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もうすぐの感想・レビュー(312)
妊娠や出産がテーマで、いろいろと考えさせられる本でした。何人もの女性の物語を通して、産婦人科医療などの社会問題にも切り込んでいて、橋本さんの作品の中では少し珍しい印象。私もいつか、子供を望んだり、産んで育てたりする時がきたら、また読んでみたいと思いました。他の橋本作品にも言えることですが、男性作家なのにこんなにきれいに女性の気持ちを書ける橋本さんは本当にすごいと思います。
「いつか子供が欲しい。でも今は自分の時間が大切」そう思っている人は多いと思う。でもいざ子供を作ろうと思ってもナカナカできない。働く女性が多くなった今、不妊治療でツライ想いをしている人がたくさんいる。子供を産むって本当に大変で素晴らしいことなんだよ。
既婚で子なし、ネット新聞の記者・由佳子は、妊娠と出産の現場を集中取材することに…。読者の体験談など数人の話が登場するので色んな角度から妊娠・出産を知ることができました。自身も30代女性ということもあり、出産適齢期への焦りと戸惑いには考えさせられます。
妊娠や出産の現実に関して、あまりにも無知な自分…。特に、妊娠のタイムリミットに気づかないまま、人生を謳歌しているかのように見える30代女性という表現には恐怖すら感じました。のんびりとしていられない。。妊娠に適する時期や不妊治療のつらさについて、女性はもちろん、男性にも知って欲しいですね。
初、橋本紡さん作品。男性なのによくここまで女性の心情に迫る文章が書けるなあとただただ感心。物語は産婦人科医の逮捕から始まるのだけど、それだけではなく、妊娠・出産にまつわる現代が抱える諸問題に対して、読者の体験談を聞くこと、主人公、由佳子の周りの女性たちの体験を基に踏み込んでいく。由佳子が取り上げた記事(お産難民、不妊)が、由佳子の友達の話とうまくリンクしているのが面白いと思ったが、産婦人科医の逮捕の裁判の話が最後、やや宙ぶらりんだったのが、やや残念だが、とても読みやすい本。
作者の橋本さん男性なのに女性が書いたかのような繊細な視点。子供を産みたくても産めない人。産みたいのに産む場所がないということ。まだ結婚もしていないし、子供を授かったこともないのでこういうことにはひどく疎かったのだけど、私も女性ゆえいつかはこのような壁にぶち当たると思う。男性が書いたとは思えない良作。2011/575
11月最後の日に読んだ本。色々衝撃的な内容でした。私が読むには少し早かったかなぁと思います。出産・妊娠がテーマとなっており、厳しい現実を突き詰められた感じがしました。子供を産むって本当に奇蹟なんだなぁ。母親に自分たちの出生話を聞いてみましたが、結構壮絶だったようで、本当に頭の下がる思いです…(ホンマ、産んでくれてありがとう)それにしても、この本を書いた著者が男性ということに驚きますね。綿密な調査や丹念な下調べのもとで、この本が仕上がってるとひしひしと感じます。様々な人に読んでほしい本です。
産む産まないだけではなく、産める産めないという運命もある。心が痛くなるところが多々あり。命を授かる。ということについて無知でありすぎるように思う。
子宝相談が多いので参考になれば、と思って手にとりました。自分の人生で親になることを選択肢に入れるなら、お金や時間で手に入れられる楽しみと天秤にかけてはいけないですね。芸能人の金にあかせた不妊治療など違う世界の話し。子どもが産めてよかった、と心底思った。裁判の部分にはあまり必然性を感じなかった。
妊娠や出産の現実について知られていないことがほんとに多いなぁと思う。こういう大切なことこそ学校で教えるべきだと思うけど、そういうのは別の話なんだろうか。何よりも大切な命の話なのに、世の中の最優先事項には入ってない気がして、それが不思議。そういう意味でこういう類いの本がもっと読まれるといいなと思う。
女性視点の作品が多いとは思っていたけど、まさか妊娠~出産までの話を描くとは思わなかった。ただ作家のブログを読んでいるので、ある程度理解はできる。 これはこの作品を男性が描いたという点が評価されるべき部分ではないだろうか。
もう少し突っ込んで欲しい部分もありましたが、そこも含めて出産や妊娠、子育てについていろいろ考えさせられました。それにしても、橋本さんってたしか男性でしたよね。よく取材されてますね。
確かに大切なテーマであると思うし、実際、読み始めたらスイスイという感じで読めていった。命を授かる、産むということは、大変なことだと思う。それと現在の科学の進歩のあり方は、とてもデリケートな部分も多くなってきていると考えているが、そういった点も再考させられた。全体として、いいストーリーであると思っていたのが、最後のオチが何だかなあ~と思う。
何気なく手にとったら(高齢)出産に関する様々な事例が描かれていた。結局あのニュースサイトがあの結末になったのはどういう意味があったのだろう。ラストシーンはご都合主義を感じた。結局主人公は多くのものを手にした状態で次のステップに向かうことになりそうだ。
ネットにのせる記事って設定でまんべんなく広く、作者の意見も入り込まないから読む方としては現実感がかなりあった。あの産婦人科の事件も取り上げられる作品が多いのに、結局何だったのかわからないのは、分かってはいけない裏事情があるんだろうか。だからこういう作品として残していくしかないんだろうか。つながりがあると滅多なこと言えないもんな。
妊娠・出産につての女性の心境がすごく上手く描けてたと思う。だけど、女性は誰でも子供を愛する心や、産みたいという本能を持ってる生き物だってゆう刷り込みの様にも思えた。
いろんな立場の女性から描かれる妊娠・出産。ドキュメンタリーのようでした。前半は何だか心がひりひり痛かったなぁ。話が少々盛り込み過ぎな感があり…裁判についてもう少し掘り下げて欲しかったです。女性はもちろん男性にも読んで欲しい1冊でした!
記者である由佳子は、医療過誤により産科医師が逮捕された事件を追うと共に、『産む〜女たちの選択』という特集記事を書くことになった…。流産した女性、不妊治療中の女性、子供が欲しいのに夫が頑なに避妊具を使う女性、出産させてくれる産院を探して奔走する夫婦など、様々な女性やカップルの話、そして由佳子の友人たちや由佳子自身の話。崩壊寸前の産科医療。「産む」ということについて深く考えさせられるドキュメンタリータッチの小説。私の娘たちが大人になった時、果たして安心して「産む」ことができる社会になっているでしょうか。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 07/18
大野病院産科医逮捕事件がモチーフにされていると知り手に取ったが、描かれてはいるのはむしろ、いまの社会で子どもを産むことそのものの困難さ。産む場所の少なさや、不妊による精神的・経済的負担のつらさといった問題は知ってはいたが、そのもとでの女性の苦悩がそれぞれのエピソードからひしひしと伝わり、男(というか自分)がいかにのんきな存在であるかを思い知らされた。いろいろと盛り込みすぎて消化不良のところもあるが、それでも著者の熱い思いが伝わってきて読んでよかったと思える一冊。若い人をはじめ多くの人に読んでほしい。
妊娠に関する問題を取り上げたお話、なのかな。小説というよりは、なんだかドキュメンタリーでも見ているような感じでした。問題だけ提示されて回答がないというか。まあ現実問題、年を重ねてどんどん出産できる可能性が減っているのだなと思うと怖くなる。
現在妊娠中の私。妊娠、不妊、出産にまつわる現実的な話をちょっとかわった切り口で繋いである。由佳子が取材した女性の経験談はかなりリアル。わたしも一度は考えたり経験したことがまんま語られていて、自分のことのように読んだ。涙した。それからこれから迎える出産シーンもかなりリアルで勉強になった。ただ裁判の話は中途半端だった気がする。少子化と言われているにも関わらず、産婦人科の現状の厳しさも改善せず、医療制度を制限するということはどういうことなのか。憤りを感じる。 とにかくいろんなことを考えさせられたいい作品に出会っ
短編のようなつながっているような。出産って早い時期にやんないとだめなんですね。高校生の私にはまだまだだと感じてますが、それでもあと何十年もあるってわけじゃないんだなぁ。もうすぐっていうのは、タイムリミットのことなのかな。
橋本さんの作品はほんわりといていて、ファンタジーな感じの印象があるけど、これはもっと、現実的というか社会的な感じだった。「出産」について様々な視点からの問題を扱った、ドキュメンタリータッチの作品。女性にはタイムリミットがあると思う。私もその年齢に少しずつ近づいていている。目を背けたくもなったけど、背けてはいけない。いろいろと考えさせられた。ストーリーは裁判に関しては少し印象が薄かったけど、全体的に面白かったと思う。男性にも読んでほしい。
表紙写真から、もうすぐ「産まれる」という幸せ妊娠ライフの本かと思って手に取った。読んだ後、もうすぐ「タイムリミット」という問題提起の意味だと知った。30代女子にはグサっとくる妊娠、出産の話。不妊治療の必死感は傍から見てると理解できないだろうけど、当事者は真剣なのだ。これだけ少子化が問題視されながら妊娠も出産も障害が多い社会。深く考えさせられる本です。
お産を巡る今の状況を知るには、ストーリーがあってとても分かり易いような気がしました。実は私も不妊治療経験者なので、治療で1年や2年あっという間に過ぎるっていうのは実感として解りました。悲しい事だけど現実として「タイムリミット」があるのは否めないと感じます。だから多くの女性に、それからパートナーである男性にもこの本を読んでもらえたらなぁ・・ 考えるきっかけになるんじゃないかなぁ・・という気がします。まあ産む事がゴールじゃなくてその後も忍耐の日々が続くのですが・・・
主がまだ不在のベビーベット。物語のラストは最初から始まっている。いつからなんでしょう。命を作る、作りたい・・・と言うようになったのは、授かりものの命が医療がどんどんよくなるにつれ作り出すものになってしまった。愛情もあるけどそれよりも子供を・・・と切に願う女性。人間の体にはやはりその年齢に適した時期があるのも否めない。医療現場と女性の立場、また男の立場や世間の目、イロイロなものが絡み合う。「今はまだ欲しくない」よく耳にする言葉ですが、自分の「今」っていったい何を基準に言うのかな?と世の中に問いたくなった。
「妊娠」「出産」をテーマとした話。出産に関しての病院事情、社会の対応などはニュースなどで知ってはいましたが、「出産」の当事者の事情は全くと言っていい程知りませんでした。適齢期がどんなに影響するのか、20代後半の身としては他人事で読めませんでした。女として読んで正解な一冊でした。そして男性にも読んでもらいたいです。
小説なんだけど、ドキュメンタリーのような書き方が不思議。妊娠出産にまつわる体験談が参考になっておもしろかった。裁判を追うというエピソードは希薄なので、なくても良かったかも。他の方のコメントで、「もうすぐ」適齢期が終わってしまう、という解釈に目からウロコ。「もうすぐ」赤ちゃんが産まれるとしか考えてなかった。
オチなし。あえていうなら表紙と"もうすぐ"の意味がオチ。フィクションだけど、まったくの嘘でもない。ちょっとどっちつかずなところがあるかなぁと思った。いろんな人を取材したいとか書いてあったものの、なんとなく意見というか読み取れる方向性てきなものは同じな気がする。なんとなく同じような話というか。なんか、子どもが欲しいのは本能だ論というか。そんな人ばっかでもないと思うのよ。子どもがいらないと思う人の話をいれたりとか、もっと事件解決のために云々とか盛り上がるところがあってもよかったんじゃないかなぁ。
妊娠、出産、不妊治療、高齢出産…30代女性の不安、焦りと女性性に対する静かな問いかけが詰まった作品。橋本さんの描くこころは、不安定で細波のような揺れがある。そこが現実的であたたかくて、いとおしい。ルポを読んでるような気分になり、さまざまな視点から産む、ということを考えられた。作品を読み終えて、このタイトルにやられたなぁと思った。タイトル・表紙まで含めて、綺麗に作品だなと感じる一冊。
プロローグ読んで「おいおい橋本紡が社会派ミステリーかよ」とビックリしたw 「社会的なことに興味を持つようになったし、自らを社会の一員と感じ、少しでもよきものにしたいと思い始めた」 まさにこれ。現実的な「タイムリミット」を考えると30歳までに結婚…なんてぬるいのかもね。いずれ仕事に復帰したいという人も多いだろうし、でも保育所一つにしても大変だしとか、考え出したらもっと広い視野で悩み始めるはず。それこそ政治とか。本当に広く読まれてほしいです。結婚や出産、恋愛をイベント感覚で捉えている人たちに。
今まで読んだ橋本紡の本で一番好きかもしれない。というか、いつもみたいに青くて痛々しいーって思うようなキャラクタがいないから一気に読めました。女性から見る結婚、出産、不妊と重たいテーマですが、主人公と同じように私たちもそこから目をそらしてはいけないんだなと思います。
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