家守綺譚
家守綺譚を追加
家守綺譚の感想・レビュー(884)
古い日本家屋の家守をする物書きの話、というだけで興味が湧く。妖怪やら幽霊やらも出てくるが、それをごく自然のものとして受け入れているのがいい。掛け軸から現れる死んだ友人が愛おしく感じた。
ゆっくり読む本ですね。 諸事情で急がざるを得なかったので、微妙な読み方をしてしまった。 文庫本は追加があったのか、今度グーグル画像検索とか使いながら読みたいですね。 雰囲気は森見作品的な、現実と幻想が混じってる感じ?と思ったけども、明治大正あたりの雰囲気なので、イメージをしながら読むとよさそう。
こういう雰囲気の本は好きだなぁ。梨木さんは文体を全く変えられて、すごい。風情や趣があって癒される。ゴローやサルスベリ、子鬼、となりの奥さんや和尚、ときどきひやかしにくる狸。そしてひょっこりやってくる高堂。どれも愛しい。
上質のお話だった。しかもユーモアに富んでいて、読んでいて心地よかった。綿貫はまだこの家に住み続けるのだろうか。これだけいろんなことを体験していたら面白い話がすらすらと書けるのでは?とも思うんだけど…。あぁかわいかった、ゴローと隣のおかみさんとサルスベリ。
主人公が植物に懸想をされようと死んだ友人と掛け軸を通して邂逅しようと超然としているから、不思議な話なのに頭に無理なくスイスイと読める、と思う。
物凄く不思議な世界を描いた連作超短編集。草木が意思表示するわ、河童や鬼や人魚などの異形の者たちが当たり前のように登場するわ、奇々怪々な話である。しかし、その文学的で美しい表現と飄々とした主人公のお蔭で、非常に魅力的な作品に仕上がっている。ゆとりある読書を楽しみたい時にお奨めの一冊。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(7)
- 01/14
踊るらいぶらりあん@SR推進委員
この本をお気に召されたのでしたら、いつか『村田エフェンデイ滞土録』を是非に。この本と「ねじれの位置」くらいにある作品です。で、もし余裕があったら『春になったら苺を摘みに』というエッセイを。村田さんの下宿屋のおばちゃんに酷似した女性が出てきて、けっこうグッと来ると思います。
ナイス!
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02/12 00:33
この本をお気に召されたのでしたら、いつか『村田エフェンデイ滞土録』を是非に。この本と「ねじれの位置」くらいにある作品です。で、もし余裕があったら『春になったら苺を摘みに』というエッセイを。村田さんの下宿屋のおばちゃんに酷似した女性が出てきて、けっこうグッと来ると思います。
ナイス!
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02/12 00:33
私にとってこの本は年末年始に読みたくなる一冊。綿貫に懸想するサルスベリの頑張りが可愛く、実際の生活と心に思っていることのギャップに自己嫌悪する綿貫の苦悩がひしひしと身に染みてきます。そんな気を背負いがちの綿貫の傍にいて助言する高堂、怪異と人間界の架け橋ともなる忠犬ゴローなどの登場するものたちが皆、愛おしくてなりません。「葡萄」は何度、読んでもしみじみとした切なさが胸に来ます。今年の年賀イラストでは「白木蓮」での雷の子(タツノオトシゴ)を孕んだ木蓮が孵化する所を描きましたが白竜と言うことを失念していました汗
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(2)
- 01/09
どんな話だと説明するのは難しく、面白くて勧めるかと問われれば首をひねる。しかし最後までつい微笑と優しい気分に包まれて読めてしまう本だった。
不思議。とても静かで淡い感じの印象。こういうの好き。あやかし、というのか妖怪というのか、が身近で割と普通のもの、こととして描かれている。夜にちまちま、少しずつ読んだ。ちょろっと名前の出てくる村田君はあの村田君か。シンプルな装丁も好き。
夜の読書に。ふわふわとした世界観に眠気を誘われ、読み終わるまでにとっても時間がかかりました。面白くないわけでは決してないのですが…とても好きなお話なのですが…。人でないものが普通に心を持って存在していて、主人公だけが「見える」のではない所が、いい。 また再読したいです。
草木や動物と人間との境界が淡く、怪異が日常に溶け込んでいる土地で、死んだ友人の家の守をして暮らす青年の話。それぞれに奇妙なことが起こる多数の掌編からなっている。超自然的出来事を取り込みながら日常物と感じさせてくれるのがここちよくて、もっと読んでいたいと思った。また、主人公の身に変化を起こさずに永遠につづく日常物としていくことも可能なところを、他者や世間との距離のとり方という観点を導入して、変化・成長を描いているところに著者の高い力量を感じた。品のある装丁もいい。
草木を絡めて不可思議な話が展開する。現実味の薄い、幻想的な日常の雰囲気が好き。植物に疎いせいでどんな植物なのかイメージしづらかったのが残念。また読みたい。
★★★物語全体に漂う夢うつつな雰囲気が好き。リアル日本昔話。読んでる間、背中のほうから雨音がしとしと聞こえてくるようだった。
ずぅっと読んでみたかった一冊。このなんともいえない幻想的とゆうか摩訶不思議な世界〜好き好き。掛け軸から出てくる友人や庭の植物達、ゴロー、綿貫さんの暮らし。なんだか癒される。描写が美しくて、いつの季節でもきっとキレイなんだろうなと思わせられる。もっと読んでいたかった。
お風呂の中で再読。梨木さんの作品の中で今のところ一番好きです。主人公と物の怪とのナチュラルな絡みに、作者の自然に対する優しい眼差しが感じられてステキです。掛軸の中にボートを漕いで現れるという高堂の登場の仕方がけっこう好きです。
初読み作家サン。不思議な世界観でした。ファンタジー?主人公に恋焦がれるサルスベリ、掛け軸から小舟に乗って出てくる旧友、ヒトの心が分かる犬、河童に小鬼、その他いろいろな不思議な生き物。きっと隣の奥さんも本当は…
風景の描写が美しくて読んでいてとても風情を感じました。サルスベリに惚れられても河童が出てきてもそのまま過ごすのんきな主人公が好きです。ゴローはもっと好きです。「木槿」の最後に友人が言った言葉が1番心に残っています。
単行本にて、読了。凄く、良い本です。
貧乏で呑気な主人公・綿貫さんと、四季折々の植物や個性ある周囲の人々、たまに人以外のモノと過ごす1年を描いた良作。
美しい話でした…。なんかこう、ほぅ、と息をつきたくなるような風情ある話
植物の繊細な描写に驚いたのですが、それがイメージできなくて日本人として寂しかったなぁ…。再読の際は植物図鑑片手に読みたいと思います。
てか、サルスベリ可愛いなぁ(笑)嫉妬とかするんですよ木が!そりゃあんだけ優しく撫でられたり話しかけられたら惚れますよ。綿貫さんは責任取って入籍するべきよ。
四季折々の草木がもたらす小さな物語。やはり日本の四季は美しい。庭にふと目を向ければいつでも変化を感じられる。掛け軸から現れる亡くなった友人、高堂。ほのかな幻想に包まれた庭を訪れるあやかし。この世のものでない彼らは、私たちには見ることの出来ない美しい自然を知っているのだろう。葡萄を手に取った高堂と、それを拒んだ主人公。自分はどうだろうか。手に取らずとも、主人公の体験したような出逢いが時々できれば素敵だろうと想う。
数年前に読んでいたのをふと思い出して再読。 以前読んだときは周りに振り回されすぐ落ち込んだり腹を立てたりかっこいいところのあまりない(最後のシーンはすごくかっこいいと思ったけど)主人公の姿を「弱さ」と感じていたと分かった。大人になって読み返して、結局私も日常のいろんな事に流されて泣いたり怒ったりしてて全然かっこいい大人になれてない。日常起きる不思議な出来事をやわらかく受け入れてる主人公をすごいと思った。毎日色々何かとあるけど、彼のように葡萄に手をのばさずにいたい。
再読。友人がこの作品の「朗読劇」に行ってきたと聞いて、久々の梨木ワールドに望む。大好きな1冊を虫の音と共に読む幸せ。葡萄を食べた高堂と食べなかった綿貫。ラストの「私の精神を養わない」という言葉が今回妙に印象に残る。そして、「友人の家を守る仕事」があるのだと話すこと。ああ。。でも。細々上げる必要はないのだ。この物語はこの文章と文字の並びとことばと…そこから湧き出してくる「世界」を思いっきり感じること。それさえ出来れば。。なんとなく私はまだ大丈夫、と思えるのだ。。
はなん@しばらくゆっくり。
彼方と此方。あちらとこちら。その狭間の湖の底。。幽玄の世界と有限の世界。さまざまに絡まって…しみじみ、、好きだ。 「村田エフェンディ滞土録」どうしようかな。あっちはあっちで実は別の世界なのだけれど。。再読に転がるか、、でも積読消費するか。。まよふ。。(笑)
ナイス!
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09/08 20:16
彼方と此方。あちらとこちら。その狭間の湖の底。。幽玄の世界と有限の世界。さまざまに絡まって…しみじみ、、好きだ。 「村田エフェンディ滞土録」どうしようかな。あっちはあっちで実は別の世界なのだけれど。。再読に転がるか、、でも積読消費するか。。まよふ。。(笑)
ナイス!
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09/08 20:16
丁寧に書かれた本なのに、単語からイメージがわかないのが辛い。単なる知識不足です。「些細なことであるから、まあいいだろうかと鷹揚に構えていたが、どれくらいの不思議まで人はそういって許せるものなのか、ふと気になった。」
この本の雰囲気すごく好き。竹笹を全体につけたサルスベリが可愛らしくて頬が緩む。梅雨や台風の日の夜に再読したくなる。雨に紛れて、人ではないものが遊びに来てくれそうな気がするから。他の方が感想に書かれている『村田エフェンディ滞土録』も読んでみたい。
家守綺譚の
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感想・レビュー:262件
















































