(どことは言わないが)。世界の辺境たる日本の中で、更に都から離れた辺境であることを自任してるからなのかな?
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 01/28

おっしゃるとおりルビが少々目障りか?(笑) なぜ司馬さんの本が外国で翻訳されないかがなんとなく分かった。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 01/27

2年前のベストセラー、老若男女、よく受け入れられました。それはなぜ。問い続けて1回読み、2回目にキーワードを拾い読みしながら流し読みしました。私なりの結論です。「老男=『日本人特殊で何が悪い、日本なりの生き方があるぞ』」、「老女=『一貫して礼節を重んじる』」、「若男=『流石武道家、小気味いいリズムのある文章はゲーム的』」、「「若女=『神戸女学院の先生だけあって女性の勘所を掴んでいる』」私はこの本は好きです。

比較的難しかった。筆者が言いたいのは、日本人の国民性は、日本の「辺境性」に起因しているということ。なるほどと思う記述も多かった。

(リタイア)

トイレだけで約半年以上かかって読んだので、まとまった感想が出てこない。

河合隼雄先生が「中空構造」「母性社会」と呼んだ日本文化論を思い出しました。「辺境人」すなわち「世界の中心にいない」「外部に上位文化がある」という心性を、優劣の問題ではなく、いかにして良い方向に出すかの問題として捉え直し、その点について2~3章で踏み込んだあたりが評価の所以であるように感じました。「『学ぶ』力こそは日本の最大の国力でした」――この一点において、立場や信条を越えて合意と協調がなされるのであれば、まだまだ日本に希望はあるでしょう。「学ぶとは何か」という大きな問題はあるにせよ。(続く)
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(1) - 01/09
安国寺@灯れ松明の火
個人的には、2章の終りの「便所掃除がなぜ修行なのか」から「水戸黄門が自分では印籠を出さないのはなぜか」のくだりが本書のハイライトでした。声を上げて笑いながら読んでしまいましたが、ちょうどオウム真理教の元実行犯が自首したというニュースが連日流れていたことを思い出し、薄ら寒くなりました。あの教団は「辺境人」の心性が悪い方向に出た一例だったのではないかと。学びの対象である「師」を、実際に学ぶ前にいかにして的確に見出すか。難題ですが、必ずつきまとう問題であることは確かだと思います。
ナイス!ナイス! - 01/09 23:05


「世界標準に準拠してふるまうことはできるが、世界標準を新たに設定することはできない」「ここではないどこか、外部のどこかに、世界の中心たる『絶対的価値体』がある」。いずれも本書から。自分の思考パターンや行動で思い当たる節が多々あり。「場の空気」が物事を動かしていくのは日本人的なものだろうとは思っていたが、「辺境」というキーワードが提示されて、なるほどしっくりきた。ただ著者は徹底して辺境人であれと書いているが、そうもいかない時代が来ているように感じる。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 01/07

日本人の世界の感じ方や接し方がなんとなく見えてきた。辺境だからこその日本。日本語だからこその読書文化なのかな。入試のときに軽く触れただけの岸田理論もちゃんと読みたい。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 01/04

辺境をキーワードとした日本人論。このキーワード一つで日本人の特性といわれるいろんな面に納得がいく。日本語の表記(表音文字と表意文字が混在している)と脳についての話は以前にも他の方の著作で読んだことがあるが、やはり興味深い。ディスクレシアとの関係が特に。武道については詳しくないのでわからない部分が多いのだが、なんとなく読んでいるうちに武道を学んでみたくなる。

4割なるほど、6割…?(;´Д`Aって感じ。社会人になったら読み直したい。漢字と平仮名の違い→何故漫画が発達したか、辺境人の学びの構造、他では変え難い自国を主張するナショナリティ、など。

いろんな路線が乗り入れているターミナル駅みたいな本。いろいろなところに知見をひろげていける。「飛び込み(=surrender?)」から「機」の方へ話をもってった辺りが、本人本気度マックスの部分とみた。この人、真摯さにおいて、いい人だよな。応えるために、も少し自分も知見をひろげたい、という気にさせてくれる。

面白い!ぜひ一読を奨めたい。中東のいじめられっ子民族、ユダヤ人は民族のアイデンティティ保持の為に、唯一絶対の神を立てた。それでは、世界の端のはしの小さな島国に住む日本人が民族のアイデンティティ保持の為に取った戦略は何だったのか?つまり、日本人を日本人たらしめているものは一体何なのか?という問題である。著者は中華に対する辺境という切り口で様々な物事を検証して見せる。確かにいろいろ腑に落ちる。2011年はいろいろな事があったが、それらの事に対して日本人は総体としてどう行動したのか?辺境人という切り口で見直して
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 12/28

先行者の模倣には優れるが、自ら先頭に立って周囲を導くことはできないのが日本である。「常にきょろきょろしている」という表現の的確さがすごい。エスニックジョークによく見る。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 12/27

「日本人は辺境の思想が根底にある→他国との比較でしか物を語れない、自分こそが正しいという意見を持てない、先行の成功例の模倣には卓越しているが先行者として他を領導することには思考停止する、場の空気を壊さないことを最優先する」大いに共感。 「学びの効率がいい、常識知らずのふりをして利益を得る外交戦略をとれる」 なるほど、おもしろい考え方。 後半の哲学や武道の引用は著者の趣味というか、あまりよくわからなかった。 そして辺境で行こう、辺境でいいじゃないかと言っているけど、あまり肯定的に考えているように思えない(笑
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 12/25

☆☆☆☆

普段当然と思っている事の側面を掘り下げて説明してあります。私の場合「基礎」の部分が欠けているようなので、理解しにくい部分もあるのですが言われてみればの記述が多いです。先入観を持たずに日米関係、憲法、軍事関係等の資料になるべく目を通してから再読してみたいです。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 12/21

話の内容だけに注視してパワーバランスの特定に無頓着なままでいると、いつまでも会話が成り立たない相手がいる。お馬鹿or教祖生存術。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 12/18

再再読?私にとって定期的に読み直さないといけない本。放っておくと濁りゆく世界の「見え」を補正する仕事にこれで十分ということはないから。きっとまた読みたくなることだろう。それにしても日本人とはなんと奇矯な生物だろうか。私はほとんど日本人ではないと確信を深め続ける。日本で暮らしながら、そしてまったくそこを出る意思がないにもかかわらず、日本人であり得ないために、これからも曇り取りの仕事はその重要性を高め続けることだろう。難儀なことだ。多くの日本人が呪いの理解を達成することを願って。解呪は不可能にしても
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 12/12

面白かった。「機の思想」など難しい部分もあるけど、だいたい大丈夫。「街場の中国論」と合わせて読むと吉。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 11/30

国内で勝負するなら空気を支配することが全て。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 11/28

第一次大戦の直後に新しい国際秩序を希求する列強の中で、既成の正しさが存在しない中で上手く進歩できなかった日本が今と重なる

kog
ベストセラーだけあって、的を得た面白い論説がいくつもあった。表音と表意文字で構成された日本語という言語の特殊性に纏わる考察は新鮮だった。けど、なんだろ、妙に強調のためのルビがうざかったり、日本人はどうこう、というより、それはあなたがそうなんじゃない、と思ったり。前書きの、本書の突っ込みどころについてはご容赦みたいな、弁明めいたこと何故書くのだろ。と思ったり。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 11/14

2009年初版。昨年の新書大賞受賞作だったので、手に取りましたが・・・。結構、つぎはぎだらけのような気がしました。やはり良し悪しの感じ方は個人差ありですね。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 11/09

日本人は他国と比較することでしか自国を語れない辺境人であることを、日本とアメリカの比較で語っているところは面白い。1章は日本人がいかに辺境人であるか、2章は辺境であるがゆえにいかにパフォーマンスのいい学びができるかということを書かれていてこの辺りまではわかりやすい。しかし3章以降は、哲学的であり意味がぼんやりとしかわからない。最後の方は日本語の特殊性や漫画について記されているが、私には結局何を言いたいのかわからない本だった。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 11/04

読了後、頭が良くなった気になる本!!様々な点で新しい視座が与えられる本です。でも、すべてを分かったわけではなく、難解なところもあったので、再読すると違う視座が得られるかも。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 11/03

日本人の考え方のクセを著者なりにまとめ直した本。言われてみればそうかもと思う部分が多々ありすらすら読めた。辺境であることが必ずしも不利にならないとする著者の考え方は従来の本ではあまりないパターンだったので新鮮だった。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 10/20

読んでいて、いろいろな点で腑に落ちました。なぜ、日本人には認知的カウンセリングアプローチが適さないのか。なぜ政治に興味がないのか。なぜ戦後、奇跡的復興ができたのか?なぜ、信長、竜馬は殺されたのか。なぜ、宗教無しに道徳的教育ができたのか、、、、、、、、、、などなど。。。。あと、今の日本人には「機をみて動く」という武士道的能力がなくなっているのかもしれません。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 10/20

広い視点から物事をかんがえることができる著者ならでは。三章は非常につまらなかったがほかは面白い。いろいろな概念を繋げて統合することで見えるものもある。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 10/04

文化は「辺境だっていいじゃないか」だけど、個人としては「辺境はどうだろう」って。総じて面白かったが、3章「機」の部分は腰折れの感。 この本の位置付けとして、辺境人の著書らしく比較文化的に他国や“世界水準”と比べつつ辺境国日本の特異性を描くのか、非辺境人的な立ち位置で比較論を用いず内面から「辺境」日本の独自性の姿を描くのか。内容とスタンスに重大な矛盾を含んでいるようで、そのへんうまく消化できなかった。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 09/21

日本人とは辺境人である。という視点で日本を語る一冊。 日本は常に世界の中で辺境の地にあるため、欧米諸国や中国といった国々とは国の成り立ちが違っている。 そのため、自国のスピリッツというか中心にあるべき思想というものを常に日本の外を探して、きょろきょろし、他国との比較によって日本を語る人種である。 現代や日本人を考える上で参考となる一冊

辺境の国:日本この国にある根底となっている考え・思想や行為、実績を客観視し、体系化して述べる。日本という国はキョロキョロする。自身に絶対的信念がなく、他に中心・標準を求め、それを追い続ける文化。そんな辺境の思想に今後の展望を私案を交えながら説いていきます。一理あると感じるとても興味深い一冊です。

前半面白く読んだが、後半はいつものアレだったような気がした。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 09/07

TOM
常に周りとの対比によってしか自分たちを見ることができない宿命にある日本人。一見すると非常にネガティブな捉え方なのかもしれないが、実はその特性が日本人の「学び」を支えている、という内田さんの意見に思わず「なるほど」と思ってしまった。内田樹さんの日本について、教育について、宗教についての持論がふんだんに盛り込まれた1冊だったと思う。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 09/05

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日本辺境論 新潮新書巻の 評価:60 感想・レビュー:422
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