変身 (新潮文庫)
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変身の感想・レビュー(3302)
聞いたことあるから読んどくか、程度の気持ちで購入。寝る前に軽く読むつもりだったのに、気がつけば最後のページ。世界は、どこから覗くのかで大きく揺れ動く。突然、虫になってしまった主人公はめちゃめちゃかわいそう。非現実だ、と思いたくても、恐ろしい現実感をもって迫ってくる。なぜこの話からリアルな恐怖を感じるのか。それはこの話が、現実を映しているからだと思う。グレーゴルの事を笑ってなんかいられない。明日は我が身の変身かも。
あらすじは知ってたけどちゃんと読んでいなかったのでこの機会に。グレゴールの意識は人間のままなのに、家族のグレゴールに対する認識が人間から怪物へと変わっていったのが非情だけど仕方ないようで切ない。そもそも当初毒虫をグレゴールと認識していたことが異常だけども。つまり毒虫に変身しようがしまいがこういう周りからの視線の変化は起こえたのではないかと考えると、この話はおもしろいけどぞっとする。
虫に変身してしまったら大変だ。虫になったのに家族を気にかけるグレーゴルは、いい奴だな。ところで、この描写だけではどんな虫になったのか具体的にイメージしづらいのが、虫の困難を深く感じられない原因となったようだ。だいたい「虫」って、アバウトすぎるよ。
カフカを読むといつも思うのがわかりずらい。比喩がよくわからなくて消化不良でモヤモヤするかも。虫とは誰なのかとか・・・。虎の巻を片手に読破すべし。
虫に変身した後平気で周りの人間に姿を見せたことにびっくり。妹がだんだん日々の疲れに蝕まれていく様子がリアルで痛々しかった。虫になってしまった主人公も家族も、行動や考えはどこも異常とは言えない気がする。
虫に変化しているのにこの平常心。普通に次の列車に間に合おうとしている所で思わず笑ってしまいました。 家族を養っていたグレーゴルが、変身により家族に邪魔者扱いされてしまう。 慕われていた妹に、最後家族の誰よりもグレーゴルを悪く言う場面はただただ悲しかったです。
授業で「ある朝○○に変身していた」という作文を書かせるために、そういや実は読んだことない、と思って、読んでみた。家族のために一生懸命働いていたのに、立場が変わってしまうとこんなに冷遇され、悲しい結末を迎えてしまうのか、と思うと、最後さみしい気持ちになった(自分が似た立場にいるので)。自分が、と思って躍起になっていても、実は自分がいなくても残された人たちでうまくやっていくものなのかもな、と。それにしても、突然虫に変身、はやっぱり引くなぁ。せつないけど面白かったです。
変化を嫌う人間にとって、良い意味で心臓に悪い本。瞬時でなく継続される不測の事態。あっさりした内容に見えるが、読み入る程恐ろしくなったり時折笑えたり。様々な感情を引き出してくれる作品だった。
あっさりしてたなぁ…。なんだったんだ。二時間とかけずに読んだせいか嵐のように過ぎ去っていった。主人公の思考回路はずっと人間のまま。むしろ周りの人が気違いじみて見えるのはきっと主人公を視点にとるからでしょう。醜いかなあ?怖いかなあ?半ば兄だと信じているのなら徹底的に大切にしてやればいいのに。小さい頃、キャベツについていた青虫を大切に育てていた私はすごく哀しかった。現実に置き換えるならば、昔の伝染病患者に対する扱いのような。非道で冷たい。
鬱病や引きこもりなどの、現代的な社会問題と重ね合わせて読んだら結構しっくりした。取り残されたグレーゴルが哀れ。でもあれは家族故の非情なんだろうなあ。
だれだったか、『変身』ついて話してたときに、主人公は精神障害なんだよ。と教えてもらったことがあった。ぼくは無意味に変身し、しかも精神的には健全である主人公であったら、なお怖いなとおもう。
これ変身したのが可愛いウサちゃんだったらこんな結末にならなかったのでは。結局見た目ですか。彼が醜い存在(外見だけじゃないの?)になってから掌を返したように迫害、やっと死ねばハイあれは無かったことにして次のステップね、ニコニコ。なんて人間の姿の時に愛し合ってた家族だって、結局は他人なのかって思うほどのアッサリさ。それが現実だとしたら、なんと儚い、恐ろしい人間。
Mint_Choco
うさちゃん、いいですね。 毒虫という象徴的な生き物で現されていますが、わたしの勝手な想像では、イジメだって同じかなと、理由も無くイジメられ、その子が最後の頼みとしていた友達からも最後には、『変身』の妹のように見放される。。。あるいはグループ交際(古い!)から進展して三角関係になって恋破れる場合も。。。突然、無自覚のまま陥れられる最悪の状況、恋焦がれる異性からや親友と思っている友からの裏切り。今のこの世の中でありふれた光景だなって思いました。
ナイス!
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01/29 21:45
うさちゃん、いいですね。 毒虫という象徴的な生き物で現されていますが、わたしの勝手な想像では、イジメだって同じかなと、理由も無くイジメられ、その子が最後の頼みとしていた友達からも最後には、『変身』の妹のように見放される。。。あるいはグループ交際(古い!)から進展して三角関係になって恋破れる場合も。。。突然、無自覚のまま陥れられる最悪の状況、恋焦がれる異性からや親友と思っている友からの裏切り。今のこの世の中でありふれた光景だなって思いました。
ナイス!
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01/29 21:45
全く本文とは関係ないんだけど…。大学の図書館から借りて読んだ。ふと中を見てみるとしおり代わりにカンボジアの紙幣が挟まっていた。表にアンコールワット、裏面にはどこかの橋。調べてみればそれは日本の経済援助によって建設された「きずな橋」というらしい。アジア関係に造詣が深いこの大学からの、粋な計らいなのかもしれない。まぁ何故『変身』に挟まっていたのかはわからないけれど。だから僕はもう一冊本を借りて、このカンボジアと日本の友好の象徴でもある500リエル紙幣をリレーしようと思う。その本は何にしよう。ワクワク。
苦労をかけた側からすると、自分はどうなってもいいからお前は幸せになってくれって思いは芽生えることもある。主人公は変身前は家族を労わる人間だったみたいだから、そういう思いでいたのだと信じたい。そうじゃないと救いがないよ。呪うとか話になったら後味悪いよ。残された家族も、一見冷たいように見えるけれど、現実的な判断をしたまでだ。一応家族も苦労したわけだから、それなりに報われるべきだ。以上、あまにりも無情な物語だったので、限りなく物事を好意的に解釈した。
Mint_Choco
なるほど、、、そういう理解のしかたもあるのかと、感心しました。つまりそういう生き方もあるのかと、、、、登場人物のことではなくてvergeさんのことです。見習わなくっちゃ。
ナイス!
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01/31 23:44
なるほど、、、そういう理解のしかたもあるのかと、感心しました。つまりそういう生き方もあるのかと、、、、登場人物のことではなくてvergeさんのことです。見習わなくっちゃ。
ナイス!
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01/31 23:44
ストーリーは知ってるけど直に読んだことが無かったのでサクッと読んでみた。暗喩に満ちてますなあ。虫を寝たきりとか鬱に置き換えてみろよ!と言っていた人がいて、それを踏まえると物語のリアルさが嫌になるほど感じられる。正常なアウトプットが出来なければ中身がそれなりに分別あってもわかり合えない悲しさ。最善策が他にあったかもなと思うあたり、分岐ノベルゲーのバッドエンドルート読んでる気持ちになる。あとグレーゴルの中身が結構普通で、もう仕事に行けないとか思わずに、いつかなんとかなるだろみたいに楽観的なのがちぐはぐで面白い
話には聞くけども読んだことがなかったので、読書感想文を機に課題として読んでみました。朝起きたら虫になっていたことがないので、少しわかりづらい描写もありましたが、わりと難なく読めました。解説で、虫は象徴、と言われてもピンときませんでした。これに就いては私の理解と知識が足りないからでしょう。ただ、なんの悪いことをしていないザムザさんが虫になって、周囲の人間に悉くいじめられるのを可愛そうに思いました。
まぁ最終的にはそうなるだろうなっていう感じで、特に波乱があるわけでもなく進んでいく。「読者に物語の意味を考えさせる一冊」と好意的に捉えることもできれば、作者の意図が伝わらない駄作とも言える。自分はこういう作品は嫌いだ。作者自身が駄作といっているものを、日本ではどうして課題図書にしてするのか、理解できない。
今回「異邦人」と前後して読んだ。外面が完全な化け物、毒虫と化したグレーゴル・ザムザの内面とそれにより変化する家族・社会との関係は、まるで自分の身にそれが起こったかのように悲しい気持ちを呼び起こした。あまりに唐突な、そしてこの物語の根幹である「自分が寝床の中で一匹の巨大な虫に変わっていることを発見した」というギミック、それは、その唐突さ故に、一切の呵責無く私を襲う災厄そのものであり、それが個人の責によるものであろうがなかろうが、善良な一個人を粉砕するのである。だから私はこう言おう。善良なグレーゴルと。
マンガ版の変身を読んでから、あの何とも言えない絵が気持ち悪くて長い間読む気になれなかった。しかし読んでみると意外にも気持ち悪くならなかった。思いの他サラッと読めた。きっと主人公が「変身」した状況に疑問も持たず絶望も感じずなぜか、すんなり受け入れてしまっているからで、しかもちょっとその状況ん楽しんでいるようにも思えたからだ。テーマには諸説あるらしいが私は、お互いにある意味思いあってはいるけど、上手く気持ちを伝えられない親子関係を描いてるのかなとおもった。1番身近な存在なのに遠くにも感じる。そして人間の残酷さ
課題図書でした。スタートのザムザのリアクションがさっぱりとしていて、そこが恐ろしく、妹がザムザを「これ」と呼んだ瞬間とラスト1ページの家族の会話(考え)も恐ろしかった。虫が苦手なのもあって再読はしない…はず(大人になったら感じ方も変るだろうけれども)
スタートから有り得ない状況なのにどこまでも現実的な描写が恐ろしい。グレーゴルの容姿と精神の変容もひとつの要素ではあるものの、それ以上に家族の変化が容赦なく現実的で、それゆえに狂気を感じさせる。ラストはとてもシンプルに最悪の結末を描いていて、主人公をここまで孤独に追いやれる筆者の精神もまたそら恐ろしい。
『孤独』とにかく『孤独』。 自分の思いを理解されずに、ただ容姿や動きだけで忌み嫌われることの淋しさがつらい。 でもザムザまでいかなくても、そういうことって普通にあると思った。ザムザが最後に妹に近づく時みたいに、自分の思ってることとか意図を理解される前に、その道を閉ざされてしまう。 「城」「変身」と読んできたけど、カフカを読むと、小説を読むってことは人間関係の嫌な部分とか、自分の嫌な部分を見つめることなのかなと思う。普段慣れている所を強調されることで、人間関係を考え直させられる。
養老孟司『バカの壁』の第4章の内容に、『変身』についてひとつの見方が示されていて、それがこの本を読み終えて考えたとき、自分の参考になった。
中盤ぐらいから、この本の主人公はグレゴールから、彼の家族達に変わっていったように思った。見るもおぞましい姿になり、稼ぐこともできず、意思の疎通もできなくなったグレゴールは、家族にとって害悪でしかなくなった。そう思うとこのラストも未来への希望に満ち溢れたハッピーエンドだと言える。ちなみにカフカ的にはこの話は『喜劇』だそうですね。
グレーゴルが虫になったのに、なんだかそのことがあまり驚かれておらず、彼はとても冷静である点がシュールで面白かった。最後、最愛の妹からも見放されてしまうのは悲しかったけど…。
ある朝起きたら、巨大な虫になっていた…というわかりやすい粗筋。終始やられっぱなしの主人公…なんか虫なりの必殺技で反撃して欲しかった。父親に投げられたリンゴが背中にめり込んで瀕死て…。野生化してたらどうなったのかしら…
グレゴリーは実は毒虫になる以前から家族の重圧になっていたと思う。家族が彼ひとりの収入で彼の思い通りに生活することを望んでいた。妹の将来や住む場所もひとりで決めている。家族は彼を頼りにできる平穏な暮らしをしつつも、別の見方をすればグレゴリーに遠慮をしながら怠惰に過ごしてきたとも言える。彼が頑張りすぎているのが分かるだけに、心の内をなかなか言い出せなかったと思う。家族のために頑張るのはいいけど、ひとりよがりにならない様に気をつけないとね。前半、どうしてグレゴリー以外は誰も働いてないのか不思議に思ったし。
いつでも同じ状況に陥るのではないか、という恐怖。。。 妹にさえ見捨てられてしまう不安感。。。。 毒虫そのものに変身しなくても、誰でも可能性がある。
変身の
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