大工よ、屋根の梁を高く上げよ/シーモア-序章 (新潮文庫)

大工よ、屋根の梁を高く上げよ/シーモア-序章 (新潮文庫)
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大工よ、屋根の梁を高く上げよ/シーモア-序章の感想・レビュー(298)

http://booklog.jp/users/beta-carotene/archives/410205703X

バナナフィッシュで頭を撃ち抜いたシーモアに焦点をあてた作品。

グラース家の七人兄妹の中でもとりわけ異彩な存在感を放つ長兄シーモアに焦点を当てた中篇二つ。語り手である弟バディの語り口にかなり癖があり、とりわけ「シーモア―序章―」は実験的な小説なこともあって読むのがなかなか大変。だけど読んでいると癖になる文章でもある。シーモアには本当に謎めいた底知れなさの感じがある。だけど、いやだからこそか、妙に心に残る人物像なのだ。未発表のグラース・サーガが出てきてくれないかなあ。まだまだグラース兄妹の物語が読みたい気がする。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 01/09

サリンジャー3作品目。相変わらずの改行を多用しない・句点が少ない特徴的な文章。人によってはそれが苦手というかたもいると思うが、私は好き。シーモア序章を読むと、不思議にもシーモアに会ったことないのに会ったことがあるよな錯覚がする。それだけ、バディのシーモアに対する想いが強く文章に出ているということなのだろうか。大工よ・・・は、実は私もバディのように似た体験をしたことがある。だから、バディの兄シーモアを擁護する気持ちもわかるし、シーモアが非難される辛い気持ちもわかる。あれだよな、シーモアっていい名前だよな。

『大工よ、屋根の梁を高く上げよ』は面白く読めた。シーモアというキャラクターはつかみどころかなくて本当に魅力的だ。『シーモアー序章ー』は実験的とは聞いてたけど、かなり読みにくかった。ハッとさせられる文は結構あったんだけどね。グラースサーガももっとたくさん読みたかった。結局サリンジャーは出版してない原稿を書き溜めていなかったのかな?

これについては、今はまだなにも言わない。と言っておきながらやっぱり一言、愛しいです。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 11/17

「人間の声がこの世のすべてのものの神聖な本質を汚すのだ」シーモアという人間を伝えるためには、「単にすばらしく気のきいた物語の作者」ではいけないのだ。神聖な本質を伝えるためには言葉という檻にとじこめられないように気を配りながら、意識の流れをそのまま純粋に伝えるしか方法はないのだ。誰もが認める上手い文章といわれものにも、一体どれほどの真実があるんだろう。言葉は素晴らしくもあるが、真実を歪め本質をくもらせ、無限の可能性を有限の檻に閉じ込めるということを忘れてはいけない。忘れちゃいけないんだ。
しょこ
その言葉がその人の鼓動と一体になる
ナイス!ナイス! - 11/13 21:54


意味深だけどよくわからない。身近の素晴らしいもの。ラストの文で読後感◎
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 09/29

グラース家の人々すべてに関わる、シーモアの死。その理由は最後まで分からないまま、バディはその答えを求めて、グラース家サーガを書いたんだろうなぁ。家族って、欠落があるから物語が生まれるのかも。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 09/11

どちらもシーモアが焦点。なんとなくシーモアは完璧超人なんだと思っていたけど、素顔はわりと弱点があった。だからと言って親近感が湧くわけでもなく、やはりつかみ難い。特に日記の中のシーモアの幸せそのものといった様子が。ただ「莢いんげんにまでケチャップをかけるぼくを、Mが母親にとりなしているところが見られたら、僕は世界をくれてやってもよいと思う」これは分かるような気がする。『ハプワース16、一九二四』は読むかどうか悩むところ。他の兄弟たちの話も読んでみたいのにな。フラニーが女優の道を進んでいたのはちょっと嬉しい。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(0) - 07/28

シーモア―序章―大好き。サリンジャー作品で一番好きかもしれない。饒舌な語り手バディは、「大工よ」においては俯瞰的あるいは回顧的に出来事を記述しているのに対し、「シーモア」では後悔や逡巡や感傷にこれでもかこれでもかと揺さぶられながら兄の肖像を書き進めていく。読み手の方は彼が書いたことや書かなかったことを手がかりにして、それぞれのシーモアを作り上げていくしかないんだけれど、その各人の創造したシーモアにはどこかしら共通点があるだろう。フラニーとゾーイーの指針になっていた「太っちょのオバサマ」みたいに。
ナイス!ナイス! ★​★​★​ - コメント(1) - 07/26
MonAmi
もしも遺稿が発表され、そしてその中にグラースサーガ作品が含まれているとしたら、「ウェーカーの自転車の一件をとりなすシーモアの話」を読みたい。 あと「意識の流れ」という言葉を知る前から、自分はこの類の文体に惹かれてたんだなあと思うと感慨深かった。一度感情移入すると抜け出せなくなるタイプの文章。
ナイス!ナイス! - 07/26 11:36


「大工よ〜」はシーモアの結婚式ドタキャン劇の一部始終を弟・バディが書いた短編。よって文体は“バディ口調”で書かれている。シーモアの日記にかかれた彼の幸せは、我々読者からすると、ちぐはぐで理解し難いものである。花嫁のミュリエルやその家族とシーモアとはあまりに価値観の差がありすぎる。シーモアもミュリエルは結婚生活というもの自体に憧れを抱いており、彼女を本当の意味で幸せにはできないと確信している。 シーモア序章は、バディが自らを「言葉の曲芸飛行士」と評する通り、脱線に次ぐ脱線、シーモアの具体的なエピソード
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 06/17

サリンジャーが亡くなったとき、(日本で簡単に手に入る)全作品を読み返そう、と決意した。しかしそれを最近まで延ばし延ばしにしてしまったのには、ひとつの理由しかない。その理由は、そう、誠に遺憾ながら、数年前に読んだ時にひどくつまらなく感じたのを覚えていたからだ。しかし読み返した結果、その逆に――多少表現は違うだろうがコペルニクス的転回のような――衝撃を受けたのだ。こんなにいきいきとした人間たちが描写されていたのか?シーモアについて語るバディはこんなにも興奮し、魅力的な書き方をしていただろうか? やはり、サリン
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 06/08

ミュリエルの家族や友人にとって、シーモアは受け入れがたい。というか、ミュリエル自身もシーモアの理解者足りえないことが明確に示されてる。これだけなら、一般人に理解されない特異ということで済む。けれどシーモアがそうしたミュリエルとの結婚や、その家族との交際で、恐ろしいくらいの幸福を味わい、愛情をもっている。こういうこと、自分を理解しえない人間を愛することはよくありそうなきがする。理解しあえないならそれで関係をもたなければ楽なのにそうはならない。そうした事を考えるとひどい憂鬱を感じた。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 02/20

ライ麦やフラニーに比べてピンとくるところが無かった。大工よは、サリンジャー的世界が広がっていてそれなりに楽しく読めた。シーモアに関しては、言いたいことがうまく言えないということが書かれているように思うけれどちょっと僕の力では読み解けない。ただ、サリンジャー文体の力で読みとおすことはできた。今後、サリンジャーの未発表作が世に出ること待ち望む。

物語のかたちを取りながらも物語として成立してない感じ。バディにもシーモアにも寄り添えない。

本当にシーモアの「序章」、人物紹介だけが延々続きます。ある意味では純粋なキャラクター小説。シーモアは前々から変なやつだとは思っていましたが、本当に変です。頭が抜群にいいくせに実生活についての知見はまるで持ち合わせていない。言うことだけは賢者めいてて、浮いている(著者は詩的だと言い張っているけれど)。そして多分、現代に賢者がいるとすれば、頭を撃ち抜くか、あるいは隠遁するしか無いだろうと思う。他に、どう強すぎる倫理観と社会様式に折り合いを付けたらいいか、今はまだ分かりません。サリンジャーにも、多分。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 10/23

これは殆どの人がサリンジャー作品の中で一番の曲者だと思っているのではないでしょうか?少なくとも私にはそうでした。それでも、バディのセリフ回しはサリンジャーらしさの滲み出るもので、改めて彼の表現力に惚れ直しました。サリンジャーの作品は宗教がよく絡みますが、この作品は一番色濃く感じました。勉強してからまた読み返そうと思います。

「告白的文章というものは、まずもって自慢するのをやめたという作家の自慢が鼻につくものである。いつでも、公然と告白する人間から聞くべきものは、彼が告白「していない」ことなのだ」 あらこんなところにバナナフィッシュ!そういうことだよねサリンジャー!

難解で苦労して読んだが、読みおえた時なぜか涙があふれた。ほんとうに愛するものをもぎ取られたあとも人生を生きなければならない時、こんなふうに何度も重ねるしかないのではないだろうか。似ているわけではないけれど、亡くなった奥さんの写真を何度も組み替えて作品にしている古屋さんを何だか思い出してしまった。ほんとうに、まったく違うけれど。 「ぼくはおまえからすばらしく良い小説をもらいたいとは思わない。ぼくはおまえの戦利品がほしいのだ。」−シーモア
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 06/06

シーモアがバディにした二つの質問がすべて

「大工よ〜」はおもしろかった。「シーモア-序章」の方は、とりあえずバディがお兄ちゃん大好きなのは分かった。シーモアの本当の素晴らしさも、この短編の本当にいいたいことも書いた本人にしか分からないんじゃないのかなぁ。

「シーモア〜」がわかりにくいのは、バディが言いたいことを、感傷的に表現するのを避けているから?彼の言葉よりはむしろ彼の言葉の使い方、あるいはシーモアの手紙やなんかに心理が含まれてる気がします。気のせいだろうか。ほかのサリンジャー作品はともかくも、これは新訳を希望。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 05/12

サリンジャー再読月間はそろそろ終わりか(野崎訳のライ麦畑も読もうかな)。シーモアの結末を知りながら、その晩年を振り返る。置き去りにされたバディの苦悶に泣く。天才の不幸に泣く。

★★★★

美しすぎるものを壊したくなる衝動は誰にでもあるのだと思う。シーモア序章はさっぱりだった。

「大工よ」はとても面白い。サリンジャー独特のエッジが効いた文章。「シーモア序章」はよくわからない小説。翻訳の古さを考慮に入れても読みづらいし、何のためにこういう書き方をしているのかもいまいち掴めない。かといって実験小説的に薄っぺらいかというとそうでもなくて、「奇妙な重み」がある。でもそれが何なのかよくわからない。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 03/13

★★★★☆ この2編は、どちらも長兄シーモアに関する小話を次兄バディの視点から描かれている。今作の内容を踏まえた上で『ナイン・ストーリーズ』を再読すると、シーモアが何故自殺したのかなどの理由や背景に少しでも触れることが出来るのではないだろうか。『シーモア-序章-』は、書き手であるバディの、パラグラフ間の時間経過が感じられる独特な文章構成になっている。前作以上に婉曲かつ迂遠な表現が多く、とくに後編はあまりの読みにくさに途中で投げ出しそうになった。

『大工よ』だけ読了…、シーモアは挫折。五年後くらいに再読したいなあ

表題作のひとつは『バナナフィッシュ』の序章。そして『シーモア -序章-』は『グラース・サーガ』の設計図で同時にサリンジャーの思い悩む数多くの心情がノイズのような文体で記されている。どちらも主人公は次男のバディ・グラースだが、表題作それぞれの性格が違いすぎるので、同じ作者の小説とは思えない(訳者は違うが)。ともかく『大工よ、』はシーモアの結婚についてのいざこざで、『シーモア-序章-』はとても乱れた独白みたいな文章でしかも読みにくい。ただ『グラース・サーガ』を語るバディを強く印象付ける、それこそが目的なのかも
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 02/14

シーモア序章…あまりにも散文的過ぎて理解できないよー。文章のつながりがみえないんだよー。もう少し集中力を高めればどうにかなるのか???しばらくしたら読み返してみるか。

「シーモア ―序章―」について。婉曲的に、まわりくどく表現をして、読者に核心をつかせない、はぐらかす。語られるべき事柄なのに、敢えて“散りばめられている”感じ。その文体そのものがユーモアになっているのがすんげぇ。でも、集中するのが大変だった。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 01/10

愛が悲しいものだということを神は知っている。
ナイス!ナイス! ★​★​★​★​ - コメント(0) - 09/20

「シーモア-序章-」は集中を強いられる読書。多彩な比喩・知識が盛り込まれた文章は、それでなくても読者を「言いたい事」の本質に辿り着く事を困難にしているのに、作者バディが語っているのは、彼があがめる神?にも近い存在・シーモア!あれもこれももと愛情に満ちたエピソードが盛り込まれ、窒息しそうになる。シーモアについて語られてはいるけれども、私にはバディという人となりがみえてくる物語だった。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 09/08

あの教室にいる娘たちは、ミス・ゼイベルも含めて、ブーブーやフラニーと同じように、私の妹でない娘は一人としていないのである。彼女たちは、時代に対する誤った情報で輝いているのかもしれないが、それにしても輝いている。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 07/17

バディがすごく嫌な状況にいて面白かった。

シーモア-序章- 最後まで読むのに苦労

亡霊はおいかけるもの、その声に耳を傾けるものらしい
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 02/22

ちょっと前に「バナナフィシュ」を再読したら、こちらも読み返したくなったので。シーモアの衝撃的な死の動機がおぼろげながら見えてくる。今度は「フラニーとゾーイー」を再読したくなった。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 12/01

2回目。わたしにはわかっている、あの恐るべき三百七番教室に行くこと以上に重要なことは、何もないのだということを。
ナイス!ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 11/24

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