凍える牙 (新潮文庫)
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凍える牙の感想・レビュー(1007)
【再読】ファミレスの客が深夜突然火だるまになった。一体誰が何の為に。程なくして今度は噛み殺された遺体が発見された。二つの事件の関連性はー。先に鎖を読んだので、音道シリーズ第一作はさすがに最初から気合いが入っていると改めて感じる。音道と滝沢のぎこちない心の歩み寄りの心理描写はさすが。読んでいると分かるが疾風と音道は何か似ている。それがあったから音道は疾風を想い、また疾風も音道を認めていたのだろう。自分の役目は終えたと言わんばかりに食事を取らずに自殺した疾風のプライドと野性の気高さには思わず涙が出た。
涙に続き、二冊めの乃南さん。女性というだけあって、トリックなどというより、心情描写が細かい。女性っぽい文章でした。内容はそこそこ面白くて、「ウルフドック」については、すぐにぐぐりましたっ!!!!!
人体発火というオカルトチックな始まりですが、煽るでもなく淡々と捜査が進展する点、好印象です。女性蔑視の前半は男の私でも不快でしたが、後半歯車がかみ合ってくると思わずニヤニヤしてしまい、まんまと著者の術中にはまりました。最終的に固い団結!とまではいかないのも現実的。そしてオオカミ犬。レビューをみると飼ってみたい見てみたいとありましたが、私は精密機械のように従順な生き物に恐怖を感じました。中年刑事と似た気持ちですね。終盤の追跡劇は一気読み!息もつかせなかったです。久しぶりに再読したいと思った作品でした。
音道貴子シリーズ。ベテラン刑事滝沢とコンビを組むことになった女刑事音道。事件自体は少し背景も薄い感じがしてそこまで好みではないが、やはり心理描写が巧み。交互に滝沢と音道の視点だったり、二人のやりとりだったり、お互い意地っ張りな人間臭さが憎めない。不器用な滝沢がいい。警察犬が「備品」だということに驚いた。消耗品だなんて、哀しい。主役は疾風だったんじゃないか。疾走感も感じられたし、最期も彼は貫いたなぁ。
突然人が炎に包まれて殺されるという設定が超能力系かと思いましたが、そうではなくオオカミ犬とか出てきて凝ってるなぁと思いました。後半話の展開が急いだ感がもったいなかったかな。
ウルフドッグ、疾風の魅力がいまいち伝わらず、見せ場のない長編小説という印象でした。乃南さんは短編の方がピリッと苦味が利いていて面白いと思います。
突然、男の体から炎が立ち上がり、ビルを半焼。遺体には狼らしき咬傷が残っており、同じ獣によって殺害される事件が続発。センセーショナルな事件の裏で、それを追う音道貴子刑事の劣悪な環境を縷々述べる。男社会のなかで生きる女性のつらさが必ずついてまわり、家族の理解もない。ほんの少し前までこんな感じだったし、今もそんな職場は珍しくない。そちらのほうの痛みがチクチクする。 ウルフドッグの凛々しい姿、孤高の魂にも惹かれた。飼ってみたい。
人物が特に個性的ということもなく内容も地味ではありますが、なかなか良かったです。特に疾風の存在感はいいですね。主人公の音道さんはシリーズ化しているそうなので、それも読んでみたいですね。ただ、本編と関係ないんですが解説は最悪です。非常に不愉快な内容で、読後の余韻を台無しにされました。
読後、ウルフドッグのことをネットで色々と調べてしまったのと、 写真をネットで探して、PCの背景に設定してしまいました。 貴子の強気な男勝りのこの性格、作者のの乃南アサさんが、そういう性格なんでしょうか。それともバツ一の白バイ隊上がりの女刑事という設定でかなり作られたものなのでしょうか。いずれにせよかなり男好きのする、というか私が好きなキャラです。結婚前の奥さんも多少そういうところがあったんだけどなぁ。いやそれは願望が作った嘘の記憶かな(笑)
貴子と滝沢がお互いにわだかまりを捨てて、少しずつ打ち解けていくプロセスに目が行ってしまい、肝心の捜査の行方になかなか気持ちが入っていかなかった。全体的に意外性や緊張感にはやや欠けたものの、貴子と疾風が一瞬心を通わせる追跡劇は、スピード感もあって印象的だった。
面白かったかといわれると、ちょっと微妙です。 読みやすい文体と魅力的な登場人物なのですが、プロットがちょっと単純すぎる気がしました。 続編に期待したい1冊。
習い事の先生のおすすめを受けてお借りしたもの。十分印象的ではあるんですが、もう少し疾風に寄り添った構成であれば、もっとクライマックスに感情移入できたのになと思いました。
疾風かっけー!私もオオカミ犬を家族にしたい。とても面白かったけど一つだけ…殺人を目撃した少女が最後まで出番無しでちょっと脱力。スルーするなら少女に関する余計な描写は要らなかった。音道刑事はシリーズ化しているらしいので是非とも読まなければ。
10年以上も前の時代背景に違和感はあったが、なんせ疾風が恰好良くてたまらなかった。乃南作品は外見の描写が丁寧なので頭に描きやすいところが好きだが、そのせいか、犬好きには少しつらい内容だったような…。エピローグの疾風を思い浮かべると、なんともいえず泣けてきた。そういうのを狙った話ではないだろうに(いや、そこまで狙ってたのか?)
初、乃南アサ。 刑事ものなのか、バディものなのか、ジェンダーものなのか、野性動物ものなのか、社会派ミステリなのか、このすべてが中途半端に混ざったような作品。 チェイスシーンと真っ赤になって静かに怒るペンギンは印象に残る。 リアルとも言えるラストは悪くないが、全体的なイメージはどうもよろしくない。 安易に比較するのは悪いのだが、横山秀夫や熊谷達也の作品を読みたくなったし、そちらの方が数段上…。 イマイチ。
鮎川まどか@AnxAn
見てきました。 なら、受賞作なしでいいじゃん!とツッコみたくなる内容でしたね…。 「火車」「半落ち」辺りの評価の不可解さもあり、私は直木賞には価値を見出だせないですね。 ただ「クイズ問題にするは格好の対象」という一点が…重いんだよなあ(泣)。
ナイス!
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12/02 05:57
見てきました。 なら、受賞作なしでいいじゃん!とツッコみたくなる内容でしたね…。 「火車」「半落ち」辺りの評価の不可解さもあり、私は直木賞には価値を見出だせないですね。 ただ「クイズ問題にするは格好の対象」という一点が…重いんだよなあ(泣)。
ナイス!
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12/02 05:57
父親は、復習することで生きる気力を保てたのかな。疾風との出会いも運命と感じてしまったのかも。ウルフドックを肉眼で見てみたい。
10年以上前の作品。ケータイでなくポケベルだったり、男社会だったりして、ちょっと古くささを感じたけれど、楽しく読めた。特に疾風が出てきてからは、どんどんと話に引きこまれ、オオカミ犬の魅力にとりこになるほど。かっこよくそして凛々しくもあり、疾風に会えるものなら会ってみたいと!最後の疾風はとても辛く悲しい。でもそれが疾風にとって最高の幸せだったのかな?笑子に会えるのだから。動物は言葉を喋ることは出来ないけれど、人間以上の感受性がするどい生き物。我が家にもワンコがいるので大切に育てていこうと思う。
なんだかよく分からない作品であった。音道と滝沢の確執も理解できないし、音道がなぜあれほどまでにオオカミ犬に魅かれたのかもよく分からない。こまごまとしたアクシデントにも必要性を感じなかった。なぜ直木賞を受賞できたのであろうか謎である。
とにかく疾風がキレイだった。想像するだけしかできないけど、この物語の中ですごい印象的だった。滝沢と音道が多少は分かり合った感じはするけど結局最後まで微妙な関係のまま別れるのが安っぽくなくて良かった。
とても読みやすかったです。読み終えたとき、すがすがしい感じがしました。人が考えていることについての書き方が個人的に好きです。
乃南さんがおもしろいと聞いてずっと読みたかった一冊。刑事さんが地道に頑張る系はあんまり得意じゃないけど読みやすかった。音道さんがただ必死な頑張りやさんってキャラじゃなくてバイクっていう得意分野があるのがすき。同じく長女なのでお姉ちゃん大変だなあってとこに一番共感したかも。
直木賞受賞作。それほど古い本だと思わず読み出しましたが、ポケベルだったり、男尊女卑の男社会だったり、古くなってしまったのかも?と思いながら読みました。疾風がかっこいい。前半は滝沢とのかみ合わないコンビにイライラしました。
警察という男社会で奮闘する主人公が、美人なのに骨太に丁寧に書かれてました。それだけなら普通の警察小説ですが、「疾風」の存在が本当に良くて、徐々に感情移入する様子やクライマックスが爽やかで疾走感たっぷりでした。初乃南作品で好感触だったのが何より嬉しいです。
ミステリーやサスペンス、ハードボイルドというよりもやっぱり、音道刑事がいかに警察というガチガチの男性社会の中で、突っ張って生き抜いていくかという、心理描写メインの物語だと思う。そう捉えれば読み応えアリ。
期待したほどおもしろくなかった。疾風の飼い主の考えてることはわかるんだけどーあなたの娘がまず第一に悪いからな~。女性警察官が男社会のなか頑張ってたなぁって感じ。解説にも書いてあったけど、本当に一番カッコイイのは疾風。乃南さんは私には合わなそう。
音道貴子シリーズ第一弾にして直木賞受賞作。事件もさることながら、バリバリの男性社会である警察という職場で闘う女刑事音道貴子の心情も細やかに綴られ、彼女の姿に共感し憧れつつ読みました。なんといっても、ウルフドッグ「疾風」を追って貴子がバイクで疾走するクライマックス場面が美しいです。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(4)
- 08/04
とにかく疾風がかっこよかった!! 事件そのものも興味深かったけど、疾風に魅せられて、一気に読んでしまった。疾風を見てみたいです。
完全封鎖された首都高を疾風と共に走り向けるシーンには強い感銘を受けた。この本の感想はこの一言以外浮かんできません。「ウルフドックが飼いたくなった。」
読友ペトロトキシンさんご紹介。音道貴子シリーズ第1作目。面白かった。先に「風の墓碑銘」を読んで音道&滝沢コンビを知っていたせいか、好感持って読むことができた。先が気になり面白く読み進めることができたが、犬が可哀想だった。犬はただ大好きな人間(飼い主)を信じていただけだったのにな。
乃南さんの作品をはじめて読みました。最初の感想は細かい(描写)。かなり几帳面な人なのかなと思いました。読み終わった感想は、すごい。でも特に心に「響く」「残る」「揺さぶられる」作品ではなかったなと思いました。もう少し他の作品も読んでみようと思います。
突然10年前の直木賞作品を読んでみた。女子が男社会に身を置くことの辛さ、受け入れる男性側のやりにくさ、でも互いが家庭で抱える問題は何気に類似していたり。人物(犬も)描写だけでなく、世相もよく描かれていてグイグイ引き込まれました。10年前の刑事は携帯電話を持ってなかったらしい。刑事が車の窓から吸い殻を捨てたりする。そんなちょっとした社会変化も興味深かった。とりあえず、疾風という名の誇り高きオオカミ犬に会ってみたくなった。
貴子だけの視点ではなく滝沢の立場や気持ちも表現してあり段々2人に好感が持ててきた。智子の幼さ身勝手さ、行子とのすれ違い、母の無理解が寂しかった。疾風の最期はもの悲しいけどそれで良かった気がする。動物園で見たオオカミは檻の中で暴れているようで怖かったけどオオカミ犬は一度見てみたい。
女性刑事もの作品。警察組織の凌ぎ合いや足の引っ張り合いよりは、犯人を追いつめる経緯に多くの分量が割かれています。犯行が斬新なのでおもしろいかと。
凍える牙の
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感想・レビュー:189件

















































