墜ちてゆく男
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墜ちてゆく男の感想・レビュー(70)
01/15:蜜柑
12/04:derukui
10/27:うらら
10/21:deppardieu
2001年に起きたアメリカの同時多発テロから、今年で10年。この本は、そのテロ以後の、ある人々を描いた小説だ。WTCで働いていて、テロから九死に一生を得る形で生き延びたキース・ニューデッカー。キースとは長い間別居していたが、テロの後に戻って来たキースと再び共に暮らしを始めることとなった、妻のリアン。断章のような形式で、彼らを中心とした人々の「9.11以後」を描き出す。(コメントへ続く)
inherent_vice
物語は、決して「大きな物語」を主題には置かない。キースやリアンらが喪失したものや、その回復。あの日の記憶。日常の些細な出来事から「小さな物語」を丹念に、冷静な筆致で拾い上げてゆく。彼らは「あの日」を経験してしまった。それ以前を取り戻そうと彼らは各々もがくのだが、そこにはやはりズレが生じてしまう。言葉にはできない苦しみが読者には伝わってくる。 壮絶なカタストロフを経て、それでもなんとか生きてゆくこと。東日本大震災を経た私たちにも相通ずるものがあると思う。
ナイス!
-
08/16 01:38
物語は、決して「大きな物語」を主題には置かない。キースやリアンらが喪失したものや、その回復。あの日の記憶。日常の些細な出来事から「小さな物語」を丹念に、冷静な筆致で拾い上げてゆく。彼らは「あの日」を経験してしまった。それ以前を取り戻そうと彼らは各々もがくのだが、そこにはやはりズレが生じてしまう。言葉にはできない苦しみが読者には伝わってくる。 壮絶なカタストロフを経て、それでもなんとか生きてゆくこと。東日本大震災を経た私たちにも相通ずるものがあると思う。
ナイス!
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08/16 01:38
声無き者の声を聞き取り、断片を拾い集める。本当に抜け「落ちて」しまうのはそれらがあったという事実。そいつらをまとめあげる大きな物語は存在しない。我々はどこまで現実を静観できているのか?
07/19:Gyouza
07/08:hahaha
扱われるモチーフから分かるよう、本書は記憶が重要なテーマとなっている。「大きな物語」に取り込まれる事へ抵抗するかのように、個々人のエピソードが楔のように配置され、醒めた筆致もそれを助長・証明している。申し訳程度ではあるが、テロリスト側の意識も語られ、それにより被害者/加害者としてのアメリカが浮き彫りになる。それはツインタワーがなくなったからこそ、その存在がかえって誇示されるような、逆説の場としてのアメリカの姿だ。9・11を多重に受け止めた、複雑な傑作。
04/11:satoenban
04/03:hutaketa
訳のせいか人称や時制の把握がしにくく少々読みづらい。比喩や叙情的な表現を極力排した文体は好みが別れるだろう。灰と瓦礫が降りそそぎ泥と煙にまみれたツインタワー。空を監視する子供、元テロリストのディーラー、ポーカーゲーム、グループセラピー、そして落ちる男。9・11を境にした人々の細やかな物語の断片が時間を前後して語られ、そこに時折テロ実行犯の視点が挟まれる。アメリカと非アメリカ、内と外、自己と他者、決して交錯する事のなかったそれらが衝突したグラウンド・ゼロから見た眺めはかくも深く、渇いたものであるのか。良作。
03/26:Kamisama
2001年9月11日、同時多発テロによって崩壊した世界貿易センタービル。ビル内のオフィスにいて負傷しながらも崩壊前に避難したキースはそのまま別居中の妻子の元へ行き、また三人で暮らし始める
あまりにも濃すぎて何と感想を書いても意味を為さなくなってしまう、そんな小説。登場人物それぞれの意識がWTCに集約され、時間・共同体・倫理、様々なものが崩壊していく様は流石ドンデリーロ。
09/01:shoko
08/31:shoji
08/11:多聞
説明や感情を排した文章、断片的な記述になかなかなじめず読むのに苦労した。宗教を持たない人間にあの事件を理解することはできないと思っていたけれど、持っていたら余計に理解できないのだ、ということに気付いた。考えても考えても答えはでない。忘れたくても忘れられない。落ちる男のパフォーマンスにぞっとさせられるように、あの光景が思わぬときに浮かんできて足元をすくわれる。理解しきれなかったけれどその不穏な感じは十分伝わってきた。
06/04:梟木
少年たちですら、自爆すべく突撃していくイスラム教世界。かたや、灼熱のWTCから飛び降りた人々を、キリスト教で禁じられている「自殺」にあたるため黙殺するアメリカ。しかし、愛するものの死や自分自信の生を、宗教的愛国心に依拠するのはあまりにも虚しい。そもそも、神の存在を信じることと、神の言葉を語る人間を信じることは、まったく違うこと。神はこれまで一度たりとも声を発したことはないのだ。
04/19:里々
04/12:Slave
02/22:hika
気取った文体、ころころ変わる場面にいまいち入り込めず、一周読み終わるのにかなり時間がかかったけれど、二周目は気付いたら読み終わってた。この小説は実は最初からずっと「彼らは何故ビルに突っ込んだのか。人がその状態に陥るのを止めるにはどうすればいいのか」ってことだけが書かれているんじゃなかろうか。//「何でもいいさ。」「まさにそれだな、何でもいいんだ」「世界を忘れろ。世界と呼ばれるもののことなど気にするな。人生の無駄な時間はすべて今終わる。」
02/01:boooook
無宗教であっても、読む間に信仰を意識せずにはいられなかった。被害者とテロリストが同じ神を見ているというのは不思議な光景だ。
11/20:minaottawa
10/12:hs2088
10/05:shinkbetter
10/01:koalanlan
墜ちてゆく男の
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感想・レビュー:33件



























