カブキの日 (新潮文庫)
カブキの日を追加
カブキの日の感想・レビュー(29)
歌舞伎じゃなくてカブキなんだなぁ。クライマックスのあやめ贔屓の客対京右衛門贔屓の客の戦いが熱く、面白かった。カブキが混沌になってしまったあの感覚のありえなさが面白い。そのシーンとはとてもとても比べものにならないけれど、自分が役者として劇をちょっとした混沌に導いた経験があるだけにそのことと、それがウケはしたが「あんなものは劇ではない」と言われたことを少し思い出しながら読んだ。
歌舞伎を知らず、かえって妄想しながら勝手に読み進む。蕪と月彦は、『千と千尋の神隠し』の千とハクの関係だったし、世界座へは、吉原に猪牙舟で通う雰囲気でゴージャス。ゴンドラのようでもあった。蕪と月彦の出会い部分の気持ちの揺れは、一方的に蕪の脳内会話による独白で、それがAB型みたいで可笑しかった。楽屋の三階は広すぎて魔が棲んでいる感じがたっぷり。蕪のまるで体重を感じさせないような軽々とした身のこなしに何かタレントを予感させるものがありワクワクする。伝統と改革の鬩ぎ合いの中で初心に戻る意味で出雲の阿国の踊りが取り
歌舞伎は今までほとんど観たことがない上に、興味もあまりなかった自分だが、そんな自分をも感嘆させる面白さと強度を持っている。物語そのものは大団円に向かっていくシンプルなものだが、虚実入り交じる描写がとても魅力的で飽きさせない。特に歌舞伎小屋の3階をさまよう場面は、ユーモアがありながらも幻想的ですらあり秀逸。
06/19:ティシュ
03/23:kei_mi
03/07:しら菊
05/01:みつひめ
出だし、中盤はよかったけど、だんだん、自己陶酔的になっていって、筆が荒くなった感じ。大道具は面白いんだけど。新歌舞伎座がこんな風だったら楽しいかもしれない。たぶん再読しない。
03/06:akko
02/07:Rove
02/01:さと
歌舞伎ではなくカブキ。違うじゃん!と侮っていたがいつの間にか世界に呑まれていた。異次元・三階の冒険譚と阿国・名古屋山三郎・徳山の方のカブキ、世之介の物語。飽きずに楽しめた。歌舞伎座に行きたくなる。熱烈な眼差しを向けて、焦がれるやうに観たくなる。違った視点を提供してくれた作品。三島賞受賞作品なのに、絶版なのが惜しい。
舞台は21世紀のカブキ界で琵琶湖畔の船舞台の世界座、ちょっとイカモノ臭のする奇想小説家と思いきやわりと真っ当で、しかし壮大な物語。伝統派と改革派の勢力争いから、藝や伝統形式をめぐる問答、死と生とが背中合わせになった「千と千尋」風に迷宮散歩、そしてグランドフィナーレ。あ、熱い!
★★★★☆小林恭二、初読みです。すごく面白かった。読み始めは多少戸惑ったけど、15ページ目位まで読み進めればあとはもう・・・。「カブキの日」を楽しむだけ。読み手を気持ちよく物語世界へ誘ってくれるので楽に読める。歌舞伎を生で観たことないけれど、特等席で歌舞伎を観てる様な臨場感。もちろん読んでる途中に屋号を声に出したのは言うまでもない。極上のエンタメを読めて大満足。強烈な余韻に身を委ねつつ本を閉じる。
江戸の熱狂がつづいたまま現代になったような世界で、年に一度の顔見世が始まる。カブキ界の闇、楽屋という迷宮へ深く迷い込んでゆく少女と少年。作中で演じられるカブキも素晴らしく、またしても猛烈に歌舞伎が観たくなった。
純粋に面白い小説が読みたい、と思って再読。歌舞伎の熱を知ってる人にはたまらない世界。
07/19:susu
01/01:poca(漫画以外)
あんまり面白いので一気読みしてしまった。 何かどろどろしたものが渦巻いてそうなところも、歌舞伎の魅力だと思う。読んでいて、実際に見たくなる舞台がたくさん。 あー歌舞伎が見たい。
SFのような伝奇小説のような歴史小説のようなゲームのような…。結末はすぐ読めるけど、その過程を追っていくのが楽しい。映像化したら素晴らしいと思うけど、カブキがテーマでは大ヒットにはならないかなぁ。解説が蜷川幸雄さん。菊之助と姉・寺島しのぶさんのエピソードがすごい!蜷川さんにこの経験があっての「十二夜」なんだなぁ。
10/07:IWA
09/20:コルネリア
--/--:hynobius27
--/--:Ta283
カブキの日の
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感想・レビュー:13件














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