天使の歩廊―ある建築家をめぐる物語
天使の歩廊―ある建築家をめぐる物語を追加
天使の歩廊―ある建築家をめぐる物語の感想・レビュー(259)
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読破。天使に愛され、天使に魅入られてしまった天才建築家の物語。伝奇小説とか、時代物ファンタジーといったカテゴリに属するかと思いますが──。私的にはちょっと物足りない気分が…。史実に基づいた時代背景はいいのですが、明治・大正時代にメートル法はそれほど普及してないだろうという気が…。(本格的な普及は、1951年の計量法施行後)まぁ、それは置いておくとして…。 物語に出てくる主要登場人物をネットで軽く検索して見ましたが、史実に登場する人物はいませんでしたし、出身大学も架空のもので…(続く)
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(2)
- 01/28
七色一味@ひとり LUPC
このあたり、史実に基づいた人物や団体などで固めたほうが、よりリアリティが出たんじゃないかと…。せっかくの設定も、背景が薄くてはその魅力生かし切れないような感じがして、とっても惜しいです。
ナイス!
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01/28 23:17
このあたり、史実に基づいた人物や団体などで固めたほうが、よりリアリティが出たんじゃないかと…。せっかくの設定も、背景が薄くてはその魅力生かし切れないような感じがして、とっても惜しいです。
ナイス!
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01/28 23:17
私にとってとても読みやすい文体でした。 不思議な世界が描かれていて、読み終わるのが残念でなりませんでした。いつかこんな造家師に出会えたら。。。
笠井泉二は依頼主の要望を完全に具現化する建築家であり、彼のつくる家には優しい奇跡が起こる。「死者と生者が共に暮らせる家」を求める老女、「永遠に住める家」を望む小説家など難題な条件を満たす家をつくる笠井、寡黙な彼はいったいどういう人物なのか?読み進めていくうちに最初は感情の読めなかった笠井さんが分かりづらいけれど本当はすごく優しくて思いやりのある人なんだなと感じて胸がいっぱいになりました。人生には一度くらいこんな奇跡があってもいい。普段意識しないけれど家というのは人間にとってとても重要なんだなと思いました。
相手の想いを汲み取り、相手が望む建築を造り上げる建築家、笠井泉二と彼の造った建築の少し、不思議でとても優しい物語。此岸と彼岸を結ぶ広く、不思議な空間、天使のモチーフ、柔らかな光のイメージに心が洗われました。彼が為すべきことを為すためには大切なものを失わなければならなかった事実は人間を超越した存在への一歩かと思うと何とも言えない感情が押し寄せます。最後に彼はこれから世界の激動に巻き込まれる満州に渡ったがその地で彼が人々の良い意味で心を惑わす建築を造れることを心から願わずにはいられません。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(0)
- 12/05
その人のためだけに作られた建造物。これを読むとだれもが笠井泉二の設計した家に住みたくなるはず。自分だったらどんな家 になるんだろう。明治、昭和の情緒あり、影のある天才造家師笠井の魅力あり。デビュー作とは思えないほどスマートな設計と丁寧な普請で安心して読める作品だった。続編希望。
彼岸と此岸を或いは異次元をつなぐ不可思議な空間を有する建造物を設計することができる泉二は、もしかすると『天使』? 倫敦である声に導かれ天使に運ばれた天界の国で自分のなすべきこと、そのために大切なものを失う。それほどまでにして依頼者の望む家を作る、依頼者の安心できる居所を提供する、それが人間業とは思えない。笠井泉二は、やはり『ひと』を超えた『何か』かもしれない。 現実的には望むべきもないが、出来るならこういう家に住んでみたい。
笠井泉二という名前が素敵だなと思いながら物語を読み進めると、更にその謎めいた人物像に魅入られてしまいあっという間に読み終わった。建築家の物語と聞くと篠田先生の「建築探偵シリーズ」を思い出しますが、あそこまで専門用語が出てこないのでご安心を。その代わり建物の外観や中身を想像するのはある意味もっと大変かも?今作の中で住んでみたいのは、迷宮閣と最後の家かな。いつか笠井泉二に家を建ててもらいたい。
建築をモチーフにした、どこか不思議な空気の漂う作品でした。明治、大正、昭和と、目まぐるしく変わる時代も相まってか、雰囲気も独特でした。
天才建築家でありながら、大舞台で脚光を浴びることなく、地味な人生を歩んだ笠井泉二の物語。彼の寡黙で一途な行動は誤解されるが、彼の作品がその誤解を解いてくれる。最後まで彼の才能をねたんだ独りよがりな悪学友がいたが、まったく意に介さない笠井泉二に一人で拍手していた。
不思議系の小説だけど主人公が建築家なのが斬新。自然な空間でなく人工的な空間にパワースポットが生まれるのは逆に神秘さが増すよ。自分も心が洗われるような建築物と出会いたい。
日本ファンタジーノベル大賞受賞作。造家師…建築士とも違う建築の技術だけじゃなく人の心も癒すことができる空間を生み出せる人のことを言うのだろうか。とっても不思議な雰囲気を含んでいる呼び名でもあると思う。造家師笠井泉二、子供のころから不思議な心の目を持っていたのかもしれない。明治・大正の古き良き時代の出来事は現代とは違う異国の技法を取り入れたりまた日本独自のものを活かしたり。そんな魅力ある世界をより一層膨らませているのが笠井の魅力なのかもしれない。挿絵があるともっと身近に感じられたかも。冬の陽が印象的。
謎めいた雰囲気を持つ、笠井泉二。そんな彼には、依頼人が想像する以上の建物を造れる力があった。笠井泉二という人物を通して、彼に出会った人達の気持ちを感じる事ができたね。何故、彼は想像以上の建物が造れるのか?独自のやり方で次々と依頼に応える笠井泉二。建築家とは違っていても、彼の描く建物には独特の匂いがあるような気がする。
造家師という言葉を始めて知った。昔一時使われたようですが、語彙に趣があっていいですね。今は建築士ですか無機的で面白くない。本は知らないことをタダで教えてくれるからすばらしい。
なんか時間がかかってしまった。笠井さんが設計した建物が不思議な力を持っているのはよくわかったのだけど―‥なんてゆぅか、上手くその建物を想像できなくて、ちょっと消化不良気味。図面があると、良かったのかも。
造家師の泉二が造る家は、どこか不思議な力があり、住む人に影響を与えていきます。 「冬の陽」が、泉二が造家師としての仕事ぶりと、その家が夫人に与えた影響を見ることができるので、一番好きです(^-^)しかも、イメージした部屋が、眩しいくらいに綺麗で、実際に見てみたいと思いました。 「天界の都」は、泉二の一生を運命づける話でしたが、芸術家というのは、一般人の幸せは手に入らないのかなぁと、切なくなりました。
この…読み終わった時の感じをなんと言えばよいのか。さらさらと心に何かが降りてきたというのか。とても気持ちの良い読後感でした。残念なのは私の想像力が貧相な為、泉二の創った建物が上手く頭に浮かばないこと。ああ、見てみたい…。
日本ファンタジーノベル大賞受賞作品。短編集のようなだけれど、どの話も必ずどこかに建築家の「笠井泉二」が何からの形で登場している。彼の設計する建物には、驚かされるという以上に、心にすぅっと入り込んで来るようなイメージを抱かせる。こんな建物が本当にあったら、是非訪れてみたい。最後の話の中で、建物の中にいて自然と涙が流れてきてしまったという、その気持ちに浸ってみたい。建物って、人が住む空間であると同時に、それを見た時に体全体で印象を感じ取れる、不思議な空間を形作る物。それを見事に表現した作品だと思う。
笠井泉二の人となりが、読む速度を鈍らせたのか?一ヵ所に10年と棲んだことないワタシは、戸建に執着がないが、家を建てるという事を羨ましいと思いまた、怖いと感じた。ただ、依頼主の希望を叶えてくれる建築士という彼は凄い。
私が大学で建築を学んでいるから「建築ってこういうことじゃないよね」とひねくれて読む一方で、「それを言ってしまえば空想科学読本みたいな指摘にしかならない」と冷静に切り返しをする自分がいた。全ての人間はなんらかの建築空間のなかで活動していて、どこを歩いてもどんなときでも、なんらかの空間のなかに存在する。だから、常時目に見えるおおよそが「建築」という学問の守備範囲だ。それは同時に影響力の広さと薄さを示している。建築で、本当に本書のような影響力を誰かに与えられるのならば。きっと建築が世界を救ってくれるのに。
ココが面白い!良かった!という箇所をピンポイントで思い出せないれど、じんわりと静かに心に残る物語。もう少し、笠井泉二の人となりが表現されても良かったような・・・でも、それやったら、良さが半減なんだろうな
どんな奇妙な要求にも応える天才建築家笠井泉二をめぐる連作短編集。ミステリかと思って読みはじめたけど、不思議は不思議のままで基本的に解決しないので、そしてそもそもファンタジーノベル大賞受賞作なのでファンタジーというべきなんでしょう。謎は解決しないけど、そのことに不完全燃焼感はなく、静かで淡々とした印象でした。
読友さんご紹介本。半分くらいで中断してましたが、ようやく読了。サブタイトルに「ある建築家をめぐる物語」とあるように、笠井泉二という稀有な存在が造る様々な建築物と、それを取り巻く人々が織りなす不思議な世界に引き込まれました。個人的には「ラビリンス逍遥」の、探偵作家のために建てられた迷宮館に住んでみたいです…浮世に戻れなくてもいいから。
祝・文庫化。
スピリチュアル・ファンタジー系の「アナン」を読んで感動したという話をジュール・リブレさんにした際に薦められ読みました。たんたんと静かに話は進んで行きますが、どんどん内容に引き込まれていった。涙を流して感動!という本ではなく、読後に静かな余韻に浸れる、そして自分の生きている目的だったり、「使命」って何だろうかな?と考えさせられる内容でした。主人公の「使命」は結構「アナン」に通じるものがあり。但し、少し辛い気がした。また、建築物について建築家なり依頼主の想いや意図が必ずあり、そうした見方をすると面白いと思う
人間が家・建物・空間に寄せる想いって切実なものがあるのを再認識しました。夢の中でもいいから、建築家・笠井泉二さんに家を造って欲しいな。
いゃ〜、天才っているんだなぁ。努力をしたところで追いつかない。そんな建築家が巻き起こす奇跡の数々。絶妙です
2011年初読了。時は明治・大正の御世。『ロスト・トレイン』に比べると読み進みませんでしたが、建築家・笠井泉二が設計するのは「われわれがいるのとはべつの世界の建物」なのだという記述で、居心地の悪い不可思議さの回路がつながり、読後感はマル。私の趣味の一つが、様々な間取りや形態の家屋の夢をみること。目覚めた後、なるべく書き留めています。いつか笠井さんに設計依頼したいな。でも人生を謳歌するための「家」。死者の世界と繋がっているのはご遠慮したいかな★大好きな一冊、三崎亜記さん『廃墟建築士』を髣髴とさせました。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 01/03
天使の歩廊―ある建築家をめぐる物語の
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