ナイン・ストーリーズ (新潮文庫)
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ナイン・ストーリーズの感想・レビュー(1233)
ラジオを聴いていたらどっかのバンドの誰かが 「ナインストーリーズ」ほどの名作はない! ってオススメしてた。 ノビコの印象では、「全然、おもしろくない」 おもしろくないどころか、何にも残らない。 でも最後まで読めるから、おもしろくないっていうより「つまらない」のかな? ホントに不思議なくらい別段おもしろくもなければ読み辛くて途中でやめたってワケでもなく、読み終わったあとの「印象」がなんにもなかった。フランス人が好みそうな文章。フランス映画にしたらすごく良さそうな気がする
きみがなぜ家出するのか、そのわけを聞かしてくれたら、あたしは知ってるだけの秘密のラッパをみんな吹いてあげる。いい?」 『小舟のほとりで』が一番好き。サリンジャーが好きかどうかは読み手自身が鬱屈しているかどうかに左右されると思う。太陽に向かい清々しく公明正大に生きている人には、多分魅力が解らない。シーモアの、ジョンの、ライオネルの、それぞれの抱えるもやもやを自分と重ねるように理解できたときにだけ、きっとサリンジャーの文章は心に響く。個人的には彼も短編の方が好み。
饒舌な一人称語りだった『ライ麦畑でつかまえて』と対比をなすかのように、登場人物の内面描写は少なく、結末でいきなり自殺をしたり(『バナナフィッシュにうってつけの日』)、恋に落ちていたり(『対エスキモー戦争の前夜』)する。物語がどういう方向へ向かうのか予想がつかない。印象に残ったのは、『テディ』のタイトル役の天才少年ぶり。「若きトロイの戦士のように颯爽と」日記を書きまくり、ヴェーダ哲学をたしなみ、俳句を引用し、自らを「霊的に進んだ人間」と言う。結末、テディは本当に妹によりプールに突き落とされたのだろうか。
とても繊細な作品。人物に 特に若い人たちに とても愛情を注いで書いていると感じる。繊細と感じた一因でもあるが、なんとなく噛み合わない会話に薄紙一枚分くらいの緊張や不安をおぼえる。多分そこが好き。
『小舟のほとりで』『テディ』『ド・ドーミエ=スミスの青の時代』が好き。『小舟のほとりで』のライオネル少年の子供らしさと鋭利な言動のギャップにハッとしましたが『テディ』のテディは別次元でした。一番有名な『バナナフィッシュにうってつけの日』はやっぱり今の私には理解まで及びませんでした。
自分は他人より優れた何者かであると思いたい。肥大した自意識は社会と折り合いがつかない。社会で機能するには自意識は邪魔な存在なのだから。ありのままで認められたらいいのに。
「テディ」が好きだ。何がいいってタイトルがカッコいい。「テディ」と口に出して言ってしまった。最後の話というのもかっこいい。これがシーモアの若いころ?という事で、ファンの間でちょっと神聖化されているあたりもかっこいい。内容もだが、その存在がかっこいい。
『バナナフィッシュにうってつけの日』『コネティカットのひょこひょこおじさん』『対エスキモー戦争の前夜』『笑い男』『小舟のほとりで』『エズミに捧ぐ――愛と汚辱のうちに』『愛らしき口もと目は緑』『ド・ドーミエ=スミスの青の時代』『テディ』で九つの短編集。私は好きです。……ただ、笑い男はあんまり好きじゃないなぁ。
サリンジャー再読。実家にも下宿先にも見当たらず、恐らく間違えて売ったのか、捨てたのかのどちらかだろう。バナナフィッシュから始まる言葉巧みな短編集。気付けば一気に引き込まれていた。チキショウメまた引き込まれた。この作品は一生読み続けることができる作品。というのは、色あせず、また個々人の年齢や経験で感想が大きく変わるだろうから。大学卒業後また再読したい。
読後感に独特の妙がある短編集でした。中でも『笑い男』の虚構の話と現実の話の、付かず離れずな絡み具合に巧みさを感じました。読後の印象だけで言えば、『小舟のほとりで』と『テディ』が好みデス。
会話による展開が非常に多く、さらにそれが他愛もないものであったりするので、言わんとすることが読み取れたように思われない。不思議な作品が多かったように思う。それでも、後半、特に「ド・ドーミエ=スミスの青の時代」などはとても面白く読めた。
サリンジャーの言わんとしていることがなかなか分からなかった。バナナフィッシュは五回くらい読んで、少し面白さが分かった気がする。会社の上司はもっと年齢を重ねると面白さが分かってくるよ。と言っていたので、その時が来るのを楽しみにしつつ、しばらくは本棚へ寝かせておこう。読了後、こんなに考えさせる作品は初めてかもしれない。
再読することで理解の及んだ話が多く、前回読んだときの読み込みがいかに浅かったかを思う。けれどきっと、もう一度読んだら新たな発見があって、今回の読み込みの浅さを痛感したりするんだろう。一編一編が鮮やかすぎるほどの情景やイメージを持っていて、心に深く食い込んでくる。
私はサリンジャー氏については大変な偏見と誤解を持っていたことを認めなければいけないが、それと同時にその誤解がある程度まで正しいことも主張して良いだろうと思う。あまりに都会的で洗練されており、人に対するあまりにも純粋で鋭すぎる描写が、日常性に固執する私にはひどく不安に映るのだ。しかしながら本書の最後の2篇(「ド・ドーミエ=スミスの青の時代」と「テディ」)については、単に技巧的であるだけでなく、何かもう一歩踏み出して描こうとした意欲を感じる。時々非常に鮮烈な文章があるのも、やはり、無視できない。チキショウメ。
海や湖やプールといった舞台も手伝って水面に日光が照るようなきらきらしたイメージと、繊細さや不安定さを併せ持った子供たちの描かれ方がとても印象的。不安定なのは何も子供だけではなくもちろん大人もであり、酸いも甘いも苦いもある瑞々しさに満ちている。グラース・サーガを読んでみようと思って再読。前は数日かけた末「何とか読みきれた、もうそれでよし」くらいの感想だったと思うけど、幾らか歳をとっただけでこうも感じ方が違うのかというほど面白く、ようやく自分に合ったタイミングが来た気がする。いずれ柴田版も読んでみたい。
男なら25歳を越えないとサリンジャーの良さはわからない。女でも20歳にはならないとね。ただ十代の頃に読んだわけのわからなかったあの話やこの話が、今になると全然違って「なんかわかるようになったんだ」というのを感じたいのなら十代の頃にも読んでおくべきかもしれない。再読して良かった。これを読んで面白いと感じる自分は、もしかしたらホールデン少年がなりたくなかった大人から少しは外れて年を重ねられたのかもしれないと思えるから。
何を書きたかったのか私の読解力では読みとけなかった。自我と狂気?と男と女の話。結末は消失?おすすめの恋愛小説として、「高慢と偏見」と並んで紹介されていたんだか、寂寥とした恋愛観。
実は大学二年のときに挫折した一冊。しかし今となってはどれも心に寄り添う9つの話だったと受け取れた。 若者のイノセンスが現れる一瞬を見逃さず、克明に描くサリンジャーの感受性には目を見張る。なんてことはない日常の、ちょっとした棘に鋭く反応してしまう子供たちと大人になりきれない青年の物語。
完全なる首長竜の日つながりで読みました。残念ながらおもしろさがわからない。むかーしライ麦畑を読んだときもそう思ったから、感性が合わないのかも。かさねがさね残念。
私は、サリンジャー読んだのがこのナインストーリーズが初めてだったけど、他の作品読んでから最後にここにたどり着きたかった。特に、バナナフィッシュに出てくるシーモアはフラニートズーイーや他の短編集にも出てくるので、それらを読んでからシーモアの最後を見届けるとすごく感慨深いし、すごく切なくなる。
面白かった!最初のバナナフィッシュが電波系だから諦める人が居そうだけど、飛ばすか我慢するかして先に進むことをおすすめします。お気に入りは「小舟のほとりで」「テディ」「ド・ドーミエ=スミスの青の時代」。次に「エズミに捧ぐ」「笑い男」かな。日本に関することが何個かあって、好きなのかな?と思った。攻殻機動隊でサリンジャーに興味を持ったんだけど、「笑い男」のネタがこの本に入ってるのを知らなかったから見つけたとき相当興奮したw所々拾ってはいるけど、この話を本筋にしているわけではない様子。
日本の某出版社に向けた同作家の作品「フラニーとゾーイ}の邦訳本を出版するにあたってのサリンジャーの五つほどの要求。本の題名は英語の現代を文字通りに翻訳すべきこと。本の中にも表紙にもジャケットにも作者の顔写真その他いかなる写真をも使用してはならないこと。作者の伝記的事実を書き添えてはならぬこと。序文・はしがきの類いもまた同断であること。要するに、原作者の筆になるもの以外はどんな文章でも一切書き加えてはならぬということ。(訳者あとがきから抜粋、省略)頑固というか、反抗的というか、でも好感が持てる人だった。それ
昔気に入っていたLisa Lobeのバックバンド名の由来と聞いていて、ずっと読もうと思っていた本。翻訳が古いせいもあると思うのだが、ちょっとわかりにくい箇所があった。特に会話場面でどの登場人物が話しているのか・・・。収録作のなかで気に入ったのは「小舟のほとりで」「エズミに捧ぐ」の2作品。「小舟のほとりで」の親子の会話がほほえましく、「エズミに捧ぐ」はエズミがなんか魅力的。
手術を控える中、入院中のベットに横たわり読んだのがこの本。グラース家が何か知らなかったこともあり、なにか掴みかねているという気分を読書後に味わった。しかし、そんな中でもテディと笑い男は印象に残っている。
狂気の表現がびっくり箱みたいで楽しめた。バナナフィッシュ、エズミ、テディが好きかも。色んなとこに足にまつわる変わった仕草も描かれていたりして、足フェチなのか義足なのか。よくわかってない話もあるので、また再読しよう。
『ライ麦畑でつかまえて』と並んで、サリンジャーの代表作。ライ麦よりは読みやすかったと思います。ただ、相変わらず理解し難い。サリンジャーの作品は、『小説』というよりは、どこにでも存在する日常を切り取り、その中に氏独特の言葉と揺れ動く感情を注入した、『生活の断片』であるように感じました。確かに、この作品には人々を惹きつける『何か』があることは間違いありません。しかし、その『何か』を理解し、説明することは、今の自分にはできません。いつか機会があれば、また読み直してみたいと思います。
ナイン・ストーリーズの
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