ほんとうの環境問題
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ほんとうの環境問題の感想・レビュー(144)
環境問題は実はほとんど政治問題だということがよくわかる。一側面だけ見て判断してはならない。文系な身としては少々耳に痛い言葉もあったが、明快で論拠がはっきりしているため非常に読みやすかった。常々排出権取引ってなんぞ胡散臭いと思っていたが、少しからくりがわかったように思う。それにしても、日本人はつくづくお人好しなんだなぁ・・・もう少ししたたかにならなければ、今後の国際社会でババばかり引く羽目になるのではなかろうか;;
武田邦彦さんの本と通じるところが多い。マスメディアや政府などが騒ぎたててるエコに対して批判的なところが心地よかった。いまのエコブームにはうんざりしている。
養老孟司の「新潮社もこんな本を出して、どういうつもりなんだろうなあ。」という後書きが面白い。確かに、武田邦彦みたいに無茶苦茶なところがあるが、適当に読み流せば楽しい。聞き心地がいいのだ。物事は、原点に戻って単純に考えることが大切だと思うのだけれど、それを地でいっている感じ。こうやって単純に切り分けでそれを持って自分の意見を持つことが必要なんだろうな。
一つの問題を見る時には長い目と、多角的な目(政治的視点とか環境的視点とか倫理的視点とか)が必要だなと思った。そうはいってもそんな物なかなか身に付かないとは思うけど。
2008年3月刊。この二人については他にも共著や対談等読んだことがあったので、内容についてはおおよそ予想通りものだったけれど、こういうはっきりした言い方が嫌いじゃないので楽しく(というのは語弊があるかもだけど)読めた。
刺激的な物言いはされているけれど、本書で指摘されているのは「そもそもの問題がなにか、ちゃんと確認した方がいい」「外交の場で戦略なしにいい子になろうとするな」など、非常に常識的なこと。地震のあとに電力供給などを考えていく際にも、こういうバランス感覚とそもそもの問題点自体を常に確認するような姿勢でありたいものだ。
まあ極端のものいいもあるが、マスメディアの温暖化ブームのごりおしにはうんざりしていたので、温暖化をそれほど重要な環境問題とみていない自分にとっては納得する内容のものとなっていた。
ますます環境問題とは何かという疑問が湧いてくる。地球温暖化問題は、現在の環境問題の「流行」に過ぎない。そこには各国の政治と経済の思惑が深く絡む。温室効果ガスの削減が温暖化防止に繋がるのか。そもそも温暖化現象は環境破壊なのか。温暖化によるメリットはある。デメリットばかりに目を向けて危機感を煽るのではなく中立な現象として見極めるべき。根拠曖昧な温室効果ガス削減よりも、喫緊に検証すべき本当の環境問題とは、「エネルギーと食糧の問題」だ。道徳心に訴えず、生活に必須なモノを重視する議論は当り前の様で斬新だった。
両手を挙げての温暖化防止運動は「国民精神総動員運動」個人のモラルとかの話になっている。環境問題は科学的でなく政治的問題になってしまっている。エネルギー資源が石油にシフトしたお陰で木の伐採が減ったという話は目から鱗。「(中国が)化石燃料を使うと、公害のもとになるし、効率が悪くて資源の無駄使いだ」誰か言ってやれ(-_-#)そして対策技術の援助を。
著者達の意見も極論ではあると思うが、何でも"エコ"や"環境のため"という言葉で語られることに違和感を抱いてきた身としては、納得できるところが多かった。
3:弟の書棚から2。まー、なんとも挑戦的で…概ね同意だが。■オゾンホール。窒素。自分が現在享受できている状態をベストと考える。集中型より分散型。パーソナルな価値を高める→少子化。1986以降、GDPとCO2排出量が連動。予測がでたらめかもしれないのに。モノづくりというのは、世界の文明の中では二流。執事のような存在になれるか。
CO2は増えてはいるだろう。今(一時的に?)温暖化してるかもしれない。しかしその間には一対一の関連性はないし、もっと大きな社会的な問題に無理矢理関連付けられ、それを信じこまされている私がいる、ということに気付かせて呉れます。その他にも例を幾つか挙げながら、いかに私達は誘導されているか、またそんな状況のなか、日本の対応はまずいのではないかと話は進む。多くの人に考えてもらいたいが、真っ先に政治家に読ませい!
ちゃんと「考えて」反論したくなる本でした。今騒がれていることはブームであり、何のためにやるかをもう一度考え直す必要があるということが一貫して述べられています。少子高齢化の将来の負担が述べられていなかったり、過去をふまえない日本の負担など、反論したい意見もありましたが、日本には狡猾さが足りないという意見に賛成します。あとがきにもあるとおり、後半になるにつれヤケクソ感が強くなっていきますが、個人としての意見が確立されていて、読みやすい文章でした。すべてに賛成とは言いませんが。
環境問題なんてちょっと頭を使えば焼け石に水に過ぎず、政治的・経済的な意味しかないことは誰でもわかる。未来の地球を守るためにあなたは原始生活に戻るのですか?ってそんなことを受け入れる人は一人もいない。凡人はそこで「んじゃ環境問題なんてくだらね、垂れ流して何が悪い」ってなるんだけど、頭のいい人たちは論理的にものを考えられるから、新しい視点を提供してくれる。本書では一貫して石油を中心として資源・エネルギー・安全保障の問題を捉えていてわかりやすい。
今大事なのは石油に代わる新しいエネルギーの開発であったり、自給率を高めていくことなんだろう。環境問題はそのスローガンとして上手く活用していければいいのではないかな。
精神論的、倫理的環境問題ではなく、シンプルで科学的なものと考えるべきと。エコや環境と騒ぐなら、こういう視点も必要だと思う。養老岳司さんの「つまり炭酸ガスを出さないのは、倫理なのである。それなら息を止めて、みんな死んでしまえ。」には笑ってしまった。この二人の切り口ははっきりしていて、わかりやすく理系的視点で大好き!
・ミクロの合理性追求はマクロの不合理へ、・inputとoutputのコストやエネルギーを考慮して判断しよう、という視点は小宮山先生の本と共通。大きく違うのは、今騒がれている環境問題なんて大したことではなく、本当に大事なのはエネルギーと食糧であり、日本はダメだと小言を呟く内容である点。しかしながら、「環境問題」の裏にある各国の思惑や利権について知れたのはよかった。
面白かった。こううゆう視点もあるのか、と。特にホッキョクグマの件は自分でも詳しく調べようと思う。養老先生の「それなら息を止めて、みんな死んでしまえ。」がすき
ほんとうの環境問題、それは、なんかおかしいぞと思っても、なにがどうおかしいのか問題点をクリアにするためだけでも、いろいろ調べなくてはならないことかもしれない。「レジ袋は、レジ袋の材料に用いられなければ廃棄されるしかないような低劣な質の石油から作られている」というのは古い認識でした。既に持ってるエコバッグは有効に使いましょう。
環境問題も多くの言い分があることなので、手元に不足なく資料があるわけでもないし、鵜呑みすることも反論もなく、へーそうなのかと読んでいった。でも確かに、”環境”を名目に役人が無駄なことばかりしている印象は持ってたかな。面白く読んだ。
あとがきで養老孟司が書いてるとおり、2人で日本の「環境問題」のイケてなさをブツブツつぶやいてる感じの内容。「環境問題」については個人的にも同じような印象を受けてたし、まったくもって正論なんだろうと思うんだけど、批判ばっかりが先行して、じゃあどうするのがいいんだっけ?という部分はあまり本気のビジョンをうち出す気がなさそうなところが、ちょっと読後感の悪さとして残る。そういう意味では、小宮山教授の「課題先進国」日本のほうが同じようなテーマでも、希望を持って読める気がするなあ。
ズバズバとホンネで語る環境問題は読んでいてスッキリする。一方で、学者による対談形式と池田清彦という学者を養老氏のネームで補完するという感じだった。環境問題の理論的な盲点をついているが、政府やマスコミ(といっても自立していないが)をどう動かすかという問題提起がない限り、批判のための批判になっている感は否めない。
「温暖化問題」(敢えて鉤括弧付)のマスコミに歪められた現実がここでは語られています。ゴミの話、ペットボトルの話、原子力発電の話。読む人にエネルギー問題に対する新たな視点を与えてくれるでしょう。
ほんとうの環境問題の
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感想・レビュー:49件














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