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MUSICの感想・レビュー(144)
おおむねLOVEと同じ、だが、悪い言い方をすればより酷く、良い言い方をすればいわゆる「古川節全開」的な感じになる、というか猫に愛がない気がする、というか、あ、これ、あ、ひょっとして、やっべえ、今気づいた、時期的に、これ、あれ、森見とか万城目とかへの牽制猫パンチだったのか?!幻の?!左?!とりあえずでもやっぱり猫に対する愛がない。あと物語もないと思った。
韻を踏んだり、特異な比喩を用いたり、口語的であったりなど、文章が相変わらず格好いい。丑三つ時に猫笛を吹いて猫を霧のようにまとう祐多…、頭の中で映像を想像できる小説の醍醐味を味わえた。
古川日出男の作品は、読みたいんだけど、読むと消化不良のようになってしまう。これは苦手と思っている証拠なのだろうか。現実世界の延長線上に、想像もし得ない、完全に理解不能な世界は存在している。あなたが気づいていないのは、それを認めたくないと思っているということと同義だよ。認めなくとも、理解しなくとも、そのような世界はこれまでもあったし、これからも存在し続けるよ、と言われたような気になった。この作品に限ったことではないのですが、複数のお話が交差する瞬間が大好きです。
序盤から中盤にかけては読み進めるのに苦労したが、話に勢いが出てきてからは一気に読めた。『LOVE』では東京だけだったが、今回は京都も舞台。その分、自分としてはイメージがしやすかった。
この手の走る文体というのが大好きなので、古川日出男は大好物なのです。正史なり正地図なりを己の官能で塗り替える、相変わらずの古川日出男! 繰り返されるリズムと熱量でランナーズハイになっちゃうのが大変に素敵。モチーフよりストーリーより、この文体とサブプロットの組み合わせが好きだから読んでるのだ。ところでこれ、猫数える前編があったのね・・・・・・。ここで感想投稿しようとしなかったら気づかなかったよ・・・・・・。
読むこと自体が楽しかった。繰り返されるモチーフや定型によってリズムが生まれ、それが心地好かった。視覚的だけでない世界の広がりを感じた。また、反〜や非〜や超〜といったカタチの多用で、現実に多面性や立体性があった。それに、交差するどの物語にも人物にも、エネルギーが満ち溢れていた。読後の気分も爽快だった。何か、物語を美味しく食べたような気分、だにゃん。
久しぶりに読んだ古川日出男で期待が高かった分、やや残念。くどいほどに繰り返される文章は、かなり読むのに骨が折れた。本よりもむしろ台詞として聞きたい、朗読してほしいと思った。物語が動き出すまでにかなり長い助走部分があり、そこがまだるっこしく感じた。助走が長い割に結末があっさりしていて物足りなく、動物ものとして「ベルカ~」のような壮大で骨太な話かと想像していただけに、残念。それでも、わんではなくにゃんであるスタバは、生命力あふれる超猫ぶりだった。ころころとした後頭部が愛らしい。
一瞬、再読かと思った。古川日出男の小説は読後にビート感ばっかり残ってストーリーがちっとも頭に残らない(褒めている)ので、この既視感が再登場した『LOVE』の登場人物たちからきているだなんてインターネットがなければ本気でわからなかった。/私、小説に出てくるランナーが好きだ。多分川島誠の影響だと思う。だって彼らはとってもストイックで時々エキセントリックだから!でも「裏駅伝」の発想はとっても三崎亜記的だと思うの。ロック!読みにくかったぜ!
目に飛び込んでくるほどの、あふれる文字たち、文章たちに多少怖じ気づきつつ読んだ。会話文があまりなく、描写が多いので、読むのに少し、苦戦。文体技法が相変わらず、独特。その独特さ加減に磨きがかかって、自分的には以前より読みやすい。猛獣達の戦いの描写に、引きこまれた。スタバを始め、孤独な登場人物たちなのだが、美余と佑多が出会い、和身とカナシーが出会い、なんだかホッとする。「そして、牛蒡抜きの季節」・・・かっこいい。笑。
LOVEを読んでいない人には無理。LOVEは目黒や五反田の本という印象が強かった。続編では東京から京都へと世界が広がる。野良猫を探し街を放浪するのが前作だが、今回も猫は中心にいるが相変わらす奇妙な登場人物だらけ。リズミカルな文章で文学してる。
すごく読み終わるのに時間がかかった。元が朗読用のだからしかたないのかもしれないけど…。音楽を題材にしたJIと祐多の対決シーンは面白かったが、落ちにちょっと不満あり
題名の通りなのか、今作の特徴に「非・言語を描写する」ことがあると思う。猫のスタバの思考はその最たるものだ。言葉を使った言葉でないものの描写。文学の王道であると思う。文体だけみても相変わらず自分の好みで、それどころか過去の作品と比べると一層凄いものになっている気がする。成長? 進化? 今作の朗読を作者が行っているがどうかはしらないが、読んでいる内に氏の朗読する声がまざまざと想像できた。惜しくらむはあとがきがなかった事か。前作「LOVE」のあとがき、オリエンタのその後が素晴らしかったから、余計にそう思う。
古川のどこかの作品につながっているなと思って読み終えれば「LOVE」の続編らしい。でも「サウンドトラック」やら「13歳」とか、古川の作品で聞いたことのあるフレーズが散りばめられている。ただ、いつものリズミカルな文体はいいが、物語の集約は雑。四人の四つの物語の邂逅はただの混乱。もう少し大法螺の「物語」を綺麗にまとめて欲しかった。前半の舞台、東京港区にぼくの職場があり、描写された「いま」の場所(舞台)をリアルに想起できたのは、より作品に近づけたと思う。逆にリアルな舞台を知らないと作品に一歩、遠ざかるかも。
「ダメ。ゼッタイ。」とアブナい粉の標語を口ずさみかけた。ダメだ。この感覚全然わからない。上品な大人の塗り絵のような表紙はいいんだけどそのあとに続く中身がなあ…(おーい) 何度挑戦しても登りきれない山。たいして高くもなさげなんだけどw どうしても二合目あたりでヘリで救助されちゃうんだよな(早っ) とにかく何も考えず最後まで読み切ったけど…読んだというより字を見たw うーんごめんなさい…
やっと読み終えた。なんというか文章が騒がしすぎてめまいがしそうだった。主人公や登場人物の思いよりも、余計な言葉や表現がチラついて本質が読み取れない。これは私が歳だからなのか?感覚として捉えられなかった。というわけで、内容は解らなかった。
LOVEの内容を忘れていたので、いろいろ混乱。だが、中盤から終盤にかけての速さ。過剰な速さ。ぶっ飛んだ速さ。訳がわかんない速さ。すげー!
さざめくことばの群。こういう感じって何だっけ?とずっと思い出そうとしてるけど、思い出せない。点描画みたいな、というのか…音が連なって、音楽になるみたいに、ことばが群をなして、物語になる。圧倒される。
ぶつ切りの短文。新しいスタイルなのだとは思います。私にはケンタッキーのピリ辛チキンといった感じ。初めはちょっと小気味よくて面白い。だんだんこの文体に胸焼けし、もういいかな。たまにはこういうのもいいけれど。さて、内容はというと、文体ほどにぶっ飛んでいるわけではないようです。猫のスタバの活躍にはスカッとしたんですけれども。
「LOVE」読んでないのに読んじゃった。失敗。 鋭い文体が猫の爪のように、突き刺さる痛み。時として快感。 本能のように溢れる言葉、数字、記号を。 奏でられる搏動、猫笛、ストライドを。 広さと、高さと、時間幅をもつ知悉と拘泥を。 タペータムと鋤鼻器官を持たない読者に光と匂いを撒き散らす。 読者はそれらを追う。スタバを追いかける人々のように。 これが日出男流、そしてHideo流。
大好きな『LOVE』の続編。探猫者だったユウタ、うさぎを守っていたシュガーが、佑多、美余として再登場。2人を結びつけるのは鴉をも仕留めるスーパー猫・スタバ。そして、2人と1匹は京都に呼び寄せられる。そこで待つのは、男性/女性の人格を持つかずみ(Kaz'mi)。それぞれの物語が同時進行しつつ、中盤から終盤にかけて駆け抜けるように収束していく。そのリズム、グルーヴはまさに音楽でした。ストーリーを追うというよりも、五感全てで感じ取る小説です。スタバがとにかくカッコよく、猫好き必見。ああ、大好きだ!
スタバの戦いが最高。「雀二羽殺し」からその変奏の「羽よ、不自由に」と念じながらの三段跳び。最後は京の都でクマタカと。ただ本能のままに。コロッと素敵な後頭部を持ったスタバが愛しくなる。人間の方の描写はなんかややこしくて勘弁してよという感じもあるが、JIのにゃあ言葉なんかを読むと森見さんの現実と異世界をふっとまたいだ描写と似ている気もした。
MUSICの
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感想・レビュー:64件















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