ヒア・カムズ・ザ・サン
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ヒア・カムズ・ザ・サンの感想・レビュー(1213)
久しぶりに有川さんの本を読みました。やっぱりどれを読んでもハズレがないですね!有川さんの書く男の人はカッコよすぎます。前半も後半のパラレルも読了後すごくスッキリした気持ちになれました。
7行のあらすじから紡ぎ出された2つの物語。もう、そんなとっかかりからわくわくさせられました。どちらも好きだけどパラレルの方が有川さんっぽいですね。後半にかけての盛り上げ方とか(笑)パラレルの方は泣けるかな
しっかり有川さんの文章でした。芯のある人とどうにもならない人のコントラスト。パラレルの方で、明日菜が晴男にバレバレの嘘をつく場面で、「ここでそれにすら気付かなかったら、あんた終わりだぞ!頼むから気付いてくれ」と読んでてすがりたくなるダメっぷり。引き込まれてる。長い時間の中で縺れに縺れた親子関係の歪みは、確かにちょっとした心が読めたりする超能力でも登場させたくなる。「許せる時に許す」その前に「諦める」。とても難しい。残るものがあるいい小説でした。
たった7行のあらすじから生まれた2つの物語。二十年ぶりに再会した父と娘の素直になれない屈折した思い葛藤・嘘。特殊な能力をもった主人公真也が両者の気持ちを繋いでいく。1作目は単純に「ええ話やな~」って思える、綺麗にまとまったお話。パラレルではあまりにも情けなくイタイ父親に対する娘カオルの気持ち、周りの人達の優しさが切ない。個人的にはパラレルのほうが好き。2つの物語を読めるお得感はあるけど、ちょっと物足りなかったかな。
最初の話の方が好きかなーと、パラレルの方を途中まで読んだときは思思っていたけど、最後の方にきて「こっちはこっちで好きだな」と思った。最初の方の物語は、榊さんの苦労というか葛藤というかが本当に辛かっただろうな………と思った。パラレルの方の挙式の話とかがオマケで数ページついてたら個人的に嬉しかったなー
1つのモチーフから生まれた、2つの全く異なる物語。サイコメトラーを主人公にした物語は他にも沢山ありますが、こんな風に優しい物語を紡げるのは有川さんだけかもしれませんね。才能に溢れ、情熱的に走り続ける「白石」も魅力的だったけど、私のような凡人にはむしろ、パラレルの「白石」のほうが心に響きました。ただし・・・このラストは絶対に人前で読んではいけません。だって涙がこぼれちゃうんですもの☆これから読む方は、くれぐれも注意めされよ♪(*^ ・^)ノ⌒☆
うーん、どうかなぁ。どっちの話が好きかと聞かれたら、始めのほうだけど。感銘を受けた!というほどでもなかったかな。次作に期待です。
感動した!パラレルのお父さんはあんまり好きじゃないけど大好きなお話になりました。パラレルのお話でのみんなが、人間くさくて弱くてわがままだけど、好きです。
「編集者として働く主人公真也は物にふれるとその記憶・感情が見えるという特殊能力をもつ。恋人のカオルの父がアメリカから帰国することになるが・・」始めにこのあらすじを持ってきてから、2つの話が展開されている。どちらも有川節炸裂のハッピーエンド。もっと暗くてもいいのでは?というくらい明るく終わる。有川作品はなんか幸せボケのようでそこまで好きになれない・・・が、文章はうまいから読みやすくてすごくいい。どちらも父親の人間らしい感情を描く部分が印象的。人間も卑しいし、間違える。父親も人間だから然り。親父って複雑だなぁ
SF好きの私にとっては、特殊能力をバンバン使ってくれないと物足りない。この前に読んだ作品が強烈な印象だったので期待しすぎました。
『ヒア・カムズ・ザ・サン』『視える』真也が白々しくならないのがすごい。ラストとは言わず、読み進めながら泣かされっ放しだった。自分と似た境遇の人物がいる訳でもないのに、どうしてこんなに響いてしまうのだろう。カオルの“父親”は白石で、“お父さん”が榊だったんじゃないかな。感覚的な解釈だけど。不器用に全力で家族を愛し続けた白石。白石を愛しているが故に、彼の家族まで愛してしまい苦しむ榊。真也の「僕は編集者ですから」の一言がたまらない。この物語は彼らのように切ない愛情で溢れていると思った。
著者を隠して読んでも有川浩だ、と分かるくらい有川節はブレてないと思います。たった7行のあらすじを種にこんな作品を2つも作れるなんて本当に作家ってすごい才能だと思う。私は表題作の、パラレルじゃないほうが好みでした。ただ…ただ、この本が有川作品の中で「1番好き!」と言われる程のパンチ力のある一冊になり得たかと言われるとそうじゃない気がする…。好きな作家さんなだけに、もう一度、感情のスイッチがドーン!と入るようなお話を期待してます!その日のために新刊出る限り読み続けます。
『太陽がほしい』とカオルが笑ったから、父親は『いいとも、取ってあげよう』と届かない太陽に手を伸ばす。まるで木々の枝の様に。同じ光を受けて育つ同じ植物。どれも一つとして同じ外見をしていない。たった七行。されど七行。芽吹いた種は全く違う枝葉を伸ばす。成功を収めて重たい果実を実らせながらしかし下を向いた枝。無様な枯れ木の癖にすっくと伸びた枝。どちらもその幹は同じ嘘で塗り固められて。その根元は娘を愛する苛烈な気持ちで満ちていて。ほら、太陽はやってくる。希望の形をして。何より愛する娘の形で。手を伸ばす、すぐ先に。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(1)
- 02/18
ひめありす@灯れ松明の火
うーん、有川さんなんだけれどな。という感じ。表現は有川節だし、登場人物の苛烈さも、特殊な能力の添え方も、やっぱり有川さんなんだけれど。でも、何か物足りない気がするのは何だろう。私のスイッチが入らないのか。それとも薄めの本だからか。あるいは甘い要素が控えめだからか。
ナイス!
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02/18 23:29
うーん、有川さんなんだけれどな。という感じ。表現は有川節だし、登場人物の苛烈さも、特殊な能力の添え方も、やっぱり有川さんなんだけれど。でも、何か物足りない気がするのは何だろう。私のスイッチが入らないのか。それとも薄めの本だからか。あるいは甘い要素が控えめだからか。
ナイス!
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02/18 23:29
うん? 7行の設定ありきで始まる二つの物語。設定ありきだからかしら、有川さんらしいセリフ回しは堪能できたけど、盛り上がりに欠けるなぁと。パラレル設定は楽しいけど、パラレルである意味がよくわからん。
たった7行のあらすじから生まれた中編とおなじあらすじから生まれた舞台を元にした中編の2本立て。後味の良さは2作目だが、個人的には1作目の方が良かったかな。
先に7行のあらすじがありきで、できた2作だったんですね。お題があって話を作ったりしていましたが、これが結構難しかったりして、なかなかできるもんじゃない。有川さんは、編集者と色々あって、信頼関係を作ったり、切れてしまったりしたんだろうと、余計なことを思ったり。父娘の関係は、難しい、20年も逢っていないと余計に難しい。甘くなく、甘酸っぱいような話でした。どっちの話が好きかは、決められなかった。
自分が弱くなってから、罪の意識から娘に逢いたい気持が高まる。自分の目標を達成出来ないハードルと理解していたからそ達成した立派な大人をイメージする。立派な大人?それは、自分の理想像である意味目標?夢・・悲観して生活すると何もかもが成功しない。特殊能力・・・自分は不要。相手のこと分かったらつまらないから。あえて、ここで特殊能力を詳しくは書いていないけど欲しかったのか?内容的には、今一だったなあ・・。
サイン本。やっと読む気持ちになりました。20年間疎遠だった父娘と、その間にある嘘にまつわる軋轢を書いた2つの物語。構成は「ストーリー・セラー」と類似。真也の能力の生かされ方と、晴男が痛々しいまでに嘘を吐きながらも人間臭さがより濃く表れているParallelの方が好み。前半は榊さんに救われたけど、やっぱり後半のラストが後味良い。代名詞の「ベタ甘な恋愛」がないので有川さんらしくない物語と思いつつ読み進めたけど、読了後は「人との繋がり」について深く書かれていることに気付いたので有川さんらしい物語と感じました。
舞台のパンフの数行のあらすじから広げた物語と、その舞台を観てから書いた物語の二編。同じような設定ながら全く違う、パラレルワールドのような物語。巧いと思うし一作目は面白かったが、「Parallel」の方は、舞台を観たことでそうなったのか、小さくまとまった感じで残念な出来。試みは面白いのだから、二作目まで力を抜かずに書いてほしかった。
甘ったるさ減少、今回は父と娘の関係を、特殊能力を持つ娘の恋人が語る二つの物語。父と娘の濃くて、そのくせ距離のある関係を絶妙な加減で描かれている。ラブラブ度は低いので、そこのファンは食い足りないか?有川サン上手くなっちゃって、あの初期の勢いはなく、昔からのファンは寂しいのではないのかなとちょっと心配。
七行のあらすじから生まれた二編の物語。面白い手法ですねー。 数ページ目で思ったのは、作者を知らされずにこの本を渡されても、きっと有川さんの作品だって分かるだろうなぁ、ということ。今回糖度は低めなんですが、全然空気の読めない人と気配りの出来る細やかな人が出てきて、セリフなんかも「有川さんっぽい!」と。人の気持ちがいろんな角度から濃く描かれていて、甘くないのになんだか読んでいる私がこそばゆくなりました。
なんだろう。二作とも普通に良かった。有川さんぽくない気はしたが、親子ものとしては痛さや切なさをよく切り取ってあった。ただ、二作続けて読むとどちらも印象が薄まってしまう。そしてどちらもサイコメトラーの設定が殆ど生きていない気がした。
有川さんの本の中では、ちょっと読み疲れちゃった。登場人物の名前は同じで内容がまったく違う人生ってのはいつもと違って面白かったけど、ワクワクドキドキがなかった。少し残念(;一_一)
購入したのはだいぶん前なんですがなかなか読む気になれず、でも読んだら一気に読めてしまう。この設定は面白い試みだとは思いました。が、もうやらない方がいいと思いました。
図書館でなかなか順番まわってこない有川作品。やっと読めました。主人公が同じで、2パターンのストーリーでしたが、過去に読んだ有川作品で言うと「ストーリー・セラー」と同じ系統にあたる感じでしょうか?どちらかと言えば、前半の話が好きです。この不思議な主人公でもっと色んな物語を読んでみたい気もしますが、本の中とはいえ、色々感じちゃう(読み取れちゃう?)主人公は大変かな?
1つのあらすじから2つの物語が語られ、新鮮な気持ちで読むことができました。特にお父さんのキャラクターが全く異なっていて面白かったです。ただ、2つ物語があるとどうしても両者比べてしまうので、1つの物語を長編にして読みたい気持ちもあります。
どちらも有川先生らしい作品だった気がする。生まれ持った力のせいで、知りたくもない、他人や自分の悪意に気づかされるってのは、つらいだろうと思う。知るべきではないことを知ってしまうという引け目も、きっと永遠に消えない。そんな真也には、「ずる」をせずにがむしゃらに頑張っているカオルが眩しい。そんなカオルの輝きを曇らせないようにと自分の意志で力を使い、カオルを救った。そのことが、きっとその力を愛する第一歩になるんだと思う。
物に触れるだけで、それに込められた『思い』が見える。それだけ聞いたらサイコメトラーの話かと思いましたが、普通にヒューマンドラマでした。同じ主人公と登場人物で、違ったお話が二本。一本目の方がストーリーは好きでしたが、二本目のラストの方がじんわりきました。親子だからこその間合いって本当に紙一重で、親子だからこそなかなかその一言が言えなかったり、どう接したらいいのかわからない。そんなどの家庭も抱えているであろう問題を、有川さんの観点と文章で現された物語だと思います。
7行のあらすじから生まれた2つの物語。一方は有川さんのオリジナルで、もう一方は別の舞台作家の作品に想を得て有川さんが小説化したもの。料理の仕方は異なれど、どちらもサイコメトラーである主人公の能力を絡めながら、20年も離れ離れだった父と娘の関係を解きほぐしていくようなやさしい味わいに仕上がっており、面白く読めた。ただ、作品の雰囲気が似通ってしまい、企画意図が十分生かし切れてない感じがする。どうせなら、同じあらすじでもこうも違った雰囲気になるのかと驚かせてくれるような2作を並べてほしいと思うのは欲張りかな。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(0)
- 02/14
静かに素敵。有川さんは相変わらず文章回し(って言葉はあるの?)が独特で、今回は特にソレが効果的で楽しめました。『〜するな』っ文章をこうも切なく使えますか。キュン有、ズキ有、ホロリ有。ホントうまいわぁ。…同僚の父を羽田まで迎えに行き…の大筋のみ共通で二作書かれたわけですが、話としては前の方が好き。だけど親父のキャラとしては後半の方が生々しくて好感持てました。紙一重だったけどね。実際いたら鼻白むこと請け合いだけどね。前の親父は激し過ぎて理解に苦しんだ。榊さんはよかったのだけどね。
ヒア・カムズ・ザ・サンの
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