宇宙創成〈上〉 (新潮文庫)
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宇宙創成〈上〉の感想・レビュー(434)
現在では常識とされる知識も、過去の巨人達の肩から見た景色であると思い知らされる。宇宙と言う最大の未知領域に挑む、人類の知的な大公開の歴史を知ることが出来た。
読み進めれば読み進めるほど、気味悪いほどのめりこんでいった。とくに、ハッブルの赤方偏移のあたりで鳥肌が立った。そしてハマればハマるほど、言い知れぬ悍ましさに襲われていった。下巻を手に取った心情はもはや、「怖いもの見たさ」な気がする。私だったら怖くなって最後まで語れないだろう…サイモン・シン恐るべしといったところか。
宇宙は男のロマン! 「地球って実はものごっつい速さで動いてるよね」とか、「宇宙ってどんどん広がってるよね」とか、最初に考えた人は偉大すぎる。 今では常識(?)になっているそういった考えが、どのように広がっていったかを、駆け足でたどった内容です。 宇宙ネタは小難しい話になりがちですが、そこはさすがにサイモン・シン、無難にまとめてます。文系の人でも物語として読めるんじゃないかと。
ヤバイ。宇宙ヤバイ。(中略)とにかく貴様ら、宇宙のヤバさをもっと知るべきだと思います。(ちゃんとした感想は下巻を読み終えてからにします)
2日間で完読。「フェルマーの最終定理」よりも内容は遥に面白い。証明不可能だと考えられたことが、人々の飽くなきアイデアによって次々と可能となってゆく。その度に宇宙観が塗り替えられてゆく歴史が簡単なタッチの文章で展開されてゆく。その中で地動説を始めとした新しい世界観は支持する人が死んで、若い世代に交代されないと認知されないということには驚き。刷り込まれた古い価値観はその人の人生そのもので、いくら新しく確実な証拠が提出されてもおいそれと認めることはできない人の さが みたいなものを感じました。
再読。難しいけど面白い!宇宙好きには堪らない。途方もない年月をかけて空を見上げてきた天文学者達を讃えたい。あと、数学の万能さに驚く。
ポピュラーサイエンスの王道。古代からビッグバンモデルまでの宇宙論の歴史が、物語のように平易に、豊かなイメージを持って描かれる。理論を観測が試し、観測から新たな理論が生まれる科学の営みをメインストーリーにしたドラマチックな本だ。途中の実験や新理論ごとに挟まれるサイモン・シンの分かりやすい例え話が秀逸。いろんな宇宙論、物理学の本を読む前提知識を楽しみながら得ることが出来る。ガリレオやハッブルたちの人間ドラマも臨場感に溢れていて素晴らしい。小説のようにすらすら読める宇宙論入門
古代ギリシャでの科学の勃興から今日のビッグバン理論に至るまでの、壮大な物理学を体系立ててまとめ、科学を学ぶ者として知っていなければならない科学史背景を、ユーモア溢れたエピソードで最後まで飽きさせず読ませる見事な一冊。
暗号解読、フェルマーの最終定理に続いて、サイモン・シンの三作目を読書。これまで同様、一人ひとりの努力・成果が謎を解き明かし、一つの大きな流れへとつながっていくダイナミクスが面白い。
天動説が信じられていた最初期から相対性理論、ビッグバンがとなえらはじめた20世紀前半までの宇宙の謎に挑ん人々の記録。 色々の現象の理由が噛み砕いて説明されとおり、分かり易い。また各章の終わりにその章で述べられたことのまとめがが載っており、誰と誰がどの予想を信じていてどう対立しているか、どのように予想が証明されていったかが掴み易くなっている。 下巻が楽しみ。
難解な宇宙論の世界をこれほども平易かつ魅力的な文章で描けるのは本当に素晴らしい。学者やその家族、友人、同僚などの言葉を豊富に引用しながら書かれているため、科学者たちの研究観に刺激を受けると同時に、その人間性にも親しみを感じられる。
天動説が地動説に変わり、ニュートンの重力理論が、アインシュタインの一般相対性理論に変わり、安定した宇宙が膨張する宇宙に変わるのを、人間のドラマを交えてダイナミックに描く。そして、宇宙創成の秘密が判明する下巻へ。おもしろいぞ!
3回目くらい。知らないと難しく感じる知識や理論やその歴史をわかりやすく解説してくれる。ただそれだけなのに、とにかく面白い。
稀有な才能だと思う。
☆5つ。宇宙の創世について、簡単にかつ、歴史の要所要所のポイントを押さえながら解説した本書。サイモン・シンは暗号解読の際にも思ったが、わかりやすい文章や例えを使うのが本当にうまいですよね。子供に尋ねられて、答えに詰まった大人の方々に是非。おすすめです。
月食の時間から月の直径をしり、三角関数を使い月までの距離を求めたというアイデアは素晴らしいと思った!またあらゆる天文学者が宇宙の凄さを解き明かしていくところにロマンを感じた!自分も彼らのような凄い発見をして世の中に衝撃を与えたいと思った!
無性に読みたくなって再読。人類の英知と夢がこれでもかってくらいに絡まり合って真理(と思われるもの)に突き進む様はSFの如くサスペンスの如くミステリーの如くワクワクさせられる。
科学ニュース好きにはたまらない本だろう。発見のスリリングを追体験している錯覚に陥る。結末はだいたい知っている(いわゆるビックバンである)のに、そこまでに行く過程が気になって、どんどんページが進んだ。
先史時代から夜空には星が光っていて、人の歴史は星に見守られながら始まった。宇宙観測・宇宙哲学の黎明からビッグバンモデルの誕生・ハッブルの法則の発見まで。科学の歴史というよりは、科学者の伝記集というイメージ。ひとりひとりの科学者が生き生きと描かれていて、彼らの論をより興味深いものにしている。排尿は我慢しないようにしようと思った(p.82参照)。
レポート作成のために一応は読んだけど、かなり読み飛ばしてしまいました。そのためエッセンスの表面をなぞっただけのような、なんとももやもやした感覚。社会人になるまでに、もう一度しっかり読み直したい。
人間が宇宙をどう感が、どう見つめてきたかを神話から説き起こしてゆく。本書を読んでいると、いま私たちが常識として認識しているこの宇宙が数百年後にはまったく異なる姿を見せ亭るンかも知れない、そんな気がした。
やっと上巻読みました。重力論争のあたりはかなり興味深く楽しく読めました。でも、正直、望遠鏡技術の発展はあまり興味が湧かず、多少読み飛ばしてしまいました。。基本的には構成がよく練られていて小説としても面白く読めます。
地球が宇宙の中心という考えからどのようにひとが科学が進歩していったかがよく分かる。歴史上偉大な足跡を残した人達は何かしら一癖あって面白いということも分かる。
人類が宇宙を知る過程を描いたもの。何もないところから何世紀にわたって知識を積み上げ、それらを集約して新たな世界へと踏み出していくのがよく分かる。その一方で新たな事実はそう簡単には受け入れられないことも多いんだなと思った。今まで当たり前だと言われていたことを否定されるとどうしたらいいのか分からなくなってしまうということもあるのかな。
本書は古代の世界観から説明を始めているため、過去の学者達と共に、改めて理論や観測結果を積み上げることができる。その過程の中で、本書は「地球が自転しているなら、なぜ風が起きないか」「宇宙の年齢はどうやって測定しているのか」といった素朴な疑問に答えてくれる。そして、科学者たちの人間性がドラマチックに描かれている。ここに、本書の分かりやすさと面白さがある。
小説でなくとも人類の科学史はかくも面白いのか!と改めて認識。保守派と革新派との絶えざる争いによって生まれた今日の世界観を得るために人類のしてきた努力の凄まじさ、それを支える熱意には感動せざるを得ない
人類が宇宙を知るまでのプロローグ篇です、この巻を読むと学校の数学や物理で学んだ事で、星の大きさや、距離や、ビックバンまで解ってしまう事に驚いてます。
下巻で核心に踏み込む前に、下地としてビッグバン・モデルに到るまでの歴史とドラマを学んでおく、いわば予習のための上巻でしょうか。さすがにクライマックス的な興奮はまだ味わえませんが、それでも宇宙論の歴史に関する様々なエピソードはとても興味深いものでした。宇宙科学の発展の歴史が、まさに権威との戦いの歴史そのものであったこと。そしてその権威は紛れもなく、過去にそうした権威を打ち倒してきた当の科学者達自身であったこと。宇宙の深淵という壮大なテーマを前に繰り広がられる人間臭い物語、という構図がなんとも面白かったです。
神話~宇宙は膨張しているかも?まで。石を積み上げるように宇宙が解明されていく様子はチートの集まりの「フェルマーの最終定理」に比べると地味だけれどもこれが科学というものだと思う。
天文学の歴史は、人類の宇宙認識の変化の歴史。天動説からビッグバン理論(のさわり)までの歴史を実にわかりやすく説明してあったので、すんなりと宇宙が膨張しているという(ある意味「常識」に反している)考えもすんなり。また、エーテル否定実験と特殊相対性理論が、今まで読んだどんな書物よりもわかりやすかった。筆者と訳者の力量に感服。さぁ下巻だ。
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