青い鳥
青い鳥を追加
青い鳥の感想・レビュー(684)
ただそばにいる。救うわけではない、という文がありましたが、私はやはり救いであると思う。救いであり、掬い。孤独の海から掬い上げるムラウチ先生の大切な言葉たちに、胸を打たれました。
学生の頃に出会ってたらなと思ったりもしたけど、今でも、今だから出会ってよかったなと思ったり。響いた、届いた、ムラウチ先生に出会うのに間に合ってよかった。
学校でひとりぼっちの生徒達へ…吃音障害を持つ教師が本当に大切な言葉だけを、つっかえつっかえ(でも、すっーと胸に落ちる)語る姿に随所、涙が流れた。なぜなら、私も村内先生の助けが必要な学生だったからです。読みながらあの頃の息苦しさを思い出しました。苦しかったけど忘れちゃいけない、それを缶詰めにしてくれた作品でした。
親という立場での、この本はまた深いものがあった。中学生の頃、自分が感じた世界、親としてみる世界。両方がわかると辛い部分もあった。「進路は北へ」が私は一番好きだなあ。中学生という多感な時期に、自力で何か感じて前に進むのは大事。村内先生は誰にもいる!そして読んだ人もそれになれる。私も影響受けた先生がいた。今も思い出すし感謝するけど、連絡はしてない。ひとりで生きてないんだよね。みんな。
子供の頃のことって、大人になると忘れちゃってるけど、当時はそれなりに悩みとかいろいろあったんだよなぁ…。ちょっと考えながら読んでいました。
最初から子供の抱えている孤独や無力感が響いてきて、かなり読むのが辛く感じました。心では泣いていたり、叫んでいたりするのに届かない声。そんなひとりぼっちの子のそばにいる、もう一人のひとりぼっちである村内先生。言葉が上手く出てこない村内先生だけど、そんな先生だから本当に大切な事しか言わない。私も「フツウ」で「あたりまえ」の子供じゃなかったから、先生に出会いたかったな。でも、出会えたことに感謝。最初から涙がこぼれそうでしたが、「おまもり」でぶわっときて「カッコウの卵」でボロ泣きでした。私はひとりぼっちじゃない。
「いじめ」のお話。 最終的にはどれも良い着地点が迎えられていたが、読んでいて胸が痛くなった。 ちょうど年末の深夜映画で映画化されたのが放送されていたので録画しておいて見た 勝手に村内先生は岩松了みたいなイメージだったので、阿部寛ではかっこよすぎる気もするが、言いっこなしなのでしょうな
一人ひとりの背負ってる課題に考えさせられたし、そんなひとりぼっちにさりげなくそばにいる村内先生から学びたいな☆「ハンカチ」には、号泣でした(涙)
(何か読んだ記憶もあるのですが)重松氏は多分初読みだと思います。風邪をひいたので全予定キャンセルして、読書に切り替えましたがそれでもよかったかなと思う一冊でした。非常勤教師村内先生と色々な形の傷(という表現が正しいか分かりませんが)を持った生徒達が中心の短編集。若いうちは見栄や虚勢を張りたがり、また自分と違う価値観を認めたくないもの。しかし、学生時代(特に中学生時代)こういう教師に出会いたかったですね~。大切なのは「言葉」ではなく「心」という事を教えてくれる一冊です。
村内先生を中心にした短編集。朱に混れない孤独な子供たちと、そのそばにいてあげようとする村内先生の話。ねずみ大王の話、青い鳥の話、おまもりの話、ついでひむりーるの話が特に気に入った。
吃音の臨時教師がさまざまな悩みを抱えた生徒に寄り添っていく連作短編集。全部良かったけど、ハンカチ、おまもり、青い鳥、カッコウの卵が好き。
すごく良かったー。「いろいろな子がいるから、いろいろな先生がいたほうがいい」みたいなことが書いてあった。吃音のムラウチ先生みたいに、多くの子に“先生”と認められなくても、ただの1人に間に合ってあげることの方が何倍も大事なんだなと思った。
「人間は大人になる前に下の名前でたくさん呼ばれなきゃいけないんだ。下の名前で呼んでくれる人がそばにいなきゃいけないんだ。」「寂しくてたまらない気持を誰もが想像することはできる。でも「理解する」ことができるのは、本当にこの気持ちを味わったことがある人だけ。」「いじめの加害者の取るべき責任はいじめをなくしいじめのない学校を作ることよりも、誰かを傷つけたことをずっと忘れずに背負っていくこと。」内村先生は,そっと孤独に寄り添える。現在の煩雑な教師・親にも時間に制約されないゆとりが必要だと感じる。
本当に伝えたいことならきっと伝わる。という強いメッセージ『きよしこ』と読むとより深まると思われる。主人公たちが抱える痛みに優しくて、吃音の村内先生と一緒に自分までもが寄り添う感じ。全部いい話だったけど、個人的に好きなのが「ひむりーる独唱」。「ひむりーる」に会えるから、と読書を促す村内先生が素敵。
やっと図書館で借りて読む事が出来た。 村内先生が臨時国語教師として、いろんな中学校の「ひとりぼっち」な子に寄り添うために渡り歩く短編集。 特に、印象に残った場面は、黒板はみんな西向きなので、全校生徒がみんな西に机を向く、でも、なかには西を向きたくない子がいるけど、机を1人だけ後ろ向きに出来なくて、下や、横を向いてしまうが、村内先生は、そんな子に寄り添い、「それでいいんだよ」と語りかけくれる。
村内先生が先生になるのに苦労したということは「容易に分かる」。「なんて簡単に言い表せない」なんて言葉も簡単で、ただ沢山の苦労の中で自分が思いついた何個かの苦労はきっと当てはまるのであろうということは想像がつく。 また、何故どもっているこの先生に対して心を開く生徒が多くいるのか?先生に心を開いた生徒たちは心の奥で何か引け目を感じている生徒たちだった。自分より立場の低い障害者だから心を開くのか?いや、先生の言葉は沢山の言葉から厳選された抽出されたものだから。前半と後半の内容で共通していることは濃いってこと。
ひとりぼっちな心を抱えた生徒の側に、そっと寄り添ってくる魔法使いのような先生の話。先生は非常勤講師として不意にやってきて悩む生徒を助ける。先生はひどい吃音でうまくしゃべれないから本当に大切な事だけを話す。私もある意味うまく話せない質の人間なので温かい心に染みる本でした。
「進路は北へ」が印象的だった。うつぼの穴の話、全国の教室の話だけでも面白いけど、そこから"個性"の話に繋がるのも面白かった。私はみんなと同じ方向を向きたくても上手く向けない人だったから語り部とは逆だけど、でも、みんなと同じ穴に居ないことが悪いことではないんだって思えた。
うまくしゃべれないから、大切なことしか言わない先生。うまくできないことがあるからこそ、うまく生きれない子供の気持ちが人よりもずっとよくわかるんだろうな、と思う。いろんな境遇の子がいて、いろんな悩みを抱えている子がいて、でも、こんなふうに、ただ寄り添ってくれる、そばにいてくれる、自分を信じてくれる大人がいるというだけで、子供たちは何かを信じ、まっすぐな気持ちを持って生きていけるのではないだろうか。とてもよい本に出会いました。
吃音でうまくしゃべれない先生が、さまざまな生徒と関わっていく物語。「正しいこと」と「大切なこと」は違う。村内の言葉が自分自身の中にもすっと入ってきました。
私も普通の子供じゃなかった。ひとりぼっち……。だけど今、会えた。この本を読んで、ムラウチ先生という「ひとりぼっちの生徒のそばにいてあげたい」という人に、出会えた。ありがとう。
村内先生はうまくしゃべれない。だから、たいせつなことだけ伝えて、ひとりぼっちになりそうな、自分を嫌いになりそうな生徒の側に寄り添い、「よかった、間に合った」と言って去っていく。教師ではないけれど、生徒と真摯に向き合って、たいせつなことを伝えることの難しさと大切さが心にすっと入ってきた。どの短編も良かったけれど、特に「拝啓ねずみ大王さま」が好き。
吃音であるのに中学の先生をしているムラウチ先生。「だからたいせつなことしか話さない」・・・。そうだよね、言葉が多すぎるのも逆にわかりにくくさせているのかもしれないって我が事を振り返ってしまった。 そして“間に合ってよかった”という言葉に深い愛情を感じました。愛情を強い信念を持っているムラウチ先生に私も会ってみたいです。 今、ムラウチ先生を待っている子供たちが、世の中にあふれていると思います。学校の先生も、親も読んで欲しいなぁ。
映画「青い鳥」鑑賞後に。村内先生役は阿部寛じゃかっこよすぎるなぁ…。温水さんとか小堺さんがよかった気がする(笑)この小説自体は短編連作集で、臨時中学教員の村内先生とさまざまな生徒の物語。村内先生は吃音を持っていて、言葉はスムーズに出ないけれど、本当の言葉を伝える力は誰よりも持っている先生なんだろう。
個人的重松ランキングbest3にランクイン。教師を目指すひと、今一人ぼっちだと思っている人に是非とも推薦したい一冊。一人ぼっちが二人いれば一人ぼっちじゃない。当たり前だけど大切なこと。40分の1じゃなくて、1分の1が40人。そうだろ先生?「みんな」って言葉で一括りにするんじゃなくて、下の名前で呼ぶだけでいい。簡単だよね。しかし毎度のことだけと、何故に50近いおっさんが思春期の子どもの心情をこうも雄弁に語るのかね。さすがですわ。
青い鳥の
%
感想・レビュー:200件














ナイス!


























