青年のための読書クラブ
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青年のための読書クラブの感想・レビュー(1386)
流れるような文章と、不思議な世界観に魅せられてあっという間に読んでしまった。何故か、途中でページを捲る手を止めるのが厭わしく感じてしまうくらい、この『読書クラブ』に魅せられてしまったのだと思う。短編の連作であったのも、読みやすい上に続きが気になってしまう要素の一つだったのかもしれない。私も、ここに出てくる少女たちのように生きて見たいと感じだ。ラスト1ページを呼んでいる時、自然と瞼の裏にミシェールやマリアナ、クラブに所属する少女たちの姿が思い浮かび、一種の感傷を感じた。
独特の世界観、文学と哲学の交錯? 毎日紅茶を飲みながら読書に耽るのは自分も同じだけど、学校に読書倶楽部はなかったな。 あったら即入部したと思う。
初めて読んだ桜庭作品。独特の世界観や言い回しに桜庭ワールドを感じました。100年続くお嬢様学校を舞台に送られる、さまざまな珍事件。それを陰から見守る読書クラブ員。個性豊かな読書クラブ員たちに、読んでいた私も魅了されてしまいました。カビだらけの部室で、毎日紅茶を飲みながら大好きな読書をできる…。読書クラブ憧れです。
名門お嬢様学校の、禁断の部屋「読書クラブ」。恋と哲学と文学が交錯する、聖マリアナ学園で起きた数々の珍事件。独特の世界観の余韻がとても残ります。紅色金魚、ロマンチックな悪夢、グロテスクな…、のように描写が好みストライクでした。1章がいちばん衝撃的だった。
どろどろしてそうと思って読み始めたら、意外にも、あっぱれ!な読後でした。生徒会との攻防、少女キャパとか少女ゲバラが面白かった。女子校は独特な良さがあるよね。これは歴史のほんの一部分だと思います。
「哲学的福音南瓜書」その禁書における福音の名は死。そして死は死後100年続くとされたという― かつてその禁書を信奉した者が創設した名門女子校のお話。100年続いたその学園の南瓜的世界は果たして空っぽだったか?見るものによっては暗黒の楽園かはたまた薔薇色の牢獄だったかもしれない。
それぞれの時代をそれぞれの生き方で過した少女達の話。学園の裏の歴史を傍観し時には関わり、また、当事者になった『読書クラブ』の禁書『クラブ誌』を集めた話。 個人的には「消しゴムの弾丸」と「桃色扇子」の書く話が好きでした。
女子高の奇妙な出来事の物語。ベタな展開だが、入れ替えもので物語の序章ともいえる2章とロックバンドを結成した少女の心の二重性を描いた4章が面白かった。
とてもおもしろかった!2章と5章が特によかったです。最後の章はドキドキしながら読みました。コードネーム「両性具有の溝鼠」だけ由来が分からなかったのですが、どこかに書いてあったのでしょうか…?
舞台が女子高ということもあり、「秘密の花園」を覗いてしまったような、覗かなければよかったかもしれない、という後悔とともに、面白かった、と思える一冊でした。
<図書館>危うい少女たちの世界。その少女たちだけの100年に渡る歴史が、あっけなく終わってしまって少しさみしい。妹尾さんのラストの演説、「我々には無限の可能性があるのです。」からの言葉がとてもよかったです。
このような超お嬢様学校ではなかったけど一応ミッションスクール出身者としては母校にこんな読書クラブがあればぜひ入りたかった。読み終わった後学生時代を思い出してしんみりしてしまった。
ある女学校での話で、表の正史には残らないような話を読書クラブ員が書き残すって感じの設定で、5話の短編集になっていました。独特の言葉選びや言葉使いで書かれていて面白かったです。今まで読んだ中でも、好きな方の作品でした。
はみ出してしまった人たちの語る学園史。美しいものを素直に美しいと崇める少女たちは美しくて、残酷。悪気も何もなくただ気持ちのままに行動するような。そしてそこに残る後に語られない消える歴史は読書クラブ員たちの宝物みたい。理屈っぽいけど少女性も兼ね備えたような不思議な感覚の残る本でした
聖マリアナ学園の1919年から2019年までの歴史を、同校の読書クラブ員が残した裏の歴史書で綴ったもの。主人公は読書クラブに属する様々な少女たち。本を静かに読み語りながら、その時々の事件の主役になっていく彼ら。最近こういう100年史がおもしろい。
さすがですね。流れるような文章で、これぞプロの作家さんという感じです。登場人物も個性的で、かつずいぶんと魅力的です。ミシェールの話は少し涙腺にきてしまいました。ところどころに彼女らしいユーモアを挟み、それが合う人ならとても面白く読めると思います。屈折した少女の世界は、中にいる者にしか決して分からないんですよね。男性が読んだら少し引いてしまうかもしれません。桜庭さんの中でも好きな作品になりました。
その学園には読書クラブが存在した。正史に残らぬ珍妙な事件を、その少女たちだけが知っている。個性を極端に省かれた彼女らはまるで影絵のようでありアングラ演劇のような薄暗さを体現している。描かれる事件は異形の少女たちの心に罅を入れるものばかり。少女の永遠性と刹那性の交錯。
お嬢様学校に馴染まない異形が集まる「読書クラブ」。お嬢様学校の正史には残せないような事件をクラブ誌として記録し、読み継いでいく。設定や舞台や事件の内容が面白いこともあるけれど、文学少女と言うよりは文士や役者のような口調の登場人物達が独特な世界に磨きをかけていてなお面白く読める。
着いていけない部分も多いのに、読み終わった時には不思議と満足。桜庭さん独特の世界。ミシェールの話と最後の話が特に良かった。
巨大な聖女像の曖昧な微笑みに見守られ、ヴェールに包まれた女学園で過ごす少女達。 やんごとなき出生の多い生徒たちの中での"はみ出しもの"が集う我らが『読書倶楽部』は、だからこそ、学園の闇に葬られ、消去されていく真実の歴史を密かに綴っていく… "女"ばかりの、その奇妙で可愛らしくどこか毒々しい学園生活の百年を、垣間見る小説。
名門お嬢様学校の、禁断の部屋にようこそ。って帯に書いてありましたが、えっちい話じゃないです。内容は100年にわたる大河ドラマ。時代の流れに弱い僕には、少しせつなくなりました。最後の部分にたどり着いた、それだけでも読んで良かったです。あと、読書クラブみたいなところで、のんびりだらだら学生時代を過ごしたかったなぁ。
シニカルな女子高生がインテリぶっているような文体が好みをわけそう。屈折した少女キャラが好きな私にとっては大好物でしたが。『ぼくはかぐや姫』を思い出す設定で、また読みたくなってしまった。でもあれ絶版なんだよな……
女子のためではなく青年のためとあるところがこの世界観を物語っている。女子校の身としては、この同姓に対する憧れ。共感できます。しかし全体的に君達、しゃべり方が独特すぎやしないか。昔はこんなもんだったんですかね。なぜか全員が青年っぽく。・・・もしや読書クラブゆえなのだろうか。時を越えた乙女の園。100年後たった時どのように変りゆくのか。その行方が気になる。
100年の伝統を持つ女子校で、細々と、でも確かに受け継がれる創設者の精神。設定とストーリーはすごく好きでした。それに、ラストも。 *ただ、文章は今ひとつ、しっくりきませんでした。とりあえず、桜庭作品で読むのはGOSICKシリーズ一本になりそう、今のところ。
読み終わって見ると装丁が見事内容を表してますなぁ。途中までは退屈でしたが、最後まで読み通してよかったかな。ちょっと挫折しそうになりました。それにしても、こういう何世代にも伝わるつながりっていいな。
薔薇色した乙女の園。ひっそりと存在する読書クラブ。クラブ内で受け継がれる、正史から抹消された学園での事件を記した読書クラブ誌。この本がまさにその読書クラブ誌となっている。五つのお話どれも何かしら余韻を残す終わり方。それぞれに『マクベス』や『紅はこべ』などの物語が引用されていて一層引き立ててくれる。一人称が「ぼく」の女の子って、何だか良いなぁ。
好みは分かれるだろうけど、好きだなあこうゆうの。弱くて、ずるくて、可憐で、汚い。でも、そんな彼女たちがとても愛おしく思えます。「死ね!」を連呼するあたりとか、紅子ちゃんの発言をうけてダッシュでにげだしたりするとことか、現実から無理やり目をそらそうとする女の子たちの必死さが伝わってくる。それこそがこの学園を貫く思想なのかな。ほかの話もいいなぁ。女子高出身者としては、アザミの演説にぐっときました。
設定は好き。少女たちの秘密をこっそり覗いているみたいで、どきどきする。ただ表現に安っぽさがあるのがちょっと好きになれない。例えば女の子の描写、特に醜い女の子の描写。個人的に大切なポイントだと思っているのでもう少し頑張ってほしかった。
これは作者の趣味全開ですなぁ。『吹け!滅びの風』とか『鉄色の髪』とか、どこ見たような言い回しがちらほら。お嬢様学校において、異性交遊の激しい女子をズベ公とは!この呼び方はかなりツボ。
お嬢様学校100年の歴史を舞台にした連作短編。描かれる五つの時代のエピソードそれぞれがなかなかに秀逸。自意識過剰な読書クラブメンバーが語り部なので、持って回った言い回し癖のある文体なのだけれどもそれがこの物語にはぴったりハマっていて楽しい。リリカルで可愛らしい要素と生々しくグロテスクな要素とのバランスもちょうど良かった。甘いけど甘過ぎず、毒の匙加減が絶妙。少女特有の美しさと揺らぎがちな精神の在り方を愛でるにはうってつけの一冊。楽しく読めました。
nekoraisan
(続き)ただし、カトリックに関する基礎知識が欠落しているのはいただけません; 聖職者は妻帯しません。親子で聖職者とかありえませんから…。現行制度では終身助祭に限っては妻帯できる場合もありますが、この作品の時代背景では絶対に無理です! 一応ミッションスクール出身なので爆笑してしまいましたよ…
ナイス!
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09/27 16:39
(続き)ただし、カトリックに関する基礎知識が欠落しているのはいただけません; 聖職者は妻帯しません。親子で聖職者とかありえませんから…。現行制度では終身助祭に限っては妻帯できる場合もありますが、この作品の時代背景では絶対に無理です! 一応ミッションスクール出身なので爆笑してしまいましたよ…
ナイス!
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09/27 16:39
なんだろう、だめでした。読書を途中でやめることって滅多にないのだけれど、最後まで読めませんでした。文章が合わず、展開がもっさりしていた印象。他の作品は好きなんですけどね。
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