お菓子と麦酒 (新潮文庫 モ 5-7)

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お菓子と麦酒の感想・レビュー(28)

11/08:KYO
再読。語り手自身がロウジーを「何でも与えてくれる女性」と言っているが、私はやはり違うと思う。彼女が奪っていったものも沢山あるのではないか。ドリッフィールドもアシェンデンも、全てを与えられた訳ではないし、奪われたものもある。何より自らを独占することを、彼女は許さないではないか(アシェンデンの望みはまさにこれだった)。ただ、奪われたことを彼等に気付かせないところに、彼女の特異な魅力があるのではないか。そして、彼女はぶれない。自らの欲するものを常にきちんと把握しているとでも言うべきか。
madhatter
(つぶやき)今回ドリッフィールドの芸術家としての怪物性に慄然とした。平素の好人物との対比は『月と六ペンス』よりも迫力がある。
ナイス!ナイス! - 09/16 05:41

madhatter
(つぶやき2)本作の諷刺はやはりよくわからない。だが「作家のイメージを固定し、実態をそれに合わせようとする」オルロイ・キアの造形は、今となっては陳腐だと思う。しかし、こうした水物の魅力が失せても、本作はやはり面白い。
ナイス!ナイス! - 09/16 05:41


08/15:なかお
題名大好き。英国の閉鎖的なかんじとか人間のネチネチした部分をとても上手く描いていて、物語に入り込みやすい。ページを捲ると目に飛び込んでくるラスト一行が見事すぎて息が止まった。無垢とか無知は、きっと何よりも強い。小難しいことはお菓子といっしょに食べちゃいましょうとロウジーなら微笑するのだろう。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 07/31

07/15:nabemame
おおよそ屈託という物がないロウジーは小説が苦手、というところが個人的にはキモ。文明に毒されて失ってしまった素朴な人間性への憧れという点では「月と6ペンス」と通じる物があるような。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 01/23

再読。好きだなあ。全編皮肉な語り口の主人公がロイ・キアやドリッフィールド夫人の失笑を買うほど真剣にロウジーの擁護にまわるシーンの切なさとか。小説よりも事実が好きと言い、夫婦の哀しみを小説で癒した夫を捨てて駆け落ちしてしまう彼女はドリッフィールドの「いけにえの羊」であり、同時にかけがえのないミューズである。最後の台詞はロウジーを愛した、モームがモデルの主人公への最大の皮肉でもあるし、イギリス文壇(というより社会全体)への皮肉でもあるんだろう。まあ私は今もレイトン卿やウオッツを「腹の底から」尊敬してます。w
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 12/25

12/07:なめとこ山
6時間で読了。泣くような話じゃないかも知れないけど、ラストシーンは泣きそうになった。「お菓子と麦酒」という言葉は慣用句で「人生を楽しくするもの」という意味。誰を表しているのは読んだ人なら分かること。文壇に対する皮肉と、それに絡めた一人の女の人の話。最後の言葉はたまらない。わざわざ言葉を強調するために、最後の1ページ、めくった所に配置するのは上手い。あと、ロイという人物はかなり面白い。

11/05:いー
特にイギリスというところは、その階級に合ったということを重んじるみたいだが、自分らしく人生を謳歌し、彼女と関わった人たちも幸せにしたロウジーという人物の生き方は、全部は肯定できないけれど羨ましくもある。

十何度目かの再読。個人的に、モームの人間観察力が最も上手く生かされた傑作だと思う。風刺に関しては、当時の文壇について知らない以上判断は下せない。だが、的確で皮肉な人間観察によって登場人物を造り、対比によってロウジーの特異な率直さを際立たせた構成と、これを描き切った筆力は物凄い。ところで行方昭夫氏が、彼女を「一方的に与えてくれる女性」と評している。私はこれには賛成できず、むしろ、自らにとって良きものを、偽善や習慣に囚われず見抜ける女性であるように思えた。しかし、何度読んでも完全に掴みきれない女性ではある。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 10/09

10/07:湯あたり
人生を楽しくするもの、気ままな生活を意味する語「お菓子と麦酒」。この題名がすごく気に入った。主人公の作家に対する皮肉な酷評ぶりがモームらしくて面白かった。「驕る平家は久しからず」という訳文には笑えた。原文はなんと書いてあるのかなぁ…。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 09/16

ロウジーはいいですね。彼女の眩しいほどの魅力に引き込まれてしまいました。我々は本能の赴くままに生きていくことがどれほど難しいかを知っています。だから、単純に堂々と人を愛することができる彼女に拍手を贈りたくなるのでしょうか。『月と六ペンス』のストリックランドに対して抱いた感情と少し似ています。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(1) - 06/16
黒ペフ
以下に引いた訳を読んだとき驚きました。見てはいけないものを見たような・・・。原文をぜひ知りたいですね^^ 「驕る平家は久しからずさ」と彼等は言った。(p86) 手を握るとなんのことはない、平目の鮨でも握るようだった。(p171)
ナイス!ナイス! - 06/16 22:37


☆6 話としても楽しいし,語り方や文章もいい感じだったのも良かったが,文学界について書いてあったり作品のあり方などに皮肉を言ったりしてたのが印象深かった。意外と周りの男を幸せにしてしまうロウジーの存在も面白かった。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 03/06

皮肉屋な男が一人称で語るという、モームお得意の叙述法がさえていて、楽しく読めた。そして、主人公、その友人、主人公が若かったころに親しかった、のちの大物作家、と三人も出てくる小説家を、印象の深さで圧倒している女性ロウジーがすごい。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 02/04

ロウジーの大逆転!
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 02/04

何十年か振りでの再読(再読とは言わないかもしれない・笑)。「わたし」の皮肉っぷりを大いに楽しむ。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 01/24

タイトルからはほんわかした甘い雰囲気の物語かと想像してしまいますが、予想に反して随所に風刺が効いた作品でした。文豪トマス・ハーディと当代の人気作家ヒュー・ウォルポールをモデルに書かれた作品だということですが、彼らを知らないのが残念でした。イギリスの文学作品や作家もたくさん登場するのですが、名前は聞いたことがあっても作品は未読だったり・・・予備知識があればあるほど楽しめると思います。そしてロウジーの圧倒的な存在感!楽しめました。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 01/23

11/16:matida
11/16:梅園
04/14:Naught
追憶の場面も悪くない。しかし小説家の処世術を皮肉る鋭過ぎる舌鋒が圧巻。毒気いっぱい。モーム先生絶好調ですな。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 08/25

--/--:WISE EYES
--/--:madhatter
内容にはそんなにとりたてて感想はないけど、とにかくモームが楽しんで書いてるなあというのは伝わった。

--/--:K.iz

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お菓子と麦酒の 評価:100 感想・レビュー:16
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