ジーン・ワルツ
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ジーン・ワルツの感想・レビュー(1733)
産婦人科の話。とても男性が書いたとは思えない。子供を産むということは想像以上に大きな変革をもたらすのかもしれないが、自分の常識では、それぞれの妊婦の心情に肯んじられるものではなかった。ただ、現代医療への問題提起としてこの作品を見るならば話は別である。切り口鮮やか。
「極北クレイマー」の後のお話し。不妊治療・高齢出産などなど。女性には切実な話題ではないでしょうか。奇跡の連続で産まれた命。切なくなるエピソードもありましたが、感動しました。
女性の子供を産みたい、育てたいという欲求って理屈では到底理解できない部分があると思う。子宮を失ってもわが子を、という気持ちは誰も非難できないんじゃないか。そして、わが子の誕生を心から感謝した。 本書を通して主張していた不妊治療にこそ保険をっていうのは、本当に大賛成。でも、4人同時に出産ってオイオイって思ってしまったわ。
【長文注意】250文字という狭い枠を遙かに逸脱していますが250文字ではとても収まらない、収めてはいけないと思い書きこみました。自己満足かもしれませんがもし最後まで読んでいただければ幸甚の至りです。 〈以下レビュー〉とても一言で語れるような内容ではないが、あえて語るならば「新たな生を巡る痛切なまでに現実の物語」といったところか。机上の理論と功利主義を押しつける官僚の愚考によって崩壊した日本の医療。そして今回は生命の誕生の瞬間、すなわち産婦人科医療の過酷な現実とこの現実を打破する作者なりの奇跡を描いている。
今、家には一人の息子がいます。この本を読みながら、息子が無事に生まれてきてくれた事実に感謝し、産んでくれたかみさんを敬い、彼が生まれた瞬間に涙したことを思い出しました。動物が子供を産む…。確かに何でもないことのように感じられますが、実はそこには多くの問題がはらんでいること…。そして、これから立ち向かわなければいけない事実が書き記されています。海堂尊は「チーム・バチスタ…」に始まり、「イノセントゲリラ…」を経て、現在の医療の理想と現実をしっかり書き込める、日本に稀有な小説家になりつつあると思います。
妊娠・不妊治療・代理出産と考えさせられる内容でした。医学のたまごを読んでからだったのですが、今後また登場人物達の運命は繋がるのか気になるところです。
『ジーン・ワルツ』禁断の告発に衝撃 本書(海堂尊『ジーン・ワルツ』新潮社、2008年)は医療崩壊の最前線である産婦人科医を主人公とした小説である。舞台は桜宮市ではなく東京であるが、『極北クレイマー』での産婦人科医の医師法第21条届出義務違反での逮捕事件を背景にした広い意味での桜宮サーガの一作である。妊娠についての医学的な説明が多く、軽いミステリーを楽しみたい向きにはハードルが高い。しかし、ラストの禁断の告白は衝撃的である。 海堂作品はバチスタ・シリーズの田口公平が典型であるが、巻き込まれ型の主人公が多い。
割と分かりやすく伏線が張ってあるので、ラストはまあ…心構えができてたんですけど、ちょっと後味の悪さが残る感じでした。 でも、これだけ分かりやすく産婦人科医療の問題点を書きあげられる筆者の文章力はさすがですし、一読の価値ありだと思います。
のめりこんで一晩で読んでしまいました。取り扱っているテーマがいろいろと考えさせるもので、それを軸に話が進んでいくので濃厚な一冊。「女は強い」。そんなふうにも思える作品でした。
妊娠・出産・生命の神秘。そして産婦人科医療の崩壊、なかなか進まない不妊治療・代理母に関する議論。そういった事がとてもわかり易く書かれててます。そういう問題にひとりで立ち向かおうとする理恵に圧倒されるし、いろんな障害を乗り越えて出産する女性たちもすごいです。ただ…理恵の告白したことが、どうも引っ掛かる…というか拒絶反応。ばれなきゃいいって問題?あくまでもエンターテイメントなんだから…とは思うんですが。
毎回、現代医療が抱える問題を鋭く書いている海堂さん。今回は不妊治療。代理出産を軸に扱っています。確かに本作を読むと、産婦人科医の志望者が減少する理由が分かります。一方で命が誕生するということが、どれだけ奇跡的なことなのか分かることもできました。理恵のとった行動が全て正しいとは言い切れませんが、改革のきっかけにはなるでしょう。
産婦人科医療の問題点を読みやすく小説にしてくれていて、妊娠・出産について考えるきっかけになりました。不妊治療の費用の高額さは聞いたことがあったけど、本当に高額なんですね…子供が本当に欲しい人が費用を気にせずに不妊治療に手を出せる国になれば少子化も少しは改善されると思うのですが。。。
なんだか、すさまじかった・・・理恵先生の考えはわかりませんが、母は強さに感動しました。マドンナ~も読もうと思います。
マドンナ~の方を先に読んでいたので別の切り口からの視点で楽しめた。パラレルワールドでのもう一方のお話のよう~。医療と医学と良心と自我の葛藤・・・お医者さんって多かれ少なかれそうなんやろうなぁと思う。神の領域である生殖に踏み込んでいくうんぬんもそう~。まぁなんにしろ海堂さんの本はいろいろと現実の問題を取り上げるけど、最後には小説としてのエンターテイメントを忘れずに終わってくれる所が大好きです。読後感はいつも良い!なので読んでよかった~的な印象が残ります^^
理恵先生に教官はできないけど、母になるって大変なこと。当たり前のようで奇跡みたいだってことは知ってる。非難はできないかな。今後、双子は出会うことがあるのでしょうか。
序章の3ページが素晴らしすぎたせいか途中で減速してしまった。それでも一気に読めた。無脳症の母親の言葉には本当に胸を打たれた。著者のきらめくような鋭さが伺えるし、現にあったことなのかもしれないね。
産婦人科医療の問題点を真正面から突きつけられた感じ。それにしても理恵は強い。最後は凄みさえ感じた。つづいて、マドンナ・ヴェルデも読んでみようか。また違う視点がもてるかも。
不妊治療、代理母、産婦人科医療の問題をこの作品を読んで、あらためて知ることができ、深く考えさせられた。私自身が通ってきた妊娠→出産という経験、どれほどの奇跡とその道筋を作ってきた人たちの苦労に支えられてきたんだろう。理恵の強い信念のある行動とマリアクリニックで妊婦たちが少しずつ母になる覚悟をしていく様が印象に残った。
2011-87 『マドンナヴェルデ』を読んだ後に戻り読み。再読。 やっぱりこっちだと理恵先生があまり変な人に見えない。 『マドンナ~』の方では自己中なおかしな人。 理恵先生の取った方法は間違っているけど、訴えることは理解できる。 「子供と医療を軽視する社会に未来なんてない」 代理母の承認は難しいことかもしれないけど、不妊治療の保険適用は必要だと思うなぁ。 産みたい人が産めないなんてもったいない。 少子化対策にも絶対効果あると思うのに。
一気に読んだ。役所や組織に対する憤り、正そうとする気持ち。強い。なぜそこまでやれるのか?やろうとするのか?合理的すぎてこわくなった。なあなあじゃいかん問題なんだろうが。。。
この作品は読み手によって色々な感想があるだろう、それは踏まえて……私の解釈としては、歴代の海堂作品の中で、最も邪悪で最も救い難い「犯人」が登場し、そして裁かれることなく終わる作品。こういう作品を書くのはいいが、この犯人の救い難い偽善と独善を、作者が是として書いているなら正直なところ神経を疑う。
マドンナ・ヴェルデ読了からのジーン・ワルツ。クール・ウィッチ理恵の印象が変わった。現代の医療問題に立ち向かう姿がとてもかっこよく見えた。マドンナ・ヴェルデではわからなかった、マリアクリニックに通う妊婦さん一人一人の様子がよくわかった。ユミの将来がどうなるかも気になっていたがこちらで知ることができた。産後に読んだので感情移入しやすく、妊婦・出産は普通のことではなく奇跡だと改めて考えさせられた。女は母になると理屈ではない感情がうまれるのだ。
医療分野から厚労省に対する訴えの強ーい作品。そこかしこに感じる。そして、それと同時に子を産み落とすことは奇跡に近いことであるということ、さらに五体満足に産み落とすことの奇跡について痛感させられる。少し知識としてはあったが、正直いうと、妊娠前や妊娠中に読むと、不安がつのってしまう気がした。(もちろんしっかりとした気持ちを持たなければならないのだろうが・・・)
子どもを産むっていうこと、自分が生まれてきたとこと、本当に奇跡的なことなんだと思いました。 一斉に始まったお産のシーンは、思わず力が入ってしまいました。茉莉亜先生は本当にマリア様みたいですね。クールウィッチとマリア様、対照的な二人のお医者さんも見ごたえありでした。
子どもを産むってこんなに大変なことだったのか。金田くんや鈴本さんがいい感じで授業のシーンがすごく面白かった。かっこいい女の人が大好きです。茉莉亜先生も素敵。後半は口笛を吹けない女と口笛を吹ける男のやり取りにヒヤヒヤドキドキしっぱなしだったけど、とりあえずユミちゃんの未来が明るいようで本当によかった。母は強し! そして、また「医学のたまご」が読みたくなった。薫くんのお母さんはすごい人だったんだなぁ。
地域医療、特に産婦人科の問題点をこれでもかと投げつけてくる。
すべてのシチュエーションが問題提起のためなんじゃないかと思うくらい。
でも実際、これを読んで、改めて焦りや憤りを感じた。そして、今の自分がとても恵まれていることも。
甘利みね子の出産シーンは、本当に涙が出た。私も同じことをすると思う。
地域医療その中でも産婦人科医療の崩壊を、帝華大学という頂点にある大学病院と逆説的な対比で捉えています。他の作品とも共通しますが、自分の地位を捨ててまでも守りたい信念を貫く主人公に海堂さんの主張が見えてきます。妊娠から出産についての流れも勉強になりました。
ジーン・ワルツの
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