マクベス (新潮文庫)
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マクベスの感想・レビュー(485)
四大悲劇の一つ、マクベス。ひとつふに落ちないことがある。それは、どうしてマクベス夫人はマクベス以上に王の殺害を推したのか、ということ。表紙をみてわかるように、表にマクベス(男)、裏に夫人(女)がいる。つまり、王を殺したのはマクベスであって悲劇の中心も彼なのだが、裏には夫人の野望が糸を引いていて、臆病な夫を操っていたのではないか。そういえば、物語の発端となる魔女も女である。シェイクスピアが存命の時代は、魔女狩りあったかはわからないが、そういった意図も含んでいるのではないか。
タイトルだけは知っている、けれど、内容はあらすじに至るまで全く知らないという状況で読みました。短いので一気読みできます。悲劇といわれている割には悲劇というより、人間がどうしようもない運命のままに愚かな行為を重ねる話、という感じでしょうか。いきなり運命の三女神を模したかのような魔女が出てきて全てを操ってしまう辺りが、個人的にはなじめませんでした。もっと主人公が苦悩して自分で選択して泥沼にはまっていくのかとおもっていたので…。マクベス、もうちょっとかっこいいキャラクターかと思っていたので驚きでした。
以前岩波版も読んだのですが、表紙が素敵な新潮文庫版も集めようと思い購入。"殺してでも、欲しいもの。それが王の座。"この帯もいいですね。ダンカンを殺すのに躊躇うところはある意味すごく人間臭い。王になった後、自分を王にした魔女の預言にとらわれ、破滅の道を歩むマクベスは、もはや狂気に取り憑かれてしまっているくらい。シェイクスピアで一番好きなのはハムレットだけど、マクベスも好きです。
シェイクスピア、四大悲劇の一つ。
マクベスを中心に描かれているものの、どちらかと言うとマルコム、マクダフを応援して読んでしまった。
野心なんて誰でも心の奥底には持っている気がするので、マクベスのように堕落していくことは責められないなと思った。
ありのままの自分でいることは難しい。いつまでも臆病者ではいたくない。マクベスは十分に気高く魅力的だった。しかし、それだけでは満足出来ない。今よりも、もっと良くありたいと願ってしまう。だから悪魔に付け込まれる。臆病な心は罪を犯す。転落する彼の姿は間が抜けていて、滑稽だ。まるで懸命になろうとしながらも、あちこちに転がる誘惑に目を奪われ葛藤する僕自身のようだ。だからこそこの物語は悲しい。結局、臆病な心は幸福を手にしてもほんの一瞬もそれを味わうことが出来ないままに、手に入れた物も、持っていた物も失くしてしまう。
読了日不明 やっぱり古典は言い回しというか素敵 無敵に詩的 奥が深い!!! 幻影と我が骸と気高き罪よ 我が身は堕ちた、さあなぞらえ!!! ってかんじ(わたしのイメージ)
途中娘に取られちゃったりで、リチャード3世の方が先に読み終わってしまいました。どんな解釈だろうと、マクベスは舞台で見たほうがいいかなぁ。
シェイクスピア、子供の頃に読んだ子供用に物語化された『ロミオとジュリエット』と『リア王』を除けば初読。初めはなかなか読み進められなかったけど次第にぐっと引込まれた。血生臭く、人間臭かった。そして、マクベスの最期の心理にとても興味がある。後悔だったのか、最後まで意地だったのか、もはや狂気でしかなかったのか。
初・シェイクスピア!初・戯曲!であります!まあ!なんと言うマクベスの悲劇なのでしょう!それなのに!マクベスよりもマクダフ家に興味をもってしまいました!マクダフ夫人!御子様を守って下さい!嗚呼、無念!そして、この多用された感嘆符(エクスクラメーションマーク)の文が、私は大変好きでありました!シェイクスピアは、ジャムを煮込みながら読みましょうと思っていましたが「マクベス」はいけません。ジャムを煮ながら読むのは、きっと「ロミオとジュリエット」です。
シェイクスピア4大悲劇の一篇。恥ずかしながらシェイクスピアは名前と作品名となんとなーくの粗筋しか知らなくて初読み。戯曲ってなんか手が出しにくくて…。で読んでみて、凄く良かった。うわぁ、すっごい面白い!!三人の魔女が好きかな。マクベスは結局は臆病者だったんだろうなー。解説も興味深かった。他にもシェイクスピア読みたくなった。2011/602
再読。いつ読んでも印象的で頭に焼き付いているのは、狂気のマクベス夫人。心を何処かに置いたまま、視線をさまよわせ、意識は霞の向こう、赤く血塗られた両の手は、洗っても洗っても、決して落ちることはない。自らが犯した罪と人間であることは後戻りできないのだ。風が吹いている、遥か北から凍てついた空気を纏って。
残念ながら面白くなかった。
つまらないわけでもないけど……。
単なる自業自得だった気がして悲劇という感じがしなかった。
特に感じることのない本でした。
シェイクスピアでいちばん好き。日本人の好きな要素がたくさん詰まっている気がする。人間的弱みを持つ英雄、野心を囁く妻、暗殺、血の匂い、魔女、予言、幽霊、恐怖、狂死、戦、勝利、敗北、頓死、仇討ち。ドラマチックで、そりゃ好きっしょ。
シェイクスピアの作品です。いわゆる四大悲劇の最後の一作らしい。 自分は知識としてでしかシェイクスピアの作品を知らなかったけど、実際に読んでみると思ったより面白かったです。 もっとグダグダした展開なのかと思ってたけど、むしろ展開が早くてまとまっていたし、作中に目を向けても、ある意味個性的なキャラ揃いで意外だった。
四大悲劇の最終作。他の作品の主人公たちと違って、マクベスはその卑小さが際立っている気がします。運命に翻弄されるところまでは同じでも、その運命(予言)に頼りっきりな印象。王位欲しさのダンカン殺害も魔女の予言の後押しがなければ実行に移すことなく、臣下として一生仕えていたのではないだろうか。他の主人公たちがある意味スーパーマンだらけなのであまりにも人間くさいマクベスには少々親しみが湧かないでもない・・・かもしれない。卑怯だとか臆病だとか運任せだとか、そういう人間くささに安心する部分があるのも確かかと。
一人でテンション上げて音読してた。決心したのは自身にしても意思の発端は魔女とか夫人の言葉で、マクベス自身は自分の意思で動いているというよりも正しくとりつかれた狂気に操られてしまった、という印象。破滅に向かう男の物語だけど作中の危機を越えられたとして、なんかすぐに死んでしまいそうだなぁ。
マクベス、最初は殺すことを恐れていたのに、魔女や夫人からの言葉に影響を受けて殺人鬼のようになる。逆に周りから後押しされないとできなかった、一度ハマると後はどんどん欲に溺れていくという人間の弱さ…を上手く表現した作品だなと思った。言葉一つ一つがきれいで、音読しながら読んだ。
こんな話だったのか!過去に読んだつもりでいたけど、全然違う印象でした。 しかしこの魔女たちは、下手なホラー小説より怖い。実際にいて欲しくないキャラクターランキング作ったら、ダントツでトップ1です。今晩夢に出てきそう。
マクベスらが3人の魔女に翻弄され、結局彼女らの思惑通りになってしまうところに 運命的な悲劇を感じるのだけれど、それと同時に 彼らが心理的に追いつめられて転落していくさまも申し分なく丁寧で、さすが。
初めて読み終えたシェイクスピア作品。魔女が3+1人も出てきて、そのうち一人だけ格上で名前が付いていること、マクベスをそそのかした一人である奥さんが先に気をおかしくして死んでしまったことなど、どうしてもよくわからないことばかり。物語の流れはつかめるけど、なんか納得がいかない。一人ひとりのセリフをちゃんとつかめば分かるのかな?再読せねば。
成田空港で買って読んだ。このまま読まないで死ぬんじゃないか不安な名作って成田空港で買って飛行機の中で読むのに最適。マクベスってこういう話だったのか~と意外。しかし台詞がいちいち面白すぎて、何度か声に出して読まないと前に進めない。空港や機内で1人ぶつぶつ彼らの長台詞をかみしめては楽しんだ。
読まずに死ねるか!で、シェイクスピア2作目。確かに”不安”の要素を強く感じる。しかし歴史も含めてもう少し知識をつけないと、まだ十分には味わいつくせない事も実感。
手柄を立てた将軍が、魔女の予言や妻の口車に乗って自分の野望のために謀叛で次々に人を殺し、最後は予言どおりに身を滅ぼす話。従順だった将軍が予言を境に殺人鬼へと豹変していく様子から、人は自分の欲望のためには、ささいな事でも都合よく解釈することを示している。___ いくら出世したいからって、マクベスの唐突な行動は滅茶苦茶過ぎる。口ではためらう発言もしていたけど、魔女が現れる前から根っから倫理の欠片も持ってなかったんじゃないか。
◎何コレ、一気読みした。短くて、話の展開が早いくせに、読みどころが多くて面白い。さらに感銘を受ける名文も多い。成功して、地位や名誉を入れたときに、謙虚でいるのか、それとも欲望を駆り立て、形振り構わず行動を起こすべきか?これは現代でも当てはまることだと思う。本書は巻末の解説が長く、解説を読んでから再読すれば、さらなる楽しみを見出せると思う。再読が楽しみな一冊である。訳が古く見え、魔女とかが出てくる点が微妙だと思った。『顔つきから人の心を読むすべはない』『世間を騙すには、世間のおなじ顔色をなさらねば』
「きれは穢い、穢いはきれい」など、いろいろなところで引用されている台詞も多く、楽しめた。 「森が攻めてくる」「女から生まれた」ていないものなど、嘘はついていないけれど本当でもない魔女の態度を知ったときのマクベスの絶望のシーンは本当にぞくっとする。最初の方は何度夫人を張り倒そうと思ったかしれないが、彼女が狂気に駆られたところや父に似ているからと殺人をためらうところを見ると、やはり人としての人情も持っていたのかなあと思った。
「人を泥棒と呼べば、彼は盗むであろう」という言葉があるように、人の心はこうも容易く悪い方へと傾いてしまうものなのだと感じました。マクベスの心の弱さが指摘されがちのようですが、もし自分が彼と同じ立場になったとしたらきっと同じような結末を迎えていただろうと思います。なぜなら彼が抱いた野心は果てしなく人間的であり、コーダの領主となった時点で預言に縋りたくなり、遅かれ早かれあのような凶行に至ってしまうことでしょう。解題および解説を深く理解したいので、「ハムレット」を読んだらまた再読したいです。
荒れ野で出会った3人の魔女の予言に惑わされ、野望に身を任せたマクベスは王位を失うことへの不安から、次々にその手を血で染めていく。『「やってのけるぞ」の口の下から「やっぱり、だめだ」の腰くだけ、そうして一生をだらだらとお過ごしになるおつもり?』キツい言葉でマクベスを焚きつけた夫人も罪の重さに耐え切れずに命を断ってしまいます。人間の欲の強さと狂気に寄り添う弱さ、脆さ。登場人物が多く、あたふたしながら読んでしまいましたが、前半の王を殺すシーンの緊張感、後半の戦いの疾走感にドキドキしながら読めました。
「あっ、コレなんか聞いたことあるな・・・」というようなくだりが随所に出てきた。シェイクスピアに影響を受けている文学や芸術が多いのだろう。食わず嫌いだったシェイクスピアですが大好物となる予感。
マクベスの
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