儚い羊たちの祝宴
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儚い羊たちの祝宴の感想・レビュー(2043)
面白かったです。5話の短編集で、今までは推理小説家のイメージが有ったのですが、今回はどちらかというとホラーっぽい感じでゾクリとする終わり方の作品が多かったです。”身内に不幸がありまして”は最後の章の最後の数行でゾクッと、或いはニヤッとさせられました。”北の館の罪人”は絵の変化が分かった後の何とも言えない怖さが有りました。”山荘秘聞”は直接的な怖さでしょうか。”玉野五十鈴の誉れ”は料理に関するあれが伏線にもなっていて、上手いなぁとも思いました。”儚い羊たちの祝宴”は間接的な表現で沸くイメージが怖かったです。
昨年から米澤穂信を読んでますが、これを読んで、ますますはまりました。フレ幅の広い作家だなと。「古典部」「小市民」のような日常の謎モノから、「折れた竜骨」(傑作!!)のような海外翻訳ファンタジー風味、そしてこの作品のような悪意の効いたホラーまで書き、その全てが水準以上という作家は稀有ですね。また、個人的にもこういうドロドロしたのは好きです。宮本輝「避暑地の猫」とか夏目漱石「こころ」とかと構造が似ていて、人の利己的な部分に焦点があたっており非常に考えさせられた次第です。
旧家の令嬢を主人公にした、短編集。ミステリーというよりホラーだよ…怖い。殺人の動機が常軌を逸してて、そんなことで殺しちゃうの?えー!って感じでした。権力や財力があっても幸せとは限らないのよね。バベルの会そのものより、周辺の事件が衝撃すぎるよ。「玉野五十鈴の誉れ」はストーリーセラーで読んだことあったけど、最後の一文に寒気がゾワっと。グロいの好きな人にはいいかも。私は…うーむ。
米澤穂信さんはほんとに深窓の令嬢が好きですね。ミステリーだけど動機が常軌を逸しているので、心理的にはホラーでした。オチがカニバリズムってのは恐ろしい。 「玉野五十鈴の誉れ」だけは素直に、五十鈴が純香のためにやったことだと思って読んでいいのかな?もっと深い意味がありそうで怖いよ~ 時代がかった文章や雰囲気がいい。
ミステリだと聞いていたので読みながら犯人やトリックに目星をつけていたら見事ひっくり返されました(゚∀゚)ウヒョー悔しいからもう一度よむよ^▽^
久々の米澤さん作品。今回も面白い作品でした…!旧家っぽいお嬢様たちとその使用人の方々とかが非常に私好みの雰囲気を持っていて、読み進めるのが楽しくも惜しかったです。ラストの「儚い羊たちの晩餐」のせいか、凄く上質のミステリーという食事を頂いた気分です。旨味しかない最上のミステリー。図書館でお借りした本だったのですが、文庫本版の方を買いたいなぁと思いました。
★★★★★ 面白かった。米澤さんの一見さわやかさを装った青春ミステリーよりも、思い切りダークな小説の方が私は好きだ。「バベルの会」という読書サークルに関わる女性達の短編集。最後で話がひっくり返るだけでなく、途中にも仕掛けが施されているのがニクい。作中にたくさんの書籍が示されるが、ほとんど読んでいないのが情けなくも悔しい。さすが、米澤さんは博識だ。知っていればある程度、先が読めていたかもしれないが。「玉野五十鈴の誉れ」が好き。「山荘秘聞」はものすごく意表を突かれた(笑) 続編は書かれないのかな?
上流社会に身を置く(女中や妾腹も含め)女の暗い情念満載な1冊。短編1つずつは流麗な文章で、若干時代がかった表現もストーリーにマッチしており大変読みやすく、先が気になりワクワクしながら一気読み。しかし、読み終えればミスリードや読み落としが気になりその1話を繰り返し読んでしまい、結局なかなか先に進めなかった。古典ミステリー・ホラーが好きな人間には思わずニヤリとしてしまう所もあり、大変楽しめた。最後の最後でガッツリ落とされる話は大好き。でも恐怖・・というより「あ、やられた。もっかい読み直そう」的な感じかな?
<図書館>ホラーテイストなミステリーでおもしろかった!旧家のお嬢様たちに起こる事件たち。そこに漂う、なんともいえない雰囲気に飲み込まれました。どのストーリーもラスト(犯人)にはっとさせられます。「玉野五十鈴の誉れ」が一番好きかもしれない。
大学の読書サークル「バベルの会」で繋がっている短篇集。全て女性が主人公で、男性との恋愛話は一切ないところがとても気に入った。ホラーテイストで非常に読み応えがあった。どれも富裕層のお話で、その中に漂う退廃的な空気感が独特でホラーにとても合っていたと思う。「玉野五十鈴の誉れ」は百合好きな方には是非読んでいただきたい。それ以外の作品も百合っぽい雰囲気が割りとあって楽しめた。
お嬢様たちが集う読書サークル「バベルの会」にまつわる幾つかの短編で綴られ最後の本題と同じ晩餐のストーリーが印象的。山荘秘聞もやられた!って思うラストだった。
ブラックな作品でした。全体に漂う昭和初期のような雰囲気が好みです。
この中では「身内に不幸がありまして」が一番好きかな。あー、なるほどーと思えたので。
面白かったです。
百合だということで、初めてこの作家の著書を読みましたが百合としてもよかったし抜きでも面白いです。ミステリとしてはごく基本の筋立てな印象ですが、女性と彼女に仕える女使用人(っぽい人も含む)というあまり日本にはない私好みの登場人物たちと、彼女たちの善悪あれども生きる姿勢にとても好感が持てます。……でも会の彼女たちは狩られてしまうのよね…という無常な気持ちで再読しても愉しめるという上質。
短編全5作。どれも好きだがやはり「玉野五十鈴の誉れ」が一番かな(解説に誘導された訳では無い,と思う)。米澤作品の女性は皆(自らを「弱い」と言っていた小栗純香嬢ですら),どこか凜としていて非常に好ましいのです。
「身内に不幸がありまして」を読み終わって、おぉこういう物語が並ぶのかと楽しみが増した。「特別料理」は未読なため「アミルスタン羊」は初見なのだが、文脈から想定したそのままだった。これにプラスして「厨娘」の料理の仕方が説明されることで、怖さが増す。
短編集。story sellerで読んだ「玉野五十鈴の誉れ」が米澤さんを追いかけて読もうと思うきっかけで、これだけ久しぶりの再読。独特の重たく冷たい空気感、度々登場するバベルの会、ドキドキしながら読了。怖くて、面白かったです。玉野五十鈴のその後がどうなったのかやはり気になる。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 01/20
殺した方が面倒なのに殺してみたり、殺した方が手っ取り早いのに殺さなかったり、なんとも不合理な羊たち。「身内に不幸がありまして」、クスリと笑って読み終えました。「山荘秘聞」のミスリード。「玉野五十鈴の誉れ」からは、いよいよ噎せ返りそうな臭い。最後の1ページまで捲る手が止まらないのに、なぜか憚られる。なつかしい読書のたのしみ。
友人に勧められた一冊。米澤さんは古典部シリーズしか読んだことが無かったので想像以上のホラ―テイストに驚きました。最後のどんでん返しは快感で、とくに「玉野五十鈴の誉れ」が気に入りました。オチのある話っていいですね。
おぉお良作。ダークですダークネス!バベルの会のリンクひとつで、こうも統一された恐ろしさがでるのですね。設定は似ているのに、多彩な色を出してくれて、流石だなって感じ!こういうものを読んでしまうと、やっぱりインシテミルどうした?って思っちゃいます; …バベルの会は遠慮しますが、避暑地での読書合宿にはとっても惹かれるよ!
ミステリーでもありホラーでもありの連作短編集。1作1作のラストにいちいち背筋がヒヤリとする。「玉井五十鈴の誉れ」に特に引き込まれた。人間って怖いよねっていう…
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 01/07
幻想系ミステリ短編集。古いお屋敷、山荘、良家のお嬢様、召使、読書会、、、あ〜もうこういう設定大好き〜♪「北の館の殺人」「山荘秘聞」が特に気に入った。「玉野五十鈴の誉れ」は設定もラストもツボ。「儚い羊たちの祝宴」については、読了後「ラスト一行の衝撃」と言われていることを知った。それで、何度か読み返したけど、何がどう衝撃なのか全く分からない。どういうこと?あれ誰?
面白かった!誰かに感情移入して読むって話ではないようで漫画みたいでした。お化けより何より人間怖いよねーって思いました!
浮世の沙汰とは隔絶された生活を送る、お嬢様たち。 絹のレースに包まれたようなたおやかな生活の中にふと覗く、なよなかなお嬢様たちの、生臭さ。 それは、名だたる名家に生まれついた者のみが持つ、強靭さであり、したたかさであり。
易々と罪に手を染めるお嬢さん方がつらつらと、次から次へと出てきたな。玉野五十鈴と北の館の罪人がすき。でも表紙の本のしおりのような紅い紐が気になって仕方なかったです。つい、払ってから絵だったかということしばし。
「読書サークルに絡んだ連作ミステリー」っていう設定だと何処かで目にして読んでみたのですが、想像してたのとはまるで違ってました。個人的な印象はミステリーじゃなくてホラー(涙)そこは残念だったのですが、ホラーとは言っても幻想的で陰鬱な話もあれば「落語?」みたいなオチの話もあって楽しめました。玉野五十鈴の話には思わずニヤリでした(鬼?)
勧められて読んでみた。確かに上手い。上手だとは思うんだけどいかんせん私にはミステリを楽しむ才能がない。フーダニットと謎解きに興味が無い(せっかくの謎を「解く」意味が解らない。もったいない)のと同じ位「フィニッシングストローク」に対する感動がないんだよ…。「山荘秘聞」なんかむしろラストでひっくり返さない方が無茶苦茶狂ってて美しいのにとか思う嗜好の人間が読む資格はない本だった。表題作は好き。ラストがこれな事で全体がミステリじゃなく一種の幻想物語と化す、という解釈も出来るような。いや、無理があるか。
衝撃の一文、といえばやはり「十角館の殺人」が有名ですよね。長編で伏線に伏線を詰めたあの作品にはやはり届いていないなー、と勝手に感想。是非長編で試みてほしい。あるいはバベルの会内部を中心においた作品が読んでみたい。
夢想家のお嬢様たちの暗黒ミステリ集。こういうジャンルの作品が特別好きという訳ではないけれど、ラストの一行にオトされるというのは本当だった。じわじわと溜まりに溜まった疑惑の答えがその一行に、みっちりと凝縮されており、目に入れた瞬間それが音を立てて潔く弾ける感覚が読んでいて面白かった。個人的に好きなのは、『山荘の秘聞』。やっぱりそこは人肉かーと確信しかけたところで見事にその期待を裏切る手法は素晴らしいとしか良いようが無い。悔しいけど、その一撃は強烈でした。いたた…
暗く陰気な雰囲気漂う5つの短編集。どの話も人の狂気を孕んでいて、読了後はクセになる後味の悪さ。描写はあっさりしたものなので、グロテスクや残虐性が行き過ぎることもなく程よい感じ。貴族達の闇を令嬢や使用人が語るという設定も自分好みだった。一番面白かった話は表題でもある「儚い羊たちの祝宴」。同著者の「インシテミル」も読んだが、こちらの方が断然よかった。
過去に読んだ米澤穂信さんの著書、インシテミルとボトルネック。それに今回の儚い羊たちの祝宴を併せても、おなじ作者が書いている本とは思えませんでした。しかし、ミステリって奥が深くてなかなか入り込めず、未だ入り口でストップしたまま突っ立っている状態です。
追想五断章に比べると、短編集という事もあってか、かなりスイスイ読むことができた。フィニッシングストロークにこだわった短編集だが、連作かと言われると正直疑問。共通の時代、共通のキーワード設定の下に書かれた短編集と言った方がいいかも…これは完全に本屋の勝手な戦略なんでしょうけど。ミステリ好きとしては「最後の一撃」で落とすだけではなく、伏線の回収が上手い「北の館の罪人」となんじゃそら(笑)と言いたくなるミスリードの上手さが光る「山荘秘聞」を推します。
なかなか面白かったです。大富豪とそこに使える召使…という設定ゆえに、昭和初期の雰囲気が漂っていたのが、ちょっとブラックな短編を効果的に盛り上げていてよかった。淡々と、目立った出来事もないのに、飽きさせない展開で、とてもよくできた短編だったなぁ…と思いました
オビにある「ラスト1行の衝撃」は、個人的には、 さほど感じませんでしたが、振り返ってみると、 あとから寒気が襲ってきました。 作品の中では、「玉野五十鈴の誉れ」が良かった ですね。ゾッとしますが。
儚い羊たちの祝宴の
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