極北で (新潮クレスト・ブックス)
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極北での感想・レビュー(41)
捕鯨船の乗り組み員の一人・トマス・ケイヴが北極海の地にひとり残ることになる。え?そんな理由で?というもので、その後の暮らしぶりが凄まじい。ケイヴのうちに秘めた深い哀しみがなんとも切ないが、唯一物語の語り部となっている当時、乗り組み員のなかで最年少のトマス・グッドラ-ドとの会話に温かみを感じた。
12/28:PW
10/18:チブ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
08/29:イクル
04/02:Slave
03/06:たろうだろう
01/26:ほくと
17世紀のイギリスの人々の信仰や自然への恐れがよく現れていたと思う。当時の人間が北極圏で一冬を過ごすことが、どれほど大変なことか。精神的に参ってしまうのだろう。
10/01:akanemushi
08/19:tama_lion
雪、氷、闇の世界でたったひとり残った男の記録を小説に仕立てたもの。小説というよりその記録としてとても興味深い。どこまでがノンフィクションでどこからが味付けなのかが明確ではないが、閉ざされた世界で妻が現れ、その妻への贖罪の感情へと繋がる部分は見事だった。地元図書館になかったので他図書館から借りてもらうようお願いをしたら地元で購入してくれてうれしかった。
03/15:tom
設定はたいしたもの。キャッチコピーで手に取った。「北極で一冬を過ごした男」というふれこみ。でも,作者は北極に行ったこともないらしい。内容もそんなもの。あっという間に一冬が終わり,動物たちがあふれる春が来たという話。そして,帰国した後の放浪の生活。何だかよく分からない。せっかくの新潮クレストブックなのに,残念残念。
まず設定の勝利。1616年、北極海。たったひとりの越冬。という背表紙の惹句でただの冒険譚じゃないことが分かる。究極の引きこもり状態の中、自省はブリザードの様に容赦ない。ここまでで話の7割まで進むが、読ませるのは残り3割の部分。「奥さん、ただの人間にどんなことができるか知ったら驚きますよ」はこの3割部分にあって素晴らしい効果をもつ。何の賞も取っていないというのは理解できる荒削りさではあるけど、読んでよかった。
01/09:joulukuu148
12/26:廃墟の人
「神の凍れる大地の上でひとりの人間の存在などあまりに小さい・・・」「ただの人間にどんなことができるか知ったら驚きますよ。」 そう、深いところに侵食していくようなこの言葉。「ただあの場所があるだけだ。」そこに溶けていきたい、自分というものをさっぱり拭い去りたいという切望は、まるで仏教の悟りに焦がれる僧のようだ。
「無駄はないながらも豊かな記述」。ここで私がなんと言っても仕方がないんじゃないかと思う。圧倒されました。ほぉー。
多分、構造としてはよく見受けられる話だと思う。特殊な状況下にある主人公が、その状況を観察していくうちに過去の回想へと向かっていく。恩田陸もこういう話を書く人じゃないかと思う。ただ、この本は実際の体験談(?)をもとに書いているからか、随所にリアリティがある。特に、船員がアザラシか何かの皮をはいで海に捨てる、そのアザラシが海面に赤い筋を残しながら仲間のもとへ帰っていく……。この描写には胸をつかれました。
明けても仄暗い空の下、極寒の地に一人残った男。誰もが無謀な賭けの果ての死を思った極北で、男が目にしたものと行動の真の理由は。想像を絶する過酷な環境は、半ば主人公一人を描く物語を、単調どころか異様な緊迫感で結末へと導いていく。けれど物語冒頭、去っていく船を見送る男を振り返ると、訪れたのは絶望と孤独のみか、そこに狂気に近い福音はなかったかと思う。「ただの人間にどんなことができるか知ったら、驚きますよ」という言葉の影に、氷の前で奏でるバイオリンの調べと、もがきながら泳ぐあのアザラシの仔の悲鳴を聞いた後では。
極北の地ですごす一冬の描写に圧倒された。昔「ヒマラヤに行ってはじめて神の存在を感じた」(○十年も前のことで正確な言葉ではないが)とおっしゃっていた先生を思い出した。
05/08:トラキチ
05/06:kozawa
05/06:harin
05/01:retro
04/23:りつこ
☆☆☆☆ 触れたら切れそうなほどの静寂と畏怖。トマスのヴァイオリンの旋律は、極北の暗さと孤独を際だたせ、切なさに胸をえぐられる。待ち望んでいたはずの光は「思っていたのとぜんぜん違う」。絶望でもなく、希望でもない。その姿は、人の中にありながらどこまでもひとりで、哀しい。
04/13:may
恐怖も孤独も超えて、ただ清潔なほどの静けさを感じる。そして、究極の寒さ暗さなのに、何かが啓けていく一種の明るさを感じる。印象的なバイオリン・・・
03/21:benjamin
03/14:花神
02/24:rumblefish
--/--:ケニオミ
極北での
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感想・レビュー:17件















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