まだ遠い光―家族狩り〈第5部〉 (新潮文庫)
まだ遠い光―家族狩り〈第5部〉を読んだ人はこんな本も読んでいます
まだ遠い光―家族狩り〈第5部〉を追加
まだ遠い光―家族狩り〈第5部〉の感想・レビュー(308)
長かった。でも読み終えてよかった。結末は意外なものでした。登場人物がみんな孤独で家族のことでつらい目にあった人たち。他人の家庭の内情なんてわからないものだ。現実にすぐそばにも家族のことで心痛を持っている人いるんだろうなと思う。
誰かを救おうと差し伸べた手の、その指の隙間から。もしかすると溢れていくのは別の誰かなのかもしれない。たった1人を抱きしめる為、きっと社会は必要で。だけれどその社会を考える時、たった1人のあなたを忘れる。そうして失う大切なモノ。根源全ては環境?生立ち?それとも只運?結果達観や絶望に足を掴まれたとしても「それでもー」と、抗いながら前に進んで行くしかないのだろう恐らく僕らは。今はまだ遠い光に明日、一歩でも近づく為には、回り道もしてしまうだろうけれど。
読書の秋と云えど、バタバタする毎日。落ち着いて読書する日が少なかった(>_<)9月初旬、第1部に手を付けて以来約40日、全5部読了しました。終始、「家族」「親子」「夫婦」がキーワードになっていたこの作品。結末は全く想像出来なかった方へ・・・。子供を持つ親には必読、この本を通じて色々考えさせられます!40日間楽しませて頂きましたm(_ _)m
家族のありかたや、理想論を犯人は語っていた。口では最もなことを言いながら、行動は自己中心的な考え方に変わりない。感受性の強い人ほど大きな悲しみを背負いやすいのか、愛情の足りない人ほど考えをゆがみやすいのか自分には分からない。しかし、すべての間違いは人の甘えからおきていることは分かった。そんなメッセージをこの本から感じた。
「彼が死ねば、悲しむだけでなく、自分のせいだと罪悪感を抱え、自責の念のなかで日々を暮らす人がいる。死なずにいるのに、この理由だけでも十分に思えた。」自分に深く関わる人を極力少なくすれば、自分が死んでも悲しむ人は少なくなる。のかな。
万事無事とは言いがたいけど、後半の展開はページをめくる手間すらもどかしく思えた。それほど息を呑んだ。人は人との関わりで変われると信じたい。そこに光を見出だしたいと思った。
★★★★★ 長い。飽きずに読み切れる。内容が良いからこそ、最後のあとがきの謝辞の一文「小説を読む上で、登場人物の感情をともに生きる時間があれば、それはもう経験と言えるものだろうと思います。」という言葉が強く残る。
現代日本が抱える家族や個人の問題、海外の国家、民族紛争問題がいっぱい詰まっている。前の巻の感想でも書いたけれど、作者の言いたいことが多すぎて、それを登場人物に語らせるので、台詞がくどくどと説明口調になって不自然。 犯人が最後まで自分の考えの誤りに気付けなかったのは残念。でも最後は多くの人が救われたのがよかった。一人だけ、残されてしまった女の子だけはやりきれなかった。この子にもいつか救いが訪れますように。
「家庭環境の悪さが犯罪者を生み出すから、そんな家庭を作り出す親子を消してしまう」という大野夫妻の考えは一面的であったが、結果的に芳沢亜衣を救ったんだと思います。 結論としては、良い家庭を維持していくには無償の愛でお互いを見守り続ける努力が必要であり、悪い奴にはそれができないってことでしょうか。
この内容に取り組んだ天童荒太が、どう納得のいく「予定調和」で話を終結させるのか、ページを急いてめくった。天童荒太らしいラストだと思った。直ぐに再読へ。
長いトンネルから出れたって感じの読後感です。子どもには罪はないのに玲子ちゃんが悲しい状況になってしまったこと、がとても辛かった。これが現実なんだろうか?話を面白くするために厳しく表現しているんだろうか?と考えてしまう。現実に近い気もする。犯人は予想通り。こうなると一種に宗教のような感じで自分たちの考えが正しくすべてになるんですね。人の心って怖い。みんなが闇はもっているでもそれ大きくするか光に変えていくかは自分の心の持ち方しだいなんだと感じました。シンプルに前を向いていくトム君の言葉や行動に最後ほっ・・とし
犯人はやはり傲慢に感じたままでした。ただそうなってしまった、こんな結論を持たざるをえなくなった現実に悲しみを覚えます。タイトルの通りまだ遠いけど、光を感じる場所に近づき変わることのできた主人公たちに安堵感を持ち、本を閉じることができました。よかった。
犯人の行動が全否定されているのではなく、どこか容認されているような面があるところが気持ち悪い。どこか、イーガンの銀炎を読んだ時のような不気味さを感じた。作者に対して。つーかさ、あんだけ人は変われる変われる言っときながら駒田さんとか油井さんとか全ッ然更生させずに始末しちゃうとかどういう事なの。あの二人は最終的に更正への一歩を踏み 出してもよかったんじゃないの。
すべての歯車が一気に回りだし、物語は最後の場面を迎える。そしてエピローグ。静かな語り口の中に筆者の想い・主張がこめられ、登場人物たちの後日談が語られる。それぞれが新しい出発の時を迎える。はるか前方に見えるかすかな光に向かって、孤独な人々の歩みが始まる。5巻を読み終えて:重い内容だったが、登場人物たちが筆者の分身として人生のそれぞれのステージで出会うであろう苦悩を経験しそれを受け入れていく姿が印象的であった。日置由美子さんの装画も内容をよく反映しており、悩み思索する人の姿をとらえた心に染みる作品である。
長い物語が終わった。読み終わって、清々しい気持ちにはならないが、読んでよかったと強く思う。家族ってなんだろうって。傷つき、傷つけられて生きる登場人物たち。最後は完全によかったとは言い切れないが、いい方向に向かっていた。「いい方向に向かう」それは明日があるからできる、おもえること。そう、また明日。
物事を単純な善悪で捉えられないからこそ生まれる苦悩を描き、対象の両面にスポットを当てた作品。現実に救いようのない事件が多く起こる中、小説の中とはいえ希望が持てるラストに救われました。
世界の誰かと比べて自分の存在を善や悪と認識したりするのではなく、自分というものをありのまま受け入れることが出来たら、次の一歩も勇気を持って踏み出せる。いろんな人がいるんだと認め合いたい。その広い世界のあらゆるもののおかげで自分は生きているのだと素直になろう。有り難く受け入れ、だからこそ自分を大切に生きよう!何も出来ないから存在意味がないのではなく、助けられて生きているからこそ大切に生きていかなければならない。。一冊一冊深く考えさせられた本。
全5部読み終えて。登場人物それぞれが家族で悩みを抱え、「家族だから」とか「家族なのに」を繰り返しながら生きてる様は、とても生々しい。。自分を重ねようとはしてみたものの、「男32歳、子供なし、親も元気」では、まだまだ先のことのように感じられる。今の自分の想像力ではこう感じるのが限界かな。自分の状況が変わったら、また読むつもり。違った視点でこの作品を見れるでしょう。。馬見原警部補、好きなキャラクターの一人になった。
登場する家族の歪みや傷に心が揺れた。否認と無関心が弱き者を更に追い詰めていく。読んでいて辛かったが、救われた場面もあり読了できた。
ラスト亜衣の1歩がとても眩しい。
世界に薄い光が差し込んだ気がした。
人は自分の手で未来をつかみ取るしかない。それは有名になるとか、巨万の富を得るとか、そういうことではなく、自分なりに必死に生きる。そうすれば、きっとどこかで誰かの手が差し伸べられる。そう信じて生きていきたい。
タイトルの通り、まだ光は遠い。この先も諍いやいがみ合いは決して絶えないだろう。
しかしどんなに相容れなくとも、相手の存在や苦い事実を少しでも認めることができるならば、共に生きることは可能なんだと思う。
苦悶の末におずおず踏み出した一歩が、案外世界を変えてくれるのかもしれない。
善と悪、優しさと身勝手さを抱えながら人は生きていると思いますが、作品を通じて語られているのは「愛」の有無。身近な家族関係のみならず、社会問題、国際問題、ありとあらゆる所に繋がるもの。作品で語られている通り、私を含めて恐らくほとんどの人が気づいていながら、諦めていたり、深く考えなかったり、見て見ぬ振りをして生きています。そうしないと自分自身の精神的なバランスが保てないからでもありますが…。最後は駄目な自分を認識して抱えながらでも前向きに生きていけそうな気がしました。とりあえず馬見原さんには泣かされました。読
最後には、 救いがある。 光に満ちた希望がある。 このラストをそう読んでいいのかわからないけど、 僕はそう思った。 ここ数年、 “最後の闘争の単位は家族だ” ということが言われている。 それにはある程度説得力があると思って来た。 しかし、 その言葉を口に出して言うと、 何がしかの苦さというか、 違和感を感じてもいた。 そう思う部分がありながらも、 そのことを疑っていた。 この小説には、 “家族”の問題が書かれている。 確かに、“無償の愛”というものが存在しうる、
まだ遠い光―家族狩り〈第5部〉の
%
感想・レビュー:49件














ナイス!





























