殺人探究 (新潮文庫)

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殺人探究の感想・レビュー(4)

【★★★★☆】知的で異質な<ウィトゲンシュタイン>と女性警部ジェイクのふたりの人物造形を見事に掘り下げ、それでいて『論考』等に基づいた思考の「探究」と、犯罪「捜査」のもつ緊迫感あるエンタメ性がうまく噛み合い螺旋を描くように物語が進んでいく。故に<ウィトゲンシュタイン>の生き生きとした心が崩れていく後半以後、作品自体の力がそれに合わせて減退していくのがちと残念。Interesting and enjoyable.

92年に書かれた、2013年の“近未来”を舞台にした連続殺人犯とフェミニスト女性警部による哲学探究。哲学論議についてはわたしの頭ではついてゆけず。しかしこの20年での携帯・モバイル機器の発達は驚異的なものなのだなぁと改めて思ったり。「かつて夢見た未来」も大半は依然夢の中に。

「殺人を犯しそうな人間のリスト」が漏洩し、次々と殺害されていく……というサイコ・サスペンス。もしも犯人がリストを公開した上で連続殺人に挑んでいれば、類似犯が続出し、相当な混乱が起こっただろう。

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03/01:里馬
殺人探究の 評価:100 感想・レビュー:3
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