スギハラ・ダラー
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スギハラ・ダラーの感想・レビュー(103)
アンドレイと雷児とソフィア。杉原千畝の命のビザで日本にきた二人のポーランド人亡命者と神戸のゴンタ。シカゴの先物相場の大立者、北浜の伝説の相場師、ユダヤ系ポーランド人のフィクサーとなった3人が、数奇な運命を経て2009年の「ある壮大な計画」で一つに繋がります。これを解き明かすのがスティーブンとマイケルのインテリジェンスオフィサー。ジャクソン・ヴァニック修正条項、四者連合(北朝鮮、シリア、スリランカ、北アイルランド)等インテリジェンス情報を織り込みながら、最後まで一気に読み通せました。アンドレイ=レオメラメド
ちょいと風呂敷広げ過ぎたかな。親日家の外国人が日本文化の知識をひけらかす、という翻訳小説調。現代に続くユダヤコネクションとスギハラインテリジェンスに絞った方が面白かったかも。
「ウルトラ・ダラー」に出てきた2人の「インテリジェンス」が新しい展開を見せる。「スギハラ・ビザ」から「オバマ暗殺計画」まで壮大なフィールドだが、壮大すぎてついて行けないところもある。シカゴの先物取引の話だけかと思ったら、日本の伝統文化やら競馬の新馬市場まで話が広がり、登場人物はステレオタイプで「刺身のツマ」程度。 神戸の3人のところまでは「小説」だったのに、それ以降は解説になっちゃっていたのが残念。
どこまでがフィクションかと想像しながら、面白く読めた。歴史は時を越え所を超えて、ある意志によって動いていく。盛りだくさんに詰め込まれていたので、何冊かに分けられそうだが、スギハラビザで脱出したユダヤ人の現在までを駆け足でまとめあげた一つの物語。
前作ウルトラ・ダラーの続編的位置づけだが、前作の方がワクワク・ドキドキ感があったな。情景を描写する際に散りばめられる蘊蓄は、相変わらず筆者の博識ぶりを窺わせるが、それが段々鼻につくようになってきたかも。
作者の知識量、経験・・当然のことながら、さすが!なのですが、物語としてリアルに響いてこないのは何故なのか?魅力ある筈の登場人物が時として散漫になって勿体無い。以前読んだフォーサイスがよぎったが、翻訳ものには「畢生」「蟠踞」「撞着」なんて出てこないから読みやすかったのだろう。ドでかいスケールを扱いながら、東京が舞台でなかったところは「粋」なのかもしれない。
このテの小説は細部=ディテールこそが重要だと思うのだが、この小説には残念ながら知識や蘊蓄はあってもディテールはない。「インテリジェンス」という言葉の大安売りも気になる。乱発されて言葉の重さを失っている。著者は元NHKの記者だが、知識や未来予測を披露したいなら、小説以外の表現方法にした方が良いような。「インテリジェンス小説」を名乗っているが、正直、インテリジェンス小説とは出来損ないのエスピオナージュを言うのか、と思える。
「ウルトラダラー」続編。9.11、リーマンショックなど金融大暴落。その裏で巨額の富を得た不穏な動きを探るというもの。リアルにありそうな世界情勢のエッセンスを散りばめた、薄皮一枚のフィクション。杉原千畝のビザによって亡命し、激動の時を経て脈々と時代は動いているというスケール感も楽しめました。知識が足りず読むのが大変でした~。
時は飛び、主題も移り変わり、地理・歴史・経済、どれも難しくて、正直理解できたとは言いがたい。全編を貫く、まさしく命がけの壮大な友情に感動しました。
娯楽と考えると前作の方がまとまっていると思うが、相場マーケットの歴史をコンパクトにまとめた小説として読めば、知的満足はあると思います、多分。
面白かった。でも、3作目が書かれたとしても読まない。まあ、ウルトラダラーの評判に悪乗りした、書店のお先棒を担いだ感がして、日本インテリジェンスのマスターにしては、世間を読み誤っている。よく言えば、物知りだが、それがスノビズム臭を漂わせ妙に鼻に掛る、使う語彙も修辞も時代ががった大げさな表現が散見されイヤミな感じ。あなたの知識の量は流石ですが、小説は自慢の場所じゃない。龍は雲に手足が覆われているから凄いのだっ。
面白い題材が随所に取り上げられているのですが、繋がりが多少強引というか...。 作者にはより経験を積んで、ジェフリー・アーチャーみたいなスケールの大きな作品を書いてくれることを期待しています。
スティーブンとマイケルの、機知に富んだやり取りは健在。戦中の杉原千畝とスギハラビザ発給について、当時の様子を詳しく知ることも出来た。杉原氏のはからいで出会った子供達、アンドレイ、ソフィー、雷児の3人は真珠湾攻撃を境に二度と会うことは叶わず。でも後の世界経済に少なからず影響を与えた事件や市場を通して、繋がっている3人に運命的なものを強く感じた。「あぁ、ほんにおもろい人生やったわ」雷児の一言通り、波乱万丈、万感の思いの詰まった良いお式だと思いました。
ここかと思えばまたまたあちら・・・なんか良く理解できなかった。他の方の書評では面白かつたみたいだが、あたしゃ楽しめなかった。読解力や知識不足ですかね。しょぼん。
アンドレイ、ソフィ、雷児の数奇な運命と世界中を揺るがせ経済に大きな影響を与えた事件を絡めたインテリジェンス小説。一瞬の記憶の煌めきという形で三人の人生が語られてしまうので少し物足りない。取り扱う出来事が大きすぎて筋を追うのが精一杯という感じ。ウルトラダラーの方が面白かった。
第二次大戦中のユダヤ人迫害から現代経済への影響を幅広く描いており、ダイナミックです! アンドレイが取引市場を停止しなかった理由のくだりは、かなりかっこいい。「自由な取引は命そのもの」 前作に引き続きラストが締まりませんが、きっと、明日の経済に続く、ということなのでしょう。
★歴史上というより現代(漢字検定でつかまった親子の話まででてくるが)の取材力のすごさに、さすが東アジアのインテリジェンスマスターと本編以外のところで驚くが、結局つかみどころのないまま終わってしまった。
この作品が出た事自体がインテリジェンスと捉えなきゃ駄目なんだろうなー。前作のウルトラダラーよりも9・11やサブプライムなど最近の話題が多かったので理解がしやすかった。真珠湾の話は為になる。不意討ちを知っていたいないって話がまだ続いているでしょ。この解釈が一番真実っぽいね。
インテリジェンス小説として、軽めにわかりやすく書かれていたと思う。著者の海外ジャーナリストとしての経験と知識がよく活きている、また描写もよく調べてあると思う一方、小説としては、少々突飛も無い方向にもいっていると思った。ウルトラ・ダラーの方が面白かった。
面白い。止まらない。ユダヤものが好きな人にもたまらない一冊。しかし、これを書けちゃう手嶋さんは、経歴も社会的信用度も申し分ないのに・・・なんか胡散臭くて興味深い(笑)。前作で「小説なのに予言のようだ」と言われたことへのサービス精神か、最後にオバマ暗殺(へのシグナル)・人民元変動相場制(もうなってるの?)・その前哨戦として中国の株価指数の指物取引の開始(これも始まってるの?)を示唆していますねえ。
手嶋さんのほかの著作を思い出させるエピソードや登場人物ににやりとしつつ、無関係に見えたさまざまな事象が次々に繋がっていく面白さにページを繰る手が止まりませんでした。終盤、怒涛の勢いで『思わぬ繋がり』連鎖するところ、あんまりにも繋がりすぎという気もしたけど、数十年の時の流れの中で作られた人の繋がりの連鎖というものは、思いのほか稠密に広がっているのかもなあとも思いました。ケビン・ベーコン・ゲーム。291Pあたりでマイケルの一人称が唐突に『僕』に変わってたのはなぜー?
スギハラ・ダラーの
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