百年の孤独 (Obra de Garc〓a M〓rquez (1967))

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百年の孤独 1967巻の感想・レビュー(504)

 私が今まで読んだ小説の中で最も面白かった。

ブエンディア一族の栄光と没落と孤独の物語。こんなにも長編小説に引き込まれたのは久しぶり。面白いなんて言葉一つではとうてい言い表せない、爆笑の連続。登場人物たちが一癖も二癖もあるどうしようもない、しかし魅力にあふれた連中ばかりで本当に愛おしい。あと内容とは関係ないけど、新潮社のこのシリーズの装丁がとても好き。

メメの心理描写がツンデレのメカニズムのすばらしい解説になっとるw

発売以来、世界中の読書家の心わしづかみにしてきたマジックリアリズムの最高峰。百年にわたるブエンディア一族の繁栄と崩壊。愛と孤独。亜熱帯の濃厚な空気がページから匂いたつよう。豊饒なイメージの渦に飲み込まれる。たったの500ページしかないのに、文庫本10冊は読んだ気分にさせてくれる。ラストはとにかく圧巻の一言につきる。偉大な英雄、絶世の美女、稀代の預言者も、やがて夢とひとつになるだろう。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 01/22

『精霊たちの家』の読者として、この書を思い出さずに読むわけにはいかなかった。でも、読み終えた今は、この2冊の本は違うことは明らかだし、100年に渡る血縁の話だよ、なんて一言でまとめることはできない。今は深い余韻に浸っている最中です。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 01/18

ある一族の年代記で、池澤夏樹の言葉を借りれば「要約が無意味になるほどの無数の挿話からなり、そしてそれらが全体でフラクタルを成している」という説明通りの作品。読んでいる最中は、山場という山場もなく、仮にそれらしきストレスを受けたとしても、それも人物の説明に終始していたりして、思わず流し読みになりがちだった。物語の伏線も最初と最後ぐらいのものでそれほどダイナミックな伏線は他には見当たらない。しかし、問題は読後にやってきた。これは読み返さなければならない。猛烈というほど読み返したい。手元に一冊あれば間違いない

イアン・マクドナルドの「火星夜想曲」を読み込んでから読んだので返って「百年の孤独」が色あせてしまう罠wでも興味深く読んだ、なるほど。でも自分の中では「火星夜想曲」が最高すぎたw先に「百年の孤独」を読めば評価は変わったけどこれも運命のめぐり合わせ、いや本のめぐり合わせということで受け止めるしかないなw

ある一族の百年間の盛衰を、緻密に、丁寧に紡ぎ出したマジックリアリズム。七世代を貫く愛の孤独を軸にしながら、起こる出来事は現代の世相を物語っているようにも思える。つまるところ人間の物語、というところか。そして人間の物語ということはつまるところ本来の主題でもある「愛」の物語、というところか。厚い内容が凝縮され、読む度に新たな視点が獲得できる。一読目はまず、驚くほどのリアルな現実描写と驚くほどの幻想的な描写が共存する世界観に心地良さを感じた。新たな発見を求めて、また、愛と孤独とは何かを考えて何度でも再読したい。

ストーリーがうまく説明できない。100年という時間の中で、大切なこと、素敵なこと、辛いこと、不思議なこと、たくさんの出来事が起こるけれども、ページをめくって、過ぎてしまえば、余韻さえ残らないという、不思議な感覚になる本。

近親婚から始まり、近親婚で終わった一族の百年間に渡る物語。コロンビアの作家の作品ということ以外は知らずに手に取った本。何代にも渡って繰り返されるアウレリャノとホセ・アルカディオの名に最初は戸惑った(しかも、性格も同じだし。)だが、女性たちは個性的で力強く濃厚。南米の文化や思想に興味を持った。マルケスの他の作品や他の南米作家の作品も手にとってみたいと思う。……って、絶世の美女の小町娘のレメディオスは、どうしてあのような結末になったのかが、よくわからない(>_<)

百年の孤独に感じたのは愛の欠如による孤独ではなく、諸行無常。これが魔術的レアリズムなのかなるほど。

メメちゃんさようなら

砂糖が水に溶けるのを待つ間をブロッホもベルクソンも「時間」と呼んだ。水の流れでも地層でもないそれは濃度だ、とこの小説を読んで思う。七代の血がマコンドに溶け、マコンドも彼らに溶け行くほど時は濃くなる。改訳新装版の家系図を手に、書肆マコンド氏の描く「マコンド地図」を辿っても、時は紙面を液状化する。理由なく増減する生命は、読む私を物語内の羊皮紙の解読者にし、次第にまだらボケに陥れ、最後に豚の尻尾の子を見せつける。読後、濃厚な孤独に満たされながら、また最初の頁をめくる。砂糖が溶けるのを待てば飲みたくなるはずだ。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 12/14

女系一族の家を守るはてしない記録。男達の業績の薄っぺらさ。精霊の家と同様に、ラテンアメリカは男女の力関係が逆転していて、根源的欲望で物語をつぐんでいく。このたくましさは日本にはないなあ。

しばらく翻訳物を読んでなかったので、読み通すの大変だった。家系図を何度も参照しながら一か月近く。小説の時間の中に入り込むのに毎回苦労して。中身はきっと、無意識の中に神話のように蓄積されて、夢ででも再会することでしょう。印象的な表紙はマルレーネ・デュマスだったような気もするが自信がない。

やっと読み終わった。「百年の孤独」というタイトルに惹かれて読んだけど、これは孤独とは違う様な…。風変わりな一族がやっかいな事件を起こしていき自滅した物語に思えた。引っかかったのが、最後に生まれた子供が愛によって生を授かった者というのはどういう意味だろう?ほかの夫婦と何が違うんだろう?

マコンドという村とその開拓者一族ブェンディア家の百年の物語。繰り返す名前と繰り返す一族の歴史。家系図がなければとても読みきれませんでした。どの世代も女性がたくましく、中でもウルスラの銃殺を行おうとする息子(大佐)に「親をないがしろにするならお尻をぶつ」と言ったり、荒れ果てた屋敷を片付けながら「(荒れるのを防ぐために)よそ者をどんどん呼んで好きにしてもらえ」という母のタフさ加減があっぱれ。もしかしたらマコンドとはブェンディア家の(いやウルスラの)幻想だったのではと考えてしまう不思議な物語でした

空へと永遠に消えたレメディオス!!!!!!!!!!!!!!!! 唯一愛し合った子ども!!!!!!!!!!!! 物を語る!!

本当に読んでよかった。2週間かけてじっくり読んだが、三田誠広氏の「実存と構造」を事前に読んでいたおかげで、さらに深く楽しめたと思う。マジックリアリズムという手法も、読み手が心地よく翻弄されて面白い。ゆっくり読むこと。巻頭の家系図を常に参照すること。この2点を守ればさほど読みづらくないですね。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 10/28

家系図をガイドとして見返していないとわけがわからなくなる。読むのに時間がかかったが何度でも読んで入り込めそうな物語。登場人物が同じ名前で次々と入れ替わる中、女性のほうはほとんど名前がかぶらなかったので、読むうえで助かった。気が付くとウルスラを応援していた。

ずっと読もうと思っていたが、これほど凄い本だとは・・・・。物語がもの凄く速いペースで、展開され積み重なっていくのには驚いた。巻頭の家系図はたいへん役立った。

慣れない文体と難解さに苦戦したが、その甲斐あって物語に深く入り込めた気はする。猥雑なまでに繁栄する一族の背景により個々の孤独が一層映えて印象的だ。いかに大勢の中に紛れてはいても、孤独とは身の内から起ち現れて来るものなのだ。では彼らは孤独であるが為に愛を求めたのか?それとも愛を知ったが故に孤独に気付くのか?ならば愛とは何であるというのか?アウレリャノ・バビロニアとアマランタ・ウルスラの間のみにあるという愛と、それ以外の繋がりとの間にどんな差異があるというのか?兎に角疑問だらけで何度でも読み返したい。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 10/21

★★★★★読むのに一週間かかった。それぐらい密度が濃い作品。ある一族のクロニクルを中心とした神話的な世界が展開される。豊かな想像力と緻密な物語構成は最高レベルに達している。「愛」によって崩壊してゆく一族の歴史。そうして横たわる深淵なる孤独。読んだ人の度肝を抜くような圧倒的な衝撃がここには確かに存在すると思う。素晴らしい。文句のつけようもない。

熱気にむせ返るような極彩色のエピソードの波状攻撃。こういう一族ものはやっぱりいいなぁ。同名の人物が多すぎるので、ゆっくり読んでいたら途中で人物を取り違えて考えてた。一気読み推奨です。この物語を一気に読んだら、話の熱気に朦朧としそうだけど。

★★★☆

今回は、何人も出てくるアウレリャノに注意しながら、なんとかストーリーを追うことはできた。でも、スペイン語の原書で読むのは……。

マコンド村とブエンディア一族が、共に渦を巻いて広がり、そして消えてしまうまでの100年の物語。次々現れるアウレリャノとアルカディオ、家を守るウルスラ、母性のピラル・テルネラ、どんどん高まる一族の濃度にむせかえる。息子の死を知らせるために走る血、家畜を窒息死させるほど降り積もる花、シーツとともに昇天する美女などの色鮮やかさや、二百両の連結列車、4年降り続く雨、100歳はとうに過ぎて生きる女たちなどの途方もない数字など、100年もあるのに、とことん緻密。これがたった473Pしかないのが不思議。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(2) - 09/22
11番
濃度にむせかえる、これ非常によく分かります
ナイス!ナイス! - 09/22 20:37

ネロリ
ありがとうございます。妻の憤懣が何ページにも渡ったり、ゴキブリ談が展開されたりする、そんなとこまで手抜かりなく濃厚で楽しい読書でした。
ナイス!ナイス! - 09/22 23:25


殺戮・性描写・近親相姦・汚物・・・私の苦手なものが満載なのに、嫌な気分にひとつもならずに読了。なんとなく古事記を読んでいるようで、プリミティブな行動に思えた。 女性たちの強さ、そしてわりと無個性な外だけマッチョで中身マザコンの男どもの描写がいかにもラテンという感じ。 ナンダカヨクワカラナイ・・けど満足。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 09/11

「族長の秋」で母親が死んだ辺りから読むのが辛くなった自分には、やはりこの作品でもウルスラの死以降読むのが辛くなった。守ってくれるものを失った家は町ごと廃退していく。実際にありそうでないことの繰り返し。途中まではうっかり民俗学をもとにした小説かと思う程。とても面白かった。ちょうど夏から秋にかけて、今の時期にこの本を読めたのがまた良かった。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 09/01

圧倒的。読後の興奮覚めやらぬまま書くので文章が散逸になるけれどとにかく圧倒的だった。世の中で広く素晴らしいと言われているだけある、それに値する作品。物語最終盤にある「文学は人をからかうために作られた最良の道具」という言葉通り、ラテンアメリカの社会的問題とか思想背景とか人間の本質とかそういったことに結び付けたがるのは損だと思う。とにかくからかわれたし楽しませてもらった。ほんとに読んで良かったです。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 08/22

結末がとにかく圧巻。物語にとぐろしていた熱量が、結末と共に一挙に押し寄せる。名作、と一言ではすまないすごい本。これは読むべき本、というよりは読むとすごいことが起きる本。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 08/21

★★★★★
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 08/18

圧倒的。たったひとつの家族と町の盛衰を描くだけで、「人間」とその「生と死」の全てを語りつくしている感じがする。男はどうしようもなく男で在り続け、女もまたどうしようもなく女で在り続ける。その営みは、同じ名前に仮託され、死滅の宿命から切り離された「原型」として受け継がれていくようにも見えるが、時の流れと自然の無慈悲によって、いずれ跡形もなく滅び、忘れ去られていく。「孤独」という言葉に凝縮された、人間存在が負わざるを得ない宿業の華やかさと哀しさにどっぷりと首まで浸かる稀有な読書体験。折に触れて何度も読みたい。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 08/17

同じ名前が何人もでてきて、夫婦なのか親子なのかが簡単に分らなくなる私の猿脳...。しかも人々の老後がおっそろしく長くて、まだ生きてたっけと思ったら今度は幽霊になって出てくるとかw。それでもアウレリャノ(17人)が出てきた辺りで諦めの境地に至ると自然と本に入り込めるようになりました。壮大な時の流れにおける人々の奇行と死に様を興味深く読み進めると、最後には人の不在とともに埃っぽく荒れる家と朽ちる肉体のイメージが残り...でも結局なんだったの?この話?掴みきれずに、いつかまた読み返したくなる気がします。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 08/05

一族のどの成員もそれなりにクレイジー且つ憐れだけど、末代の豚のしっぽの末路が不憫に過ぎる。登場人物では壁の石灰や土が主食だったレベーカや最後には天に消えていった小町娘が一番好きかも知れない。雑多なトロピコ的世界。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 08/05

百年にわたり連綿とつむがれる奇妙な一族の物語。生と死、栄華と破滅がここでは完全に同等の重み・熱量でもって語られるのが特徴的。長い長い物語の終焉を見届けるとこの作品自体がすべてを丸呑みする怪物のように思えてくる。描かれている出来事を箇条書きにするとひたすら悲劇と狂乱の記録なのだが、単に暗い・悲惨・クレイジーなどという言葉では括れない。もちろん破滅の美学などというものとも程遠い。意志を持つわけでもなくひたすらうねり突き進むことしかできない歴史そのものをあらわした作品と言えるのかもしれない。すさまじい力作。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 07/23

最後になって、やっと題名の意味が分かった。ドラマチックで最初からの出来事が走馬灯のように思い起こされた。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 07/15

100年のなかに濃密な物語が凝縮されている。短編集のような感じでもある。ありえないことが次々と起こるが、当時の南米はこの作品のように急に人がいなくなったり命を落としたりということがあったのだと知り、あながち突飛な話でもないのだと思った。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 07/14

アウレリャノは次世代もアウレリャノであり続け、アルカディオや他も同様だ。同じキャラが転生し続けるように書かれ、エピソードも繰り返される(マコンドの町まで人物と同様に描かれている)。池澤さんが「要約が無意味になるほどの無数の挿話からなり、そしてそれらが全体でフラクタルを成している」と言ってるらしいけど、そう思う。各々死ぬ場面は印象的だが小町娘レメディオスがシーツにつつまれながら姿を消す二八〇頁は好き。この物語の全体はメルキアデスによって書かれたものか、という設問も無効化されるリアリティーの作り方は面白い。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 07/08

延々と続くエピソードの断片、それらが集合して一族が最後を迎えるまでの大長編を構成している。マジックリアリズムの世界を代表する作品でもある。

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百年の孤独 1967巻の 評価:73 感想・レビュー:184
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