暗号解読〈上〉 (新潮文庫)
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暗号解読〈上〉の感想・レビュー(593)
いやー、おもしろかった。久々にページをめくる手が止まらない本に出会った。アルファベットも数学も苦手な自分には暗号の内容は難しすぎる位だったが、暗号の作成者と読解者の戦いに重きを置いている為、自分の大好きな冷戦時の宇宙開発競争の様で楽しんで読めた。メアリ・シュチュワートの犬は忠犬。ただ、同じ内容の文章が何度も繰り返し書かれるところが多く、その部分が少し読みにくかった。せっかくエニグマの解読方法をみつけたのに、大国でなかったが為に自国を自力で守れなかったポーランドが気の毒
情報は権力であり、権力者は情報を持つ。その情報を守るために、暗号作成者と暗号解読者の知恵くらべが行われてきた。 第一次大戦のとき、ドイツ軍の暗号は筒抜けだった。後年、この事実に気づいたドイツは、強力な暗号を手に入れるため、エニグマを採用する。エニグマの暗号は解読不可能とされていて、ドイツ軍はエニグマを信じきっていた。 しかし、第二次大戦のとき、ドイツの暗号はまたしても解読され、筒抜けになるが、当のドイツはまさかエニグマが解読されているとは思わない。 2つの大戦の裏には、暗号解読の攻防戦があった。
暗号作成者と暗号解読者の戦いの歴史みたいな内容。換字式暗号やヴィジュネル暗号など昔の比較的単純なところはよく理解できて楽しめたが、近代のエニグマの解説になると、解読の方法も一回では理解できず時間がかかってしまった。解説つきでこれなのだから、僕には暗号解読なんて単アルファベット換字式暗号でも難しいだろうなあ…。
フェルマーの最終定理を読んだ勢いで手に取ったのだが、著者の相変わらずの取材力に脱帽しっぱなしでした。テレビ番組の作成者だっただけに、広く大衆に伝える力は流石です。暗号解読者と暗号の作成者のせめぎあいと、そこから生まれるスリリングなドラマは掛け値なしの面白さです。
インターネットが普及した今日では、ほとんどの人が(知らずとも)暗号化の恩恵を受けている。この本では、●暗号化の基礎を数学の難しい知識無しで説明し、●暗号化がこれまでの歴史において、各々の時代の勝者となるために如何に重要な位置を占めてきたかを説明し、●暗号作成者と暗号解読者の切っては切り返す歴史が説明されている。特にIT屋に読んでほしい本。今日使われている技術への造詣が深まるだろう。
「フェルマーの最終定理」で著者の他の本が気になり読んだ。 期待通り、いかにも難しそうな題材を説明し歴史を物語として読ませてくれる。下巻も引き続き期待。
暗号作成者と暗号解読者の果てることのないバトルを描く。鉄壁にしたはずの暗号も解いてしまう暗号解読の着眼点に驚かされる。サイモン・シンの本を読むとなんだか数学やりたくなる。
中世ヨーロッパのエリザベス女王暗殺計画に絡めて古代からの暗号の歴史、そして近代、エニグマの解読に尽力した暗号解読者について語られている。エニグマ関連の話は色々と小説化、映画化されものを見ていて結構知っていたつもりだったが、暗号解読者の人たちは機密であるがゆえ、戦えるのに大戦中前線に赴いていないということで非国民扱いされ、辛い扱いをされていたことは驚いた。中世近辺のくだりは暗号よりも拷問処刑の表現が強烈過ぎてそれしか印象に残ってない感じ…
同じ著者による「フェルマーの最終定理」では、数学の基礎知識が乏しい方に対してもわかりやすくフェルマーの最終定理についてドキュメントした著書であり、数学の世界の深遠さを堪能できるものだった。これに対し本書は、数学が関わるテーマであることには変わりはないが、それがどのように実用化(主に軍務や外交)されているかという、やや観点の異なる話であった。数学についての話を期待していた自分としては少々肩すかしを食らった感じがしたが、一方、これはこれで興味深いテーマだとも思った。
エニグマ解読の後半辺りで挫折したけど……。書かれていた通り正しく、進化するウィルスと抗体の闘い。世界共通で発展していくような、軍事力を競うものではない知能の闘いに興奮です。新しい暗号一つ出てくると成る程と思うと同時にこれは解けないだろうって思うんだけど、それを上回る解読者達のアプローチの仕方には気持ちよさみたいなものがある。
暗号の解読方法や暗号化する装置の構造は難解で、全ては理解できなかったが、様々な時代背景に伴う暗号作成者と解読者の攻防には興味深いものがあった。『踊る人形』や『黄金虫』など暗号が使われた小説が話に出てきたので、そちらも読んでみたい。
難解な暗号理論を、内容をそこなわない程度にエッセンスにして具体例をあげながら解説し、読者を暗号解読の世界へ引き込む。「小説家」ではない「サイエンスライター」としてのサイモン・シンの真骨頂を見た気がする。
暗号を巡る戦いは、文字操作による知性の戦いだが、そこには、流れる血と伝わる熱の生々しさがある。 それは、そもそも暗号が、金や愛、地位といった人間の欲に根ざして使われるものだからかもしれない。 なので、頻度分析やループ等、不屈の天才の洞察力に舌を巻くのと同じように、安全との思い込みによる憚りなさや、シリーやクリブ等、人間らしい迂闊さを面白く読んだ。 それにしても、それ故の敗戦国なのかもしれないが、大戦中のドイツの暗号の破られ方は気の毒なくらいだと思った。
ヘタなミステリーより面白い。暗号作成者と解読者の頭脳バトル。歴史の裏でこんなことが…というエピソードてんこ盛りで歴史好きにもおススメ。下巻はこれからですが、ロゼッタストーン解読の話が載っているらしいので今から楽しみです。
ハードカバーで既読。文庫本では初読。上巻部分は、軍事・機密暗号に関するものがメインとなっているけど、後半の古代文字解読や暗号化技術の話よりも人間の「駆け引き」が見えて、面白い。特に好きなのはエニグマをめぐる部分。ポーランド→連合国のバトンが渡され、完全把握へといたって行く…という部分の流れのよさは珠玉。
まだ上しか読んでないけど、面白い。暗号そのものに関しても面白いけど、それに携わる人たちの物語としても楽しめる。暗号作成も暗号解読も、時代の天才たちが粘り強い根気をもって仕事に取り組んだからこそ生まれたものなのだな…。コンピュータがメインになるのは下巻っぽいので、そっちも期待。
よくこんなのを解読しようとできるなぁと。
最近、チューリングの名前をたくさん聞くので、読みやすいのないかと思っているがなかなか見つからないなぁ
情報戦において暗号解読がどれだけ重要な位置を占めていたかがわかる本。なお、更に知識を求めるひとは『ハプスブルク帝国の情報メディア革命』と併読をおすすめしたい。郵便の歴史に思いをはせれば暗号がさらに面白くなる。
暗号について、簡単なシーザー暗号から、最近のRSAやDESまで、技術に偏らずに理解できる本でした。 暗号にまつわる人間ドラマが中心のストーリーなので、単に暗号の技術的な違いだけでなく、暗号が進化する過程が理解しやすかったです。 ページ数は多いですが、思いのほか早く読み進められる本でした。 「フェルマーの最終定理」と同様に、サイモン・シンさんの本は面白いです。
暗号って思ってた以上に熱い!暗号の歴史を古代からエニグマまで暗号法ごとに取り上げ、原理や特徴をエピソードを交えて軽快に語ってくれていて、暗号の存在がいかに歴史を左右してきたかがよくわかる。途方もない選択肢から、たった1つの答えを導き出す暗号解読の不屈の努力と天才的なアイディアには胸が熱くなってしまった。
基本的なヴィジュネル暗号までならなんとか解ける・・・かな?今はネットで必要なデータも得られるし、言葉遊びのような解読作業も面白い。でもエニグマに至っては数学的思考を求められてさくっと諦めた。天文学的確率をたった一つの答えに終結させていくシステムの構築はすごいなぁ。つくづく文系なんだな。途中、暗号を扱ってるミステリや冒険の本が紹介されていてにまにましちゃいますw
カエサル暗号からエニグマ解読機まで、コンピューター/インターネット発展以前の情報戦を描いた作品。エニグマの解読というとイギリスがやったというイメージしかなかったのだが、ポーランドが最初だったと初めて知った。下巻は補填と付録が全体の2/5を占めてそうだが、今から楽しみ。
フェルマーに比べて少しとっつきづらい?情熱を傾けた、的なエピソードが控えめだからかもしれないし、少し入り込みづらい印象は受けた。けど、エニグマのように、興味はあって名前は聞いたことあったけど、調べるまではしてなかったものの仕組みが分かりやすく書いてあるのがうれしいところ。フェルマーも含め感じたことは、コンピュータが入り込むにつれ、数打ちゃ・・方式の解読解析になっていくものなんだなぁ・・・と・w・
古代からの暗号を解説するが、この上巻では特にエニグマの仕組と解読に力が入っている。エニグマは未だに未解読のメッセージを分散コンピューティングで解析したりしているので、それなりの強度の暗号であることを再認識できた。
暗号の歴史。前半はカエサル暗号からエニグマまで。難しい暗号解読技術も、噛み砕いて説明してくれるのでわかりやすいし、ドラマティックな話が豊富で読み物としてもとても面白かったです。下巻に続く。
暗号解読〈上〉の
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