デンデラ
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デンデラの感想・レビュー(360)
読友さんご紹介本。佐藤さん初読み。佐藤昌美さんの装画に惹かれて手に取りました。モチーフは姥捨て山と人喰い熊。50人の老婆…おばあちゃんというイメージからは程遠い、まさに「婆」といった感じの逞しい女たち。「生きる」ということ、そのうえで胸に渦巻くそれぞれの形にならない思い。血生臭い内容なのに、ですます調で淡々と書かれた文章がさらさらとこちらに届く感じ。主人公の斉藤カユはじめ、50人全員に名前があり個性もある一方で群れとなり駒となる登場人物たち。骨太の読み応えある作品でした。面白かったです。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(1)
- 01/28
ゆめわかば@灯れ松明の火
【覚書】「…(中略)…私は何かを思い定めたい。今を打破して、何かを決めて進みたい。大きなことじゃなくていい。正しいことじゃなくてもいい。私が信じられるものであればそれでいい」
ナイス!
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01/29 08:00
【覚書】「…(中略)…私は何かを思い定めたい。今を打破して、何かを決めて進みたい。大きなことじゃなくていい。正しいことじゃなくてもいい。私が信じられるものであればそれでいい」
ナイス!
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01/29 08:00
詰まる所この物語にハッピーエンドなどないのだろう。『村』を襲って終わるか『デンデラ』で飢えに苦しみながら暮らすしかないのだから。自分の恨み妬みで生きている様なもの。でもそれをも、熊が破壊する。ならば何の為に生きているのか。それは、生きたいからだと思う。『村』の決まりで理不尽に捨てられ、納得する人はいない。斉藤カユであっても。最後くらい充実して幸せに大団円を迎えたい、その一心なんだ。これは佐藤友哉さんが好きなのと登場人物が老人だけという設定に惹かれて読んだけど、裏切らなかったなあ。きっと極楽浄土にいけたよ。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(3)
- 01/13
現代版の姥捨て山かと思って手に取ったら、基本70歳以上の婆さん達が羆と闘う話だった。今年は『ファントム・ピークス』、『羆嵐』に続いて羆関連3冊目だ。羆の心理状態が表現されているのが、上記2冊になかったこと。70歳以上というのは、物語の設定だけとは判っているが、婆さん達あまりにも動き過ぎだよ。あと主人公他の思考は、女性的というより男性的だと思った。
七十歳になった斎藤カユは『村』の決まりにより『お山』に棄てられるが、『お山参り』を生き延びた老婆たちの共同体『デンデラ』に助けられる。極楽浄土への道を邪魔されたカユは激しく怒るが…
ユヤタンがこんな売れそうな小説を/命を散らしてかっこいい/終盤の熱さ/婆な要素が弱い歯ぐらいしかなくて時々思いついたように出てくる程度だけどいけど思考もせずただ年だけを重ねすぎた感が伝わった気がした
山に捨てられた斎藤カユ。同じく捨てられた老女だけで住むデンデラ村。羆との戦いや疫病流行で次々と仲間が死んでいく。弱い老女の内面がとてつもなく強い。デンデラ村の長である三ツ屋メイから椎名マサリへり権力移動の描写もえげつない。羆退治関係のグロさがきつかった。
読んだあと、どっと疲れた…。さわりだけ読もうと思ったのに、結果一気読み。もう、すごかった。若いからとか老いているからとか、強いから弱いから、そんな考えをぶっとばして、ただただ「今お前は生きているか?生きていたいか?」と真っ正面から問いかけられている作品だった。これ映画化されたんですよね。チェックせねば。
弱者たる老婆たちと、同じく弱者たる熊の死闘の果て。そして弱さと強さは翻る。雪崩れ込むようなラストにぞくぞくした。 面白く読んだけれども佐藤せんせのどこが好きだったのか年々わからなくなってくる。難聴も白内障も認知症もないこの女たちは戦闘美少女みたいな記号老婆ですな。
熊が怖かった。本当に怖かった。人間は小さい、だけど思考能力がある。しかし、それに驕ることなかれ。どこにでも生まれる派閥、生きたい、死にたい、個々それぞれに考えがあり、個々に目標がある。当たり前だけど、それを考えさせられる、というか、それに気付かさせられる作品でした。
羆に襲われた描写等でよく映画化したなぁ…と思いながら読んだ。「村」も貧しい閉鎖的な村だったらこういう暴力やしきたりありそうで嫌。かなり高齢のお婆ちゃんたちだけど、人生経験の豊富さが全く伝わらず、中身は10代みたい。しかも走り回ったり格闘したり、元気すぎる!唯一羆が自然界で生きるものとして格好良い。
映画が良かったので、原作もと思って読んでみました。原作の方が、当たり前ですが、幅が広いなぁ。映画では「熊」は「男性(社会)」の暗喩かなと思っていたけれど、「生と死」の象徴なのかな。
初めての佐藤友哉作品。話題になってることは知っていました。映画化されたそうで、読んでみました。斎藤カユが浅丘ルリ子なんですね。読んでいて疲れたけど、なんと表現してよいのか分らない感じでした。映画、血だらけで痛そう。
映画化されたとのことで、読んでみました。姥捨て山の後日譚という位置づけか。死ぬつもりだったのに助けられてムカっとする老婆(一番若い)。生きなければならない、という長老の老婆(100歳)。生きるのも死ぬのも、一筋縄ではいかないな、と。村でも、デンデラでも、ひもじい思いばかりしていて、現在の飽食の世をありがたい、と思った。最後のほうで、殺人事件が出てきて、メフィスト賞の出身だったか、と思いあたり、びっくりした。最近、純文学してませんか?? ジャンルにこだわるわけではないけれど。。。
311以降の日本(我々)のこれからを予言したかのような作品……なんて読み解き方をしたらとてもイヤな気持ちになれるかも/設定や語り口の不自然さはファンタジー(暗喩)と思えば許容範囲/それにしても進撃の巨人とか自殺島とか、この類のテーマを扱った作品が最近多い(目に付く)なあ
純文学を読んでいると思ったらアクションで、主人公の老婆が殺人犯を推理しているところで「そういやユタヤンは新本格ミステリの人だった」と思い出した。姥捨て山のその後のおはなしということで老婆ばかりの登場人物だけど、姥捨て山に捨てられて初めて思考し、思想を持ち、自分のアイデンティティを獲得するという青春小説のようでした。でも彼女達に成長したその後は無く、熊と戦うことでその青春を散らす。最後の、気持ちは解決しているのに残るもやもや感も氏の作品らしい。新境地ではあるけど、踏まえて、一歩進んだ感じで面白かったです。
おばあちゃんかっこいい。でも熊も同様に誇りを持っていてかっこいい。 自分は自らの大目標と向き合えてるだろうか? いや・まだまだたなぁ 彼女たちと比べてしまったら。
問題は山積み、その中で生と死に直面し右往左往する姿に、人間の無力さをひしと感じる。生=苦悩、死=極楽浄土 まさに、貧しさゆえの教えと、捉えました。
映画になるということで読みました。これを映像化するのか・・・血だらけですね。 捨てられたことで自由を手にした老婆たちは厳しく醜い生活の中でも貪欲で元気ですごかった。
どこを目指しているのか判らず読み続け、最後の2ページくらいでやっと意図が見えてきた。生き残ったヒト、生かそうとするヒトは、老若男女に関わらず尊く美しい。だが、主人公達が、結婚し子供を生み育てた経験もある老婆であるにも関わらず、生活感がない。違和感。
老婆の皮を被った中2病。登場人物に老人としてのリアリティを持たす事に興味はないらしく、現代の青年的言語感覚の主人公たちが、セカイに対し悶々と殺意を抱き、呪詛を吐きながら、残虐で過酷で絶望的な「希望」に向かっていくという佐藤友哉的なストーリー。「70歳で山に捨てられ」を「17歳」と読み替えてもおそらく話に破綻はないのではないかとすら思えるほど、若々しい「青春」がそこに描かれてはいる。
真っ白の雪の中でぽつりぽつりと小さな老婆がいる。時々争い、それから血、あと熊。 最初から最後まで、ほぼ一貫して重苦しいが奇妙な緊張感のあるどろどろした空気が流れていました。 読了から少し時間が経っているのですが、ラストではなく、その空気がとても印象に残っています。
作者を伏せて読んだらまさか佐藤友哉だとは思わないだろう、ってぐらいの新境地。老婆たちの信念がしのぎを削る鬼気迫る展開にただただ感服でした。
対立する派閥構造と粗末な生活を余儀なくされる環境。老女たちの奇妙なコミュニティは何かのカリカチュアのようでいて、老女であるがゆえに日常の先に常に死が付きまとう。「如何にして死ぬか」という緩慢な日常は、巨大な羆という突然の暴力の襲来に、修羅場となる…。社会のカリカチュアとしての小さなコミニュティ内での群集劇といえば、若者や子供たち、もしくは擬人化された動物の集団がよくあるのだけれども、それを70前後から100歳の老女たちで描く意味を考えたい。
これよくこんな設定思いついたとしても編集がゴーだしたものだなと。だって50人の老婆と熊しか出ない話なんて普通考えて売れるわけない。それでも出してきたくらいだからパニックエンタメとして中々良質。過去作のいくつかにあるただひたすらに怒りをぶつけているかのような作風とも違い(それも好きだけどさ)、尊厳や人生観をどう獲得しどう捉えるかといったテーマをはっきりと感じさせられた。
デンデラ野だ…飢えるのは怖い。老いるのは怖い。死ぬのは怖い。こんなにまともなストーリーのある佐藤友哉の小説を読むのは初めてな気がする。『子供たち怒る怒る怒る』をなんとなく思い出した。
壮絶でした。原点に還って生きること、考えることを見せつけられた。自然の中では人間の立場がとてももろく、この老婆たちは行動することで年齢の概念を忘れさせる。映像では残忍過ぎる描写を淡々とした文章で貫き最後まで読ませてしまうのもすごい。
☆×4.0…これは万人受けはまずしないことでしょう!間違いなくいえます。それと気分の優れないときに読むもんじゃあありません。とにかく血があふれています。それと約1名やけに元気な人がいて矛盾を感じますが目をつぶりますか。しかし、人捨てのその後は壮絶です。特にある一連の死にはミステリー要素が含まれていたのには驚き。そしてカユ婆さんのパワフルさにも驚き。ただ性格ゆえに何度も幽閉はされますが。もちろん見所はラスト。あの決死行には神々しさすら感じましたね。重いかと思ったらすんなりと読めました。
山に捨てられた老婆50人の共同体と羆との死闘。笑いどころも感動もなく、ただ飢えと寒さと羆と病にばたばたと死んでいくのみ。今までどう生きてきて、これからどう生きるのか。そしてどう死にたいのか。鏡家以外の佐藤友哉を初めて読んだけど凄く良かった。しかし口減らしのため捨てられた老婆達なのに皆活力ありすぎるし、まだまだ村で頑張ってもらった方がよかったんじゃないか(笑)
老婆達が山に捨てられ、しきたりに従わずなお生きている老婆達の話。中盤までは閉ざされた空間で集団はどうなるのかがテーマかと思って読んでいた。終盤から主人公と熊は同じように見えた。村の生活で思考することがなかった主人公は人間というよりただの動物のようだったのではと思う。それがデンデラという老婆達の共同体で考えることを余儀なくされてから人間らしくなれたのでは。ラストは熊を退治するという選択をとった時点で彼女はデンデラの住民になったのではないか。熊が住んでいた村人を襲う可能性も考慮してるであろうし。
老人ばかりで思い出すのは島田荘司『ひらけ!勝鬨橋』の老人ホームが舞台の作品だが、コメディ要素ゼロの修羅場、『ハウルの動く城』のようなメルヘンも瞬殺、そこにあるのは命だけ、空腹とひもじさが伝わる悲壮感と人間魂は圧巻というほかない。宿敵:赤背との因縁にしても、増田俊也『シャトゥーン ヒグマの森』とは違った自然の摂理、むしろ限りなく平等のステージともいえる。疫病事件にしても『学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD』さえ生温い、ゾンビなんか頼らなくても人間不信という一撃だけで充分ジェノサイドOK
デンデラの
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感想・レビュー:165件













































