武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 (新潮新書)
武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 新潮新書巻を読んだ人はこんな本も読んでいます
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武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 新潮新書巻の感想・レビュー(536)
武士ってそんなに大変だったんかと初めて知った。武士に対して大きな百姓一揆が起きなかったのは、身分はあっても生活が自分たちより貧窮している現状を見ていたからというのはなるほどと思った。自分に実力があればどんな社会でも生き残っていけるんだなぁとしみじみ感じた…
幕末維新期の武家の家計簿を通して、当時の物価や武士の暮らしがどれほど大変であったかを紹介する本。食費や服飾費は下げられても交際費は下げられない苦しい武士の対面事情に涙が…。当時の物価や武士の家計事情を知りたい方にはおすすめ。
面白いしわかりやすい!思わず唸ってしまうような事ばかりでした。家計簿であるから当然なんだけれど、日用品の出費から冠婚葬祭での費用などを細かく知ることができるので、「武士」という漠然とした存在でしかなかったものが、くっきりとした実像で見れたような気がします。
学術的なデータに裏打ちされていながら、おもしろい!江戸時代の武士が持つ金銭感覚や常識。経済観念・武士の社会常識等々「へぇ~」なこと多し。痛快時代劇とは違った武士に安心したり、気の毒に思ったり、現代に生きる自分達の生活とついつい引き比べて、最後まで愉しませてもらって読了した。江戸時代の貨幣換算表等はこれからも読むだろう「捕り物」を違う側面でも愉しむ素材になりそうで…( ..)φメモメモしゃちゃった(笑)
最も武士らしくないがゆえに激動の時代を生き残った武士の記録。
必死のやりくり、金融システムの崩壊、資産運用術など今に通じる生き残り術を学べる本でもある。
映画を観てからだいぶたってからの図書館本。分かりやすい。1つの古書から生活文化や激動の歴史事項に触れることができるのはすばらしい。今も昔もお金は大事です。
映画化から大分遅れましたが読了。武士も色々大変だったんだなあ、と。家計簿や手紙だけで遠い昔の人の生活が分かるというのはすごいことだと思います。教科書には載っていない歴史だけれど、是非色んな人に読んでもらいたいです。
再読。やはりとても面白い。この本を読んでから古文書を読み解けたらいいなと思うようになった。磯田先生も元になった「武士の家計簿」と出会ったとき、さぞかし興奮なさったことであろう。そのあらましも文中で触れているが、情熱が伝わってくる。内容も江戸時代の社会構造や武士の金銭感覚など、あまり今まで細かく教わってこなかったであろう事柄が載っていて、資料的な価値も高いのではないだろうか。いつも火の車な財政状況の内訳を具体的に読んでいると、その時代時代の人間に親近感がわくこと必至。名著。
もうちょっと骨ばった感じの本だと思ってたけど意外な読み心地。あまりドラマチックな描写がされてるわけではないのに引き込まれる。とあるラジオ経由でこの人に興味がでて読んでみたんだけれど、当たりだったかも。文章の感じとは違っておちゃめな人で、かなりのギャップがあります
家計簿を通して幕末の武士の生活がありありと伝わってきて面白い。借金や就職活動、親戚づきあいや冠婚葬祭など、武士とは言っても必死に生きる様は現代人と通じるものがある。
読んでから少し日がたってしまったけれど…29日にウロ覚えでざっくり感想らしきものを。/ 武士の生活、家計。あまり意識したことなかったけれど、思ってたのとは随分違う姿がここにはありました。ある程度の身分の人はともかく、それ以外の人達はもしかして農民や商人より切り詰めた生活をしていたのかもしれませんね。江戸時代の武士の生活、その一端を知る事が出来る良書でした。
今では考えられないくらいのしがらみの中で生きていたんだなぁと気の毒に思う反面、節目や名誉を大切にする生き方に憧れもある。自身の立場も世の中の考え方もがらっと変わる時代を生きることはご苦労はいかばかりだったろう。それにしても、江戸時代の物価って高かったんだなぁ。
学者のわりにかなり読ませる文章を書く。家計簿や手紙を読み解く事で、こんなにも色鮮やかに生活や生き様が浮かび上がるとは。小説でもないのに、映画化したくなる気持ちもわかる。最終的に勝ち組とはいえスター性は何も無い、言わば「凡人」の一族が、幕末維新の動乱期をどう生き抜いてきたのか?なんのことはない。結局、現代人とさして変わらないのだな。人間はいつの時代も人間なんだ。
読んだ当初は、まさか映画化されるとは予想だにしなかった。まだ観ていないので是非観てみたい。故吉村昭氏原作の『桜田門外の変』ともども。
代々加賀藩の御算用者であった猪山家の36年分の家族の収支を記した家計簿。単に古文書を読み解いただけの本なのに、面白くて引き込まれます。 プロの家計簿だから、非情に細かく、完成度も高くて、そこからは、猪山家の暮らしぶり、人柄まで伺い知られ、物語が見えてくる。 そして、江戸時代の社会や経済、武士の生活までも浮かび上がってくる歴史書でもあるのです。
面白い。いや、本当に。江戸時代の歴史資料でもあると同時に、ドキュメンタリー、物語でもあるんです。そう物語がここにはあるからこそ面白い。幕末から明治時代に生きた猪山家の家計簿、これだけだと単なる数字の羅列でつまらない。でも、その数字一つ一つに様々な物語が潜んでいる。猪山家は事細かく、収入や出費について家計簿に残している。そこから筆者によって肉付けされ、物語が想起される。江戸時代の文化や経済を把握しつつ、武士の涙ぐましい生活を知ることができる良書だと思う。
映画をDVDで観て原作にも興味を持ち読んでみた。細かく綴られた家計簿から見えてくる武士の日常や生活風景。なんか不思議と今とあまり変わらない部分もあったんだなあと思ったり猪山家の人たちに親近感がわいたり非常に興味深かった。芸は身を助け、出世した猪山家ですらこんなに苦しいお家事情だったのだなあ。確かに昔の偉業だけで何もしないで食扶持に困らない武士が沢山いたら生産性なさすぎだよなあ。
読み始めると残されていた猪山家の家計簿や書簡などを読み解いた本だったので、面白みに欠けるかと思ったら期待に反して面白い。江戸時代の武士の暮らしや社会の詳細が分かります。時代小説を読んでいるので、その裏づけに納得。映画より面白かった。それにしても、江戸時代って何も生まない武士を食べさせていたから農民は苦労の連続だったのですよね。
時代背景が見える詳細な家計簿ってすごい!すこし過剰ともとれる英才教育が結果的に猪山家の不自由ない生活に繋がるのだから、組織の外にでても必要とされる能力を養うことはどんな時代にも適応していけるのだな。 同じ石川県民として誇らしい。
ものすごくマメな武士の家系が数代にわたってつけた家計簿。何を大事にしていたのか、暮らしが浮き彫りに。歴史用語がチョコチョコ出てきて読みにくいところもあったけど、生々しくて面白い。
普通の歴史書と思って普通に面白く読んでたけど、途中で、「明治の軍人はこういう祖父や父に育てられた」ってさらっと書いてあって、おおっと思った。
昨年、映画化されて話題になった本。加賀藩の御算用者だった猪山家の8代目・直之が遺した36年分の家計簿を読み解き、幕末から明治始めの頃の士族の状況を追跡し、解明を試みる。明治維新の前後、武家の人たちが何を考え、どのように暮らしていたのかが垣間見えて興味深い。他の著作よりもテーマが一貫していて読み易かった。偶然にも纏まった状態で手に入ったのは、文書にとっても磯田先生にとっても、とても幸運だったのではないかと思う。時代ごとに政府内に在るという「最も金を喰う部門」というのは、現代では何に当たるのだろうか?
歴史(過去)を知ることは大切だけど、なかなか事実って伝わらない。この本は小説ではなく、家計簿から読み取れる事柄を記しただけのもの。それが反って客観性を持った事実として当時の生活がよく伝わって面白かった。金沢の母から映画が面白かったと薦められたが、観に行けなかったので読んでみることにしたけど、読んでよかった。映画も観たいな。
Mitsuaki Saito
遅ればせながら、ナイスありがとうございます。私も映画に関心があり、とりあえず本から読みましたが、映画は当然ストーリーをもたせてまた違った仕立てになっているだろうと、やっぱり映画を観たいですね。
ナイス!
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10/15 15:14
遅ればせながら、ナイスありがとうございます。私も映画に関心があり、とりあえず本から読みましたが、映画は当然ストーリーをもたせてまた違った仕立てになっているだろうと、やっぱり映画を観たいですね。
ナイス!
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10/15 15:14
映画化(という表現でいいのか)されて知ったので最近の本かと思ってたけど、奥付を見たら2003年初版でした。新書にありがちなうだうだした語り口でなく、読みやすかった。猪山家の当主が代々几帳面な整理好きで良かった。おかげできちんとした家計簿が後世に残り、それを研究する人が現れ、こうして本になりました。感謝。
幕末の武士は経済的に苦しかったんですね。この本の猪山家は、ご一新の動乱の中もうまく渡り歩いたようですが、多くの武士はご一新でいわゆるリストラされてしまったんですね。厳しい。 猪山家では、息子が官職を得て出世したことから、孫もその後に続かせようと、小学校前から勉強を始め、金沢から東京の小学校に入れることを決めます。親の子どもに対する教育熱は昔から熱かったんですね。驚かされます。 一家の家計簿が連綿と残されていたことにも驚かされます。わが家は、中断、再開を繰り返している模様。
日本史の授業では知ることのできない江戸時代の経済や風習が赤裸々に描かれていて大変面白かった。武士が商売をやろうとしたりした理由や、米は当時最もポピュラーな金融商品だったなど時代の流れと経済の流れのリンクする様が多数説明されています。そんなに難しい本ではないので、小学生高学年の読書感想文の図書に最適だと思います。
面白かった。武士は食わねど高楊枝、という言葉通りの人間模様。そしてやっぱり芸は身を助けるんだなと。
幕末から明治にかけてのある武家の家計簿がわかりやすく解説されている本。当時の武士の困窮ぶりがよく分かりました。借金整理のため各自持ち物を供出した時や、絵鯛が出てきた時の猪山家の人々はさぞ無念だったのだろうと思います。武家の女性が実家との絆がこんなにも強いのは意外でした。 読んで良かったです。
武士の世の中が終わり、明治新政府の時代に移り変わっていく時の武家の変遷を詳細な文書から解き明かした面白い本。世の中が変わるという意味では我々の未来も暗示しているような感じがして自分の生き方について考えてしまった。身を助ける知識や技能の大切さを痛切に感じたな。
今まで時代小説などで、漠然とした武士のイメージはもっていたけれど、想像以上に貧乏だったのね。お金はないけど、武士として生きる為には必要な出費に苦しめられる。新時代への移り変わりも面白かった。家柄や格式ではなく自分の能力で生き続ける。いつの時代も先を見通す力が必要。
いつの世も激動の時代なのだねぇ。。風雲児たちファンとしては思わぬところで大村益次郎が出てきてビックリ。武士階級が支給された年貢を何に使っていたのか、確かに考えたことなかったね!
映画はホームドラマ風になっていたが、これは事実を検証している本。日本史好きだが、武士は武士でいるだけで費用がかかったり、親戚付き合いが濃く交際費は削れなかったり、女性が思っていたほど低い位置でもなかったりと、今まで知らなかったし、なかなか興味深いものがあった。官僚になるのって、今より簡単なのかと思っていたが、そうでもないよう。官僚腐敗がこのころからもう始まっていたことに驚き。激動の時代こそ、どこでも通用する技術や能力が必要。今も昔も理系は強い。
武士は収入よりも支出が多い家計構造に最初からなっている。冠婚葬祭や通過儀礼などにかかるお金がハンパない。公務としても経理を務める猪山家(つまり専門家)は、きっちりとした家計簿を残していて、そこからわかる様々なことはへぇ~ふ~ん、といちいち感心させられる。猪山家は父子が御算用者として有能であるだけでなく、人柄もよく、出世していったようだ。また、親族間のつながりは強固なものがあり、嫁の実家も婚家にかなりかかわってくる。それもこれもお金を融通しあう必要もあってのことなのだ。社会保障のない時代、大変だな。
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