バートルビーと仲間たち
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バートルビーと仲間たちの感想・レビュー(64)
02/05:群青太郎
自発的あるいは諸事情で作品を執筆できなくなった作家や思想家たちのエピソードを採用した(おそらく架空のものも混在)、ユニークな文学史ともいえる小説。語り手自身がバートルビー症候群であり(いや、バートルビーそのものか)、また信用のできない語り手として、はったりをかます山師ぶりはナイスの一言に尽きる。
沈黙の内奥には生まれなかった言葉たちの地獄が存在するが、それに対して饒舌の背景には言葉を信頼できなかった者に特有のironyがある。私にはそのように思われる。本書は書かない(書けない)作家・バートルビーたちにまつわるエピソードを、同じく書かない作家たる語り手が断章の形式で<語りなおす>という、一風変わった小説である。ヴァルザー、カフカ、ランボー、ルルフォ、サリンジャー、ペソア、ムージル……。有名無名を問わず、多くの作家が登場する。いずれも書くこと、ひいては生きることの虚無に耐えられなかった作家たちである。
10/14:Hirashima Yuzo
ヴァルザーにゴンブロヴィッチ、ベケットにカフカといった書けない作家とその周辺が織りなすエピソードの数々に大興奮でした。とりわけ、書き手がバスでサリンジャーらしき人物と乗り合わせるエピソードは可笑しかったです。あと、マルセル・マニエール『香気に満ちた地獄』(実在するの?)とゴンブロヴィッチ『日記』(できれば全訳で)をすごく読みたくなりました。
書けなくなった作家についての小説という前知識そのままの作品。自分にはやや期待が大きすぎたかなと思う、小説と銘打たれたことでどこかに物語を期待してしまったから。少なくとも要約できるものを小説と呼びたくはないかなと、スイカを果物と呼びたくないように。でもスイカは好き。
物語を書くことのできなくなった中年男が、やはり物語を書けなくなった小説家のエピソードを集めるという話。スペインを中心にした文学史各論を読んでいるような印象。次から次へと人の名前が出てくるので、うっかりしてると何が何やらわからなくなる。。。たくさんの小説家が紹介されるけど、邦訳で読める作品が少ないのが悲しい。特にストーリーも無いし、意外に読みづらい本だった。
08/24:かまくらりこ
08/24:なむ
07/26:blue.
07/15:自由落下者
「書かない」作家たちについて語る百科事典的な小説。外部との関わりを断って、ひたすら内面世界に没頭する主人公の姿は、ドストエフスキー『地下室の手記』を彷彿とさせる。
06/20:boooook
06/18:てことこ
05/23:ku-ya
05/12:ygreko
04/28:satoenban
04/07:crysalis
小説を書かなくなった作家たちを、「こころの奥深いところで世界を否定している」メルヴィルのバートルビーの仲間として位置付けて、彼らの系譜をたどるエッセイ的小説。このエッセイが自身バートルビー的人物である男によって書かれているという体裁で、小説として派手なところはないんだけど、ルルフォ/ボルヘス/サリンジャー等の有名所から、全く名前を聞いたことのない無名の人まで(一作も書いていない「作家」も登場)、多数の作家のエピソードが次々繰り出されて面白い。家具になろうとした男の話が一番好き。
01/08:asamaP
11/25:もよこ
05/14:えび
04/30:ヨシモク
口当たりのいいボルヘス、あるいは役に立つアルフレッド・ジャリとでも言おうか。楽屋落ち、中二病的で不快だと判断するのは著者流のブラック・ユーモアに気づいてからにしてほしい。いや、「しないほうがいい」のだろうなあ。
完璧を得られないので、無を選んだ人たちのお話。//67章に出てきた「手紙」以降の混乱をもっと読んでみたかった。//映画「8 1/2」を見たくなった。DVD版は字幕が酷いけど。
欧米文学に詳しい・・というかマニアな領域まで達しているひとにはたまらない一冊かも。多少知ってる程度のわたしには主人公の自意識過剰で上から目線な物言いと延々と続く書かない・書けない事情と言い訳エピソードがつづられるこのお話に辟易してしまいました。ただ『作家』という肩書きが欲しいだけのような人も出てきたり・・・。読むという行為は現実逃避的なとこがあると思っていましたが、書くことも書かない選択も若干現実逃避っぽいのかも。仕事クビになっちゃった主人公、この人も日常から逃避し続けるのかしら。
11/05:河合部長
07/09:海 都
若い頃トラウマにより作家になる夢を捨てた「わたし」は、書くことを放棄した作家を跡づけることで書くという行為の本質に辿り着けるのではないかと考える
いや、面白かったです。著者は、ただものじゃないですね。こちらのスノビズムをやたらと刺激してくれました(ええ、何せ俗物なもんで^^)。でも、この人、安易に権威に寄りかかっていないし、全然ブレてもいないので、とても気持ちがいいです。文中で紹介される作家&作品が、やたらと魅力的なもんだから、読むべき本のリストがまた増えちゃったという実効性(笑)もあります。★★★★☆
05/05:アーチャー
04/23:梟木
03/14:ゆき
バートルビーと仲間たちの
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感想・レビュー:23件














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