四つの署名 (新潮文庫)
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四つの署名の感想・レビュー(581)
依頼人・モースタン嬢は、10年前に父が失踪し、6年前から毎年小包郵便で真珠が届くようになった。匿名の手紙で呼び出された彼女はホームズとワトソンと共に指定された場所へ出向く。シリーズ長編第二作。|長編だと推理というよりも物語色が強い印象。『冒険』よりも冒険してる?『緋色の研究』と似てるようなところもあったけれど、それはそれで面白かった。
モルヒネ?コカイン?薬中ホームズ。モースタン嬢を語るワトスン。一目ぼれだったんだなあ。読んでいるこっちが恥ずかしくなってしまうよ、ワトスン君。推理小説というより冒険もの・追跡劇。
推理するというよりも、犬や船での追跡劇がメイン。ロンドンでの生活や街並み、昔のロンドンはこんなところだったのかとホームズやワトスンを通して感じ、彼らの住んだ遠い異国の地に思いを馳せる。
ホームズ物長編。「緋色の研究」より世界観が広がり、2人の生活に関する情報がグッと増える。ホームズの薬物中毒はこの後もたびたび出てくるがワトソンが医師として習慣を改めさせている。時計からワトソンの兄の性格を言い当てる描写はワトソンの反応も人柄が出ていて面白い。「当て推量は恐るべき悪癖だ」最後にワトソンの結婚を残念がるホームズの姿からやはり、交友には無関心に見えるホームズも初めてといって良いほどの親友を得て嬉しかったんだろうなぁと考える。完全にちょい役なんだけど、ショルトー弟はなぜか、かなり好きな端役。
コカインで始まり、コカインで終わる第二作目…。ワトスンの恋愛話もありつつ、海上での追跡劇があったりと、エンターテイメント色が前作より、かなり強まってます。当時の英国の状況(植民地にしていたインドで起こったインド大反乱など)も、話に絡んでいて、非常に面白かったです。
冒険色の強いシリーズ第二作目。依頼人モースタン嬢に対するワトソンの心の機微がとても面白かったです。大英帝国の帝国主義・植民地主義がもたらした災禍や、植民地諸国に対する強烈な差別感情を垣間見ることも出来ます。そしてジャガーがタタに買収される21世紀、19世紀は遠くなりにけり
世界一有名な探偵、シャーロック・ホームズの長編第二作。相変わらずのホームズの洞察力もさることながら、謎が謎を呼ぶ展開とテムズ川での追跡劇は探偵小説の王道で手に汗握る。しかしその一方で、コカインを使う冒頭のホームズの姿や、ワトソンの結婚に際しての言葉など、彼の気難しさや本質的な性格もまた見えてくる。そのような綺麗な性格でもない型破りさこそが、ホームズの魅力でもあるのだろう。
ホームズがまだ若くてとんがっている頃の話。後年のホームズはヨーロッパ中に名声が知れ渡り、ワトスンとの信頼関係も非常に強く深いが、それは一夕一朝に出来たわけではないことがよく分かる。この頃のホームズは警視庁の刑事には軽んじられるし、コカインの悪癖や口のきき方が悪いせいで、ワトスンを怒らせるし。でも後期の作品を読んでから読み直すと、若かりし頃のホームズもまた味わい深いものがあります。
子供の頃読んで以来。ホームズがコカインやっていたり、ボクシングがプロ級だったり、驚いた。子供の頃は驚くべきことだということも分からなかったのだろう。大英帝国やインドでの反乱、植民地移、ロンドン市内の海運等、時代を感じさせながら、古臭さがない。
今回は前読んだ「緋色の研究」よりホームズの行動力と喜怒哀楽も増えて、世界観が広がった感じがして面白かったです。犯人を追っている場面は、中々の緊迫感があって1番盛り上がりました。コカインで始まりコカインで終わると言う衝撃的な本でした。−所要時間1時間40分−
まさかワトソン博士が一目惚れをしていたとは。最初は驚きましたが、全体から彼女への愛情が伝わってきて、ついニヤッとしながら読んでいました。彼女を送らせたり財宝を届けさせたりと、さりげなくワトソン博士を応援しているホームズも微笑ましかったです。けれど、やはり事件解決のシーンはハラハラドキドキで、最後まで楽しんで読めました。
まさかのワトソン博士恋をする(笑)今回は推理内容よりも、犯人の追跡劇が読んでいて面白かったです。緋色の研究よりも冒険度がましています!!!!きっとこの冒険性があったからこそ、本作品でコナンドイルは有名になったのかな?と思います。ただ書かれた時代も反映されているため、差別的表現も多々あり、原住民の描写が怖いです。今回はホームズより、ワトソン博士の恋を応援しながら読みました。
産業革命後の時代背景が感じられて面白かった。ホームズとワトソンのキャラクターは魅力的なのでさくさく読める。しかし、登場人物が多くてそれぞれの印象がうすくなってしまった。失踪したモースタン大尉なんか特に印象が薄くて一回読み返さないと理解できなかった。
有名な探偵小説の第二長編。構成は探偵小説の様式美そのままですが、汽船をぶっ飛ばしての追跡など『緋色の研究』より展開が派手に。ホームズのキャラは相変わらずでしたが、ワトソンの古傷の位置が前作と違うのは前回の執筆から2年も経っていたから、作者がド忘れしていたのかな。犯人の動機は同情できず、経歴も当時の英国がインドに対する偏った印象に沿ったもので、今だったら差別だなんだと突っ込まれそうだと思うと同時、当時インド諸国はこう思われていたという意味で興味深かった。
期待していたのだが、単に「できのいい推理小説」って感じだった。そもそも推理小説があんまり好きじゃないから楽しめないのかな。
やっぱり推理もの、というより冒険もの。ホームズのキャラクターの味を楽しむにはいい。それは勢いよく運命的に恋に落ちるワトスンと、最後コカインに手を伸ばすホームズの終わり方が好きでした。犯人の語りはあんまり興味を抱けない……当時のインドや諸地域へのイメージとかって意味では面白いけども
依頼・事件・推理・捜査・追跡・解決、この美しい流れはテムズ河、快刀乱麻のホームズは凄い速度で追いかける汽艇、途切れる足跡は行く手を阻むタグボート。この一章にこの一冊が投影されている気がした。
シャーロック・ホームズの2つ目の事件。今回は、ホームズが進まない捜査にいらついたりと、彼の人間的な側面をかなり見ることが出来る。また、ホームズの薀蓄が相変わらずたくさん聞けるのが楽しい。
漫画『魔人探偵脳噛ネウロ』の単行本一巻には作者が「推理物の皮を被った単純娯楽物」だとコメントしていたが、その元祖はホームズシリーズにあるような気がする。『緋色の研究』に比べると、犯人に同情する余地が無くなっている。だがうまく進展しない調査にいらついたり、機嫌がいいと饒舌になったりする人間ホームズの奇妙な魅力は相変わらずである。
「すべてのありえないことをとり捨ててゆけば、あとに残ったのが必ず真相でなければならない」とコナン君も言っていましたが(こちらが元ネタか)まさしくその通りである。しかし読者である我々一般人は、なかなかそこにたどり着けないのである。ただただ、ホームズの観察力の高さに驚かされるばかりである。
ホームズの2作目の作品。テレビで何度も見ているので、目新しさはないけれど、その古典さが、とてもおもしろい。ワトスン博士が、この物語の最後で結婚するのも、おめでとう。
図。ミステリを読む時に一番気をつけるのは〈犯人捜しを積極的にしないこと〉だと思う。もし当たったら大したことないと思ってしまうし。『古典ミステリ』といったところかな。すごいワクワクしたわけでもないし、興奮もほぼなかったし。自分の中ではホームズ・ワトスン両キャラクターを知る為の小説と位置づけた。テムズ河の件は好き。メアリー嬢とワトスンの会話も可愛らしくて好きだ。
再読か、再々読。小学生の時に読んだのだけれど、今読んでもとてもおもしろい。しかし作中で本人も述べているとおり、ホームズが推理をするタイプの事件では無かったようです。悩んだのは汽船が見つからなかったことくらいだし。
犯人当ての楽しさがあったかといえば、そうでもない。それでも、有無を言わせぬ観察力で犯人を特定し、追い詰めていくホームズの活躍に引き込まれてしまう。テムズ川での追跡劇にも手に汗握り、推理小説というよりも名探偵の活躍を描く一大エンターテインメントとして、再読ながらもワクワクさせてくれる。ホームズは相変わらず偏屈なのだが、2作目ともなると、それになじんでしまっている自分もいる。さすがに時代の違いを感じさせるが、それもまた楽しくて、長く愛されているわけがわかる印象も受けた。
四つの署名の
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