老人と海 (新潮文庫)
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老人と海の感想・レビュー(1999)
余計な飾り言葉がなくものすごいシンプルな文章が、爺さんのストイックさ・サンチャゴの健気さをより際立たせているように感じる。この本はとても薄いので、読書の習慣がない人でもすぐ読めますよ~
授業でアニメを見てから作品に興味ができたので読んでみました。老漁夫の言動はまさにハードボイルドであり、作品に男くささを感じる。少年と老漁夫の関係がすごく素敵。
泣いたことを「泣いた」とだけ表現するストイックさが好き。余計な言葉を遣わないからこそ感情に重みが出るのかな。それともやっぱり何も考えてないのかな…
時の流れは残酷で大切にしてきたはずの物は少しずつ失われていく。老いてしまった男の長年愛してきた海での戦いはまるで無情に過ぎていく時との戦いのようである。老人の武器は心であり、それを支えるのは今にも朽ちそうな、けれども強さを未だ残した体である。戦いの合間心には失くしてしまう物への寂しが過る。消えて行こうとする生の中、どうにか生き延びた老人は大切な少年にささやかな物を残す。その価値を少年は確かに知っている。時は残酷だ。けれども、失われないものはあり、それは遥か遠くへと運ばれて行くこともある。
そんなに長年語り継がれるほどの良書かなぁってのが読後の第一印象。けど、読んでる最中にマグロを食べたくなったり、ちょっと船酔いみたいなカンジになったり、何より海の景色が目に浮かんだのは作品世界に没頭できたためなのだろうなぁ。まぁ、自分の場合はキューバじゃなくてフィリピンで脳内再生されたのだけど(笑)
友人に借りた本。こういう類の本は、そー言えば読んでないなぁと思い~。さすが名作と呼ばれるだけはありました。老人の信念に則する行動と心の葛藤に男の生き様を教えてもらいました。出張中に読み終り大阪のBARでラム酒を飲みつつサンチャゴ爺さんに乾杯。
「運はぼくが持っていくよ」極限のなか、船の上で少年のことを考える老人。魚をとることがどんどん上手くなっていく少年。二人の間で交わされるものが、また新たに海へ挑む知恵と意志を互いに生みだしていく。
孤独な漁師の老人が、たった一人で巨大なカジキを釣り上げようと奮闘するその姿と、お互いの全存在を賭けた本能的な生き様は、どこかボクシングの試合のような熱い闘志と駆け引きを彷彿させる。群青色の南の海で、お互いの全存在を賭けた戦いの中、孤独な老人は同じく孤独なカジキに自分の姿を投影し、その死闘の中で共に狂い咲くことで自然と一体となり、美しい調和を生み出す。しかし、その後のサメによってお互いの精神的な繋がりが無情にも剥離していく様が象徴的。自分の全てであったカジキの角を少年に渡した老人は、もう一人ではないはずだ。
はるか昔読んで 自分が魚と闘ってる気になった。お気に入りの本。手元においてある。
素敵なじーちゃんサンチャゴとじーちゃん大好きな少年マノーリンのお話。読み終えたあとの展開がいくつも想像できそうで、そういう余韻がいままでに読んだ小説とは違った。老人というシンボリックな主人公が海の上というこれまた象徴的な場所で魚と大格闘をする。人間と自然とか孤独とか父と子とか、対比する要素が多くて面白い。さらりと読めるのでオススメ。
長かった。。最後はどうなるんだという気持ちを頼りに読み進めました。そして読み切った瞬間は、ずどーん、となんとも言えない気持ちに。他者の存在こそがその者の存在を真実にする。私たちには単独になる時間もあって。でもそれは、また少年に会えるからこそ単独になれる。その間の私のことを何も知らなくても、私のことを思って泣いてくれる少年がいる。そういうしあわせ。――「ここなら、ぼくたち借りがきくんだから」
幼少の頃、ハワイへ旅行に行った時に港で見た、巨大なカジキやシイラの姿が鮮明に蘇ってきた。カジキに対して敬意を表し、思いを馳せるサンチャゴの心理描写に心動かされました。
どこまでも追い続け、戦い続ける老人のストイックさに脱帽。生きること、殺すこと、食べること。シンプルなストーリーの中に老人の人生観が隠れていた気がする。老人がしきりに「あの子がいれば‥」と少年を思う姿に癒やされた。
老人の人となりがよくわからない。その言動から彼の性格を推し量ることはできるが、「老人」から想像するいくつかのタイプのうちの一つを大きく出ることはないというか。だから逆に、その存在感が強烈だった。没個性的な、老人が存在する、ただそれだけの存在感。それは、彼が大海原で魚と対峙する部分や、尊厳をもって対峙するあまり個の境界があいまいになる部分、港に帰ってきても残ったのは魚の骨だけ、つまり老人が巨大魚と対峙しこれに勝利したこを証明するに最低限必要なものだけだったという部分などから、私が勝手に感じた次第。
結末が気になって読み進めてしまう本でした。細やかな描写でサンチャゴがカジキやサメと格闘している姿を思い描いて感情移入してしまいました。 読了後の今も、私の中にカラッと晴れた空・青い海に麦わら帽子をかぶって 船で漁をしているサンチャゴがいます。
何年も前に読んだ気がするけどほとんど内容を覚えておらず、再読。ここまで削ぎ落としたシンプルな設定だから、覚えていないのも頷けるか…。この設定で生き生きとおじいさんを描き切っている辺り、さすが名作と呼ばれるだけはあるなぁと思った。
結局電車に乗らずに読み終わっちゃったけど。最後の方はアワアワ感情移入しちゃって、ページめくるのが早くなったな。サンチャゴかっこいい。
なぜ、そこまで体を傷ついてまで戦うのか、カジキとの戦いしかり、カジキとの戦いの後はカジキを守るためのサメとの戦いもしかり、誇り、(カジキとの)友情、つまりは精神力、ハードボイルドというものですね。
名作なだけに始めは構えてましたが率直な文章・細かな描写で置いてけぼりにされる事なく読めました。老人の独り言が無性に良い…
サンチャゴが頑張って釣ったカジキマグロを実際に見てみたいな、、、終盤のサメとの息をのむ死闘が凄まじかった。それでも守りきれなかったサンチャゴの喪失感は計り知れないと思う。。不意な出来事でどんな思いを込めたものでも、消えてしまう。ノルウェイの森に通じる所があった気がします。
すごい。なんて力強い人間なのだろうか。私とはまるで正反対で、彼の強さは私によく響いた。心が弱ってきた時、負けられない何かに挑戦する時、この小説を読み返したい。例えそれが、他人には理解できないものであったとしても。出会えてよかった一冊。
他の読み掛けの本を差し置いて読みました。じいさんの気持ちがよくわかる。
最後まで無駄にあがいて結局そんなことかと…たぶん皆も同じ気持ちになったことがあるとおもう。おもしろかった。
記念すべき今年100冊目でした!この本読んで釣りに行きたくなって、夜中12時から釣りに行ってしまった。
大魚は捕まえられるの?無事帰還できるの爺さん!?と、ハラハラドキドキしつつ、続きが気になってあっという間に読了。 大魚と老人の熱い戦い、後に迫りくる非情な敵、熱かったです。 老人の不屈の精神力と台詞回しがかっこいい!垣間見える「弱さ」もまた良い。度々ディマジオの名が出てくるのが米っぽいなぁと思ったのは偏見?(笑) 初ヘミングウェイでしたが、とても好きな一冊になりました。
なんか意外なくらい面白い。世界の名作に対する偏見に侵されすぎている自分を感じつつ、カタルシスのあるラストまで一気読み。ま、長くないけど。
初読は中学生。改めて読むと、文章の強いこと強いこと・・・生命力に溢れている。しかし、老人の並外れた戦いも孤独も、誰にも知れることはない。せいぜい、近頃の一風変わった出来事くらいで。漁師仲間も、観光客も彼を慕う少年にも彼の戦いは知られることはない。また、老人も「知って欲しい」とは思ってないだろう。観察者のような著者の視点も「在るがまま」を描いているだけである。老人にも自然、あるいはその無情さにも肩入れしていない。描かれているのは戦う「人間の姿」のみである。「けれど、人間は負けるように造られてはいないんだ」
老人サンチャゴの大魚との格闘。そして孤独の中での自己との格闘。私の中の”男”を呼び覚ますような力強くかつ繊細な作品でした。忍耐強く屈強なサンチャゴ、彼のタフネスはとても真似できないが、さまざまな心の葛藤、時折見せる少年を頼りたくなる弱さも含めて男ってこれでいいんだよね、と我々凡人に教えてくれているようにも感じました。 孤独で苦しい時この作品を思い出したいです。手にした本は同じ新潮文庫の黄色いカバーのもの。 ★★★★★
土臭くて肉感に溢れ、しかしざらりとした質感で描かれる漁の過程は、長い闘いの中で傷つき、鍛えられた老人の姿をリアルに描き出す。彼が持つのは、漁師としての名誉だ。それが、いくつかの絶望の中においても、鈍くも確かに光りつづけている。このさまが、なんともかっこいい。そのせいで、ぼくは一気に読みきってしまった。「けれど、人間は負けるように造られてはいないんだ」という言葉に込められたその格好良さは、時代も国も超えて、若い男が憧れる姿そのものなのだろうなと思います。
84日間一匹も魚を釣ることができなかった老漁夫サンチャゴは小舟に乗って一人で漁に出る決心をする。巨大なカジキマグロがかかり、4日間の格闘の末、老人はついに獲物をとらえることに成功する。しかし、意気揚々と陸地に向かう彼に悲劇が…。単純明快で、分量もそれほどないのでさらっと読める。複雑な心理描写は一切排して外面的行動に直結した描写のみに終始しており、メッセージ性の強い本だった。カジキマグロとの闘いでの勇敢な行動はもちろんだが、長くて孤独な漁の中で自分を奮い立たせる言葉の数々もいい。老人を想う少年も素敵だった。
忘れもしない、小学生の夏休みの読書感想文に選んだ。小学低学年女子にはわからない内容、どうして選んだの?私。とにかく船の上でそりゃもう大変だしひとりだしマグロってでっかいらしい・・。それからすし屋にいくたびに思い出すわけで・・・。どうやって作文書いたのだろう・・・。名作だし、再読したほうがよさげ。
情景が思わず目の前に広がるかのような圧倒的な描写力。カジキマグロとの死闘からサメとの戦いに至るページは没入してしまった。自然の雄大さも人間の持つ可能性も、多くの示唆的なことが含まれた名作だと思います。
ハッピーエンドとは言えないのに、なんだか読後感すっきり。あとがきがおもしろい。「けれど、人間は負けるように造られてはいないんだ」
老人の弱さをしっかりと描いている作品は初めて、かも。サンチャゴの孤独や寂しさがひしひしと伝わってくる。けれどそれを跳ね除ける強さ、逞しさを身に付けた海の男も同時に描かれている。死闘を繰り広げる大魚を友達と呼ぶ事に人間のエゴとロマンティシズム、鮫に大魚を喰い尽くされてしまう物悲しさに広大な海に対する人間の弱さを感じました。少年と老人の関係がとても美しい。
老人と海の
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ナイス!
































