椿姫 (新潮文庫)
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椿姫の感想・レビュー(391)
アルマンとマルグリット、どうしても比べてしまうのですが、身分も低く罪を背負った悲しきマルグリットの方がずっと高尚で洗練されているように感じる。アルマンがもう少し大人だったらなぁ。娼婦である事を理解して手に入れた女性のはず。アルマンには最後までマルグリットを信じて手を離さずにいて欲しかった。 二人の悲恋物語にやきもきさせられますが、そこが魅力の一つでもあり、あっという間に読み終えてしまいました。
気高い女性ってこういうことなのか・・・それでも世間からは「娼婦」という卑しい存在としてしか見られない、これを社会悪っていうのね(ノД`)とにかく私にとっちゃここまでの純愛小説は初めてだわ。まあ私がこれまであまり本を読まなかったっていうのもあるけど。最近の恋愛ストーリーって、3人以上が多いと思う。ヒーローとヒロインとライバル、みたいな。でもこれは2人だけだったから、私には新鮮だった。
愛とは見返りを求めない、相手の幸福を願うこと。だからアルマンを想いながら、身を引くことも辞さないマルグリット。読んだ当時は子供だったけど、大人になってマルグリットの心を理解できる男はいるのか疑問に思った。オペラでは暗いヴェール越しに聞くせつないマルグリットのアリアは秀逸
ファム・ファタル特集(私の中で)中なので読了。オペラで内容は知っているけれど、原作ではアルマンの若々しさや強情もマルグリットの献身も気品も、匂い立つようです。椿姫の世界にどっぷり浸かりました。恋愛の描き方は、やはりフランスの作家がどの国よりも美しいような気がします。次は作中にも出てくるマノン・レスコーを読みます。娼婦と若者の本気の恋愛・最後は女性の死で終わる、というのはこの頃のフランス文学だけではなく日本の携帯小説なんかも同じですよね。世界共通の、数世紀にわたってのトレンドなのだなと感心してしまうことも。
オペラ版が好きなので、原作にも挑戦。小説ならではの時間の流れがあり、たっぷりと情熱的な恋愛を味わうことができた。こんなにも一途に人を好きになれるなんて羨ましい…。アルマンの語り口からマルグリットを想像すると、娼婦の何がいけないんだ、とつい思ってしまうぐらい素敵な女性。でも、思ってた以上にアルマンが嫉妬深かった。それもこれも愛するが故なのだろうが、すれ違いが切ない。華の都パリの夜は色っぽい。娼婦たちの生活はなんと豪華なことか。普段は読まないが、フランス文学と純愛ものにも興味が出てきた。
小学生の時ピアノの発表会で乾杯という曲を弾いて以来気になっていた小説。曲の印象と違って随分暗い物語だった。別れた後、アルマンからの嫌がらせを相手が未だに自分の事を愛している証拠と感じるところが悲しかった。椿姫の由来を観劇の際に椿の花を持ってきたからと書かれていたけど、年を取った惨めな娼婦になる前、若い内に死んだ彼女を花のままごとりと散る椿に例えたのかな。もしも日本だったら桜姫とかになったのかもしれない
有名な恋愛小説です。物語冒頭で、マルグリットが既に故人であることがわかるため、悲恋であることは予想できましたが、単に死んでしまったから悲しい結末になってしまった、ということではないですね。娼婦であったがために、健気なマルグリットはアルマンと別れなければならなかったし、その後愛する人から憎しみをぶつけられ、寂しい晩年を過ごすことになったのは、とても悲しい。別れの理由は現代でもあり得ることなので、致し方ないのかもしれませんが…。
アルマンの話がはじまるまでのくだりがかったるいのと、語りという形式故かところどころ描写が薄いのが気になった。マルグリットに裏切られたと思ったアルマンが彼女に復讐する場面がよかったので、ここのところをもっと詳しく書いて欲しかったが、アルマンとしてはここはさらっと流したかったんだろうなぁ……。
娼婦が親父にコンコンと諭され聞かされ懇願されるシーンが良い。あそこでマルグリットの魂は娼婦とかいう肉体から離れてある価値を帯びるのだがそれは実際のところアルマンの妹の恋を成就させる手助けになるという常識的価値に支配されている尻尾を咥えた蛇の輪状態だっていう行き詰まった感じと一方そんなものすら明るく見えてしまう位の暗がりである娼婦の立場とがぴったり組み合わさっていてとかそんなことはどうでもよくただ健気でかわいい
娼婦が一世一代の真面目な恋をする話。恋をお金との交換でしか考えられない類いの女の人って今でもいる。それは社会的な問題でもあり、道徳的な問題も含まれてる。なにより面白かったのは主人公アルマンが恋をした相手であるマルグリットと相手を想うが故に別れてしまい、すれ違いが男を怒らせもし真相を知るや激しい後悔に苛まれる姿が今も昔も変わらないなあというところだった。
久しぶりの恋愛もの。百年も前の登場人物達の感情をまったく色あせさせることなく現代でも通用させる事が出来るのは流石名作と言うべきでしょうか。恋愛での様々な感情をアルマンとマルグリットから感じとらせる。純粋すぎ愛し過ぎたが為に破局へと流れていく二人の姿が寂しい。見当違いながらアルマンがもう少し大人の心をその過程で育てていたら、等の少しでも幸せへの道をと読み終えてから思い浮かべてしまう。凄く読ませてくれた純愛ものだけにアルマンのその行動がとっても哀しかったです。
四葉
大切な事を見誤る前に気付ける聡明さを見につけたいと切に思います。(体験を基に~と知った後は、これだけ素直に書かれているのを見て、途中何度か見掛ける事になるアルマンの愛憎相克する様子も素直に純愛ゆえと信じられるようになりました。)
大切な事を見誤る前に気付ける聡明さを見につけたいと切に思います。(体験を基に~と知った後は、これだけ素直に書かれているのを見て、途中何度か見掛ける事になるアルマンの愛憎相克する様子も素直に純愛ゆえと信じられるようになりました。)
ナイス!
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12/07 09:06
恋愛小説はずっと敬遠してきた。古典を読んでいこうと思い、読んでみた。マルマンの心情はわからんことはない。なので、マルグリットの行動言動に対して、どうしてかと考えながら読んだ。マルグリットは役者だ。本当の自分を隠していると感じた。愛については、本音かもしれない。ただ、振る舞いがわざとらしすぎる気がする。それを真に受けるマルマンが哀しい。男を手玉に取る娼婦は愛されることもできれば、嫌われることもできる。本音はどうあれ、真に受ける間抜けさが、物語に一層の深みを作っているのかもしれない。
これは良い恋愛物語です
椿姫で名の知れている大娼婦マルグリット
これほんとあの
よむといいよ
うわあああああああああああああああ
ってなるよ
もうなんか
これせつねえよ!!!!!!!!!!!!
これがほんとの愛だよおまいら
何がセックスだよ氏ね
アルマンとマルグリットの最後の夜あたりから涙腺がゆるんで仕方がなかった。この二人の結末は始めのうちに語られていたけれど、読んでいくうちにそれを忘れてしまうほど引き込まれた(で、何かの拍子に思い出してうわあぁぁとなってしまったり)。最後のマルグリットの日記が悲しい。日付を追うのは何だか怖かった。カウントダウンが始まってるんだなぁという気がして。
パリを舞台に、「椿姫」と呼ばれる娼婦マルグリットと青年アルマンが恋に落ちる物語。ひとつ前に読んでいた『痴人の愛』と比べてしまった訳だけど、こちらは歯の浮くようなセリフも多く何とも情熱的。マルグリットの真意は捉えにくいが、アルマンの好意と矛盾した行動や、未練がましさは、よくよく共感できてしまった。。。
『もしかしたら、あたしも死なずに済むし、あなたはお帰りになるし、もう一度春にめぐりあえて、あなたはやっぱりあたしを愛していてくださるし、去年のような生活をまたふたりではじめることができるかもしれない!』・・・切なすぎです。放蕩と虚飾にまみれた人生で、たった一度だけの真剣な恋。悲しい結末には終わるけれど、マルグリットにとっては、自分が味わえるとも思っていなかった幸せに触れることができて、それだけで、良かったのかもしれない。本来、恋愛小説は苦手なんですが、これは色々とえぐられ、かなり応えました。
今の日本で言うなら、純愛に生きたキャバ嬢物語ってとこかな。うーん、ふつう。外国文学だからと言って感動するわけでもなかった。まぁ、マノン・レスコーを読んどいてよかったかなって感じ。てか死ぬような結核やったら周りに伝染ったりもっと早くから相手にされなさそうなもんやけど、そのへんどうなんですかね…。
外国文学だからと気構えして本を開いたが、読み易い文体と語りかけるような描写で、あっという間に引き込まれた。『椿姫』が青年と娼婦の恋物語であると知っている方も多いのだが、実際に読んでみた方は少ないのではなかろうか。華やかなパリで良い意味でも悪い意味でも注目を浴びられる椿姫と称されるマルグリット。奔放な彼女が死ぬ前にしたたった一度の恋。魂を引き裂かれるような痛みと蜜の甘みを全身で感じるような幸福を同時に享受した彼女。他人の幸福の為に、自分の幸福を捨てた彼女の叫びの物語を是非、最後までじっくりと読んで頂きたい。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(1) -
2012年6月27日
美羽と花雲のハナシ
アルマンのした復讐はあまりにもひどすぎる。マルグリットも可哀そうなのだが、真実を知った時の彼の後悔はそれ以上ではないだろうか。だが、愛と憎しみは表裏一体という。アルマンの気持ちも分からなくはない。愛した分だけ、裏切られた時の憎しみもそれだけ強いのだろう。どこまでも哀しい恋の話で、最後は泣きながら読んでしまった。
アルマンのした復讐はあまりにもひどすぎる。マルグリットも可哀そうなのだが、真実を知った時の彼の後悔はそれ以上ではないだろうか。だが、愛と憎しみは表裏一体という。アルマンの気持ちも分からなくはない。愛した分だけ、裏切られた時の憎しみもそれだけ強いのだろう。どこまでも哀しい恋の話で、最後は泣きながら読んでしまった。
ナイス!
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06/27 13:36
美輪明宏さんの著書を読んだときにこの作品を紹介しており、興味が沸いて手にとってみました。 見返りもなにも求めない、真実の愛。ラストは胸が苦しくなりました。
読みかけかけの本が行方不明になったので、再読。良い意味で古典的でオーソドックス。「ここで泣けばいいのだな」という箇所で泣くという具合に。 あまり見たことはないんですけれど、言ってみれば橋田 壽賀子のドラマみたいな感じでしょうか?!って。色んな意味で怒られますか?わたし?
この本は遠いフランスの自分とは縁遠い上流階級の悲劇だとか、極端なお話だと感じる向きがあるかもしれないが、実際恋愛する二人と社会との緊張関係、恋愛する二人の生活の生計をどう立てるかといった問題は、現代に生きる一般人も直面するであろう問題だと思う。高校で知り合ったカップルが社会に出るにあたって地元には仕事がないから大阪に出なくちゃいけない、会いに行くには夜行バスで一往復一万円かかるどうしようみたいな。
まず、装丁が美しい。そして内容も夢のごとくも美しい。だが大デュマの指摘通り「お説教が多すぎる」という欠点を多大に持ちあわせている。娼婦でありながら、貴婦人のごとしマルグリット。恋をしてしまった青年アルマン。アルマンは一幅の絵のような生活と世界を望んだが、プリュダンスの言う「物質的な生活」そして家名や家族のことを考えればそちらの方が夢物語。アルマンの父とマルグリットとの会見は素晴らしかった。アルマンもマルグリット捨てたんだしなあ…高級娼婦の部屋など描写されて興味深い部分も。一番好きな人物は侍女のナニーヌ
娼婦という存在をはらむ社会について改めて考えた。人により形と規模は違えど、恋愛というものに根本からつきまとう甘苦の在り様を痛いほど感じつつ、本を伏せて物思いに沈んだのも一度や二度ではなかったと思う。
恋愛小説の傑作。作者が一貫して自分の作品で訴えたかった社会悪とかなんとかかんとか、そんなん考えながら読んだりはしなかった。けど、ただただアルマンとマルグリットの、恋における単純のような複雑なような感情の描写が、絶妙で、胸が締め付けられるようだった。オペラも鑑賞してみたいですな。グレタ・ガルボ主演の映画も見てみたい。
冒頭は一体、何のことだと思いながら、読み始めて開始一番。墓を暴いて出てきた死体の描写に悲鳴をあげました。それで読み進めるにつれ、『ティファニーで朝食を』が脳裏をかすめ、主人公にウェルテルを思い、ヒロインに『嵐ヶ丘』のキャサリンを思い、挙句、ドラマ『やまとなでしこ』を思い出しながら、読み進んでいくと、桂正和の漫画『I”s』や藤子F不二雄の『あのバカは荒野をめざす』まで頭に浮かんできて、父親の正しさに頷きつつ、ベタだなと思いつつ、アルマンが心躍らされ、絶望し、一喜一憂するその描写の鮮やかさに舌を巻きました。
バレエに引き続き、原作も。 あぁ、なんてアルマン、自分しか見られないんだー。 マルグリッドの真剣さが全く通じていなかったことにがっかり。そして、何も知らず幸せな結婚をしているアルマンの妹・・・。格差社会の潤ってる方、妾の女、どっちも見えちゃうと悲しすぎる。泣けた。
主人公の感情や行動に一々心当たりがあって、自分を情けなく思った。好きという感情の表出が裏返ってしまうのは若さ故なんなんだろうか… 浮世め…あと父親が出てきてマルグリットが悩み始めた時一瞬でも「うわぁ、父親と寝たんじゃね?」って思った自分……
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感想・レビュー:85件












































