生きてるだけで、愛。 (新潮文庫)
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生きてるだけで、愛。の感想・レビュー(529)
あの、あれだな、ベティーブルー日本版だな。こうゆうエキセントリックな女性はわりに小説では見かける。本当にうんざりするし疲れるからそばにこないでくれと思うけれどもつきあってあげたい部分もあるんだよなー。。 友達にメンヘラ多いからかな。
わかんないひとはわかんないしわかるひとは嫌というほど、寧子がわかる本。ふき出していいのか悪いのかわかんないとこがあって、笑うのが一応正解なんだろう。パルコ死ね、連呼しながら夜の街をかけぬけたくなる。
学問に関することでない限り、何かを「確信」しておくための最良の方法は、「自分がそう信じる根拠は何か?」などと問わないことである。しかし世の中には問わずにいられない人種がおり、彼/彼女にとってある日世界は究極的な答えがない問いの集合に変ずる。不条理と化した現実を生き延びるために誰かとの強いつながりを求めるのは自然なこと、しかしそのつながりにも問いが侵入する。「あの人は私のことを本当に理解してくれているのか?」それに対して否と答えながら、確かな理解の一瞬の訪れを信じ、求めて生きようという寧子の結論は、美しい。
この本を手に取るとき、必ずといっていい程感じるのは、「あぁ、今自分、人間不信だな。」という感情。そして、読み終わると、少し他人を信じてもいいような、そんな気分になっている。せいぜい、五千分の一秒かもしれないが・・・。
さらっと読めてしまうくせに、読んでいて苦しい。苦しい小説は、たいてい時間のかかるものなのに。苦しい小説は、ちょっとずつ、絞り出すように、苦しい部分を出してくるか、一気に吐き出す、緩急がある。でもこの小説は、一気に出してくれる。いっそ、そのせいなのかもしれない。寧子は、盛大に嘔吐するし、独白でぶちまける。最後は、声でぶちまける。安堂もぶちまける。家族的な仕事先を破壊して、ぶちまけない津奈木に迫るシーンは、この作者らしいシーンだと思った。
読み終わってすぐにはどういう結末になったのか理解出来なかった。それから暫くぼーっと考えてみると、色々な場面の出来事がこういう意味なのかなと、噛めば噛むほど味の出るガムみたいに後からこの小説の面白さというものが分かっていった。確かに二人が愛した一瞬があって、それがあったから同居人は主人公を突き放したりはしなかったし、主人公も同居人から離れなかった。恋人というには淡白だけど、他人とは言えない程度には二人は深いところにいた。
いちおう恋愛小説?と呼べるのだろうか^^;寧子のキャラは壊れているようで、完全にイッちゃいきれていないところに可愛げがあると思う。津奈木に関しては、働きも家事もしない女と3年も同棲するなんて、現実にこんな奇特な人いない・・・と思った。単に他人に対して淡泊なだけの男かと思いきや、のラスト。そして、津奈木の元カノ、意外にいいヤツかも(笑)
この本は危険だ。どこまでも堕とされて、戻ってくることが出来ない。途中、読まなきゃよかったとさえ思った。寧子が津奈木に発する言葉のひとつひとつが、私にはフィクションではなく、現実にあった記憶を引きずり出すものとして迫ってくる。やめてくれと思っても、本を読み進めることは止められず、結局、最後まで読み切ってしまった。本谷さん、おそれいりました。図書館借本。
小説に対して「一気に読めた」というのは侮蔑であると思うんだけど、一気に読めてしまった。くだらない細々としたものを書いてしかもそれが読ませるというのは、内に内に向かってでも逃れようのない現実を俯瞰しているようだ。現実がこんなに面白いわけないんだけど他人からみたら面白いのかも。「一生懸命生きてない」っていう自責に悩まされながら生きる姿が今っぽくもあり。
xxxkayuxxx
ちなみに、この疾走感(失踪感?)溢れる文体が、(僕の大好きな!)舞城王太郎と被る部分があったんだけど、解説の仲俣さんは舞城さんと本を書いていたりして、その解説も面白かったのでつまり仲俣暁生いいです。
ナイス!
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09/21 23:06
ちなみに、この疾走感(失踪感?)溢れる文体が、(僕の大好きな!)舞城王太郎と被る部分があったんだけど、解説の仲俣さんは舞城さんと本を書いていたりして、その解説も面白かったのでつまり仲俣暁生いいです。
ナイス!
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09/21 23:06
「自分で自分に振り回されてぐったりする」。主人公の起伏の激しさには、周りだけでなく彼女自身も訳が分からず翻弄されてしまう。メンタルヘルスという言葉はあてがわれているけれど、「内側」の発露の度合いが違うだけで、それは多くの人の内奥に流れているものと通ずるものなんじゃないかな。彼女はみずからの内面にあるエゴイスティックさに気付いているからこそ、ネット上で同じような境遇の人たちの発露を目の当たりにして嘔吐し、パルコのカードが作れなかった時に自分の何かが見抜かれていると敏感に感じ取ってしまったんだろう。
「泣けた」という方が多いようですが、私はそんなにって感じでした。本谷さんの主人公にしてはあまり今風ではないなぁと。確かにナントカ賞の候補っぽいけど。つまり、よく仕上がっているけど何かが足りない。毛を全部剃ったり裸になったりっていうのもいまいちステレオタイプな気がしてしまう。作品としてはいいんだけど、作者がこの人だということを考えると、デティールにもう一工夫ほしかった。たとえそれで伝わりにくくなってしまっても、そっちの方が好きです
とても不思議な本だった。私は、こんな女の人に追いかけられたら、ひたすら逃げ回るだけだけど、でも、「どうしたら説教じゃなくて会話になるんだろう。どうして、こんなに努力しているのに、あたしの言葉は、誰にも伝わらないんだろうと考えていたら、笑えてきて、・・・。」という主人公の言葉の切実さには、参ってしまった。こういう言葉を書くことができる人は、いろいろなことを乗り越えてきたのだろうなあ。
人間誰しも自分のことをわかってもらいたいと思いますよね。その孤独感を上手く描いた恋愛小説という範疇を超えたニート小説。とりわけ若者にとっては熱い恋を描くよりも、リアルにというか生々しいと感じられる部分が多く、そこを簡単にかつ衒いもなく描写出来る作者の才能は深く讃えたいなと思います。 若い女性が読めば“共感小説”であり、私的には最後のちょっとした希望がすごく大きく心に残りました。
解説が興味深かった。二者完結と恋愛と自己完結の関係、そして内向きの完結へのダイナミズムに対する本谷有希子の破壊的逆行。なるほどなぁ。---ラスト6~4行でまとめたような感じ。本谷さんが敢えて言わなかったであろう言葉でいえば、死ぬために生きてるわけじゃない、ってやつ。その通りだよね。---別れるために恋愛するわけじゃないし、
エキセントリックなイメージそのまま。突っ走るだけ突っ走る。ついていけない人は無理してついてくるな!そんな感じかな。理解できないけれど、寄り添えるくらいならできるかなという世界。本編よりも「あの明け方の」の雰囲気の方が個人的には好き。
私にとって本谷作品は「あと1・・・いや2・3歩、でも方向は合ってる」的な、いまひとつ・・・イヤいまふたつ、なのにアウトとは言い切れない、言うなれば感じのよいファウル。・・・なのだけど、これはそんな中でもわりとシンプルに好きでした。本谷さんが書くエキセントリックなヒロインは、生き辛そうだけど、人生を生き尽す。キツイだろうなと哀れむ一方で強く憧れ、嫉妬する。しかしこの装丁は、かわいい!
再読。ラストに感じるこのどうしようもない気持ち、あたしごと投げ出して肯定してほしくて大声で泣き出したくなる衝動に襲われる。ぶつかって認めあいたいのに、そのくせ優しさに甘えられない弱さがある。だから本気の妥協をする。もう好きじゃなくていい、ただ五千分の一秒、確実に本気でいてくれたなら。
ポン、ポンとリズムよく進む恋愛小説。はっきり言って、奇天烈な行動は理解不能。純愛を描いているといって良いと思うけれど、何より笑えてしまって仕方ない。主人公・寧子の周りには、こんな人たちしかいないのか、と思うくらいに自分からしたら不安要素有りまくりで、そこも笑える。自分に素直で純粋になると、こんな感じになるのかなぁと思い、少し羨ましく思いつつ、絶対に真似できないと思ってしまう。
似たような症状を持ってるからか、ここまでではないけどなんとなく共感できる。一つ否定されただけで全てを否定されてる感じとか。これだけで本谷さんの小説が好きになった。
「ペプシ固く閉めすぎるのやめて」とかつまんないことで人に腹を立てたり、人に対して「ごめん」で簡単に済ませようとしたり、寧子みたいなところも津奈木みたいなところも、僕は両方持ってるなーと思った。でもやっぱりイタリア料理屋の家族には感情移入できなかったなー。ウォシュレットの怖さがわかってもらえないくらいの些細なことで人を受け入れられなくなる感覚、わかる。
物事を突き詰めて考え過ぎる…というと聞こえはいいが、要するにメンヘラ主人公と、他人を拒絶しない代わりに確固とした己の価値観を持っている彼氏の恋愛模様の話。ただ余り恋愛小説っぽくは無い。本谷さんの描く気の強い女性というのはかなり奇抜なカンジを受けるが、どこか似た部分を持っている人は多いと思う。
自分にとって自分とは掛け替えのないものであるが他人にとってはそうじゃない。「ほんとうに」わかってもらおうとしたら、それは荊の道なのである。成し得たとしても瞬間的なことで持続はしない。「ほんとう」を求めたらその人には文学が迫ってくるし、社会はそれを求めないように迫ってくる、ちゅう読後感。
初、本谷有希子。だめなときの私ってこうだわあと思いながら読んだ。めんどくさい自分とは別れたくてもどうにもならない。手に負えないから、他の人にえいやって思い切りぶつけてしまう。取り返しのつかないところまでぼこぼこに破壊してしまう。でもほんとはこんなことしたくないんだってそこでまた鬱になる。今度はうまくいくと思ったのに、やっぱり私はうまくいかないものなんだって思ってしまう。 めっちゃめんどくさいけど、何だか愛おしい。
面白かった!自意識って色々と面倒だよね。寧子のような人が傍に居たら困るけど、こういうブルドーザー的人間は憎めなかったりするわけで...。仲俣暁生氏の解説(白身/黄身)も好きです。
本谷有希子は(オールナイトニッポンで)知っていたが、こういう本書くのかー!読みやすくて一気に読んだ。とりたててどうだっていう内容でない気もするんだけど面白い。
生きてるだけで、愛。の
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感想・レビュー:174件










































