嵐が丘 (新潮文庫)
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嵐が丘の感想・レビュー(523)
はじめは読みづらさで頁が進まなかったけど、中盤からの引き込み方が半端なかった。結果を出してから、徐々に中身を明らかにしていく書き方で、人の行動や発言を疑いながら、推理しながら読んでいくことも出来てグイグイ引き込まれる。幼少期出逢ってしまった少年少女たそれぞれが主人公。そのえぐい恋愛小説でしたが、心理描写のリアリティが見ているのも酷なものばかり、でも理解してしまうことの多いこと…。キャサリンも、リントンも、イザベラも、そしてヒースクリフも、嵐が丘で恋愛に毒され、物語となった。充実した読後感を得られました。
ヒースクリフの愛はゆがめられていたけれど、なんと深く長くキャサリンを愛し続けたことだろう。安易な気持ちで人助けをすると、当事者も周りも不幸になる。親切心にも責任は必要だ。
名作に親しもう・・・と手にとった1冊。やはり長年読み継がれてきただけに最後まで物語に入り込めた。語り手がその屋敷の女中・・・そして聴き手が間借りすることになった青年。なんとも粋な設定でお話は進んでいく。愛すればこそその思いは憎しみに変わり子供の代まで復讐するヒースクリフ。この悪の主人公に感情移入が出来ないかもと思っていたが、当時の時代背景、そして嵐が吹きすさぶこの僻地にいればたった一人の女性を愛し憎んだ彼を理解せずにはいられない。
もっと静かな話かとおもっていたらそうでもなかった。最後にヘアトンとキャサリンが仲良くなっていたのはほっとするけどそれまではみんな癇癪持ちだしはらはらさせられた。
寒風吹きすさぶヨークシャーにそび える嵐が丘の屋敷。その主人に拾われたヒースクリフは、屋敷の娘キャサリンに焦がれながら若主人の虐待を耐え忍んできた。そんな彼にもたらされたキャサリンの結婚話。絶望に打ちひしがれ屋敷を 去ったヒースクリフはやがて、莫大な富を得て復讐に燃えて戻ってきた……。一世紀半にわたって世界の女性を虜にした恋愛小説の“新世紀決定版”。ここまで人の感情や思いが剥き出しになっている小説って、あまり無いと思います。それだけに人気なのかもしれません。
語りと視点が錯綜して、冒頭はやや複雑。しかし、その二点により現代にも読まれうる小説として本作が残っているらしい。そしてギャグなまでに過剰な人物造形とドタバタな展開。いやぁ、これが『嵐が丘』なのか。
これほど魅力を感じた小説も少ない。『嵐ヶ丘』―。表題からまず素敵じゃないですか。“Wuthering Heights”を「嵐が丘」と訳した人(斎藤勇)、神。舞台設定がたまらなく好き。愛憎劇なのか、サスペンスホラーなのか、復讐劇なのか、一体何のことか分かってないんだけど、取り敢えず、嵐ヶ丘という作品に私がすっかり魅了されているという事実だけははっきりしている。この作品ほど訳本を比べてみたくなる小説も珍しい。時間ができたら片っ端から比べてみるつもり。原著も買ってみたので、英語の勉強を装って少しづつ読む。
ヒースクリフもキャサリンも面倒くさい性格をしている。お互い好きあっていても感情をぶつけ合ってもかみあわないもんでヒースクリフの憎悪を生み登場人物のほとんどが悲劇に向って全力疾走してしまうような物語。なかなか重い話だけれどテンポよく話が次々とすすむので長編ならではの読み応えは十分。
The愛憎劇。好きだから憎い、憎いから愛して欲しい。溢れる感情がそのまま文字に乗って心に流れ込んできました。寒気を覚えたり心が引き裂かれそうになったり、読んでて色んな思いと重なり、結構疲れました。
長編の愛憎劇。登場人物の女性陣はなぜ男性陣に惚れたのか、突拍子な感がしないでもなかったが、それを補って余りある濃厚な内容だった。小説を読んでいながら映画を観ているかのような風景描写が素晴らしかった。
人を愛するのも憎むのも多大な労力がいるんだなと思いました。愛してるが故に憎さも倍増。愛からくる激しい感情と感情とのぶつかり合いでした。ただ、みんな自分の感情が最優先で自分が一番可愛くて、相手を思いやる気持ちが足りないような印象もあります。たとえ思っていたとしても、そこまで相手を追い詰めたり、侮辱したりする事ってそうそう言えないかと…まさに愛憎劇です!いい人だけどネリーが事を複雑化させてる感は否めないけど。面白くはあるけれど訳仕方のせいか滑らかに読めなかったので、別の翻訳でも読んでみたいです。
登場人物はみな愛情も憎しみも愚直なまでに描かれていて。自分の日本人的な感覚では、自己主張が激しく台詞がわざとらしく感じたりもしたが、そこが物語の中の激情をより強調させていた。誰が狂わせ、何が狂ったたのか。この愛憎劇は思わぬ形で呆気なく幕を閉じたが、次世で在るべき姿に戻ることで綺麗に締まるのかと。ただ、ヒースクリフはいつあれほどに彼女を愛し始めたの?と疑問に思わなくもない。ここまで彼を駆り立てたのは、やはり執着か。この物語は誰かに感情移入するタイプの話ではないのでエレンの語り手が心地良い。
ヒースクリフとキャサリンのすれ違いが根元となって引き起こされた愛憎劇。ヒースクリフの切なる想いが多くの悲劇を生み出し、彼の葛藤が心に響きました。読めば読むほど惹き込まれ、夢中になる作品でした。
この作品を読んで感じたのは、ヒースクリフもキャサリンも二代目キャサリンもエドガーもイザベラも登場人物のほとんどすべての人が愛も憎しみも体当たりで表現する人たちであるということでした。もっと素直に自分の気持ちを表現することさえ出来たらみんな幸せになれたはずなのに、と思ってしまいました。また、ネリーが話を余計に複雑化させているような、憎悪を増長させているような、そんな印象を受けました。
本当にもうっ最高!夢中になりながら読んだ。冷静に考えるとヒースクリフ重っ!並みのストーカーじゃねえってなるけど、読んでる最中はそんなところにキュンッとなる不思議(笑)中盤と終盤には泣きそうにもなった。ヒースクリフがただただキャサリン母のことだけが大好きで他の誰も好きになれない(ネリーには好意的だけど)ところがもうキュンっときて!!でもヒースクリフがヘアトンやキャサリン娘のことを憎み切れないところとかが切なくて、ああもう、このスペースに書ききれないっ!もっと語りたいのに!!
文字通りの「愛憎劇」だったが、中盤あたりではもっと救済のない作品だと思って読んでいた。ヒースクリフの最期といい筋のまとまりようといい、作者のイデオロギーは嵐の後の「平穏」に在ったのでは。構成はややこしいが後半は緊張感ゆえすらすら読める。
まさか物語の中盤であんなに泣いた後最後まで読み切れるとは思わなかった。時代が産んだすれちがい。ヒースクリフの気持ちが痛いほど伝わってきて訳者すごいなと感じた。
妄執と情念溢れる物語。ニュートラルな人がいない。作者のE・ブロンテも興味深い人物。薄命だった若い女性がなぜ、こんなものを書けたのか?あるいは、そうだったから書けたのかもしれないけど。
「全身翻訳家」が面白かったので著者の訳を読んでみた。はーなるほどー、こーいう語りの構造だったかー、と思う。20年以上前に読んだものは誰の訳だったのかなあ。
「魂のなかでは、心のなかでは、これは絶対にいけないことだとわかってるの!」メインキャストたちが皆、全力で不幸へ向かって猛ダッシュしているようで、引き込まれはするものの読み進めるのが辛かった。キャサリンがエドガーとの結婚を決めたことで運命が狂い、すさまじい憎しみと悲しみが生まれ、最終的に2代目キャサリンと、実の息子以上にヒースクリフに近かったヘアトンが結ばれることでやっと閉じるべき環が閉じたのかな、と思いました。ヒースクリフとキャサリンの間にあったのは、愛…というより「激しい執着」だったのでは。
tsugumi9merle
キャサリンの選択(エドガーとの結婚)や、あまりにも世界・人間関係が狭すぎることに違和感を持ったのですが、同時代の女性や時代背景に詳しい人はもっとこの物語をリアルに感じられるのでしょうね。
ナイス!
-
09/06 02:59
キャサリンの選択(エドガーとの結婚)や、あまりにも世界・人間関係が狭すぎることに違和感を持ったのですが、同時代の女性や時代背景に詳しい人はもっとこの物語をリアルに感じられるのでしょうね。
ナイス!
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09/06 02:59
読むのに結構時間がかかったけれど、名作というのは間違いないと思います。 墓を暴くシーンはどうかと思いましたが、、人間の狂気が表されていていいかなと
ネリーとエドガー以外、嫌なヤツしかいない... 悲恋というけれども、愛情がまったくみえてこないような? リントンの我が儘っ子ぶりが一番イラッとくる。
名作という事でとりあえず読んでみた。訳の所為なのか、私の読解力不足かわからないけどあまり楽しめなかった。同じ名作なら「風と共に去りぬ」と「高慢と偏見」の方が好き。
ものっっっすごい時間かかった……疲れた…… 要はバカップルの盛大なすれ違いによる痴話喧嘩でした みんながみんな自分勝手ですごい しかし小説としては素晴らしいな……ほんと……どうしたらこんな人物造形ができるんやろう 追記:ヒースクリフがキャサリンの異弟ではないか、という仮説を聞いた。それならば、(たとえその事実を知っていようが知らまいが)あれだけ魂が惹かれ合っているのにキャサリンがヒースクリフを受け入れなかったというのも頷ける。
この物語はヒースクリフの悲劇なだけでなく、初代キャサリンの悲劇でもあるのではないかと思うのです。大好きなヒースクリフを亭主たるエドガーは徹底的に嫌い、大好きなエドガーをヒースクリフは完膚なきまでに潰そうとする…こんな状況が彼女が死ぬまで続いたのです。物語の『動』なるヒースクリフはひたすらキャサリンに弾丸のような愛をぶつけますが、彼の不在の3年間にエドガーに愛を覚えてしまった彼女にとってはその弾丸はどんなにか辛かった事でしょう。彼女はまるでムアに立つ一本の木のように嵐にさらされた『静』だったので
☆☆☆☆ 名高い名作。読んでいる途中、これは誰も幸せにならない話なのかな?と重苦しい気分になったけど、最後でまあ持ち直す。そんなに好きだったら、最初の結婚はなんでしたのとつっこみたい気持ちでいっぱい。それが人間?
嵐が丘の
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感想・レビュー:141件














































